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最終更新日 :2023.08.31
システム開発において、なくてはならない存在がプログラマーです。担当する領域や使う言語によって「オープン系」「汎用系」などさまざまな種類があり、求められるスキルや経験も異なります。
そこで本記事では、プログラマーの仕事内容から種類、必要なスキル・経験、キャリアパス、転職市場の動向まで、詳しく解説します。
中嶋 千博キャリアアドバイザー部 部長
【保有資格】米国CCE,Inc.認定GCDF-Japan キャリアカウンセラープログラム言語を用いて、さまざまなシステムを作る職業です。コンピューターは人間の言葉を理解できないので、人間がやりたいことをコンピューターへ命令するために「プログラム言語」を用いて通訳する(コーディング、実装)ような仕事です。
プログラマーの主な仕事内容は、システムエンジニアが作成した仕様書に基づいてコードを書くことです。設計のミスやバグのチェックをしながら、正確に作業を進めることが求められます。
似た職種にシステムエンジニアがありますが、こちらは主に要件定義や設計業務などの「上流工程」と呼ばれるプロセスを担当します。プログラマーは上流工程で作成された設計をもとに、機能や仕様を実装する役割です。
SE(システムエンジニア)について詳しくは下記の記事をご覧ください。
プログラマーにはいくつかの種類があり、仕事内容や扱うプログラミング言語はそれぞれ異なります。主な種類は次の通りです。
Web・オープン系とは、技術的な仕様が公開されているOS、周辺機器、ソフトウェアなどを自由に組み合わせてシステム構築する手法を指し、大きく分けて業務系(toB)システムとWebサービス(toC)があります。なかでもインターネットを介してWebブラウザで表示されるWebアプリケーションは、非常に高いニーズがあります。
汎用系とは、メインフレームやオフコンと呼ばれるクローズドなシステムで、金融業界で使用されることが多い分野です。汎用系を代表するプログラミング言語COBOLは、「レガシー」と呼ばれる導入から時間が経過したシステムで使われていることが多く、最近ではオープン系へ移行する案件が増えています。
そのため汎用系の新規案件は減っているものの、金融業界の基盤になっているため、COBOLを使う業務が完全になくなることは考えにくいと思われます。
モノに組み込まれているシステムで、メーカーやIoT、セキュリティ分野などでよく使われます。例えば、家電や自動車、パソコンや医療機器などに組み込まれるプログラムを書くのは、組み込み系プログラマーの仕事です。
スマートフォンやタブレットのアプリを開発します。iPhoneのアプリを開発する際はiOSやSwiftなどの技術が使用され、Androidのアプリを開発する際はAndroidやJava、Kotrinなどが使われます。最近ではモバイル開発の経験を持つエンジニアの採用ニーズが高く、転職者からもオープン系と並んでモバイル開発の仕事が人気を集めています。
この他にも、ゲーム開発に携わる「ゲームプログラマー」や、Webサイト・Webサービスのシステム開発を手がける「Webプログラマー」など、さまざまな種類があります。
プログラマーとして活躍するには、どのようなスキルや経験が必要なのでしょうか。ここではプログラマーへの転職や、スキルアップに必要な技術や経験について解説します。
プログラマーにまず求められるのは、技術的なスキルです。自分が担当する領域で必要となるプログラミング言語やフレームワーク、データベース、OSの知識などを身につけることが不可欠です。
近年ニーズが高まっているのは、RubyやPython、PHP 、JavaScriptなどのWEB系言語です。
システム開発はプロジェクト単位で行われるため、同じチームのシステムエンジニアやプログラマー同士で連携しながら作業を進めます。一人で黙々と作業するだけでなく、他の人との報連相や調整などが発生するため、コミュニケーション力も求められます。
システム開発において重要なのが、「Quality(品質)」「Cost(コスト)」「Delivery(納期)」です。システム開発では納期が決まっているので、それを厳守するのはもちろんのこと、品質やコストについてもクライアントや関係者の期待値をクリアすることが求められます。
