UI/UXデザイナーとは?仕事内容や、将来性、未経験転職のコツを紹介

最終更新日 :2024.01.31

UI/UXデザイナーとは?仕事内容や、将来性、未経験転職のコツを紹介

Webデザイン関連の仕事に転職したいと思った方もいるのではないでしょうか? Webデザイナーを始め、Webデザイン関連の仕事は人気の職業であり、応募者も増加傾向にあります。

そこで、今回はWebデザイン関連職種の一つ、「UI/UXデザイナー」に焦点を当てて、仕事内容や向いている人の特徴、将来性、未経験でも転職できるかどうかなど、詳しく解説を行っていきます。

この記事の監修者
監修者の青柳 真理子

青柳 真理子キャリアアドバイザー部 部長

約10年に渡り、営業職やITエンジニア職の転職支援を行う。新卒就職支援やIT派遣のアドバイザー経験もあり。現在はITエンジニア・クリエイター・マーケター職の転職支援を中心に行うキャリアアドバイザー部の部長。 監修者プロフィールを詳しく見る >>
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そもそもUI/UXとは

ここでは「UI/UX」について解説していきます。言葉が似ているので間違われやすいですが、意味は異なるのできちんと違いを理解しておきましょう。

まずUI(User Interface)とは、ユーザーインターフェースの略称で、ユーザーが利用するWebサイトやアプリケーションなどユーザーの視覚に触れるもの全てを指します。

次にUX(User Experience)とは、ユーザーエクスペリエンスの略称で、ユーザーがWebサイトやアプリケーションを通じて得られる体験(ユーザーがどのように感じ、どのように製品・サービスを利用するか)を指します。

要するに、UIは「製品・サービスがどのように見えるか」に関するものであり、UXは「製品・サービスによってどのような体験をするか」に関するものです。この二つの出来によって、ユーザーのサービス満足度が左右されるため、WebデザインにおいてUI/UXは非常に重要と言われています。

UI/UXデザイナーとは?

インターネット利用はデスクトップパソコンでするのが主流だった時代、Webデザインといえば、PhotoshopやIllustratorなどで作る表面的なデザイン(UI)を指していました。なぜなら、「カーソルを合わせれば、リンクかどうか分かる」など、Webブラウザにある程度の性能が備えられていたため、ユーザーの利便性を担保することがデザイナーには求められていなかったからです。デザインは「いかに見た目が良く、魅力的なUIを作れるか」を指す言葉でした。

しかし、スマートフォンの普及によってタッチパネル操作が主流となり、ユーザーにどういった体験(UX)を与えるかまで考えたUIデザインが必要になりました。そうして、UI/UXデザインという言葉が生まれ、現在では、「デザイン=UI/UX」という考えが広く浸透していると言えます。

例えばWebサイトを制作する際に、登録ボタンの設置で「ボタンと認識してもらえるか」「操作はどちらの手を使うか」「押しやすいか」「何色がいいか」「ボタンの形は」といった、細かいところまでユーザー目線でデザインを決めていいくのがUI/UXデザイナーの仕事です。

今では「Photoshopを使ってデザインが作れる」というスキルだけでは市場価値があまり高くなく、UI/UXデザイナーのニーズが高いと言われています。

UI/UXデザイナーの仕事内容

ここからは、UI/UXデザイナーの仕事内容について詳しく解説していきます。

UXデザインの具体的な作業内容

UXデザインの具体的な作業内容-type転職エージェント

UXデザインでは、ユーザー体験の満足度向上のため、ターゲットユーザーの研究を行いながらサービスの全体設計を行います。

  • 作業内容の例
  • ・ユーザーへのインタビュー
  • ・サービス利用者へのアンケート調査の実施
  • ・ターゲットユーザーのペルソナ設計
  • ・サイト解析

上記で情報収集したユーザーニーズをデザインに落とし込み、ユーザーの体験満足度を上げます。

UIデザインの具体的な作業内容

UIデザインの具体的な作業内容-type転職エージェント

UIデザイン業務では、ユーザーに「使いやすい」「きれい」と感じてもらえるように、以下のような作業を行います。

  • 作業内容の例
  • ・押しやすいボタンの設置
  • ・最適なフォントの選定
  • ・デバイスに合った表示サイズの設定
  • ・情報が整理された見やすいレイアウトの設計
  • ・画質の良い画像の選定
  • ・見やすい色彩の選定
  • など

