2019年のインターネット業界の転職・採用動向について

株式会社キャリアデザインセンターエグゼクティブマネージャー畠山勇輝のインタビュー
Profile

大学卒業後、リゾートホテル会社に入社し、4年間営業を経験。その後、人材紹介の営業担当としてキャリアデザインセンターに転職し、インターネット領域の専門チームの立ち上げを経験。 現在、担当マネージャーとして、シードフェーズのベンチャーから東証プライムの大手企業まで幅広く採用コンサルティングを行う。社内の四半期MVPや年間MVPなど獲得。

2019年、インターネット業界の転職・採用動向について

数年前まで「メルカリ」などをはじめとしたCtoCサービスが数多く誕生し注目を集めていましたが、2019年現在では決済アプリを除き、そうした状況は落ち着いてきています。
一方でサービスを支えるための組織づくりや「マイクロサービス化」などの技術面への取り組みに各社力を入れており、合わせて業務システム開発経験のあるエンジニアや営業職の採用が活発化しています。その背景には、Web上にとどまらず「物流」や「決済」など、Webのみで完結できないサービスが増えてきた事が挙げられるでしょう。加えて、Web業界の従業者人口も少しずつ増えてきたこともあり、PMとしての採用ポジションも少しずつ増えてきています。

業務系のシステム開発エンジニアの採用ニーズが高まる

先述した業界動向の背景から、2019年現在では「いかに複雑化するサービスを止めずに提供し続けられるか」という面が注目されており、業務系のシステム開発を経験してきたエンジニアを積極的に採用する動きが出てきています。具体的にお話すると大きく2つの理由があります。
1つは、一昔前のような「Web=アジャイル開発」ではなく、サービスの基盤に関わる部分はむしろ「ウォーターフォール型でしっかり開発しよう」とする動きが見て取れること。2つ目は、先述の通り「物流」などをはじめとした業務システムと連携したサービスの必要性が増えてきているためです。
サービスが多様化しているからこそ、Web業界のエンジニアはもちろん、SI経験者や組み込み系のエンジニアなど幅広い知見・経験が必要とされており、Web・インターネット業界に興味のあるエンジニアの方にとってチャンスが多いタイミングだと言えます。

決済アプリの注目が高まる

2019年のWeb業界において、唯一新規サービスリリースが増えているのが決済アプリ領域です。これは、2020年の東京オリンピックまでにキャッシュレス社会を実現するとした「キャッシュレス・ビジョン」を経済産業省が発表し、日本政府としてもキャッシュレス化を推進している背景もあり、2019年現在においても様々な決済サービスが生まれています。「100億円キャンペーン」で注目を集めた「ペイペイ(PayPay)」をはじめ、「メルペイ」「楽天ペイ」「Apple pay」「google pay」などの各種決済アプリへの期待も高まっています。

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