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最終更新日 :2024.8.13
IT業界への転職を検討しているものの、業界未経験なことに不安を感じている20代の求職者も多いのではないでしょうか。近年はIT業界の人材が不足しているため、未経験者でも転職できる可能性があります。
本記事では、20代の未経験者でも転職しやすいIT業界の業務や職種を紹介します。転職を成功させるためのポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。
青柳 真理子キャリアアドバイザー部 部長
約10年に渡り、営業職やITエンジニア職の転職支援を行う。新卒就職支援やIT派遣のアドバイザー経験もあり。現在はITエンジニア・クリエイター・マーケター職の転職支援を中心に行うキャリアアドバイザー部の部長。 監修者プロフィールを詳しく見る >>IT業界は、未経験者でも20代なら転職のチャンスがあります。主な理由を2つ説明しますます。
ご存知の通り、現在の日本は、労働力不足が深刻化しています。厚生労働省の「労働経済動向調査(令和4年8月)の概況」によると、IT業界が含まれている「情報通信業」も不足が41%と人材不足に陥っているのがわかります。
IT業界は今後さらに人材不足が深刻化すると予想されており、経済産業省にてIT人材の需要と供給の差を試算したところ、2025年に36万人、2030年には最大で79万人の人材が不足すると見込まれています。
しかし「すべてのIT人材が現在も不足している」というわけではありません。企業は、推測される人材不足課題に対する解決法の一つとして、2022年~2023年に未経験採用を積極的に行いました。その結果、2024年時点で「従来型IT人材」というシステムエンジニアやプログラマーは、充足傾向にあるようです。
そのため、未経験から経験者採用にシフトチェンジする企業も徐々に増えており、未経験者の転職ハードルは以前よりは高まっているというのが最近の傾向です。とはいえ、すべての企業が未経験採用を止めているわけではなく、「理系出身」「論理的思考力が高い」「独学でプログラミングを学んでいる」といった、ポテンシャルの高い人材であれば積極的に採用している企業も多くあります。
関連記事:IT人材が不足しているのは本当?その理由と未経験IT転職の注意点を解説
ポテンシャル採用とは、今持っている経験やスキルよりも求職者の潜在的な能力を重視した採用手法です。
新しい知識を吸収しやすい、成長意欲が高いなどの理由から20代の求職者を積極的に採用をする企業があります。また、第二新卒なら新卒に比べて社会人経験があることからビジネスマナーなどの人材育成にかかる手間や費用が削減できるのも企業にとっては魅力です。
そのため、IT業界で働いた経験がなくても採用される可能性はあります。
ポテンシャル採用が期待できるのは、第二新卒に該当する20代前半までです。20代後半からは潜在的な能力ではなく、経験やスキルを重視されるのが現状で、未経験者を対象とした求人は減少傾向にあります。
しかし、20代後半の未経験者でも、IT業界に転職する道が完全に閉ざされているわけではありません。教育体制がしっかりと整った企業であれば未経験でも挑戦できます。また、異業種での経験やスキルがあれば、未経験者でもIT業界に転職できる可能性があります。
例えば「営業事務を担当していたときに、業務を円滑に遂行できるデータ管理アプリを作成した」「前職の販売職では、お客様の年齢や性別、季節ごとの購入データを収集。集めたデータをもとに商品をご提案したところ、売上前年比120%を達成した」など、異業種であっても、これまでの業務でIT関連の経験や、何かしらの接点や素地があれば、選考のアピールとして活かせるケースもあります。
IT業界には、営業職や技術職などの様々な職種が存在します。IT業界への転職の難易度は、職種によって大きく変化します。未経験での転職を検討している場合は、チャレンジしやすい職種を把握しておくことも大切です。ここからは、20代未経験者が転職しやすいIT業界の職種を紹介します。
IT事務は、主にITエンジニアをサポートする職種です。IT事務の主な業務内容は、次のとおりです。
