未経験でインフラエンジニアへの転職は可能?向いている人の特徴や、転職成功のポイントを解説

最終更新日 :2023.11.30

未経験でインフラエンジニアへの転職は可能?向いている人の特徴や、転職成功のポイントを解説

将来性の高い業界例として「IT業界」があげられます。実際、現代社会にはITの存在は欠かせないため、IT職種のニーズはとても高く、今後も高まり続ける見込みです。「社会的ニーズのある仕事をしたい」「成長市場で働きたい」といった方にはおすすめの業界です。

インフラエンジニアはIT職種の中でも、未経験転職しやすいと言われており、関心を持たれる方は多いです。しかし中には「専門性を求められそうだけど、本当に未経験でも転職できるの?」と不安に感じる方もいらっしゃいます。

そこで今回は、未経験でもインフラエンジニアへの転職は可能かどうか、インフラエンジニアに向いている人や、未経験転職のコツなどを紹介します。

この記事の監修者
監修者の浜野 陽介

浜野 陽介エキスパートキャリアアドバイザー

【保有資格】国家資格キャリアコンサルタント
前職では生活用品のメーカー営業として法人営業を経験。人生の重要な転機に関われるキャリアアドバイザーに魅力を感じ、キャリアアドバイザーへ転身。以来、一貫してIT領域でのキャリアカウンセリングに従事しており、エンジニアの転職支援を強みとしている。
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インフラエンジニアとは?

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インフラエンジニアとは、システムやインターネットを使用するために必要な、サーバーやネットワークなどのITインフラが円滑に動くよう、設計や構築、運用、保守を行うエンジニアを指します。

インフラエンジニアは作業領域が広いので、インフラエンジニアといってもその中でいくつか種類分けされており、どの名称のエンジニアがどのくらいの領域を担うかは企業によって異なります。

主なインフラエンジニアの種類は以下の通りです。

企業やプロジェクトによっては、さらに細分化をするケースもあれば、全て一括りにして「インフラエンジニア」として募集しているところもあります。

インフラエンジニアの仕事内容

インフラエンジニアの仕事は上流工程と呼ばれる「要件定義・設計・構築」と、下流工程の「運用・保守・監視」に分かれます。要件定義では、求められている機能を把握した上で、要望を実現するにはどのような仕様のシステムにするかを決定します。ここで決まった内容を基に設計書を作成し、構築を行います。

上流工程は、システム開発の基盤となる重要な工程です。そのため、この工程は開発経験やシステム知見が豊富なことが必須のため、未経験のインフラエンジニアがすぐに担当することはあまりありません。

作ったシステムを安定的に稼働させるのが運用フェーズです。運用は、システムが止まらないように維持したりトラブルが起きたときに対応するのが主な仕事内容です。あとは出来上がったシステムに少し変更を加える開発(保守)を担当することもあります。それらを「保守・運用エンジニア」と呼びます。設計書やマニュアルをもとに対応することが多いので未経験者が入りやすいです。

インフラエンジニアの仕事内容や将来性を詳しく知りたい場合は、下記の記事をご参考ください。

関連記事:インフラエンジニアとは?仕事内容や必要なスキル、キャリアパスを解説

関連記事:インフラエンジニアの将来性は?AIがもたらす影響や、市場価値を高めるための方法も解説

未経験でインフラエンジニアに転職は出来る?

結論、可能です。現在、IT業界では深刻な人手不足のため、人材獲得のため受け皿を広げており、エンジニア経験がなくても転職できる可能性があります。

ただし、インフラエンジニアの未経験転職には注意点が三つあります。

エンジニア適性がないと続けられない

未経験でインフラエンジニアになった方の中には、転職してから「自分には合っていなかった」と気づき、再び転職をする人も少なくありません。後悔しないためにも事前にインフラエンジニアに向いている人の特徴を知り、自身に適性があるか判断しておいた方が良いでしょう。

応募が締め切られる可能性がある

現在は人材獲得のためエンジニア未経験でも応募を可能にしていますが、ある程度人材が確保できれば未経験募集を締め切って、エンジニア経験者優遇になる可能性が高いです。「インフラエンジニアになる!」と決断したなら、早めに行動に移すのが良いでしょう。

年収が下がる可能性がある

インフラエンジニアに限らず、未経験転職の場合、即戦力として活躍できないため、転職後の年収が低くなる可能性があります。年収アップ転職を希望する方や、現職の年収を必ずキープしたいという場合は、未経験転職はおすすめできません。

しかし、インフラエンジニアをはじめITエンジニアの平均年収は高く、働き続けてスキルを高めていけば、将来的に年収アップが期待できます。ITエンジニアの平均年収や年収アップ方法について知りたい方は下記の記事をチェックしてみてください。

関連記事:ITエンジニアの平均年収は?年収を上げる方法と転職成功事例を紹介

関連記事:インフラエンジニアの平均年収は低い?年収アップを目指す方法や転職事例を紹介

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インフラエンジニアに向いている人

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前述したように、インフラエンジニアには向き不向きがあります。適性がないと、インフラエンジニアとして長く働けない場合もあるので、ここで紹介する「向いている人の特徴」をしっかりと把握しておきましょう。

好奇心旺盛

ITの世界は日々進化しており、新しい技術やツールが続々と登場します。好奇心旺盛な人は新しい技術やツールに対して自ら学び、それを適切に取り入れられるので、IT業界の変化にも柔軟に対応できます。

