ITエンジニア面接対策!よくある質問と回答例、好印象な逆質問も解説

最終更新日 :2023.9.29

ITエンジニアの面接とは?よくある質問と回答例

ITエンジニアで転職を考えている人や、すでに転職活動をしている人も多いでしょう。自分たちのような技術職や専門性の高い職種の場合、面接で何を聞かれるのか、面接官はどこを評価するのかなど、さまざまな疑問や不安を抱いている人もいるかもしれません。そこで本記事では、ITエンジニアの面接における基本的な流れやマナーから、面接官が見ているポイント、よくある質問と回答のポイントまで、詳しく解説します。

この記事の監修者
監修者の青柳 真理子

青柳 真理子キャリアアドバイザー部 部長

約10年に渡り、営業職やITエンジニア職の転職支援を行う。新卒就職支援やIT派遣のアドバイザー経験もあり。現在はITエンジニア・クリエイター・マーケター職の転職支援を中心に行うキャリアアドバイザー部の部長。 監修者プロフィールを詳しく見る >>
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ITエンジニア面接の流れ

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基本的な面接の流れは、対面でもオンラインでも同じです。挨拶と自己紹介で始まり、転職理由や志望動機などを尋ねる質疑応答が行われ、最後に逆質問を求められるパターンが一般的です。多くの場合、所要時間は30分から1時間程度です。

面接官がチェックしているポイント

面接官はさまざまな角度から、その転職者が自社にふさわしい人材かどうかを見極めます。採用担当者が面接でチェックするポイントは次の通りです。

・ スキル →「早期の即戦力化が見込めるか?」

中途採用者は、入社後できるだけ早く活躍し、成果を出すことが期待されます。よって求人票に記載された業務内容のうち、自分の経験に当てはまるものは確実に伝えることが大事です。不足しているスキルがある場合は、独学や自己研鑽を積んでいることを伝えて、姿勢や意欲でカバーしましょう。

・ 転職理由 →「前職と同じ理由で辞めてしまわないか?」

企業にとって最も避けたいのは、せっかく採用した人材がすぐ辞めてしまうこと。そこで面接官は転職理由の質疑応答から、「何を求めて転職するのか」「それは自社に入社したら実現できることなのか」を確認します。

関連記事:ITエンジニア面接で転職理由の上手な回答方法と例文を解説

・ 志望動機 →「どのような接点や興味・思いがあって応募したのか?」

その企業を知った経緯や扱っている商品・サービスを利用した経験など何かしらの接点を語った上で、「この会社だから働きたい」と思った理由を伝えると志望度の高さや熱意が伝わります。

関連記事:ITエンジニアの志望動機・例文を紹介

・ 人柄・マインド →「 社風やチームにマッチするか?」

入社後に加わる特定のチームや組織を想定し、「社風に馴染むか」「チームメンバーとのバランスは良さそうか」などのマッチ度も面接でチェックされます。一緒に働きたいと思える人物かどうかは重要なポイントですから、第一印象が良くなるように身だしなみや挨拶の仕方、笑顔にも気を配りましょう。

・コミュニケーション →「自分の意思を簡潔かつ的確に伝えられるか?」

話の内容がわかりやすく、スムーズで気持ちの良いコミュニケーションがとれることも、一緒に働きたいと思われるための条件です。面接での回答は「結論から簡潔に」を基本とし、質問と回答がズレていないかを意識してください。自分の意思が的確に伝わる言葉選びや表情を心がけることが大事です。

ITエンジニア面接の服装や身だしなみ

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IT・Web業界の面接は、「私服可」としている企業も多く見られます。ただしその場合も、スーツもしくはオフィスカジュアルで臨んでください。面接はあくまでビジネスの場であり、社会人として節度ある服装が求められます。

スーツを着用すべきか、それともオフィスカジュアルでも構わないかを見分けるポイントは、お客様との折衝がある仕事かどうかです。SIerなどでは、顧客と会って話し合いや交渉を行う機会が発生するポジションも少なくありません。こうした職種を募集する面接の場合、「客先に出しても問題ない人物か」も選考の要素となりますので、スーツの着用をおすすめします。

スーツを着用しない場合も、ノースリーブなど露出の多いファッションや黄色・ピンクなど強い色味は避けて、清潔感のある服装を選んでください。最近はオンライン面接が増えているため、自宅でくつろぐ時と同じ感覚で普段着のまま面接を受ける人がいますが、「社会人として身だしなみに問題がある」という理由で選考を通過できないケースも出ているので注意が必要です。

面接の服装について詳しくは下記の記事をご覧ください。

関連記事:面接の服装・髪型を徹底解説!服装自由やWeb面接はどうする?

