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最終更新日 :2023.06.19
人々が情報を得る手段がインターネット中心となった今、企業の販売戦略において重要な役割を担うのがWebマーケティングです。事業の成長や拡大を目指すために欠かせない施策であり、近年は多くの企業がWebマーケティングに力を入れています。
そこで本記事では、Webマーケティングの詳しい仕事内容やその重要性、仕事のやりがいやキャリアパス、未経験から目指す方法や転職に成功するポイントまで、徹底解説します。
青柳 真理子キャリアアドバイザー部 部長
約10年に渡り、営業職やITエンジニア職の転職支援を行う。新卒就職支援やIT派遣のアドバイザー経験もあり。現在はITエンジニア・クリエイター・マーケター職の転職支援を中心に行うキャリアアドバイザー部の部長。Webマーケティングとは、Webを中心に行われるマーケティング活動のことです。主にWebサイトやWebサービスを用いて行われ、集客力や販売力のアップなどを目指します。
Webマーケティングの施策は多岐に渡ります。代表的なものだけでも、SEOやリスティング広告、アフィリエイト広告、SNS広告などの集客施策や、LPO(ランディングページ最適化)、EFO(エントリーフォーム最適化)などの回遊率やコンバージョン率を高める施策が挙げられます。
Webサイトに訪れたユーザーのデータを分析・検証・改善してPDCAを回し、サービスの登録者数や販売数、閲覧数の増加といった成果につなげるのがWebマーケティングの手法です。
現在では当たり前のように使われているインターネットですが、世界初のWebサイトが誕生したのは、今から30年以上前の1991年まで遡ります。
1995年に米国で検索サイトのYahooが事業化され、1998年にはGoogleが設立。検索エンジンの登場により、一般ユーザーの間でもインターネットの普及が進みました。2004年には日本におけるSNSの先駆けとしてmixiがサービスを開始。2008年には、日本語版のFacebookがリリースされました。
Webマーケティングの歴史が大きく動いたのは、なんといっても2007年のiPhone発売です。これを機に多くのユーザーがガラケーからスマートフォンに移行し、Webだけでなくアプリなどの利用も広がりました。それまではホームページもパソコンでの閲覧が一般的でしたが、スマートフォンでも表示されるようになりました。
スマートフォンの台頭によってインターネットがより身近で手軽に使えるものとなり、それに伴って近年はWebマーケティングの種類も多様化しています。
インターネットが人々の生活に不可欠なものとなった今、企業と顧客の接点を作る戦略としてWebマーケティングの重要性が高まっています。
以前はECショップやオンラインサービスなどのWeb上だけで完結する施策が主流でしたが、現在はオフラインとオンラインの垣根がなくなり、実店舗しかないショップやレストランでも、ユーザーは口コミサイトなどで情報収集することが当たり前になりました。よってWebマーケティングの施策も、オフラインとオンラインを含めたトータルで設計する必要が高まっています。
また、かつての大量生産・大量消費の時代は、市場に同じモノがあふれ、誰もが同じモノを買い、同じ使い方をしていたので、企業から見た顧客像は画一的でした。顧客情報の把握も、世代や性別、地域などの大まかなターゲティングをするだけで通用しました。
しかし現在は人々の価値観や生活スタイルが多様化し、顧客一人一人の興味関心や行動に合わせてパーソナライズしたアプローチが必要となっています。顧客が接する媒体も、WebサイトからSNS、アプリと次々に移り変わっているため、多種多様で柔軟な施策が実行可能なWebマーケティングの重要性は増す一方です。
Webマーケティングと似た言葉に「デジタルマーケティング」があります。これは、IoTやビックデータ、フィンテック、MA(マーケティングオートメーション)などのデジタル技術を活用したマーケティングを指します。オンラインに限定されないため、Webマーケティングより活動の範囲は広くなります。
Webマーケティングの担当者になると、具体的にどのような仕事をするのでしょうか。代表的な3つの施策を紹介します。
決められた集客の予算内で目標の成果ポイント(登録、購入、資料請求など)を達成するために、計画・運用・改善を行います。登録や購入の件数だけでなく、クリック単価や登録単価などの費用対効果も意識する必要があります。
集客施策を実行する際は、自社で行うのか、代理店に依頼するのかによって、仕事の範囲が異なります。
自社で広告を運用している場合は、キーワードの選定や入札、クリエイティブの精査などを行います。代理店に依頼している場合は、ディレクション業務が中心になります。ただし、いずれの場合も企業によって担当の範囲は異なります。
ここからは、主な集客施策について解説します。
