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最終更新日 :2023.06.14
Webサイトの企画から運用までを統括するのがWebプロデューサーです。プロジェクトにおける最高責任者であり、人や予算の管理を担う重要なポジションでもあります。
本記事では、Webプロデューサーの仕事内容やWebディレクターの違い、必要なスキルや知識、転職に成功するポイントなどを詳しく解説します。
青柳 真理子キャリアアドバイザー部 部長
約10年に渡り、営業職やITエンジニア職の転職支援を行う。新卒就職支援やIT派遣のアドバイザー経験もあり。現在はITエンジニア・クリエイター・マーケター職の転職支援を中心に行うキャリアアドバイザー部の部長。Webプロデューサーは、Webサイトの企画立案や制作、運用などを含めたプロジェクト全体の責任者です。具体的な仕事内容は、予算の策定からクリエイターやコーダーなどプロジェクトに関わる人員の選定、クライアント管理まで幅広く、プロジェクト全体の計画を考え、目標の実現に向けて管理・進行を担います。プロジェクトを推進させるため、経営層やクライアントにプレゼンすることもあります。
Webプロデューサーは、一般的にはWebディレクターの上位職種に位置づけられます。Webプロデューサーが予算管理や計画立案などを担うプロジェクト全体の責任者であるのに対し、Webディレクターはサイト制作の責任者という立場です。制作の現場でクリエイターを束ね、決められた納期や予算に合わせてプロジェクトを遂行できるように進捗管理を行うのが、Webディレクターの役割です。
とはいえ、WebプロデューサーとWebディレクターには明確な線引きがなく、企業によって業務内容は異なります。また働いているのが事業会社か制作会社か、あるいはフリーランスかによっても、仕事の幅が異なります。
WebプロデューサーとWebディレクターでは、必要となる基本スキルや知識に大きな違いはありません。そもそも企業によって、これらの職種に求める能力の定義も異なります。
ただし前述の通り、一般的にWebプロデューサーはWebディレクターの上位職種に位置づけられるケースが多いため、Webディレクターに必要なスキル・知識に加えて、以下の能力や経験が求められることが多くなります。
予算の範囲内でどのようにコストを配分し、目標とする収益を上げるかを考え、プロジェクト全体の収支をコントロールできるだけの知識やスキルが求められます。
プロジェクトには多くの人が関わるため、大人数をマネジメントする力が必要です。目標の達成に向けてPDCAサイクルを回しながら、関わる人たちに的確な指示を出し、プロジェクトを遂行していく力が問われます。
サイト制作の発注者である自社の経営層やクライアントに対し、Webプロデューサーが企画の提案を行うことも多いため、プレゼン能力も必須です。
以上がWebプロデューサーに必要なプラスαの能力です。なお、そのベースとなる「Webディレクターに必要なスキル・知識」は、次のようなものが挙げられます。
また、企業によっては以下の経験や知見をWebディレクターの必須要件としているところがあります。マストではない場合も、このうちいくつかを身につけていれば、活躍の機会が広がります。
業界のトレンドや環境の変化は非常に速く、常に最新情報をキャッチアップする必要があります。自ら情報収集していく必要があるため、セミナーに参加したり、同業者と情報共有したりすることを厭わない人は、Webプロデューサーに向いています。
Webプロデューサーはプロジェクトの結果責任を負う立場です。目標達成に向けて社内外の関係者を動かし、常に結果を出すことが求められます。さらには、適正な予算の策定や管理、分析・企画、クライアントや経営陣へのプレゼンなど、さまざまな業務を遂行する能力も必要です。全体を俯瞰して、マルチタスクをこなしながら成果を出せる人が適しています。
Webプロデューサーに必須の資格はありません。ただし、資格を持っていると自分のスキルや知識を証明できたり、転職活動時に評価の対象になることがあります。Webプロデューサーが取得すると有効な資格には、次のようなものがあります。
Webマーケティングの基盤となるウェブ解析に関して、必要な能力や知識が身につく資格です。ウェブ解析士資格を取得することで、ウェブ解析やマーケティングの知識を習得できます。