ITエンジニア面接のマナー【訪問編】

【会場到着〜受付まで】

面接会場には10分前に到着し、5分前に担当者を呼び出すのがベストです。遅刻は論外ですが、大幅に早く到着するのもマナー違反です。コートやマフラーを着用している時は、受付に着くまでに脱いでください。「面接は受付から始まる」という意識を持ち、受付でも面接官に対するのと同じように礼儀正しく振舞いましょう。

【入室〜面接開始まで】

部屋に案内されたら、着席して面接官を待ちます。スマートフォンや携帯電話は必ず電源をオフにするか、サイレントモードに切り替えてください。面接官が部屋に入ってきたら立ち上がり、「本日はよろしくお願いします」などと最初の挨拶を交わします。

【面接中】

面接中は、椅子の背もたれと背中の間にこぶし1つ分くらいの隙間を開けて浅く腰掛け、背筋を伸ばします。手は膝の上に置くのが基本。テーブルがある場合も、ひじをつくのは厳禁です。

質疑応答では、1つの質問につき、長くても2~3分以内で答えるのが適切です。会話中は相手の目を見るのがマナーですが、視線を合わせるのが苦手なら、相手の額を見ると、向こうは目が合っているように感じます。

【面接終了後】

面接が終わって退室してからも気を抜かず、ビルの外へ出るまでは、応募企業の人たちの目があることをくれぐれも忘れないでください。廊下やエレベーター内での振る舞いが誰かの目に留まり、採用担当者に情報が届くケースもあるので気をつけましょう。

企業へ訪問する場合の面接マナーについて、詳しくは下記の記事をご覧ください。

関連記事:面接マナーを流れごとに解説!受付・入室・面接中・退出での注意点とは

ITエンジニア面接のマナー【web面接編】

【web面接準備】

WEB面接は事前準備をしっかりと行うことが重要です。よくあるアクシデントが、ネットワーク環境が整っていないため接続が不安定となりweb面接が中断になる。背景で部屋が雑然となっているのが面接官に知られてしまうなどといったケースです。これらは、社会人マナーができていないとみなされ、面接官に悪い印象を与えてしまう可能性があります。

とくに初めてWEB面接を行う場合は、事前準備をしっかりとして臨むようにしましょう。

【WEB面接の入室時】

WEB面接では基本的に、企業側から送られたオンライン会議用のURLを使って、オンライン会議室に入室をします。入室をするタイミングは、面接開始の3分~5分前がおすすめです。企業によっては入室時間の指定をされることもあるので、その場合は指示に従いましょう。

事前準備をしっかりと行っても、不測のネットワーク環境のトラブルなどで入室ができない可能性もあります。よって、その場合の緊急連絡先を確認して控えておきましょう。

【web面接中】

Web面接では、通信速度の影響で声が遅れて聞こえることがあります。そのため話すときは普段よりも大きめな声で、相手との会話の間をより意識するようにして話しましょう。目安としては「相手の会話が終わったら2拍待って話す」くらいのスピードです。

その他気を付けるポイントとしては「目線」です。Web面接を行う際は「自分が話す時はカメラを見る」「相手が話す時は画面を見る」を意識しましょう。つい画面ばかり見てしまうと、相手には常に下を向いているように見えてしまい、あまりいい印象を与えられません。面接官によっては、web面接に慣れておらず画面をみてしまい目線が合わないこともありますが、気にせずに先ほど挙げた2つのポイントを意識して、web面接に臨みましょう。

【web面接終了後】

面接が終了したら「ありがとうございました。」とお礼の言葉を伝えてお辞儀をしましょう。ここで気を付けなければならないのが「退出タイミング」です。基本的に、面接官に接続を切ってもらうのがルールです。

