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最終更新日 :2023.12.27
ITエンジニアのキャリアパスの一つとして「ITスペシャリスト」が存在します。でも実際にキャリア相談を受けていると、ITスペシャリストの存在自体は知っていても「自分のエンジニアスキルではなれないのでは?そもそもどのくらいの技術レベルが必要なの?」と、詳しいことまでは分からないというITエンジニアの方は意外と多いです。
そこで今回は、ITスペシャリストが気になっている方に向けて、ITスペシャリストの仕事内容や向いている人、求められるスキルなどを紹介していきます。
辻 秀敏キャリアアドバイザー部 課長
前職では携帯電話販売、店舗責任者を経験。自身の転職活動の経験から、そのサポートをしていきたいと考えtype転職エージェントのキャリアアドバイザーへ転職。現在はIT領域での転職支援を行っている。 監修者プロフィールを詳しく見る >>ITスペシャリストとは、専門分野で高いITスキルを保有するエンジニアを指し、技術力でプロジェクトを牽引する人材です。スペシャリストを名乗るには、経済産業省が定めたITスキル標準(ITSS)のレベル3以上のスキルを保有している必要があります。ITスキル基準とは、個人のITスキルがどれほどあるかを見える化するための「ものさし」と言われています。認定試験などもありませんので、各レベルのスキル項目を満たせれば、ITスペシャリストを名乗ることは可能です。
ITスペシャリストの仕事内容は、専門分野によって異なります。システムエンジニアのように要件定義〜運用・保守まで担当するケースは少なく、プロジェクトの中で自身の専門分野の技術サポートを行います。
ITスペシャリストの専門分野とスキル項目は以下の通りです。
出典元:独立行政法人情報処理推進機構(IPA)「職種の概要と達成度指標(職種別)」
専門性が特徴のITスペシャリストと対をなすのがITゼネラリストです。ITゼネラリストは、プロジェクト全体のマネジメントを行います。ITスペシャリストほどの深い専門知識は必要ありませんが、幅広いIT知識やエンジニアスキルを求められるのが特徴です。
また、チーム統括を行う立場なので、コミュニケーションスキルの高さは必須と言われています。エンジニア技術を極めたいならITスペシャリストへ、エンジニアスキルを活かしながらマネジメントを行いたいのであればITゼネラリストを目指すのが良いでしょう。
ITスペシャリストの将来性は高いと考えられています。理由は、現在IT技術のニーズに反して、IT人材が不足しており、特に優秀な人材は企業の需要がとても高いからです。この状況は今後も続くと予想されています。ITスペシャリストと認められれば、転職や社内評価も優位に働き、年収アップや希望する企業で働ける可能性が高いでしょう。
しかし、将来性の高さが完全に保障されているわけではありません。IT業界は変化が激しく、将来的にAI技術の進化や、技術トレンドによって専門分野の技術が通用しなくなる可能性もゼロではないためです。
ITスペシャリストを目指す場合、専門分野の知識や技術を深めつつ、最新のIT技術をキャッチアップしたり、コミュニケーション能力を磨いておくと、いざという時にも対応できるでしょう。
経済産業省が発表した「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」によると、ITスペシャリストの平均年収は約842万円です。
なお、国税庁が2023年9月に発表した「令和4年分民間給与実態統計調査」では、国民の平均年収は約458万円男性:約563万円、女性:約314万円)となっており、ITスペシャリストの年収はとても高いことが分かります。
また、レベル毎で見てみると、レベル3は平均576.0万円、レベル4は平均726.1万円、レベル5は平均937.8万円、レベル6/7は平均1,129.9万円となっており、スキル標準レベルと年収は相関性があることが分かります。スキルを磨いていけば、年収1,000万円も夢ではありません。
ITスペシャリストは、ITのエキスパートとして、プロジェクトを専門技術で支えます。そのためには日頃から自己研鑽を続けられることや、新しい技術への興味関心が高い必要があります。
好奇心旺盛な性格の方や、コードを書く作業が好きな方、マルチタスクよりは専門性を深めたいと思っている方は、ITスペシャリストの素質が備わっていると言えるでしょう。
自身がスペシャリストとゼネラリストどちらに向いているのか分からない方は、志向を整理してみるのがおすすめです。難しい場合はキャリアのプロである転職エージェントに相談してみましょう。
ITスペシャリストについて、仕事内容や平均年収などを解説してきました。前述したようにITスペシャリストになるには、6つの専門分野のいずれかでITスキル標準(ITSS)のレベル3以上のスキルを有しておく必要があります。ここからは、レベル3以上を目指すための方法を紹介します。
繰り返しになりますが、ITスペシャリストは専門性の高いエンジニアスキルを持っていることが必須条件です。しかし、IT業界はトレンドの移り変わりが激しいため、常に最新技術の取得を目指し、情報収集や自己研鑽をしなければなりません。
おすすめの自己研鑽方法は「インプットとアウトプットの繰り返し」です。当たり前に感じられますが、どれだけ多くの知識を取り入れても、そのままではあまり意味がありません。知識の定着のためには、実際に使ってみることが大切です。
例えば、X(旧Twitter)やYouTube、GitHubなどを使って、専門領域に関連する技術情報をインプットしましょう。その後は、実際にプログラムや設計書を書いてみたり、Qiitaなどのコミュニティへの投稿、社内会議で話してみるなどのアウトプットを行います。この継続で、エンジニアスキルを徐々に高めていけるでしょう。
前述した通り、ITスペシャリストには認定試験があるわけではありません。しかし、レベル3を名乗るためには「応用情報技術者試験」の資格取得が必要と定められています。6つの専門分野全てに共通しているため、専門分野が定まっていない方や、まだエンジニア経験が浅い方はこの資格取得を目指しましょう。
それ以外に各専門分野のITスペシャリストを目指す上で、おすすめな資格は以下の通りです。
技術力を高めたい場合、転職するのも一つの手です。会社によってエンジニアの教育への投資度合いに差があることから、研修制度やスキルアップの取り組みが充実している企業に転職した方が早い成長が期待できます。また技術レベルの高い企業では、レベル3以上のITスペシャリストが多く在籍しています。転職して一緒に働くことで、考え方や業務への取り組み方、自己研鑽法などを学べるでしょう。
ITスペシャリストを目指すための転職でおすすめなのが、IT業界専門の転職エージェントの利用です。ITエンジニアは企業によって仕事内容が異なることが多く、きちんと自分のスキルを把握できていないと求人とのミスマッチが発生する恐れがあります。しかし転職エージェントを利用すれば、キャリアカウンセリングで、これまでの業務内容などを整理する「スキルの棚卸し」を行い、あなたの経歴や希望条件に合った求人を紹介してくれるので、ミスマッチを未然に防げるでしょう。
ITスペシャリストは職種名ではないので求人を探すのが難しいかもしれません。しかし、転職エージェントであれば求人の情報をしっかりと把握した上で紹介してくれるので、自分で調べて転職活動を行うよりも安心です。
ITスペシャリストは、ITSSが定めた6つの専門分野のいずれかのITスキル基準で、レベル3以上であることを認定されたエンジニアを指します。技術力でプロジェクトをサポートするのが役割のため、マネジメントよりも専門性を高めたい人におすすめです。
ITスペシャリストになるための試験や、取得が必須の資格はありません。ただし、エンジニアスキルを継続して磨き続ける必要があるので本記事で紹介した自己研鑽方法などを参考にしてみてくださいね。
ITエンジニアの転職にご興味がある方は下記の記事を参考にしてみてくださいね。
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