Webディレクターとは?未経験でも可能?資格や仕事内容を解説

最終更新日 :2024.02.05

Webディレクターとは?未経験でも可能?資格や仕事内容を解説

Web制作の現場でスタッフへの指揮や進行管理を行うのがWebディレクターです。多くの人が関わるプロジェクトをまとめ、Web制作を成功へ導くための重要なポジションでもあります。

そこで本記事では、Webディレクターに必要なスキルや経験、持っていると有効な資格、未経験から転職する方法、書類選考や面接での成功ポイントまで詳しく解説します。

この記事の監修者
監修者の青柳 真理子

青柳 真理子キャリアアドバイザー部 部長

約10年に渡り、営業職やITエンジニア職の転職支援を行う。新卒就職支援やIT派遣のアドバイザー経験もあり。現在はITエンジニア・クリエイター・マーケター職の転職支援を中心に行うキャリアアドバイザー部の部長。
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Webディレクターとは?

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Webディレクターは、Webサイトの企画立案や制作、運用における責任者の立場です。Webエンジニア、Webデザイナー、ライター、SEO担当者といったWeb 制作に関わる人たちをまとめ、進行や品質に問題ないかチェックし、プロジェクトが円滑に進むように調整して、チームで目標の達成を目指します。

Webディレクターの主な業務内容は、クライアントや自社の要望・課題のヒアリング、企画提案、見積もりや予算管理、スケジュールの進行管理、コンテンツの品質管理、メンバーの選定、運用更新など多岐に渡ります。

また所属するのが事業会社か制作会社かによって、業務範囲に違いがあります。
事業会社であれば、サイトをリリースした後のアクセス解析や更新作業のディレクションも行います。制作会社であれば、クライアントとの折衝なども業務に含まれます。

Webディレクターに必要なスキルや知識とは?

必要なスキル・経験

・ディレクション能力

Webディレクターに必須なのが、現場の指揮や進行管理を行うディレクション能力です。この能力を発揮するには、スケジュール管理能力、調整力、交渉力、業務推進力など、複数のスキルを備えている必要があります。

・ワイヤーフレーム作成の経験

ワイヤーフレームとは、Webページのレイアウトを決めるための設計図です。デザインや仕様の詳細を決める前に、どこに何を配置するのかを見える化した簡単な構成案を作り、チームやクライアントと共有します。ページ作成の目的にあったレイアウトを考えるのもWebディレクターの仕事です。

・顧客折衝

社内外の人とやりとりをするため、顧客の折衝経験があるとWebディレクターの仕事に活かせます。関係各所と交渉や打ち合わせを重ねて、スケジュールや予算、機能などさまざまな調整を行います。

・クオリティチェック

Webエンジニアやデザイナー、ライターの成果物に対して、品質をチェックするのもWebディレクターの仕事です。

あれば尚可のスキル・経験

高い成果を出せる人材や評価される人材を目指すなら、上記の必要なスキル・経験に加えて、次に挙げるようなスキルや経験があるとなお良いでしょう。

  • ・コンテンツ企画
  • ・SEO施策
  • ・サイト制作・更新(コーディング)
  • ・Webデザイン
  • ・ABテスト
  • ・UI改善提案
  • ・外注先選定・手配
  • ・社内外資料作成
  • ・サイト分析

あれば尚可の知見

またスキルや経験に加え、下記の知見も求められます。企業によっては、これらの知見をWebディレクターの必須要件としている場合もあります。

・Webマーケティング基礎理解

Webサイトの課題分析やリリースした内容の効果測定など、Webマーケティングの知識があるとWebディレクターの仕事に役立ちます。

  • ・HTML、CSS、JavaScriptなどの言語理解
  • ・Photoshop、Illustrator、Dreamweaver、XDなど、Web制作に必要なAdobeソフトの使用経験

Webデザインやプログラミングの知識を身につけると、デザイナーやエンジニアに依頼する際にスムーズです。またメインの業務ではないものの、Webディレクターがコーディングやデザインを担当することもあるので、プログラミング言語への理解や各種ソフトの使用経験があると仕事に活かせます。

Webディレクターが向いている人とは?

・調整や交渉が得意な人

Webディレクターは社内外を問わず、異なる立場や職種の人たちを巻き込んで業務を推進する役割です。一人で黙々と作業をすればいい仕事ではないので、人と関わりながら調整や交渉を進めるのが得意な人に向いています。

・マルチタスクをこなせる人

各スタッフへの指示出しから、関係各所との折衝、予算やスケジュールの調整、品質チェックまで、多数の業務を同時に進める必要があるため、マルチタスクをこなせることも求められます。

・予想外の事態に臨機応変に対応できる人

Web制作の現場では、発注者から思いがけない変更ややり直しを求められることもよくあります。予定通りにいかないアクシデントが発生しても、臨機応変に対応策を考えて即座に実行できる柔軟性のある人が活躍できます。

・ストレス耐性がある人

調整役であるWebディレクターのもとには、クライアントや社内の関係部署からさまざまな要望や課題が寄せられます。これらの利害を調整してWeb制作を進めなければいけないプレッシャーがあるため、ストレス耐性がある人も向いています。

Webディレクターを目指す人に有効な資格とは?

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・ウェブ解析士

Webマーケティングの基盤となるウェブ解析に関して、必要な能力や知識が身につく資格です。ウェブ解析士資格を取得することで、ウェブ解析やマーケティングの知識を習得できます。

・Webアナリスト検定

Googleアナリティクスのアクセスログ解析など、Webアナリストに必要な知識や考え方が身につく資格です。合格率は約80%で、難易度はそれほど高くありません。テストの前に5時間の講座を受講し、現場で役立つノウハウを学びます。

・Google Analytics Individual Qualification(GAIQ)

Google アナリティクスに関する個人認定資格です。Googleアナリティクスの設定方法やレポート分析の仕方などについて、習熟度を認定します。認定資格は合格後12ヶ月有効と期限付きですが、無料で受験できるのがメリットです。

Webディレクターの主なキャリアパスとは?