ただ面接官に「先にご退出をお願い致します。」と言われる可能性もあるので、その場合は「それでは失礼いたします。」と一言つけて接続を切りましょう。

web面接マナーについて詳しくは下記の記事をご覧ください。

関連記事:Web面接(オンライン面接)のマナーと注意点(入室~退室まで)

ITエンジニア面接でよくある質問と回答のポイント

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面接で聞かれることは、どの企業でも大体決まっています。ここからは、面接でよくある質問と、それに対してどのように回答すればいいのかのポイントを解説します。

【自己紹介】

・よくある質問

「自己紹介をしてください」
「経歴を踏まえて自己PRをお願いします」
「経歴をご紹介ください」

・回答のポイント

面接の冒頭で聞かれることの多い質問なので、「面接の最初でいかに自分に興味を持ってもらうか」がポイントです。回答の基本的な流れは「最終学歴」→「入社した会社名」→「担当業務」→「締めの挨拶(本日はよろしくお願いします)」で構成します。

大事なのは、1~2分で簡潔にまとめること。面接官は事前に職務経歴書を読んでいるので、経歴を詳細に話すより、プロフィールの概要と担当業務の中で特に強みとなる経験に絞って端的に伝えてください。

面接の自己紹介ついて、詳しくは下記の記事をご覧ください。

関連記事:面接の自己紹介で好印象を!ポイントと回答例【例文付き】

【転職理由】

・よくある質問

「なぜ転職しようと思ったのですか」
「転職を考えたきっかけを教えてください」

・回答のポイント

企業側は「なぜ今の会社を辞めるのか(or前の会社を辞めたのか)」について、納得のいく理由を求めます。なぜなら「自社で勤務することで転職理由を解決できるか否か」を確認したいからです。

「転職理由はポジティブでなければいけない」と思っている人も多いのですが、転職を検討する背景には、少なからずネガティブな要素が含まれていて当然です。ただし面接で伝える際は、ただの愚痴や今の会社への一方的な批判に聞こえる答え方はNG。「現在の環境では実現できないことがある」という事実を、客観的な根拠とともに冷静に伝えることが大事です。

転職理由と似た質問に「志望動機」がありますが、この2つは明確に区別して答えてください。志望動機は「なぜこの会社に応募したのか」を問う質問ですが、転職理由はあくまで「なぜ転職を考えたのか」を問う質問です。具体的なエピソードとともに転職を考えた理由を伝え、面接官が「この理由なら転職を検討するのも納得できる」と思える内容にまとめられれば理想的です。

ここからは、よくある転職理由ごとに答え方のポイントを解説します。

①残業や休日出勤が多い

過度な残業や恒常的な休日出勤は、企業側も納得できることが多い転職理由です。面接で答える時は、「月に60時間を超える残業が続いている」「突発的な休日出勤が毎週のようにある」などと具体的な数字や頻度とともに伝えると、説得力が増します。

可能であれば、その状態が一時的なものではなく、今後も改善の見込みがないことも伝えられればベストです。残業や休日出勤が多い背景に、会社の仕組みや体制など個人の努力では改善できない原因があるなら、面接でも事実として伝えるといいでしょう。

②業務内容を変えたい・やりたいことがある

この場合、企業側は「やりたいことは本当に今の会社ではできないのか」「やりたいことを実現するためにどんな勉強をしているか」の2点を重視します。

例えば上司にやりたいことを提案したり、他部署への異動を希望したりすれば、今の会社でも希望する業務を担当できる可能性があるなら、面接官は「転職する前に努力できることがあるのでは?」と考えるかもしれません。こうした点を質問されることも想定し、面接官が「それなら転職を考えるのも仕方ない」と思えるだけの材料を準備することが必要です。

また「Webシステムの開発をやりたいので、業務後に自宅でRubyの開発に取り組んでいます」といった学習面での努力を伝えることも求められます。ただ自分の夢や希望を語るだけでなく、その実現に向けて勉強する意欲や積極性があることを示せば、やりたい業務に対する熱意を示せます。

