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最終更新日 :2024.4.16
サーバーエンジニアとして働く方の中には、ここ数年のオンプレミスからクラウドへ移行が主流になっている傾向を感じ「サーバーエンジニアの需要は今後なくなってしまうのでは?」と将来性に不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、サーバーエンジニアは将来性があるのか、またクラウド時代に生き残るサーバーエンジニアに必要な知識やスキルなどについて解説していきます。
辻 秀敏キャリアアドバイザー部 課長
前職では携帯電話販売、店舗責任者を経験。自身の転職活動の経験から、そのサポートをしていきたいと考えtype転職エージェントのキャリアアドバイザーへ転職。現在はIT領域での転職支援を行っている。 監修者プロフィールを詳しく見る >>ネット上では、「サーバーエンジニアは将来性がない」「やめておけ」というネガティブな意見も飛び交っていますが、果たして本当に将来性がない職種なのでしょうか。
結論からいうと、サーバーエンジニアは将来性のある職種です。その理由は、どのようなシステムにおいてもサーバーの存在は不可欠であり、その需要がなくならない限り、今後もサーバーエンジニアが求められると考えられるからです。
ただし、技術力やプラスαのスキルを持つエンジニアに仕事が集中する可能性が高いので、サーバーエンジニアとして長く活躍するためには、実務経験を重ねてスキルレベルの向上を図る必要があるでしょう。
サーバーエンジニアは将来が明るい職種であると述べましたが、その根拠となる部分を解説していきます。サーバーエンジニアの将来性が高い理由は、大きく2つにわけられるためそれぞれまとめました。
IT人材の不足は、今や日本企業全体に共通する経営課題です。
経済産業省が公表している『IT人材需給に関する調査』では2030年に45万人のIT人材が不足するとされており、急激な売り手市場化が進んでいる状況です。また、2023年3月に発行された『IPA情報処理推進機構DX白書2023』によると、日本の約8割の企業が「ITエンジニアが足りていない」と回答していることが明らかになりました。
サーバーエンジニアもIT人材の代表的な職種であり、これらのデータから今後も需要が高まる可能性があることが見て取れます。
関連記事:IT人材が不足しているのは本当?その理由と未経験IT転職の注意点を解説
ここ数年では、オンプレミスからクラウドへ移行する「クラウドシフト」がトレンドになりつつあり、サーバー周りの技術も変化していますが、サーバーエンジニアが不要になるようなことはないでしょう。
総務省が公表する『企業におけるクラウドサービスの利用状況』によると、クラウドサービスを一部でも利用している企業の割合は68.7%であり、年々増加がみられています。一方で、「クラウド化に対応する予算がない」「既存システムが複雑・膨大で移行が困難、重要な機密情報を扱うためクラウドが適さない」などの理由から、クラウド化に踏み切らない企業も一定数存在します。
こうした背景より、今すぐにサーバーエンジニアの需要が0になるわけではないことが分かります。ただ、将来的にオンプレミスでの業務機会は減ることは間違いありません。そのため、時代の変化に合わせてスキルや技術を磨いていくことでサーバーエンジニアとしての将来性を高められるでしょう。
サーバーエンジニアは将来性があると先述しましたが、必ずしもすべてのエンジニアに将来性が保証されるわけではありません。クラウドが主流になり、AI技術が発展するなか、従来のサーバーに関するスキルだけを身につけたエンジニアの需要が減退する可能性があります。
では、一体どのようなスキルがあれば、将来性を高められるのでしょうか。ここでは、クラウド時代に生き残るサーバーエンジニアに必要な知識やスキルを紹介します。
クラウド導入が進行していますが、すべてのオンプレミスサーバーがなくなるわけではありません。従来のサーバーエンジニアに必要とされていた「サーバーOSの知識」や「サーバー設計〜保守運用にかかわる一連の業務スキル」は今後も求められるでしょう。
indowsやLinux、Unixにもさまざまなバージョンがあり、各企業で採用しているサーバーが異なるため、複数のOSに対する知見を持つことが大切です。
クラウド系の知識・スキルを習得することで、対応できる業務範囲が拡大します。ここ数年で、オンプレミスからクラウドへ移行する企業が増え、それに伴い、クラウド知識を得ているエンジニアのニーズは高まっています。
クラウド関連の知識や技術を身につけることに加え、オンプレミス環境との違いや、各クラウドベンダー間でのサービスの違いを十分に理解し、言語化できるエンジニアの需要が高まると予測されています。
各クラウドベンダーが実施している認定資格を取得すると、一定水準以上の知識を身につけていることの証明となるのでおすすめです。
セキュリティサービスに関連するスキルがあれば、セキュリティに配慮したシステム設計・運用が行えるほか、未然にサイバー攻撃を防げるメリットもあります。
サーバーには、個人情報や顧客情報など社外秘となる情報が多く含まれています。こうした企業内の大切な情報資産を、巧妙化するサイバー攻撃から守るためには、強固なセキュリティ対策が欠かせません。
