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最終更新日 :2023.6.19
Webデザイナーを目指す人の中には、「面接で何を聞かれるのか不安」という人もいるでしょう。面接でよく聞かれる質問は決まっているので、しっかり対策をして臨めば心配はありません。本記事では、Webデザイナーの面接でよく聞かれる5つの質問と対策のポイントを詳しく解説します。
青柳 真理子キャリアアドバイザー部 部長
約10年に渡り、営業職やITエンジニア職の転職支援を行う。新卒就職支援やIT派遣のアドバイザー経験もあり。現在はITエンジニア・クリエイター・マーケター職の転職支援を中心に行うキャリアアドバイザー部の部長。面接に受かるためには、企業がWebデザイナーに何を求めているかを知ることが欠かせません。企業が重視する要素には、次のような資質やスキルがあります。
Webデザイナーは職種としての歴史がまだ浅く、今後もソフトやツールが進化するにつれ、仕事で扱う技術はますます発展すると予想されます。それに伴い、クライアントから新しいデザインのアイデアを求められる場面も増えていくため、最新のトレンドや技術をキャッチできるアンテナを持ち、みずからの力で自分を伸ばしていける学習意欲の高い人材が求められます。
Webデザイナーの仕事では、クライアントが期待する品質を担保しつつ、納期を遵守することが求められます。よって制作物のクオリティを上げるだけでなく、スピードと効率性を高めてスケジュール通りに進行できる納期管理のスキルが必須です。
企業がWebデザイナーを社員として雇う場合、単にデザインの作業ができる人ではなく、結果を出せる人材を求めています。組織全体を俯瞰し、目的を踏まえた上で、会社の利益や価値向上につながるアイデアを出せる人材が高く評価されます。
Web制作は、Webディレクターやエンジニア、営業担当者などさまざまな関係者と連携しながら進めます。周囲と円滑にコミュニケーションし、人を巻き込みながら仕事を推進する力が必要です
どの企業の面接でもよく聞かれる質問は共通しています。なかでも以下の6つの質問は必ずと言っていいほど聞かれますので、対策のポイントを踏まえて事前にしっかり準備して臨むことが大事です。
【1】自己紹介
【2】転職理由
【3】志望動機
【4】強み・得意分野
【5】入社してどうしたいのか
【6】逆質問
これらの項目は、Webデザイナー職に限らず論理的に準備しておく必要がありますが、とくに【4】は、その職種ならではの「伝えるべき情報」がある項目です。以下、詳しく解説していきます。
面接が始まると、多くの場合はまず自己紹介を求められます。「経歴をご紹介ください」などと言われたら、1~2分以内で簡潔に答えましょう。
自己紹介は次のような流れで構成すると、相手にわかりやすく伝わります。
① 名前(例:転職太郎と申します)
② 現在の会社名(例:株式会社△△に〇〇年に入社し、)
③ 担当業務(例:入社して2年間は××を担当し、現在は◎◎に従事しております)
④ 締めの挨拶(例:本日はよろしくお願い致します)」
なかには「経歴を踏まえて自己PRをお願いします」といった自己PRを兼ねた自己紹介を求められることもあります。その場合は「④担当業務」のあとに「これらの業務を通じて、納期管理と品質担保を両立する力を養って参りました」など、強みや得意分野についてのひと言を付け加えるといいでしょう。そのまま話し続けてよさそうな雰囲気であれば、【4】で準備しているエピソードなどを繋げます。
面接で好印象を与える自己紹介のコツについて、詳しくは下記の記事をご覧ください。
実際の転職理由はネガティブでも、面接ではポジティブな理由に言い換えることが重要です。「現職・前職では何を叶えられないのか」を明確にした上で、それを不平不満として伝えるのではなく、前向きな転職理由として回答するようにしてください。
例えば残業が多過ぎることが理由なら、「限られた時間内でより質の高い仕事ができる環境でチャレンジしたい」、実績を出しているのに会社が評価してくれないことが理由なら、「評価体制が整った組織で、自分をより一層成長させていきたい」などと言い換えて、できる限りポジティブな印象になるように工夫しましょう。
転職理由と志望動機を混同する人は多いので、注意が必要です。この二つは別物であり、それぞれ違った質問の意図があります。志望動機については次の項目で解説しますので、転職理由とは分けて回答を準備してください。
「なぜこの業界や会社を志望したのか」を問う質問です。未経験者の場合は「なぜWebデザイナーを志望するのか」も必ず質問されます。転職理由との一貫性を意識し、「現職・前職で叶えられなかったことが、なぜこの会社なら実現できるのか」を伝えることが必要です。
志望動機を考える時は、「なぜこの『職種・業界・企業』なのか」の3つの軸で答えを整理することが重要です。「なぜWebデザイナーになりたいのか」→「その上で、なぜこの業界なのか」→「その中で、なぜこの企業なのか」という流れで答えると伝わりやすいでしょう。