③年収をアップしたい

転職理由が年収アップであることを伝えると、面接官から「なぜその額を希望するのか」の根拠や背景を問われます。確固たる理由もなく、ただ「今より年収を上げたい」と言うだけでは、企業側は納得できません。

企業は社員の能力やスキルに応じた対価として報酬を支払うので、年収アップを求めて転職するなら、自分が希望の額に見合う人材であることを説明する必要があります。過去の実績や成果など具体的な根拠を挙げながら、企業が「それならこの額を払ってもいい」と納得できるだけの材料を用意してください。

転職理由について、詳しくは下記の記事をご覧ください。

関連記事:転職理由の答え方・書き方と例文を解説

【志望動機】

・よくある質問

「この求人に応募した理由を教えてください」
「なぜ弊社で働きたいと思ったのですか」

・回答のポイント

志望動機を答える際に、まず意識すべきなのが「転職理由と一貫性があるか」です。転職理由で「現在の環境では実現できないこと」を話し、志望動機で「なぜこの会社ならそれが実現できると考えたのか」を伝えれば、面接官も納得できます。

逆に転職理由と志望動機がズレていると、説得力が失われます。例えば転職理由が「残業が多いから」なのに、志望動機が「この会社ならキャリアアップできると思ったから」では、全く話がつながりません。回答に一貫性がないと、面接官から「本音を話していないのでは?」「だったら他の会社の方がいいのでは?」などと疑念を抱かれる原因になります。

もう1つの重要なポイントは、「この会社でなければいけない理由」を明確に答えること。他の会社でも当てはまるような志望動機では、面接官を納得させることはできません。その会社のホームページや採用情報をしっかり読み込み、共感できる点や自分が目指すキャリアと合致する点、サービスやプロダクトで興味を惹かれた点など、魅力に感じた理由をいくつか用意しておきましょう。

特に前職とは異なる業務や専門領域にキャリアチェンジする場合は、その職種やポジションに応募した理由を深く掘り下げて質問されます。「なぜこの業界なのか」「なぜこの企業なのか」「なぜエンジニアの中でもこの職種なのか」を自分の中できちんと整理してください。

また、志望動機の中で「自分の経験をどのように活かせるか」をアピールすることも大事です。自分がやりたいことだけを一方的に伝えるのではなく、「○○プロジェクトでの経験が活かせると思った」「現在の業務で培った△△の技術を活かして御社に貢献できると考えた」などと伝えることで、入社後に即戦力になれる人材であることを示せます。

【長所と短所】

・よくある質問

「長所と短所を教えてください」
「強み・弱みは何ですか?」
「あなたのキャリアで一番の成功例と失敗例を聞かせてください」

・回答のポイント

まず「私の長所は○○です」と結論を述べてから、裏付けとなるエピソードを続けます。長所や短所、あるいは強みや弱みを聞かれた時は、回答はそれぞれ1つ、多くても2つ程度に絞ってください。応募する企業やポジションを想定し、入社後の仕事に活かせる長所や強みを答えられればベストです。

短所や弱みはどう答えていいのか悩む人が多い質問ですが、エンジニアの場合は、現時点で不足している技術や経験を「弱み」と表現するのも一つの方法です。ただし、弱みとして伝えるだけで終わりにするのではなく、「それをカバーするためにどのような努力をしているか」をセットで答えるのがポイント。弱みを答えつつ、結果的には「自分を客観視し、足りない部分を補うための工夫や配慮ができる」「自発的に学習し、成長できる」という強みや長所としてアピールできます。

「弱み・短所」を「強み・長所」に転化する答え方の例をいくつか挙げます。

「私はベンダーコントロールを担当していますが、ミッションを完遂することに強いこだわりがあるため、自分の要望を通そうとしがちなのが弱みです。その性格に気づいてからは、相手の状況や背景を確認して適正な判断ができるように努力し、今では調整力や交渉力が身につきました」

「Kotlinのプログラミング経験がないのは私の弱みです。ただ新しいことを覚えるのは好きなので、これまでも未経験の言語は自己学習で身につけてきました」

「正確でスピーディーな業務遂行が私の強みですが、その反面、集中すると独りよがりになりがちなのが弱みです。そこで各工程の区切りでは、必ず上長や同僚に報告し、チェックを受けるようにしています」