また、好奇心を持つことは、自己成長の原動力となります。常に自分をアップデートし続けることが求められるIT業界で活躍するには必須の姿勢と言えるでしょう。

論理的思考

インフラシステムやネットワークの設計時には、多くの要件や制約を考慮しながら最適な構成を考える必要があります。論理的思考ができる人はこれらの要素を整理し、効率的な設計が可能です。

また、インフラ関連の問題やトラブルが発生した場合、論理的に原因を特定し、効果的な解決策を導き出す必要があります。論理的思考があれば状況を冷静に分析し、適切な手段で対応ができるでしょう。

例えば営業職として働いていた際に、顧客の話を聞きながら、その背後にある本当のニーズや課題を論理的に分析し、最適な製品やサービスを提案するのが得意だった場合、そうした考え方がエンジニアの業務でも生かせるかもしれません。

細かいところまで気を配れる

インフラの構築や運用において、些細な設定ミスは後々大きなトラブルの原因となってしまいます。細部まで気を配れる人であれば、このようなミスを回避しやすくなるのでインフラエンジニアの適性が高いでしょう。

他にも、万が一障害などのトラブルが発生した場合、細かいログの確認や設定の見直しなど粘り強く原因究明することがインフラエンジニアには求められます。そうした非常事態にも細部に注意を払う能力は生かせるでしょう。

インフラエンジニアへの未経験転職を成功させるポイント

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インフラエンジニアは未経験でも転職しやすい職種の一つですが、しっかりと転職のポイントを抑えておかないと失敗する可能性もあります。ここでは転職を成功させるためのポイントを紹介します。

研修が整った未経験可の求人に応募する

未経験可の求人でも研修が充実しているとは限りません。研修が少な目で「現場で学んでもらう」という方針を取っている企業もあります。その場合、未経験の方はかなり苦労するかもしれません。

そのため、応募の際は研修が整ってるところにしましょう。研修が整ってるかどうかは求人票に載っている情報では少ないかもしれないので、詳しいことは転職エージェントに確認するのがおすすめです。

事前にインフラエンジニアの知識を身につけておく

未経験可の求人とはいえ、事前にある程度インフラエンジニアに関する勉強はしておいた方が良いでしょう。他の未経験応募者との差別化が図れるだけでなく、入社意欲の本気度をアピールできます。

おすすめなのが、インフラエンジニアの業務に関係する資格の取得です。インフラエンジニアに必要な基礎知識があることや、学ぶ意欲が高いことを採用担当者に証明できます。比較的取得を目指しやすい、CCNAやAWS認定資格、LinuCなどの取得を目指してみましょう

関連記事:ITエンジニアの転職に有利な資格は?職種別におすすめな資格も紹介

関連記事:インフラエンジニアの未経験転職に資格は必要?おすすめの国家資格・ベンダー資格を解説

IT業界に強みを持つ転職エージェントを利用する

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IT業界に強みを持つ転職エージェントを利用して転職活動を行うのもおすすめです。転職エージェントとは、人材を獲得したい企業と、転職をしたい求職者をマッチングさせる仲介者です。キャリアの相談から、求人紹介、選考対策、企業とのやり取り代行など、転職活動のあらゆるフェーズをサポートしてくれます。

インフラエンジニアへの未経験転職を希望する人が、IT業界に強みを持つ転職エージェントを活用するメリットは以下の通りです。

  • ・インフラエンジニア未経験者の転職支援実績があるので、的確なアドバイスを貰える
  • ・IT業界ならではの選考対策が充実している。面接対策や書類添削もしてもらえる
  • ・未経験可の求人の紹介や、応募企業の情報提供をもらえるので、求人選びに困らない

IT業界で働いた経験が無いと、企業の良し悪しや、自身との相性などを正確に判断するのは難しいもの。業界に精通した転職エージェントにサポートしてもらうことで、効率よく転職活動を行えるでしょう。

インフラエンジニアへの未経験転職成功事例

ここからは、type転職エージェントを利用した人がどのような職種からインフラエンジニアへの転職をしたのか、インフラエンジニアへの未経験転職成功させた事例などを紹介していきます。

インフラエンジニアに未経験転職した人の前職は?

インフラエンジニアに転職した人の前職の内訳-type転職エージェント

上記のグラフは、type転職エージェントを利用してインフラエンジニアに未経験転職をした人の前職の内訳です。最も多いのは「販売・接客・サービス・コールセンター」ですが、全体で見ると幅広い業種・職種からインフラエンジニアに転職していることが分かります。

なお、転職者の平均年齢は27歳でした。30代以降は経験者採用が中心となるため、未経験転職の難易度はかなり高くなります。インフラエンジニアへの未経験転職をする場合は、20代のうちに行動をするのが良いでしょう。

全くの未経験からインフラエンジニア職への転職成功事例

インフラエンジニアの未経験転職の詳しい事例を紹介します。

  • 【26歳女性】
    1. 転職前:1社目ケーキ製造販売、2社目保険営業
      転職前年収:313万円
    2. 転職後:大手IT企業 インフラエンジニア
      転職後年収:240万円
    3. 年収は下がったものの、希望していた研修制度のあるインフラエンジニア職への転職を実現!
    4. >>担当キャリアアドバイザーのプロフィールを見る

まとめ

IT業界や職種の経験がなくても、インフラエンジニアへの転職は可能です。しかし、未経験転職の注意点もいくつかあり、それを把握した上で「転職したい」と思えるかどうかが重要になります。

今回紹介したインフラエンジニアへの未経験転職のポイントを参考にしながら、転職活動を進めてみてくださいね。

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