ITエンジニアの将来性はあるって本当?需要の高い職種や、未経験転職の注意点を解説

最終更新日 :2023.10.30

ITエンジニアの将来性はあるって本当?需要の高い職種や、未経験転職の注意点を解説

「ITエンジニアは将来性が高い」と聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。現在の仕事に対して「働き続けるのが難しい、将来性を感じられない」と思っている方であれば、なおさら興味があるかと思います。

本記事では、実際のところITエンジニアの将来性はあるのかどうかを解説していきます。未経験転職をする場合の注意点も解説するので、参考にしてみてくださいね。

この記事の監修者
監修者の江口 歌奈子

江口 歌奈子キャリアアドバイザー部 課長

携帯電話キャリアの代理店で法人営業を行っていた。顧客折衝の経験を活かしつつ、もっと自分の介在価値を生み出せる仕事にチャレンジしたいと思い転職エージェントのアドバイザー職へ転職。現在はIT領域での転職支援を行っている。 監修者プロフィールを詳しく見る >>

ITエンジニアは将来性がある?ない?

ITエンジニアは将来性がある理由-type転職エージェント

結論、ITエンジニアは将来性がある仕事と言えるでしょう。

ご存知の通り、インターネット、スマートフォンなどのIT製品は、私たちの日々の生活に欠かせない存在になっています。最近では生成系AIのChatGPTなどが話題になったりと、世間のIT技術に対する注目度は高まる一方です。

また、最近ではサイバー攻撃が増えたり、プライバシー保護の意識が高まったことで、セキュリティの重要性も上がっています。IT需要が増えれば増えるほど、セキュリティに知見のあるエンジニアの需要は高まるでしょう。

しかし、日本は少子高齢化による労働人口の減少という深刻な課題を抱えています。すでに、人材不足は問題視されていますが、総務省が発表した「令和4年版 情報通信白書」によると、2050年には5275万人(2021年から29.2%減)に減少すると見込まれるそうです。そのため、今後企業間のIT人材の獲得競争はさらに激化すると推測されます。

これらの要因から、ITエンジニアは転職先にも困らず高い年収で雇ってもらえる可能性があり、将来性の高い仕事と言われています。

ただし、全てのITエンジニアが需要が高いかと言うと、そうではありません。また、未経験でITエンジニアを目指す場合はいくつかの注意点があります。それらを踏まえて今後のキャリアプランを設計していった方が、ITエンジニアへの転職失敗を未然に防げるかもしれません。

関連記事:IT人材が不足しているのは本当?その理由と未経験IT転職の注意点を解説

需要が高いと言われているITエンジニアの職種

需要が高いと言われているITエンジニアの職種-type転職エージェント

ITエンジニアには需要が高いと言われている職種があります。中にはITエンジニア未経験だと働けないものもありますが、エンジニア経験を積んでいけば将来的に転職することは可能なので、気になる職種があればキャリアプランに取り入れましょう。

AIエンジニア

前述したように、AI技術の需要は増加しており、今後も高まっていくとみられています。このAI領域で活躍するのがAIエンジニアです。AIエンジニアは、機械学習やディープラーニングモデルを設計し、システム開発を行います。就労人口が少ないため、AI関連の知見があれば活躍できる職種です。

AIエンジニアは就労に必要な資格はありません。しかし、現状では情報科学、工学部、理学部といった学部の修士もしくは博士号取得をしているエンジニアが多くを占めています。そのため、全くの未経験者がいきなりAIエンジニアになるのはほぼ不可能でしょう。

IT業界経験者のジョブチェンジだと、データサイエンティストからのAIエンジニアへの転身が多いです。

セキュリティエンジニア

近年、重要性が高まっている情報セキュリティ分野で活躍するのが、セキュリティエンジニアです。セキュリティ機器を導入したり、サイバー攻撃やウィルス感染を未然に防ぐための対策を行うのが仕事です。

未経験可の求人はゼロではないものの、かなり少ないため、まずはネットワークエンジニアやサーバーエンジニアからスタートして、ステップアップを目指すのが良いでしょう。

関連記事:セキュリティエンジニアとは?仕事内容や資格情報、転職成功のポイントを解説

関連記事:セキュリティエンジニアの平均年収は?給料アップの方法や転職事例を解説

インフラエンジニア

インフラエンジニアとは、私たちがシステムやインターネットを使用するために必要な、サーバーやネットワークの設計、構築、運用などを手がけるエンジニアです。「インフラエンジニアは将来性がない」という説がありますが、そのようなことはありません。確かに、今後物理的サーバーの需要は減っていくと考えられますが、代わりにクラウド環境でのインフラ構築が主流になっていくとみられており、クラウドに強いITエンジニアの需要は高まるでしょう。

インフラエンジニアはITエンジニアの中でも、比較的未経験転職しやすい職種のため、完全未経験の方はインフラエンジニアからエンジニアキャリアをスタートしてみるのも良いでしょう。