面接時に聞かれる長所と短所について詳しくは下記の記事をご覧ください。

関連記事:【例文付き】面接で長所・短所を聞かれたときの正しい答え方、NG回答も解説

【キャリアプラン】

・よくある質問

「入社後にどうなりたいですか」
「5年後、10年後にどうなっていたいですか」
「将来のキャリアについて聞かせてください」

・回答のポイント

面接でキャリアプランを聞かれるのは、「入社後に長く働くつもりがあるか」「自社が用意できるキャリアパスと、本人が描いているキャリアパスがマッチしているか」の2点を確認するためです。よってキャリアの目標を定め、「将来こうなりたいから、御社で働きたい」と筋の通った回答をしましょう。「なぜ将来そうなりたいのか」を面接官は重視するため、キャリアの目標を定めた背景や理由もしっかり説明できるように準備してください。

この質問に答える際のポイントは、その会社で実現可能なキャリアプランを具体的に話すこと。回答に具体性があれば、面接官は「自分に期待される役割を理解している」「将来についてしっかり考えている」と評価します。

加えて、キャリアプランを実現するために努力していることを話すのも大事です。自分が描いたキャリアプランと比較して、今の自分には何が足りないのかを理解し、目標達成に向けて行動できる人物と評価されます。

キャリアプランについて詳しくは下記の記事をご覧ください。

関連記事:キャリアプランとは? 年代・職業別の答え方・例・考え方

関連記事:ITエンジニアのキャリアプランはどう設計する?キャリアパスの例とスキルアップ方法を紹介

【逆質問】

・よくある質問

「何か質問はありますか?」

・回答のポイント

面接の最後に必ずと言っていいほど聞かれるのが、転職者から面接官への質問を求める「逆質問」です。逆質問は、面接における最後の自己PRの場であると同時に、自分がその会社に合っているかを見極める最大のチャンスでもあります。

逆質問をするメリットは、主に3つあります。

【逆質問のメリット1】 「質疑応答で話せなかったことをアピールできる」
【逆質問のメリット2】 「志望度の高さを示せる」
【逆質問のメリット3】 「懸念を払拭できる」

これらのメリットを最大限に活用するために、面接対策では逆質問への準備を忘れないようにしてください。

逆質問で絶対にしてはいけないのが「特にありません。」という回答です。この回答をされた企業側は「この人は弊社に興味や入社意欲がないんだな。」と受け取ってしまいます。ほかにも、逆質問をしないことで、他人とのコミュニケーションが苦手だったり、消極的な人物と印象付けされる可能性もあります。

逆質問が思い浮かばない場合は、企業研究を行いましょう。面接企業への理解を深めることで、自分自身が働いているイメージがしやすく、質問も生まれやすいからです。また、用意した逆質問が少なすぎると、万が一面接中で企業の面接官が説明をしてくれた場合、用意した逆質問が使えない可能性もあります。最低でも3個以上は質問を想定しておくことがおすすめです。

よくある逆質問例文をまとめてみたので、参考にしてみてください。

  • 【逆質問例文】
  • 「入社までに準備または、勉強しておいた方が良い言語などはありますでしょうか?」
  • 「私の経歴やスキルで足りていないと感じた点はございますでしょうか?」
  • 「御社で活躍されているエンジニアの方々の特徴を教えていただきたいです。」
  • 「私は○○ということをやってみたいと思っているのですが、プロジェクトを進める際のチーム体制はどのようなものか教えていただきたいです。」
  • 「プロジェクトのチームメンバーにはどのような方が選出されますか?特徴を教えていただきたいです。」
  • 「現在社内で使用されているツールを教えていただけますか?」
  • 「現場で働く方の一日のスケジュールを大まかで良いので教えていただけないでしょうか?」
  • 「技術スキルの習得に対するサポートや研修等はありますか?」