Googleアナリティクスのアクセスログ解析など、Webアナリストに必要な知識や考え方が身につく資格です。合格率は約80%で、難易度はそれほど高くありません。テストの前に5時間の講座を受講し、現場で役立つノウハウを学びます。
Google アナリティクスに関する個人認定資格です。Googleアナリティクスの設定方法やレポート分析の仕方などについて、習熟度を認定します。認定資格は合格後12か月有効と期限付きですが、無料で受験できるのがメリットです。
Webプロデューサーの主なキャリアパスには、「立ち位置を変える」「職種・ポジションを変える」の2つのパターンがあります。
自分が目指す方向性によって働く場所を変え、キャリアを積むケースです。主に3つのキャリアパスが考えられます。
「ひとつの事業やサービスを追求したい」という志向性がある人は、事業会社に転職し、自社サイトの制作に携わるケースがよくあります。
「業界・業種を限定せず、幅広いサイトの制作に携わりながら知見を積みたい」という志向性がある人は、制作会社に転職し、多様なクライアントのWebサイトの制作に関わる選択肢があります。
「組織に所属せず、一人のプロフェッショナルとして活動したい」という人は、独立してフリーになる道もあります。
Webプロデューサーとしての経験や知見を活かして、Web制作に関わる別の職種に転身するキャリアパスもあります。Webマーケター、Webデザイナー、Webコンテンツ企画、Webアナリストなどへ転じるケースがよく見られます。
WebプロデューサーはWebサイト制作・運用の最高責任者のため、まったくの未経験から転職するのは困難です。Webディレクターとして経験を積んだ上で、Webプロデューサーになるのが一般的です。
企業が中途採用のWebプロデューサーに求めるのは即戦力、もしくは入社後の早い時期に即戦力になれる人材です。よって自分が入社後すぐに成果を出せる人材であることが伝わるようにアピールするのが、転職成功のポイントです。そのためには、以下のポイントを踏まえて転職活動を行なうことをおすすめします。
転職に成功するには、まず書類の通過率を上げることが重要です。そのためには「どんな課題に対し、どのように行動して、どんな結果を出したか」を職務経歴書に記載することが必要です。結果については「目標PVに対して◯%達成、月間UU◯万人を達成」など、具体的な数字を記載すると実績がより明確に伝わります。
企業が知りたいのは、「経験や実績に再現性があるか」です。転職先でも前職と同じ成果を出せることを示すには、実績の背景となる課題・施策・プロセスを伝えると効果的です。前職で実績を上げた際に、「何が課題で、どんな工夫や取り組みをし、どのような過程を経て達成したか」を具体的なエピソードとともに話すと、面接官もどのような条件下で出した成果なのかをイメージしやすくなります。
Webプロデューサーとしてどれくらいの規模のプロジェクトを率いた経験があるのかも、採用担当者が知りたいポイントです。よって書類や面接では、これまでマネジメントした人数や扱った予算の金額も伝えるとベターです。
Webデザイナーやコーダー、コンテンツ企画などの職種経験があると、「Webプロデューサーに指示を出される側の視点も持ち合わせている」と評価され、転職活動で有利になります。これらの経験がある場合は、職務経歴書に必ず記載しましょう。またこれらの職種で必要となるスキルを身につけるために自己研鑽していることがあれば、それも忘れずに記載してください。
アクセス解析やSEOなどのマーケティング知識もアピールポイントになるので、実績があれば職務経歴書に記載しましょう。
以上が転職成功のポイントですが、「自分一人で書類作成や面接対策ができるか不安」という人もいるでしょう。その場合は、ぜひtype転職エージェントにご相談ください。
type転職エージェントでは、Webプロデューサーの転職支援を行なっています。Webクリエイター専任のキャリアアドバイザーが、あなたの経験やスキルにマッチした求人の紹介から応募書類の添削、面接対策までサポートします。転職でお悩みの際は、ぜひ一度お問い合わせください。
Webプロデューサーは、サイトの企画立案から運用までプロジェクト全体をリードする大事なポジションです。企業のマーケティング戦略におけるWebサイトの重要性が増している今、成果を出せるWebプロデューサーのニーズは高まっています。必要なスキル・経験や転職に成功するポイントを知って、Webプロデューサーとしてさらなる活躍を目指しましょう。
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