UI/UXデザイナーに向いている人の特徴

UI/UXデザイナーに向いている人の特徴-type転職エージェント

ユーザー目線に立てる人

UI/UXデザインは、ユーザーのニーズを満たし、サービス体験の満足度向上を目的としています。そのためには「何を求めているのか」「どのような機能があれば、良い体験と感じてもらえるか」といった、ユーザー主体で物事を考える必要があります。ユーザー目線に立てる人の例は下記の通りです。

ユーザー目線に立てる人の例

  • ・飲食店接客:お客様がアレルギーのあるメニューを間違えて注文しないようにメニュー表にマークを付けるよう店長に提案した
  • ・ウェディングプランナー:お客様が式場選びをする際のパンフレットの並び順を、地域別しかなかったものを、コンセプト別や教会の規模別にも見られるように増やした

このように、日頃から相手が求めるものを推測し、行動できるような人であれば、UI/UXデザイナーに向いていると言えるでしょう。

継続的な学習意欲がある人

UI/UXデザインは、新しい技術、トレンド、ユーザーの期待などが常に変化しています。昨今は、SNSなどによる情報拡散スピードが上がった影響で、ユーザーの興味関心が移り変わりやすくなり、結果としてトレンドの変化が激しいです。

そのため、ユーザーに刺さりやすいトレンドを抑えたデザインをするUI/UXデザイナーになるには、新しい情報やスキルを常に学び、自分自身をアップデートし続ける必要があります。

日々の業務を行いながら、空いた時間でトレンドや新しい技術について学びを得るのは大変です。しかし、それが苦ではない人であればUI/UXデザイナーとして活躍できるかもしれません。

マーケティング知識がある人

UI/UXデザインは、ユーザーにとって魅力的な外観や、ユーザー満足度の高い体験を創り出すことだけではなく、ビジネス目標の達成を同時に目指さなくてはなりません。そのため、コンバージョン率の向上や、ユーザーテストとフィードバックの分析、といったマーケティングの知識などを持ち、それをデザインに応用できる能力は非常に重要です。特に、UXデザイナーを目指す人にとって、マーケティング知識は必要不可欠と言えるでしょう。

UI/UXデザイナーの将来性はある?

今後も、Webサイトやアプリケーションの需要は増えていくため、UI/UXデザイナーの仕事が無くなることはありません。しかし、最近ではUI/UXデザインをフロントエンドエンジニアなどが兼務で担当するケースも増えてきました。

そのため、将来的にはUI/UXデザインだけができるUI/UXデザイナーの需要が無くなる可能性があると言われています。

これからは、従来のUI/UXデザイナーのスキルだけでは通用しません。フロントエンドエンジニアに求められるHTMLやCSS、JavaScriptといった言語を扱えるようになると、今後もWeb業界のUI/UXデザイン分野で市場価値の高い人材になれるでしょう。

未経験でUI/UXデザイナーになれる?

冒頭でもお話ししたように、Webデザイン関連の職種は人気で求人が集まりやすく、UI/UXデザイナーも同様です。即戦力を採用したいと考えている企業が多いため、デザイン実務未経験、Web業界未経験で、UI/UXデザイナーになるのはほぼ不可能でしょう。

そのため、いきなり未経験での転職を目指すのではなく、まずはWeb業界に転身することがおすすめです。その中でも、未経験から転職しやすい営業職からスタートする以下のようなキャリア形成をご紹介します。

  • ステップ①:営業として業界知識やUI/UXの知見を深める
  • ステップ②:Webディレクターに転身
  • ステップ③:Webサイトやアプリケーションの構築過程を学ぶ
  • ステップ④:UI/UXデザイナーを目指す

ただ、営業職に向いていないという方もいらっしゃると思います。その場合は、未経験のWebエンジニアやWebマーケターでも構いません。とりあえず、「業界を知る、業界の感覚や知見はある」というファーストステップを踏むことが大切です。