逆質問のメリットと答え方について、詳しくは下記の記事をご覧ください。

関連記事:面接の逆質問は事前準備しよう! 目的別例文とNGパターンを紹介

【答えにくい質問】

・よくある質問

「転職回数が多いのはなぜですか」
「現在は派遣社員ですが、なぜ正社員の採用に応募したのですか」

・回答のポイント

① 転職回数の多さについて聞かれた時

面接の場に呼ばれたということは、転職回数の多さは企業も理解した上で書類選考を通過させたことを意味します。よって転職回数について質問された場合も、否定的な意味合いで聞いているのではなく、その理由や背景を本人からきちんと確認するのが企業側の狙いだと理解してください。

回数は多くても、それぞれの転職理由とその後のキャリアに一貫性があれば面接官も納得できるので、採用される可能性は十分あります。だからこそ面接の場で慌てないように、事前に過去の転職の経緯を振り返って整理し、落ち着いて説明できるように準備してください。

② 派遣社員やフリーランスなど他の雇用形態から正社員を目指す時

この場合、「正社員の方が安定しているから」という理由で転職活動をしている人も多いでしょう。ただし面接でそのまま伝えると、面接官の印象には残りづらくなります。

この人を積極的に採用したいと思わせるには、業務内容やキャリアに対する前向きな姿勢を見せるのがポイントです。「正社員としてより大きな裁量を持って働きたい」「会社や組織への影響度が今より大きい立場で業務を行いたい」など、仕事への熱意や向上心が伝わる答え方を工夫しましょう。

ITエンジニア面接で“お見送り”になる理由と対策

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面接で採用を見送られる理由にはいくつかのパターンがあります。残念な結果を招かないための対策を理由ごとにまとめました。

① 経験のミスマッチ

応募した業務内容にそぐわない経験を強みとしてアピールしてしまうパターンです。例えばベンダーコントロールが主な業務である求人の面接で、プログラミングのスキルだけを強みとして伝えてしまうと、企業側は「このポジションにはマッチしない」と判断します。企業が求める人材やスキルを理解し、それに合った経験やスキルをアピールすることが重要です。

② 業務内容のミスマッチ

自分が希望する業務内容と求人の業務内容に乖離があるパターンです。運用が主な業務内容である求人の面接で、「要件定義の経験を積みたい」などと答えてしまうと、企業側は「自社が求める人材像とはズレがある」と判断します。求人に応募する際は、メインとなる担当フェーズや実装業務の有無などをしっかり確認した上で面接に臨んでください。

③ キャリアプランとキャリアパスのミスマッチ

本人が思い描くキャリアプランと、企業が提供できるキャリアパスが合致しないパターンです。長く働いてくれるかどうかを見極めるため、面接では入社後に実現したい中長期的な目標を聞かれますが、それが自社では実現が難しいキャリアであれば、企業は採用を見送るしかありません。

企業が期待するキャリアパスは求人ごとに異なるので、事前に調べることが必要です。調べても情報が出てこない場合は、面接でキャリアパスについて質問するのも一つの方法です。

このように、採用が見送りになる理由は色々なパターンが想定されます。もし自分一人で十分な対策ができるか不安な場合は、ぜひtype転職エージェントにご相談ください。

type転職エージェントでは、オンラインまたは電話で模擬面接を実施しています。誰にでも当てはまるような画一的なアドバイスではなく、一人一人に合わせてカスタマイズした面接対策を実施しているのが特徴です。面接について心配なことやわからないことがあれば、type転職エージェントが全面的にサポートします。

※皆さまの安全に配慮した転職サポートを実施しております。詳細は、「弊社サポート体制について」をご確認ください。

まとめ

ITエンジニアの面接でも、よくある質問や気をつけるべきマナーは他職種と基本的に同じです。面接当日は何を聞かれてどう答えるべきか、どのように振る舞えばいいかのポイントを知り、事前に準備や心構えをしておきましょう。特に転職理由や志望動機のようにどの企業でも聞かれる質問ほど、自分の経験やキャリアをきちんと振り返り、面接官が納得のいく答えを用意することが大事です。しっかり準備して、万全の体制で面接に臨んでください。

エンジニア転職を成功させるポイントを詳しく知りたい方は、下記の記事をチェックしてみてくださいね。

関連記事:ITエンジニア転職を成功させるには?よくある失敗ケースと、転職成功事例を解説

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