IT事務は、一般事務に比べるとIT関連の業務が多い傾向にあります。しかし、一般的な事務業務も含まれているため、異業種での事務経験があれば転職に有利に働く可能性があります。
IT営業は、T商品やサービスを販売する職種です。IT営業としての経験を積めば、将来的にITコンサルタントやセールスエンジニアへのキャリアアップも期待できます。
技術的な提案やBtoB向けの無形商材を売り込むのがミッションなので、高い提案能力や折衝能力が必要とされます。異業種であっても法人営業職や無形商材を取り扱った営業経験がある場合は、IT業界でもキャリアを活かせるでしょう。
社内外の多くの人とコミュニケーションが欠かせない職種なので、人と関わる仕事がしたい人におすすめです。
関連記事:IT営業への未経験転職は可能?仕事内容や転職に必要な資格、スキルを解説
プログラマーはシステムエンジニアが作成した設計書をもとに、プログラミング言語を用いてシステムを開発する職種です。プログラミング言語は、JavaやPython、Rubyなど数多くあり、開発するシステムの内容によって必要な言語が異なるため、どの言語を扱えるかによっても転職先の選択肢は変わります。
プログラマーは、未経験者向けにOJT(実務経験を通して必要な知識や技術を身につけさせる教育方法)や研修制度を設けている企業もあり、未経験者でも一部企業は門戸を開いています。
プログラマーとしての経験を積めば、将来的にシステムエンジニアへのキャリアアップも期待できます。
関連記事:プログラマーになるには?仕事内容やキャリアパス、必要なスキルなどを解説
保守・運用エンジニアは、サーバーやネットワークの運用管理・保守を行う職種です。事前に決められた手順書があり、それに沿ってシステムに異常がないかを管理します。トラブルが発生した際には、システムを回復させるための対応も担います。
保守・運用エンジニアはプログラミング技術が必須ではないため、未経験者でもチャレンジしやすいでしょう。保守・運用エンジニアとして経験を積めば、将来的にサーバーエンジニアとしての活躍も期待できます。
デバッガーは、システムの開発段階でバグがないかを検証する職種です。
デバッガーの仕事は、バグを見つけることに限定されていたり、バグの修正まで行ったりと幅広いのが特徴です。プログラミング技術が必須ではないものの、プログラミング言語を理解しておくとソースコードが読めるため、バグを見つけやすくなります。
デバッガーはプログラマーほど専門的な知識や技術が必要とされないため、未経験者を採用する企業が多い傾向にあります。システムの仕組みやプログラム言語への理解が深まれば、将来的にプログラマーへのキャリアアップも期待できるでしょう。
しかし、基本的にデバッカーを正社員で採用する企業は少なく、雇用形態は非正規雇用(アルバイトなど)になる可能性もあります。応募の前に必ず求人票で雇用形態を確認することをおすすめします。
IT業界には20代の未経験者がチャレンジしやすい職種もあります。しかし、専門性の高い業界のため、転職準備にも業界ならではのコツがあります。20代の未経験者がIT業界への転職を成功させるには、選考を有利に進めるための工夫が必要です。
前述したように、年齢が上がれば上がるほど未経験転職のハードルは上がってしまいます。IT業界は人材不足のため充足してしまうことは少ないですが「未経験者でもはいりやすいポジション」から、どんどん埋まっていくのは間違いありません。
企業も未経験者をある程度採用できれば、育成の方に注力するため未経験者採用を止めたり、経験者採用にシフトする可能性があります。そのため、IT業界への未経験転職を決断したのであれば、なるべく早めに動いた方が良いでしょう。
IT業界に入るのに必ずしも資格は必要ありません。しかし、IT関連の資格を取得しておくと、基礎的な知識を身につけていることを証明できたり、未経験でも学ぶ意欲があることを伝える材料になるため、採用担当者に良い印象を与えられるかもしれません。
IT関連資格の種類は多く、難易度も様々です。比較的難易度が低い国家資格や、独学で取得が目指せる資格もあります。自身が就きたい職種で活かせる資格を探してみましょう。
なお、IT業界への転職で有利になる資格は後述の「20代未経験者がIT業界への転職する際に役立つ資格」で詳しく紹介します。