IT業界はめまぐるしく発展をとげています。そのためプログラミング技術も日進月歩であり、常に新しい技術をインプットしていかないと、瞬く間に自身の市場価値が下がってしまう可能性があります。
しかし、プログラミング技術に関する情報は膨大な量です。ただ情報収集をするのではなく、そこから自分が求めている情報を的確に拾いだせる選定スキルがないと、情報収集で多くの時間を費やしてしまう可能性もあります。そのため情報の取捨選択スピードも意識しながら最適な情報収集ができるスキルも大切です。
転職活動をするにあたって、資格は必須ではありません。ただし「未経験可」の求人では、特定の資格が必須だったり、「あれば尚可」を条件にしているものもあります。
これから自己研鑽をする際の参考に、転職活動で役立つお勧めの資格や言語を紹介します。
ハードウェアやソフトウェアの基礎知識から、データベース、ネットワーク、プロジェクトマネジメントまで、IT業界で働く上で必要な知識が集約されている資格です。プログラマーになってから1~3年目に受験を促す会社もあり、未経験者にお勧めです。正答率60%以上で合格できるため、実務が未経験でも、しっかり勉強すれば取得可能なレベルです。
Javaに関する基本知識やプログラム作成能力を認定する試験で、サーティファイ株式会社が実施しています。2級・3級は筆記試験、1級は実技試験です。
Javaはさまざまな分野で開発言語として採用されているため汎用性が高く、引き続き高いニーズを維持しています。求人が多い言語としては、他にPython、PHP、C#、Ruby、JavaScript などがあります。最近はモバイル開発の求人も増えているため、SwiftやKotlinも転職市場で高く評価される傾向にあります。
職務経歴書にプログラミング言語を記載する際は、過去の実績として「どのフレームワークを使用して開発したか」も書き添えるといいでしょう。
コロナ禍において不確定要素が多くなっていますが、それでも世の中のIT化は止まることなく、むしろ加速を続けています。企業もテクノロジーの活用による業務効率化を推進するなど、コロナ禍で加速する環境変化に対して、迅速な対応を迫られているのが現状です。
この変化に対応するための人材として、どの企業でもプログラマーの重要性が高まっています。なかでもIT業界では採用が活発化していますが、クライアントの要望に速やかに対応することが求められるため、現状では即戦力を求める傾向が強まっています。
プログラマーとして、まずは開発やテストの作業からスタートします。上司や先輩のアシスタント的な立場で、基礎的な技術力や開発スキルを磨きます。知識や技能を確実に習得するため、「基本情報技術者試験」の受験を促す会社もあります。
プログラマーとして経験を積み、より上流の工程を担当します。会社によっては、この時期から職種名がシステムエンジニアに変わります。主に詳細設計から開発、テストまでを担当するほか、クライアントとの打ち合わせに参加する機会も増えます。
エンジニアとして一人前の仕事をしつつ、2名から5名ほどの小規模チームリーダーやサブリーダーなどを任され、狭い範囲ながら進捗管理などを担当し始めるケースもあります。
関連記事:プロジェクトリーダー(PL)とは?仕事内容や必要なスキルを解説
この時期はキャリアの大きな分岐点になるケースが多く、多くの人は次の2つのうちいずれかの道を選択することになります。以前はシステムエンジニアに進むのが一般的でしたが、スペシャリストのポジションを用意する企業も増えています。
主にシステムやソフトウェアの企画・設計・プロジェクトマネジメントの業務を行います。
システムエンジニアは、クライアントや社内からのシステム要望を聞き取り仕様書を作成します、これを『上流工程』と言います。また、クライアントやチームとの折衝が求められるため、コミュニケーション能力も求められるのが特徴です。
マネジメントスキルもつくので、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーへキャリアアップが目指せます。