関連記事:インフラエンジニアの将来性は?AIがもたらす影響や、市場価値を高めるための方法も解説

関連記事:サーバーエンジニアとは?インフラエンジニアとの違いや、仕事内容について解説

関連記事:クラウドエンジニアは将来性が高い!未経験で転職する方法を解説

関連記事:ネットワークエンジニアの仕事内容とは?転職成功のポイントなどを紹介

ITエンジニアへの未経験転職の注意点

ITエンジニアへの未経験転職の注意点-type転職エージェント

ITエンジニアは将来性のある職種ではありますが、前述したように未経験の場合は転職前にいくつか注意しなければならないことがあります。

転職の決断はなるべく早くする

未経験の場合転職の決断は早めにした方が良いです。IT人材不足により未経験求人を募集している企業は多いですが、条件の良い人気求人ほど早く募集が埋まってしまいます。また、企業も採用目標人数に達した場合、未経験求人の募集を締め切って、経験者採用に注力する可能性があります。

そのため、未経験転職は時間が経てば経つほど、採用ハードルが上がってしまうのです。

関連記事:未経験でインフラエンジニアへの転職は可能?向いている人の特徴や、転職成功のポイントを解説

適性があるかを事前に確認する

20代のITエンジニアの転職理由の一つに「エンジニアに向いていなかった」というものがあります。ITエンジニアは業務内容の特性上、向き不向きがあります。適性がないことを知らずに転職してしまうと、入社後業務についていけずストレスを感じたり、最悪の場合、再び転職活動が必要になる場合があります。

もし未経験転職を目指すのであれば、まずはじめにご自身にエンジニア適性の有無をきちんと判断しておきましょう。

なお、ITエンジニアに向いている人の特徴の例は以下の通りです。

  • ・好奇心旺盛
  • ・論理的思考ができる
  • ・細かいところまで気を配れる
  • ・継続力がある
  • ・集中力が高い

ITエンジニアが向いているかどうか判断する方法として、IT転職に強いキャリアアドバイザーに相談するのもおすすめです。

選考対策の手を抜かない

通常のITエンジニアの転職活動の選考ではエンジニアスキルが重要になってきます。しかし、未経験転職の場合、技術力のアピールはできないので、「いかにITエンジニアになりたいか」という熱量を選考の中で伝えられるかが重要です。

特に大事なのが志望動機です。IT業界が未経験なのに、志望動機が明確化されていなければ採用担当者に自身の魅力を伝えるのは難しいでしょう。納得させられるような志望動機を伝えるためには、事前準備が必要不可欠です。

関連記事:ITエンジニア面接対策!よくある質問と回答例、好印象な逆質問も解説

関連記事:ITエンジニアの志望動機・例文を紹介

関連記事:ITエンジニア面接で転職理由の上手な回答方法と例文を解説

ITエンジニアの将来性に関するよくある質問

需要があるITエンジニアを目指すために取得を推奨する資格はありますか?

需要があるITエンジニアを目指すために取得がおすすめな資格-type転職エージェント

未経験から始める場合、まずは「基本情報技術者」という情報処理に関する国家資格の取得を目指しましょう。資格取得と併せてITエンジニアにとって必要な情報技術の基礎知識を学べるのがメリットです。

クラウド環境に強いインフラエンジニアを目指すのであれば、AWS認定資格やMicrosoft Azure認定資格、Google Cloud認定資格などの、クラウドサービスの認定資格の取得を目指すと良いでしょう。

ITエンジニアに関連する資格について知りたい方は、下記の記事をチェックしてみてください。

関連記事:ITエンジニアの転職に有利な資格は?職種別におすすめな資格も紹介

需要が高い言語は何ですか

需要が高い言語-type転職エージェント

需要が高いプログラミング言語として「Java」と「Python」の2つがあります。

Javaは汎用性が高いのが特徴で、1994年から使われ始め、現在でもさまざまな開発(業務システム開発・アプリケーション開発・組込みシステム開発など)に使われています。そのため、Javaを習得しておくことで、仕事の選択肢の幅が広がるのがメリットです。また、Javaを習得すると、C#やRuby、PHPなどのオブジェクト指向の言語の理解も深められるため、さらに選択肢を増やせる可能性があります。

Pythonは少ないコードで簡潔にプログラムを書けるのが特徴のため、ITエンジニア未経験者でも習得しやすいでしょう。また、機械学習の開発ができるので、将来的にAIエンジニアを目指している方にもおすすめです。現在の需要に対して扱えるエンジニアがまだ少ないため、習得できれば自身の市場価値を高められるというメリットもあります。

一方で、需要がなくなっているプログラミング言語も存在します。例えば統計解析に利用するプログラミング言語の「R言語」は、同じ統計解析が可能なPythonにシェアを奪われており、将来性が低いと言われています。

このように、プログラミング言語は流行り廃りがあるので、しっかり情報収集を行ってから学習する言語を選択するようにしましょう。

まとめ

ITエンジニアの将来性は高いです。しかし、全てのITエンジニアが一律で需要が高いわけではありません。もしITエンジニアへの転職を検討しているのであれば、今後需要が高いと言われている職種を目指すのをおすすめします。

未経験転職はいくつかの注意点があり、通常のITエンジニア転職よりも難易度が高いので、しっかりと対策を行いましょう。不安なことがあれば是非転職エージェントに相談してみてくださいね。

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