20代の未経験者がIT業界に転職する際には、未経験者向けの研修制度や育成環境が整っている企業を選ぶことが大切です。
ITに関する基礎的な知識があっても、入社後にいきなり1人でプロジェクトに放り込まれるような状況ではスキルや技術を習得するのは難しいですよね。転職が成功しても成長できなければモチベーションが低下し、早期離職につながりかねません。
最近では大手企業を中心に、IT人材確保のために、充実した研修環境を整えて未経験者を積極的に採用する採用戦略を取る企業も増えています。
転職後にIT業界で長く活躍するためにも、応募先を探す際には研修制度の有無もチェックするようにしましょう。
IT業界は人材不足を課題に抱えているため、未経験者可の求人もあります。しかし、だからといって「誰でも採用される」わけではありません。IT業界への転職を目指すなら、業界への理解を深めるだけでなく、IT関係の企業がどのような人材を求めているかを把握することも大切です。
企業が求める人物像をリサーチしなかったことで、転職に失敗している人も少なくありません。最低限、企業理念や方針などは企業のホームページで事前にチェックして理解を深めておきましょう。転職エージェントを利用すると、応募企業に関する情報を詳しく教えてもらえます。
未経験者可の求人でも、経験者が応募する可能性はあります。IT業界への転職希望者のなかには、すでに業界での経験やスキルを持ち合わせている人もいるかもしれません。20代未経験者が転職を成功させるには、ほかの応募者よりも魅力のあるアピールをすることが重要です。志望動機で差別化を図るのもよいでしょう。
IT業界が未経験であるにも関わらず、志望動機が明確でなければ採用担当者の目に魅力のある人材とは映りません。未経験での転職は志望動機を明確にし、どれだけ意欲が高いかをアピールする必要があります。
ITエンジニアの志望動機について詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてみてくださいね。
関連記事:ITエンジニアの志望動機・例文を紹介
関連記事:【未経験者向け】インフラエンジニアに転職する際の志望動機の作り方(例文付き)
企業に応募するには、企業HPからの直接応募やハローワーク、転職サイトなど様々な方法がありますが、前述した「企業研究」や「志望動機添削」のサポートを得られる、転職エージェントを利用するのはおすすめです。特にIT業界への転職を目指すなら、IT業界に特化したサービスを選びましょう。
未経験でも応募できるIT求人を紹介されるのはもちろん、最新の業界の向を踏まえたアドバイスやIT業界特有の面接対策などのサポートを受けることができます。type転職エージェントITには、IT業界への転職のノウハウを持ち合わせた専門のキャリアアドバイザーが在籍しています。
IT業界未経験の方の転職支援実績も豊富であったり、未経験者可の求人も数多く取り扱っているので、IT業界への転職が初めての求職者におすすめです。まずはサービスに登録し、キャリアアドバイザーに相談してみてください。
IT関連の資格を取得しておくと基礎的な知識があると見なされ、転職に有利に働く可能性があります。ここからは20代未経験者がIT業界に転職する際に役立つ資格を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ITパスポートは「情報処理の促進に関する法律」の第29条に基づき、経済産業大臣が実施する国家試験です。試験では、基礎理論から経営戦略までのITに関する幅広い分野から出題されます。
ITパスポートを取得すると、情報技術に関して基本的な知識を有していることを証明できます。IT関連資格のなかでも比較的難易度が低いため、未経験者でもチャレンジしやすい資格です。
分野 | 大分類 |
---|---|
ストラテジ系 | • 企業と法務 • 経営戦略 • システム戦略 |
マネジメント系 | • 開発技術 • プロジェクトマネジメント • サービスマネジメント |
テクノロジ系 | • 基礎理論 • コンピュータシステム • 技術要素 |
IT営業やIT事務への未経験転職を検討している方は、業界理解を深められ、面接ではIT業界の基礎知識があることをアピールできるので、取得を目指してみるのをおすすめします。
