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最終更新日 :2023.09.28
インフラエンジニアの求人に応募して書類審査に通ったは良いものの、「面接で何を聞かれるんだろう…」「上手く受け答えできるかな…」と不安に感じる方は多いです。
面接は事前準備が明暗を分けます。本記事では、インフラエンジニア職の転職面接でよくある質問と適切な回答例を紹介します。
伊藤 泰子シニアキャリアアドバイザー
【保有資格】2級キャリアコンサルティング技能士(国家資格)、米国CCE,Inc.認定GCDF-Japan キャリアカウンセラー面接はさまざまな角度から、あなたが自社のインフラエンジニアとしてふさわしい人材かどうかを見極めるために行われます。主なチェックポイントは以下の通りです。
中途採用は新卒とは違って、社会人経験やビジネスマナー、エンジニアスキルなどが備わっているのが前提のため、企業は中途採用者に対して「即戦力として成果を出してくれる」という期待を持っています。面接では、いかに早く即戦力化が見込めるかどうかを焦点に、これまで培ってきたエンジニアスキルの提示を求められることが多いです。
しかし、未経験可のインフラエンジニア求人の場合は、エンジニアスキルの有無は重視されません。今後のエンジニアとしての伸びしろを判断するために「好奇心旺盛」や「論理的思考力」「自己研鑽力」「インフラエンジニアを志望する理由」などのポータブルスキルがあるかどうかが重視されるでしょう。
採用担当者が面接で転職理由を聞く訳は「前職と同じ理由で辞めてしまわないか?」という不安を払拭するためです。希望していたことが転職で実現できずに退職してしまう例はよくあります。そういった事態を未然に防ぐために事前にマッチしているかどうかを判断します。
志望動機を聞くことで、求職者が企業の文化や価値観にマッチするか、企業のミッションやビジョンに共感しているか知ることで、自社とのマッチ度や志望意欲の高さを判断します。
他には、エンジニアの求人が多く存在する中で「なぜ他社ではなく自社を志望しているのか」という点に納得感があるかも見られています。
インフラエンジニアはプロジェクトチームで動くことが多いです。また、SESであれば取引先に出向して仕事をするので、インフラエンジニアはコミュニケーションスキルが重要です。
面接では、メンバーや取引先との円滑なコミュニケーションが取れそうか、社風になじめる人柄かどうかなどを見られます。
インフラエンジニアに限らず、転職の面接では主に以下のことを聞かれます。
「なぜ転職しようと思ったのですか」
「転職を考えたきっかけを教えてください」
「この求人に応募した理由を教えてください」
「なぜ弊社で働きたいと思ったのですか」
「5年後、10年後にどうなっていたいですか」
「入社後の展望について聞かせてください」
「長所と短所を教えてください」
「強み・弱みは何ですか?」
「何か質問はありますか?」
質問は共通ですが、回答にはインフラエンジニアならではの要素を入れる必要があります。ここからは、よくある質問への解答例を紹介していきます。
転職理由は退職理由と直結するので、回答内容によっては「この転職理由だと、うちに入っても辞めてしまう可能性があるな」と警戒されてしまいます。
「上司と相性が悪い」「給料を上げてくれない」など他責傾向な回答は避けるようにしましょう。また、「キャリアアップしたい」「やりがいのある仕事がしたい」などの回答も、一見ポジティブに感じられますが、抽象的すぎて面接官を納得させにくいです。
転職理由を答える際に重要なのが「前職では叶えられないから転職をする」と、伝えることです。例えば「昇進したいが、ポジションが埋まっていてしばらく空きそうにない」「自社サービスを提供したいので、SESのインフラエンジニアではなく社内SEになりたい」といった理由だと、面接官に納得してもらえるでしょう。
私が転職を決意した理由といたしましては、自社サービスのインフラエンジニアとして働きたいと思ったからです。新卒でSESの会社に入社をし、これまで多くの企業のITインフラを支えてきました。その中で多くの顧客と接する機会があり、自社サービスに対する熱い思いを知りました。これまでは短いスパンでしかシステムに関われませんでしたが、これまでの経験で長期スパンでサービスを支えていく社内SEに魅力を感じ、この度転職を決意いたしました。
なぜこの会社のインフラエンジニア職を志望しているのかをきちんと伝えることで、志望度をアピールできるでしょう。志望動機は企業ごとに作り分けること、転職理由との一貫性が保たれていることが鉄則です。
それを踏まえた志望動機作成のポイントは以下の通りです。
志望動機作成ポイントや回答例文について、詳しく知りたい方は「ITエンジニアの志望動機・例文を紹介」をチェックしてみてくださいね。
関連記事:ITエンジニアの志望動機・例文を紹介
業界No.1かつユーザー満足度の高いサービスを提供する御社でインフラエンジニアとして働きたく、志望いたしました。
私は先ほどもお話したように、これまでSES企業のインフラエンジニアとして、多くの企業のITインフラを支える仕事に従事してきました。その経験を経て「自社のサービスのITインフラを担当し、長期スパンでユーザーのためにより良いサービスを提供したい」と思うようになりました。
企業を探していく中で、サービスに対する熱い思いや、ユーザーファーストなサービスを提供する御社のビジョンに魅力を感じて志望いたしました。御社は開発にAWSを使用されているとのことでしたが、私も前職でAWSを使っておりましたので、即戦力として貢献できると思っております。