GoogleやYahooの検索結果で自社サイトが上位に表示されるようにし、アクセス数を増やして、より多くの人に閲覧してもらう施策です。具体的には、コンテンツの制作や内部リンクの設定、表示スピードの改善など、テクニカルな仕事を行います。実施した施策の効果が表れるまで、時間がかかるケースが多いのが特徴です。
リスティング広告とは、GoogleやYahooの検索結果に表示される広告です。キーワードごとにオークション形式の入札が行われ、掲載順位が決定します。広告を出稿する際に指定する検索キーワードや広告文、リンク先のページによって、効果に違いが出ます。入札制のため競合との競争になりやすく、人気のキーワードはクリック単価が高騰することもあるのがデメリットです。
個人のブログやサイトに広告を掲載してもらい、広告主が設定した成果ポイントを達成したら、報酬が支払われる仕組みです。リスティング広告やバナー広告とは異なり、成果報酬型の広告になります。
閲覧しているWebサイトの広告枠に表示される画像や動画、テキストの広告を指し、バナー広告やアドネットワーク広告などと呼ばれることもあります。なかでも最近は、YouTubeなど動画広告のニーズが高まっています。
ディスプレイ広告は、GoogleやYahoo、Criteoなどが提供するネットワークを使って配信します。配信先はユーザーの属性や掲載場所、地域や時間などによってターゲティングが可能で、ネットワークを提供する企業ごとにターゲティング手法に特徴があります。一度Webサイトを訪れたユーザーに対して表示する「リターゲティング」や、ユーザーの興味関心を絞り込んで配信する「オーディエンスターゲティング」などの手法を使って配信することも可能です。
Facebook、Twitter、LINE、InstagramなどのSNSに掲載する広告です。これらの媒体を活発に利用する世代へのアプローチとして有効で、ユーザー属性によるターゲティングを行うこともできます。SNS広告の効果は、表示される静止画や動画、ストーリーズなどのクリエイティブが大きく影響します。効果が落ちてきたら、新たなクリエイティブの追加やターゲットの見直しなどを行なって効果の継続を目指します。
この他にもSNSでの公式アカウントの運用、メールマーケティング、コンテンツマーケティングなど、さまざまな集客施策があります。
集客施策でユーザーを集めた後、購入や登録などの成果につなげるための施策です。「サイトに流入した人をどのように成果につなげるか」「どこで離脱しているか」など分析し、回遊率やコンバージョン率を高めるために検証・実行・改善のPDCAを回します。サイトを改修する際はデザイナーやコーダーに作業を依頼することも多く、ディレクション業務も発生します。
主な施策の種類としては、次のものが挙げられます。
Googleの検索結果や広告などを経由して、ユーザーが最初に訪れるページをランディングページと呼びます。簡単に言えば、ユーザーがクリックしたときに飛ばされるリンク先のページのことです。ランディングページの改善を行ない、効果を高めていく施策がLPOです。
登録、購入、資料請求などの成果ポイントを達成するために、入力フォームや購入カートなどからの離脱を減らして成果を上げる施策です。
回遊率・コンバージョン率を高める施策を行なう上で必要になるのがアクセス解析です。Googleアナリティクスなどのツールを用いて、Webサイトを訪れたユーザーの属性や行動データを分析し、施策の選定・実行・効果検証を行います。Webマーケティングはユーザーに関する詳細なデータを取得することが可能なため、投じたコストに対する結果がわかりやすいのが魅力です。
Webマーケティングは施策に対する効果を数字で明確に把握できるので、成果を実感しやすいのが醍醐味です。さまざまなツールを使い、広告の成果やサイトの改修による効果、検索順位などの変化を日々確認できるので、自分が仕掛けた施策に対してすぐに結果が跳ね返ってくる面白さを実感できます。
集客数やコンバージョン率など、企業の業績に直結する部分を担うのがWebマーケティングです。さまざまな施策や手法の組み合わせがある中で何が最も効果を発揮するかを考え、予算内で最大限の効果を出すための判断を下すには、自分が持つ経験値やノウハウ、情報の量と質がものを言います。会社の予算を預かって結果を出すことへのプレッシャーもありますが、自分のスキルや経験を活かして会社の利益に貢献できるのは大きなやりがいです。
Webマーケティングの世界は変化が激しいため、常に新しい情報をキャッチアップし、自己研鑽を続けることが必要です。例えば新しいSNSが台頭したり、Cookieの問題が浮上したりと、状況は刻々と変わっていくので、さまざまなアンテナを張ってスピーディーに変化を掴み、対応するための技術や知識を学んで行かなければいけません。変化の最前線で仕事ができるのはやりがいでもある反面、学び続けるモチベーションを維持するのが大変だと感じる人もいます。
施策の種類が多く、業務内容も分析・検証・改善と幅広いため、業務量が多くなりやすい傾向があります。業務を細分化している企業もありますが、会社によっては一人が抱える仕事の量が多くなり、負担を感じるケースもあるようです。