一方、ITエンジニア職はより専門的な知識を求められるため、ITパスポートを保有していてもITエンジニアとしてのポテンシャルアピールにはならないかもしれません。
基本情報技術者試験はITパスポートと同様に、「情報処理の促進に関する法律」の第29条に基づき、経済産業大臣が実施する国家試験です。試験は、科目A試験と午後の科目B試験が一日を通して実施されます。
基本情報技術者試験に合格すると、情報技術に関する基本的な知識を有していることを証明できるので、この資格を保有していればITエンジニアのポテンシャルをアピールできる可能性が高いです。ITエンジニアの登竜門と位置づけられているため、入社後に資格の取得を促すIT企業も多い傾向にあります。
マイクロソフトオフィススペシャリストは、マイクロソフト社が認定する資格です。試験科目はWordやExcelなどのオフィスソフトに関するもので、一般レベルと上級レベルが用意されています。
オフィスソフトに関する資格なので、IT事務を目指している求職者におすすめです。
ITエンジニアの資格について詳しく知りたい方は、下記の記事をチェックしてみてくださいね。
IT業界の求人を探す際には、「未経験者可」だけを重視しないように注意しましょう。転職後も長く働くためには、事業の安定性や教育制度の有無もチェックする必要があります。
IT業界は多重下請構造が常態化しているといわれています。多重下請構造とはクライアントから受注した業務を下請け企業に発注し、次々と委託されていく構造です。
多重下請構造では業務量や納期は元請け企業が握っており、業務が委託されるごとに利益が抜かれていくため、下請け企業の利益率が低くなります。その結果、下請け企業の従業員は低賃金かつ長時間勤務といった労働環境に陥りやすいのが現状です。
IT企業への転職が成功しても、労働環境が合わなければ、腰を据えて働くのは難しいでしょう。応募先の企業を選ぶ際にはビジネスモデルや平均残業時間や有給取得率もチェックし、安心して働ける企業を見つけましょう。
IT業界には、スタートアップ企業やベンチャー企業も多く存在します。これらの企業のなかには歴史が浅く、従業員も少ないため、教育制度が整備されていないことがあります。
教育制度が整備されていない場合は、IT業界に転職できても仕事についていけず、早期離職につながりかねません。応募先の企業を選ぶ際には研修制度の有無や内容をチェックし、自身が成長できるところを見つけましょう。
ここでは、type転職エージェントを利用して、IT業界への未経験転職を実現された20代の方々の転職成功事例をご紹介します。
可能です。実際に最終学歴が高卒でIT業界へ未経験転職された方はいらっしゃいます。
転職は学歴よりも、その人の経歴やスキル、ポテンシャルが評価されることが多いです。応募書類や面接で「IT業界でも活躍できるポテンシャルの高さ」や「IT業界への熱量」をアピールできれば、最終学歴が高卒でもIT業界に転職できる可能性は十分あります。
関連記事:未経験でインフラエンジニアへの転職は可能?向いている人の特徴や、転職成功のポイントを解説
関連記事:ITエンジニアに未経験転職するには?転職成功に必要な知識やスキルを解説
IT業界はリモート勤務やフレックスなど、柔軟な働き方を採用している企業が多く、働きやすい環境が整っている業界といえるでしょう。
女性は出産・子育てといったライフイベントが発生する可能性があります。その場合働きやすい環境で働けていたら、ライフイベントと仕事の両立がしやすくなります。20代の早めにIT業界へ転職していれば、その後のライフイベントのプランも立てやすくなるでしょう。
また、職種によってはスキルを身に付けられるので、ライフイベントでブランクが発生した場合も復帰しやすいメリットがあります。
現在IT人材は不足しているので、未経験転職ができる可能性が高いです。
とはいえ、年齢が高くなればなるほど、ポテンシャル採用の対象から外れてしまいます。20代未経験者がIT業界への転職を目指すなら、早い段階で行動に移すことが重要です。
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