サイバー攻撃を受けてしまうと、業務停止や情報消失によるブランドイメージの失墜など、企業の社会的信頼に大きな影響を及ぼすことになるでしょう。セキュリティ関連技能を習得することでサーバーエンジニアの活躍の場はさらに広がります。
仮想化技術は、クラウドとの相性がよく、今後の利用シーンが増えると想定されるため、知識・技術力の向上を図ることで、サーバーエンジニアとしての価値を高められるでしょう。
仮想化によって1つしかないハードウェアを分割し、複数のハードウェアがあるように見せる役割を果たすので、企業は大幅なコストダウンを実現できます。さらにコンテナ技術の発展により、1つのサーバーでより多くのアプリケーションを実行できるうえに、バージョンアップリリースや障害復旧が高速であることから、導入する企業も増えてきています。
今後、仮想環境の構築経験が求められることが想定されるため、プラスのスキルとして習得しておくと、参画できるプロジェクトの幅が広がるでしょう。
資格を取得すると、一定水準以上のスキルを得ていることを証明できたり、転職活動が有利になったりするメリットがあります。長期にわたってITエンジニアとして活躍していくためには、幅広い業務を遂行できるように自分のキャリアに適した資格を取得しましょう。
LPICは、Linuxを中心としたシステム構築から運用管理に必要な技術や知識を証明できる技術者認定試験です。仮想化技術やオープンソースについての知識も同時に身につけられるのがメリットと言えるでしょう。
運営法人はカナダの「LPI(Linux Professional Institute)」で、世界180ヵ国以上で受験されています。転職市場での認知度も高く、とくに外資系企業や海外のエンジニアが多い職場に転職したい人におすすめの資格です。
クラウド系認定資格とは、各クラウドサービスが公式で提供している資格を指し、保有することでクラウドに関する専門知識とスキルを証明することが可能です。資格は基本レベルから専門レベルまであり、自分の経験と目標に応じて適切な資格を選べます。
主要のクラウドサービスとその認定資格は以下の通りです。
クラウドサービス | |
---|---|
AWS(Amazon Web Services) | AWS認定資格 |
GCP(Google Cloud Platform) | Google Cloud 認定資格 |
Microsoft Azure | Microsoft Azure認定試験 |
繰り返しになりますが、クラウド関連の人材需要は増加傾向にあり、とくにメジャーであるプラットフォームに関する資格を取得していれば、サーバーエンジニアの付加価値を高めることができるでしょう。
サーバーエンジニアの一般的なキャリアパスとして、インフラエンジニアのメンバーを束ねるマネジメント職の「マネージャー」が挙げられます。マネージャーは予算計画の立案から進捗管理、品質管理までプロジェクトの総括を行うため、多くの企業から求められる人材になるでしょう。
プロジェクトマネージャ試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催している情報処理技術者試験の1つにあたり、最高位であるスキルレベル4に位置づけられています。マルチスキルが求められるプロジェクトマネージャーに向けた試験ですので、テクノロジ系(セキュリティ、システム開発技術、ソフトウェア開発管理技術)に加え、マネジメント系(プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント)、ストラテジ系(システム企画、法務)と出題範囲も幅広いのが特徴です。
なお、プロジェクトマネージャ試験は、受験資格として、プロジェクトマネジメント経験の有無が求められませんが、PM経験がなければ回答が難しい問題が出題されるため、多くの学習時間が必要だと言えるでしょう。
一般的にサーバーエンジニアのキャリアパスとして、プロジェクトマネージャーやスペシャリストへのキャリアアップが考えられます。このほかにインフラ領域のエンジニアへジョブチェンジするという選択肢もあります。また、フリーランスとして独立するのも選択肢の一つです。
理想の働き方や収入を実現するために、どのようなキャリアパスが自分に適しているのか見極めましょう。
サーバーエンジニアとして技術やスキルを磨きたいという方は、サーバーエンジニアのスペシャリストを目指すというキャリアパスがおすすめです。
スペシャリストは、要件定義や設計といったプロジェクトの上流工程を担うことが多いです。プロジェクトを先導していく立場のスペシャリストは、サーバーシステムに関する知識やスキルを駆使し、高い技術力でプロジェクトを成功に導く役割を果たします。エンジニアとしての技術を高められるため、技術力を求める企業にとって貴重な人材になれるでしょう。マネジメント業務を担わない分、エンジニア技術の向上に注力できるのもメリットです。
「サーバーエンジニアのスキルを極めたい」「好奇心旺盛」「IT技術の知識習得が好き」といった方には、スペシャリストがおすすめです。
関連記事:ITスペシャリストとは?仕事内容や向いている人、必要な資格を解説
プロジェクトマネージャーはプロジェクトの立案、予算・進捗管理、品質担保などプロジェクト全体を総括する重要な役割です。そのため、プロジェクトマネージャーになるためには、ソフトウェア開発やシステム開発の経験が豊富であることが一つの条件とされています。