クリエイティブ系の職種で転職を希望される方の中には、「前職より残業や休日出勤が減らせる」といったワークライフバランスの改善を志望動機に挙げる人は多いのですが、それだけが強く印象に残ってしまうと「ただラクをしたいだけなのでは」と面接官に懸念を抱かせるので注意が必要です。
もし前職で長時間労働やハードワークが多かったのであれば、その課題を解決するためにどのような行動や対策を講じたのかをセットで伝え、みずからの力で問題を乗り越えるための努力ができる人間であることを示さないと、面接官を納得させるのは難しくなります。
「業務上での強みを教えてください」「もっとも得意とする業務は何ですか」といった質問も定番です。Webデザイナーの場合は、ポートフォリオを用意することで自分の強みや得意分野を明確にアピールできます。面接では技術やスキルだけではなく、人物としての長所も見られるため、面接官に良い印象を与える話し方や伝え方も練習しておくといいでしょう。
ポートフォリオは手掛けたデザインをただ並べるのではなく、制作の狙いや工夫を論理的に伝えられるように構成を工夫しましょう。ポートフォリオを見せながら「どのような効果を狙ったデザインなのか」「どのような結果を出せたか」「制作の際はスピードと品質を両立させるためにどんな工夫をしたか」を話せるとベストです。
今持っているスキルについて、職務経歴書に記載したものを補足する形で伝えるとアピールポイントに一貫性が生まれます。使えるツールを羅列するだけでなく、「女性をターゲットとするデザインが得意」「コーディングを意識したデザインが得意」など、自分自身の強みを伝えましょう。
また、Web業界は技術革新のスピードが速いため、新しい手法やツールをキャッチアップする力やマーケティングに関する知見を学ぶ意欲を示すと、プラスの評価につながります。自己学習や自己研鑽を積んでいることがあれば、自分の強みとして積極的に伝えましょう。
デザイナーやエンジニアはスキルさえあればいいという時代は終わり、周囲と関係を築いてスムーズに協業できる人物かどうかを企業は重視します。よって面接での話し方が冗長で分かりにくいと、仕事でも周囲の人がやりにくさを感じたり、現場のスピード感に合わない可能性があると判断されやすくなります。
また、「この人と一緒に働きたい」と思ってもらうには、周囲に明るく前向きな印象を与える人物であることも大事です。面接でも、挨拶するときに笑顔を見せたり、できるだけポジティブな言葉を使うことを心掛けて、面接官に好印象を与えましょう。
type転職エージェントでは、来社または電話で模擬面接を実施しています。誰にでも当てはまるような画一的なアドバイスではなく、一人一人に合わせてカスタマイズした面接対策を実施しているのが特徴です。面接について心配なことやわからないことがあれば、type転職エージェントが全面的にサポートします。
※皆さまの安全に配慮した転職サポートを実施しております。詳細は、「弊社サポート体制について」をご確認ください。
企業にとって採用面接は入社後に活躍できる人材を見極める場であり、会社に定着して長く貢献してくれることを転職者に期待しています。よって「入社後はどのようなキャリアを積みたいか」「会社にどんな貢献ができるWebデザイナーになりたいか」といった将来のキャリア目標を具体的に伝えると、高評価につながります。
将来の目標を語る際に重要なのは、成長意欲をアピールすることです。「未経験なのにこんなことが実現できるのだろうか」などと考えず、「自分はこんなことがやりたいのだ」という強い思いを伝えてください。そのためにどんな努力をしていくつもりなのかをセットで伝えるのも忘れずに。
面接の最後には、「何か質問はありますか?」と質疑応答タイムが設けられることが多いです。面接で伝えきれなかったことをアピールするチャンスでもあるので、事前に3つほど用意しておきましょう。
逆質問では、「自分はPhotoshopを一番使っていますが、デザインツールは何を使っている人が多いですか?」「実務でコーディングまで対応することはありますか?」など、実務に関する質問がおすすめです。入社後に働くイメージを持っているということが伝わり、やる気をアピールできます。また、「御社で成果を出している人の共通点は何ですか」「御社でリーダー職を任されているのはどのような経歴をお持ちの方ですか」といった逆質問をすることで、「自分も成果を出したい」「自分もリーダー的なポジションを目指したい」といった意欲を示せます。
年収や残業時間、有給休暇の取得状況など、条件面や福利厚生に関する質問をこの場でするのはあまりおすすめしません。面接後にキャリアアドバイザーを通して確認するとよいでしょう。また会社のホームページを見ればすぐ分かることを聞くのもNGです。面接官に「そんなことも下調べしていないなんて、本当はこの会社に関心がないのでは?」と疑念を抱かせてしまいます。
企業がWebデザイナーに求めるものを理解し、自分にその資質やスキルが備わっていることを面接で伝えれば、通過率は高まります。よくある質問について事前に回答を準備し、実際の面接を想定して臨めば、万全の体制で本番を迎えられるでしょう。
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