関連記事:プロジェクトマネージャーになるには?向いている人の特徴や、転職がおすすめなケースを解説
技術力やテクノロジーの知見を武器に、特定領域の専門家としてプロジェクトを支援します。管理よりも現場で手を動かして開発するのが好きな人や、新しい技術の習得に強い関心がある人は、こちらのキャリアを選択するケースが多くなります。
前述の通り、コロナ禍では即戦力を求める傾向が強まっているため、未経験者可の求人は減っているのが現状です。また経験者でも、プログラマーになってから3年未満の場合は、実務経験に加えてどれだけ自己研鑽を積んでいるかを見られます。最近では、自発的な開発実績を証明するために、ソフトウェア開発のプラットフォーム「GitHub」のアカウント提出を応募条件とする求人も登場しています。
裏を返せば、今は過去の転職市場より実力主義になっているため、経験が浅くても自己研鑽を積んで努力している人なら、面接に進むチャンスがあるということです。
しかし、『自己研鑽』の一本勝負でアピールするのはおすすめできません。これまで、プログラマーへの未経験転職において「スクールに通っている」「オンラインで学んでいる」といったアピールは有効的でしたが、最近はスクールに通っている人が増加傾向のため、差別化が難しくなっています。
それに伴い、プログラマーのポテンシャル採用のハードルが上がっているのが現状です。そのため、未経験でプログラマー転職するには、自己研鑽のアピールだけでなく、プログラマー職に対する熱意や、現在の仕事で培ったスキルとプログラマー職の親和性をしっかりと伝えることが大切です。
転職市場で評価が高いのは、「プログラマーにおすすめの資格・言語」で紹介した通り、Java 、Python、PHP、C#、Ruby、JavaScriptなどです。求人はオープン系が圧倒的に多く、なかでもWebアプリケーション開発の求人が増えています。
また、単一言語での開発経験者より、複数言語の開発経験がある人材が重宝される傾向にあります。
プログラマーにもさまざまな種類があることからもわかる通り、企業が求めるスキルは多様化しています。またコロナ禍で先行きが不透明なため、企業側は「このプログラマーを採用すれば、自社にメリットがある」と確信できる人材を採用したいと考える傾向が強まっています。
企業に採用したいと思われる人材になるには、やはりニーズが高い経験やスキルを身につける必要があります。すでに紹介したものを含めて、「転職を成功させるために、今プログラマーに求められること」をまとめました。
また、転職活動をする上で重要なのが、自分の強みと企業ニーズを理解することです。いくら強みを磨いても、それが企業の求めるものとマッチしなければ、採用には至りません。
よって、まずは求人や企業の採用ページなどを読み込み、その会社が求める人物像や仕事内容、スキルなどを理解することが大事です。その上で、「この企業に入社したら、自分の強みをどのように活かせるのか」を面接で伝えられるように準備しましょう。そのためには、これまでのキャリアを棚卸しして、身についたスキルや経験を整理する作業が必要です。
とはいえ、自分で自分の強みを客観的に振り返るのは難しいこともあります。その場合は、転職エージェントを活用するのも一つの方法です。転職のプロであるキャリアアドバイザーがキャリアの棚卸しや強みの整理をサポートし、的確なアドバイスをします。
type転職エージェントでは、プログラマーの転職支援を行なっています。 企業情報や転職市場に精通しているIT業界やエンジニア専任のキャリアアドバイザーが、個別のカウンセリングを通じてあなたの経歴やスキルを理解し、最適なキャリアプランや求人をご提案します。応募書類の添削や面接の日程調整、面接対策なども行ない、転職活動を全面的にサポートします。転職でお悩みの際は、ぜひ一度type転職エージェントにお問い合わせください。
社会全体でDXやIT化が推進される今、プログラマーの活躍の場は広がっています。企業が求めるスキルを理解し、必要な言語や経験を身につければ、転職市場でもニーズの高い人材になれます。転職に成功するためのポイントを知って、ぜひキャリアの可能性を広げてください。
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