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Webディレクターの主なキャリアパスには、「立ち位置を変える」「職種・ポジションを変える」の2つのパターンがあります。

立ち位置を変える

自分が目指す方向性によって働く立ち位置を変え、キャリアを積むケースです。主に3つのキャリアパスが考えられます。

①制作会社から事業会社へ移る

「ひとつの事業やサービスを追求したい」という志向性がある人は、事業会社に転職し、自社サイトの制作に携わるケースがよくあります。

②事業会社から制作会社へ移る

「業界・業種を限定せず、幅広いサイトの制作に携わりながら知見を積みたい」という志向性がある人は、制作会社に転職し、多様なクライアントのWebサイトの制作に関わる選択肢があります。

③独立してフリーになる

「組織に所属せず、一人のプロフェッショナルとして活動したい」という人は、独立してフリーになる道もあります。

職種・ポジションを変える

・Webプロデューサーになる

一般的にWebディレクターの上位職とされるのがWebプロデューサーです。Webディレクターとして培った経験・スキルをもとに、より責任あるポジションを目指すキャリアパスです。

関連記事:Webプロデューサーとは?仕事内容や必要なスキルなどを解説

・Webマーケター、Webデザイナー、Webコンテンツ企画、Webアナリストなどへ転身する

Webディレクターとしての経験や知見を活かして、Web制作に関わる別の職種に転身するキャリアパスもあります。

関連記事:Webマーケティングの仕事内容とは?未経験から目指すには?

Webディレクターは未経験から転職可能?目指す方法とは?

Webディレクターについては、未経験可の求人はほとんどないのが実情です。ただしWeb関連の進捗管理、もしくはWebデザイナーやコーダー、プログラマーの経験がある人は、未経験でも採用の可能性があります。これらの経験は、Web制作のディレクション業務において重宝されるからです。

また数は少ないものの、Web制作関連の経験がまったくない人でも可とする求人も一部に存在します。その場合は、別職種でのプロジェクトリーダー経験や顧客折衝および進捗管理の経験に加えて、Webに関する資格を取得するなどの自己研鑽をアピールすれば、転職に成功するケースもあります。

いずれの場合も、求人票の職務内容や募集条件、求める人物像などよく読み込んで、自分の経験やスキル、強みがマッチするか確認することが大切です。自分で判断がつかない場合は、転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談するのもいいでしょう。

また未経験者の採用面接では、「なぜWebディレクターの仕事がしたいのか」を必ず聞かれるので、志望動機や自己PRをしっかり準備して臨むことが必要です。

>>Webディレクター・Webプランナーの転職求人一覧

Webディレクターの転職成功のポイント

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企業が中途採用のWebディレクターに求めるのは即戦力、もしくは入社後の早い時期に即戦力になれる人材です。よって書類選考や面接で「自分は入社後すぐに実績を出せる」と示す必要があります。そのためには、以下のポイントを意識して転職活動を行なってください。

・具体的な実績を数値で示す

転職に成功するには、まず書類の通過率を上げることが重要です。そのためには「どんな課題に対し、どのように行動して、どんな結果を出したか」を職務経歴書に記載することが必要です。結果は数値で示すのが大事なポイント。「目標PVに対して◯%達成、月間UU◯万人を達成」など、具体的な数字を記載すると実績がより明確に伝わります。

・実績の背景を具体的なエピソードで伝える

企業が知りたいのは、「経験や実績に再現性があるか」です。転職先でも前職と同じ成果を出せることを示すには、実績の背景となる課題・施策・プロセスを伝えると効果的です。前職で実績を上げた際に、「何が課題で、どんな工夫や取り組みをし、どのような過程を経て達成したか」を具体的なエピソードとともに話すと、面接官もどのような条件下で出した成果なのかをイメージしやすくなります。

・「指示を出される側」の職種経験も書類に記載する

Webデザイナーやコーダー、コンテンツ企画などの職種経験があると、「Webディレクターに指示を出される側の視点も持ち合わせている」と評価され、転職活動で有利になります。これらの経験がある場合は、職務経歴書に必ず記載しましょう。またこれらの職種で必要となるスキルを身につけるために自己研鑽していることがあれば、それも忘れずに記載してください。

>>Webディレクター・Webプロデューサーの職務経歴書はこちら

・マーケティングの知見や実績をアピールする

Webサイトを公開したあとの改善に必要なアクセス解析やSEOなどのマーケティング知識もアピールポイントになります。「ディレクション業務ではないから」と省略せず、マーケティングの知識やスキル、実績も職務経歴書に記載しましょう。

以上がWebディレクターが転職に成功するためのポイントです。とはいえ、「自分一人では書類に何をどう書いていいかわからない」「面接でうまく自分をアピールできるか不安」という人もいるでしょう。その場合は、ぜひtype転職エージェントにご相談ください。

type転職エージェントでは、Webディレクターの転職支援を行なっています。Webクリエイター専任のキャリアアドバイザーが、あなたの経験やスキルにマッチした求人の紹介から応募書類の添削、面接対策までサポートします。Webディレクターの転職でお悩みの際は、ぜひ一度お問い合わせください。

まとめ

Webサイト制作がうまくいくかどうかはWebディレクターの力にかかっているため、やりがいや手応えも大きい仕事です。転職市場でも常に採用ニーズがあり、経験と実績を積めばさまざまなキャリアパスが拓けます。Web制作の現場で活躍したい人は、Webディレクターとしてキャリアを伸ばすことを考えてみてはいかがでしょうか。

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