企業はキャリアプランを聞いて「自社で長く働くつもりがあるか」「自社が用意できるキャリアパスと、本人の希望するキャリアパスがマッチしているか」の二つを判断します。
ポイントとしては、回答に具体性を持たせることです。まず、キャリアプランは最終的にではなく、「一年後は○○に」「五年後は○○に」「十年後は○○に」と段階的に答えられる状態にしましょう。インフラエンジニアはマネジメントかスペシャリストになるかのキャリアの選択肢があるので、自身がどちらを選びたいか考えておくと、キャリアプランの回答が考えやすくなります。
また、キャリアプランを説明するだけでなく、実現に向けた行動についても触れると良いでしょう。面接官に、あなたが自己成長のために努力していることをアピールできます。
キャリアプランについて具体的に知りたい方は「キャリアプランとは? 年代・職業別の答え方・例・考え方」をチェックしてみてください。
関連記事:キャリアプランとは? 年代・職業別の答え方・例・考え方
インフラエンジニアのキャリアプランについて詳しく知りたい方は、下記の記事をチェックしてみてくださいね。
関連記事:インフラエンジニアのキャリアプランの考え方|キャリアパスと併せて解説
5年後には、複数のプロジェクトのインフラ開発に関わりながら、若手エンジニアの教育も担当できるようなシニアインフラエンジニアを目指しています。また、クラウド技術や自動化ツールなど、新しい技術トレンドにも積極的に取り組み、常に先進的なインフラ環境の構築と運用に努め、そのノウハウをチームに共有したいと考えています。
10年後には、御社のインフラ部門のマネージャーとして、プロジェクトの全体戦略を策定する役割を担っていたいと思っています。さらに、経営層とも連携して、技術的な観点からの最適なソリューション提案や新しい技術の導入計画など、企業全体のIT戦略の一翼を担うことを目標としています。
最初に「私の長所は○○です」と結論を述べてから、裏付けとなるエピソードを続けます。応募企業でインフラエンジニアとして働いた場面を想定し、入社後の仕事に活かせる強みであることを伝えましょう。
短所は、長所の後に話します。インフラエンジニアの場合は、現時点で不足している技術や経験を「弱み」と表現するのも一つの方法です。ただし、弱みとして伝えるだけで終わりにするのではなく、「それをカバーするためにどのような努力をしているか」をセットで答えるのがポイント。回答はそれぞれ1つずつ、多くても2つ程度に絞ってください。
長所と短所の考え方について詳しく知りたい方は「【言い換え例文あり】面接で長所・短所を聞かれたときの答え方」をチェックしてみてくださいね。
関連記事:【言い換え例文あり】面接で長所・短所を聞かれたときの答え方
私の長所は「問題解決能力」です。実際に前職で、突然のサーバーダウンに対応した際、迅速に原因を特定し、一時的な対策を講じつつ、長期的な解決策を提案した経験があります。この経験は、未来の予期せぬトラブル発生時にも活かせると考えております。入社後はこの能力を活かして、安定したインフラの維持・運用に貢献したいと思っています。
一方、短所として挙げられるのは、AWSやGCPなどのクラウドサービスの実践経験が十分でない点です。この点をカバーするために、自宅での実験環境を構築して実践的な学びを積んでいるほか、オンラインコースを受講して技術のキャッチアップを図っています。
ほとんどの面接の最後で転職者から企業に対して質問を行う「逆質問」があります。質問をすることで、入社前に知っておきたい情報や、企業で働く人の様子などを知るチャンスなので、積極的に質問しましょう。
任意ではありますが、回答をしないと「自社に興味がないのかな」「積極性に欠けるのかも」という印象を面接官に与えてしまう恐れがあるので、最低でも一つは質問をするのがおすすめです。
面接の逆質問について、他の例文を知りたい方は「面接の逆質問は事前準備しよう! 目的別例文とNGパターンを紹介」をチェックしてみてくださいね。
関連記事:面接の逆質問は事前準備しよう! 目的別例文とNGパターンを紹介
【技術に関する質問】
・御社の主なインフラ環境はどのような技術スタックで構築されていますか?
・クラウドサービスを利用している場合、どのプロバイダーを中心に使用していますか?
・現在注目している新しいインフラ技術やツールはありますか?
【業務運用に関する質問】
・インフラエンジニアのチームはどのような人員構成ですか?
・障害発生時の対応フローや体制はどのようになっていますか?
・定期的な技術勉強会や研修などは行われていますか?
【キャリア・環境に関する質問】
・エンジニアのキャリアパスはどのように設定されていますか?
・インフラエンジニアとしてのスキルアップを図るための支援制度はありますか?
【企業文化・ビジョンに関する質問】
・御社におけるインフラエンジニアのミッションは何ですか?
・インフラチームが取り組んでいる大きな課題や目標は何ですか?
・女性エンジニアの働き方について、どのような取り組みがありますか?
インフラエンジニアの面接では、「なぜこの会社のインフラエンジニアなのか」をしっかりと伝える必要があります。これが伝えられないと面接通過は難しいでしょう。そのため事前にそれぞれの質問の意図を理解し、回答を準備しておくことは非常に重要です。
不安な場合はIT専門の転職エージェントに対策してもらいましょう。IT業界について精通しており、インフラエンジニアの転職支援も豊富なため、その経験を基に適切なサポートをしてくれます。実戦的な模擬面接も対応してくれるので、インフラエンジニアの面接に不安がある方は相談してみるのがおすすめです。
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