関連記事:Webディレクターとは?未経験でも可能?資格や仕事内容を解説

>>Web・インターネットの法人営業の転職・求人特集はこちら

UI/UXデザイナーの未経験転職を成功させるコツ

UI/UXデザイナーの未経験転職を成功させるコツ-type転職エージェント

前述したように、UI/UXデザイナーにいきなり未経験で転職することは難しく、まずはWeb業界でUI/UXについて学ぶのがおすすめです。しかし、UI/UXの知識があるだけでは、転職はできません。ここからは、未経験転職をより成功させる方法について解説していきます。

デザインの基礎を習得しておく

Web業界の知識以外にも、デザインスキルがUI/UXデザイナーにとって必須項目なので、まずはデザインの基礎スキルを学びましょう。

方法としては、Webデザインのスクールに通う方法もありますし、独学で勉強をする方法もあります。最近では、現役WebデザイナーがYouTubeやSNSなどでノウハウを発信しているものもあります。他にも、UIデザイナーにとって必要な色彩に関する「色彩検定」の資格取得を目指して勉強をしてみるのもいいかもしれません。

採用する企業は、業務未経験者が応募してきた場合、採用の基準として「UI/UXデザイナーに向いている人」で紹介したような、ポテンシャルの有無を注視しています。「就業しながら、独学でデザインについて学んでいる」「デザイン関連の資格を持っている」という経験は、アピールの一つになるでしょう。

自分に合った勉強方法を探してみて、継続して続けてみてくださいね。

自前のWebサイトを制作してみる

ある程度のデザインスキルが身についたら、勉強の一環として、Webサイトの自主制作を行ってみるのもおすすめです。ペルソナ設計から、企画、デザイン、構築、運用を行ってみることで、Webサイト制作の「全体像の把握」や「デザイン業務が自分に向いているかどうか」を確認できるでしょう。

また、制作したWebサイトは、のちの転職活動でポートフォリオとしても使えるというメリットもあります。

転職エージェントを利用する

Web知識やスキルが身についたら、実際に転職活動を始めましょう。転職活動を成功させるためにおすすめなのが、転職エージェントの活用です。

転職で大変なのが求人選びです。伸びているWeb業界だからこそ、企業や求人も増えていて選ぶのに時間がかかります。そのため、求人を管理していて内容を理解している転職エージェントに紹介してもらうのが良いでしょう。あなた自身と合っている求人だけを紹介するので、ミスマッチを防げるのもメリットです。

また、転職エージェントは書類添削や模擬面接といった選考対策も対応してくれます。特に未経験転職の場合は、いかに「自分が企業にとって採用メリットのある人材」かどうかをアピールできるかが重要です。転職エージェントでは、キャリアカウンセリングで、求職者の強みやこれまで培ってきたスキルを整理して、一緒にアピールポイントを考えてくれます。

客観的視点からアドバイスをくれるので、あなた自身が気づかなかった強みの発見ができるでしょう。

UI/UXデザイナーに関するよくある質問

UI/UXデザイナーになるために必要な資格はありますか?

UI/UXデザイナーになるために資格は必須ではありませんが、前述したように「資格取得に向けた勉強意欲がある」「基礎知識がある」といったメリットがあります。そのため、勉強も兼ねて資格取得を目指しましょう。

UI/UXデザイナーを目指す方におすすめな資格は以下の通りです。

  • ・アドビ認定エキスパート(ACE)
  • ・ウェブデザイン技能検定
  • ・Webクリエイター能力認定試験

まとめ

UI/UXデザイナーは、Webサイトやアプリケーションのユーザー満足度を向上させるのに非常に重要な役割を担っています。しかし、コーディングだけでなくUI/UXデザインまでできるフロントエンドエンジニアが増えたことによって、限定的なUI/UXのスキルでは通用しなくなっていく可能性があります。

また、未経験ではUI/UXデザイナーに転職するのは困難なことから、業務経験がない場合は、まずはじめにWeb業界に転職をするのがおすすめです。

業界知識を積みながら、独学でデザインスキルを磨き、UI/UXデザイナーへのキャリアチェンジを目指しましょう。

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