最近は広告の運用経験を求める求人が増えており、特に直近ではSNSの運用経験を求める求人が急増しています。よってWeb広告運用に加え、SNS広告に関するスキルがあると、転職市場では高く評価されるでしょう。
またWebマーケティングでは実務経験が重視されるため、資格取得は必須ではありません。ただし、自己研鑽の裏付けとして評価する企業もあるので、資格がないよりはあったほうがベターと言えます。
Webマーケティングに関する主な資格には、次のものがあります。なかでもウェブ解析士やGAIQは取得する人が多い資格です。
・ウェブ解析士
・統計検定
・Google広告認定資格
・Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)
・Yahoo!プロモーション広告プロフェッショナル認定
・Webアナリスト検定
・マーケティング・ビジネス実務検定
・IMA検定
・Webディレクション試験
Webマーケターとして社内でキャリアアップし、管理職を目指すのが一般的なキャリアパスですが、それ以外にもさまざまなキャリアアップの選択肢があります。
所属する企業や組織を変えて働くキャリアパスです。下記のようなパターンが考えられます。
・ 事業会社のマーケティング部門からWeb広告代理店へ転身し、自社内だけでは限界を感じていたノウハウや経験を習得する
・ 広告代理店から事業会社に転職し、それまでのように期間や目的が限定された支援を行なうのではなく、組織の一員として長期的に事業に携わる
・ Webマーケティングのスキルや実績を強みにコンサルティング会社へ転職し、企業のDX推進やIT活用の支援を行なう
Webマーケティングの仕事を続けながら、担当する業務を変えて経験やスキルを積んでいくキャリアパスです。下記のようなパターンが考えられます。
・ 集客(SEO対策・広告運用など)、購入(CRM・ライターなど)、改善(データ分析・サイト改善など)のうち、特定の施策や手法を追求してスペシャリストを目指す
・ 上記のうちいくつかを組み合わせて複合的なキャリアを構築する
・ サイト制作に特化してWebディレクターになる
・ プロジェクトマネジャーとして事業の成長に集中する
・ データ分析を追求してデータアナリストを目指す
すでに説明した通り、Webマーケティングでは実務経験が重視されます。よって企業も即戦力を求めるため、経験者採用が中心です。
未経験からWebマーケティングへの転職にチャレンジするなら、下記の3点について面接で説得力を持って伝えることが大事です。
・そもそもなぜWebマーケティングに興味を持ったのか
・Webマーケティング業務の中でどんな手法に興味を持ったのか
・業務外で努力していることは何か(Webマーケティングに関する自己研鑽や資格取得など)
特に未経験の場合は、「なぜWebマーケティングの仕事がしたいのか」を必ず聞かれますので、志望動機や自己PRをしっかり準備して臨むことが必要です。そのためには、応募する求人に記載された求める人物像や仕事内容などを読み込み、企業のニーズを把握した上で、入社後に自分の強みや経験をどのように活かせるかを考えることが重要です。
企業が求めるのは即戦力、もしくは入社後の早い時期に即戦力になれる人材です。よって職務経歴書に目に見える実績を記載することが、書類選考の通過率を高めることにつながります。
実績を記載するときは、「どんな課題に対し、どのように行動して、どんな結果を出したか」を「課題→行動→結果」の流れで説明するとわかりやすいでしょう。結果については計測期間も記載し、「どの時点と比較した結果なのか」を明確にします。予算管理などお金に関わる実績があれば、より高く評価される可能性があります。
面接では、自分の強みの裏付けとして職務経歴書に記載した実績を伝えた上で、「入社後に何を実現したいか」をアピールすることが大事です。その際は、応募企業の事業内容や入社後に任される役割に合わせて、その会社で実現可能なことを伝えてください。いくら自分がやりたいことでも、その会社の環境や条件では実現が難しいことならアピールにならないので注意しましょう。
オンラインでのビジネスやサービスが拡大し、顧客接点がWeb中心になりつつある今、Webマーケティングの重要性はますます高まっています。企業の経営やビジネスにおける重要な施策を担うため、やりがいや手応えも大きい仕事です。ユーザーに近い仕事がしたい人や会社への貢献度が高い仕事がしたい人は、Webマーケティングでキャリアアップを目指してはいかがでしょうか。
type転職エージェントでは、Webマーケティングの転職支援を行なっています。 IT業界やエンジニア専任のキャリアアドバイザーが、個別のカウンセリングを通じてあなたの経歴やスキルを理解し、最適なキャリアプランや求人をご提案します。応募書類の添削や面接の日程調整、面接対策なども行ない、転職活動を全面的にサポートしますので、転職でお悩みの際は、ぜひ一度type転職エージェントにお問い合わせください。
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