テクノロジに関する知識はもちろんのこと、財務諸表の管理能力やマネジメント能力、コミュニケーション能力などマルチスキルが求められるのもプロジェクトマネージャーの特徴です。責任が大きい分、やりがいを感じながら幅広いフィールドで活躍できるでしょう。
また、経済産業省が公表した『IT関連産業の給与等に関する実態調査結果』によると、プロジェクトマネージャーの年収平均は891.5万円と、エンジニア職のなかでも比較的高年収を得られるので、収入面を重視している人にもおすすめです。
「コミュニケーションが高い」「決断力がある」「経営に興味がある」といった方に、プロジェクトマネージャーを目指してみましょう。
関連記事:プロジェクトマネージャーになるには?向いている人の特徴や、転職がおすすめなケースを解説
サーバーエンジニアは、これまでの経験を生かして、他のインフラエンジニア職へジョブチェンジしやすい職種だといえます。サーバーエンジニアとしての経験があれば、開発する際にネットワークやセキュリティに関連する基礎的な知識も身に付いているため、何もないところから始める「ゼロからのスタート」ではありません。
これまでに学習したスキルからさらに磨きをかけていくことで、ネットワークエンジニアやデータベースエンジニア、セキュリティエンジニア、ITアーキテクトなどへの転身も実現できるでしょう。ほかのエンジニアスキルを持ち合わせておくことで、対応できる業務の範囲が広がるため市場価値を高められます。
サーバーエンジニアは独立し、フリーランスとして活動する選択肢もあります。ここ数年では、サーバーのクラウド移行に伴い、リモート案件も増えているので、自由度の高い働き方を実現できるでしょう。
リモートのほか、クライアント先に出勤し現場で働く「客先常駐」の案件も豊富です。とくに、サーバーを物理的にメンテナンスする必要がある場合は、クライアントの会社やデータセンターなどへの出勤が求められます。
ただし、フリーランスと業務契約を結ぶ企業は、比較的高いスキルや即戦力となる人材を求めている傾向にあるので、実績を積み重ねてから独立することを推奨します。
サーバーエンジニアとして長く活躍し続けるためには、求められるスキルの変化への柔軟な対応と、業界動向を把握したうえで、将来を見据えたキャリアプランの構築が必要です。
エンジニアというと、IT業界のイメージが強くあるため、ほかの業界に目を向ける人は少ないかもしれません。しかし、転職エージェントを活用すると、エンジニアを必要としている異業界の情報も教えてもらえるので、視野が広がる可能性があります。
エンジニアの転職支援における実績が豊富であるプロの目線でアドバイスを受けられる点もメリットです。業界全体の動向や将来性に関する不安や悩みも気軽に相談できるでしょう。
type転職エージェントでは、専任のキャリアアドバイザーが求職者一人ひとりに寄り添いながらキャリアカウンセリングを行います。これまでのキャリアの棚卸しや、適性をしっかりと見極めたうえで、求人の紹介や応募書類の作成、企業との日程調整、面接対策、内定後の条件交渉など転職活動のサポートをいたします。
ここでは、「サーバーエンジニアの将来性が不安」という方に向けて、よくある質問にQ&A形式で回答していきます。気になる項目があれば、チェックして疑問や不安を払拭しましょう。
厚生労働省の職業情報サイト「job tag」によると、サーバーエンジニアを含めたシステム基盤を扱うシステムエンジニアの平均年収は660万円です。
国税庁が2023年9月に発表した『令和4年分民間給与実態統計調査』では、国民の平均年収は約458万円(男性:約563万円、女性:約314万円)のため、サーバーエンジニアの平均年収は全体の給与水準よりも約202万円高いことが分かりました。
また、サーバーエンジニアは、将来性のある職種であるため、数年後も高収入を得られると想定されています。しかし、IT業界は移り変わりが激しいので、どのような変化が起きても対応できるように多様なスキルを身につけて、常に向上心を持って行動することを推奨します。
関連記事:サーバーエンジニアの平均年収は?給料アップの方法や転職事例を解説
下記におすすめの勉強方法をまとめたので、自分のライフスタイルやスキルレベルに適した方法を選択しましょう。
IT業界は移り変わりが激しいため断定できませんが、クラウドサービスの普及によって、サーバーエンジニアの働き方は変化していくことが想定されます。
今後はクラウドでのサーバー環境の構築ができるエンジニアの需要が高まっていくと考えられるため、クラウドに関する知識を有するエンジニアを求める求人が中心になる可能性があります。
ここ数年で、企業が利用するサーバーを、オンプレミスからクラウドへの移行していく「クラウドシフト」の動きが見られています。
そのため、従来のオンプレミスサーバーを管理するだけのサーバーエンジニアは、次第に市場価値が薄れてくる可能性があるでしょう。新たな技術・スキルをプラスすることで、市場価値・将来性は大きく向上するため、自身の適性を見極めてどのようなスキルを磨くべきかを考える時間を作ることを推奨します。
type転職エージェントでは、IT業界に精通したキャリアアドバイザーが業界・職種の将来性を考慮しつつ、適切なアドバイスを行います。必要に応じて転職支援も実施しているので、サーバーエンジニアとしてのキャリアに悩みや不安を抱えている方ははぜひ一度type転職エージェントにお問い合わせください。
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