プロジェクトマネージャーになるには？向いている人の特徴や、転職がおすすめなケースを解説

最終更新日 :2023.10.31

エンジニアとして日々仕事をする中で、「今後のキャリア」を考えることがあるかと思います。エンジニアは経験を重ねると、いくつかのキャリアパスを選択できますが「プロジェクトマネージャー（PM）」も、そのうちの一つです。

「プロジェクトマネージャー」という響きに憧れはあるものの、実際どのような役割を持っているかや、プロジェクトマネージャーになるための具体的な方法については分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、プロジェクトマネージャーについての基礎知識から、向いている人・向いていない人の特徴、プロジェクトマネージャーになるために必要な経験などを詳細に解説します。「プロジェクトマネージャーという役職が気になる」「いずれなってみたい」といった方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

この記事の監修者

中嶋 千博キャリアアドバイザー部 部長

【保有資格】米国CCE,Inc.認定GCDF-Japan キャリアカウンセラー
航空会社で客室乗務員を経験した後、人生の重要な転機に関われるキャリアアドバイザーに魅力を感じ、「type転職エージェント」へ。以来、IT領域専任のキャリアアドバイザーとして12年にわたり転職希望者をサポート。その卓越したIT領域のマーケット知識とインプットされた転職ノウハウを武器に、現在はIT領域専任キャリアアドバイザーチームの部長として活躍しつつ、転職希望者と並走するパートナーとして新しいキャリアの可能性を提案し続けている。

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1. 【基礎知識】プロジェクトマネージャー（PM）とは何か？
2. プロジェクトマネージャー（PM）に向いている人の特徴
3. プロジェクトマネージャー（PM）に向いていない人の特徴
4. プロジェクトマネージャー（PM）になるには
5. 転職でプロジェクトマネージャーを目指す
6. まとめ

プロジェクトマネージャーとは、開発プロジェクトの進行管理をして、プロジェクトを成功に導く役職です。

主に次のような業務を担います。

プロジェクトマネージャーと似ている役職に「プロジェクトリーダー（PL）」があります。大企業や、大きなプロジェクトでは、いくつかのチームに分かれて業務を行うことがあるため、プロジェクト全体の管理をプロジェクトマネージャーが担い、各チームの進行管理やメンバーとのコミュニケーションはプロジェクトリーダーが担当するケースがあります。

プロジェクトの規模によってはプロジェクトリーダーの役割もプロジェクトマネージャーが担当する場合もあります。

関連記事：プロジェクトリーダー（PL）とは？仕事内容や必要なスキルを解説

プロジェクトマネージャーは、システム構築などの企業の業績にかかわるプロジェクトの進行を管理する重要な役職のため、一定以上のエンジニアスキルや開発経験が求められます。

しかし、プロジェクトマネージャーはエンジニアスキルだけがあれば良いというわけではなく、それ以外のスキルがあるかどうかも重要と考えられています。ここからは、エンジニアスキル以外でプロジェクトマネージャーに向いている人・向いていない人の特徴を解説していきます。

ヒアリングスキルがある人

プロジェクトマネージャーは、顧客や社内で抱えている課題を見つけ、開発目的を明確化するというミッションがあります。そのためには、必要な情報をディスカッションの中で引き出すヒアリングスキルが求められるでしょう。

コミュニケーションスキルがある人

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトを円滑に進行させるために顧客やチームメンバー、上司など様々な背景や視点を持つステークホルダーと連携をとらなくてはなりません。

チームで協力をしながら仕事をするのが好きであったり、これまでに何かをチーム一丸となって成し遂げたといった経験があると、プロジェクトマネージャーに向いている可能性があります。

決断力がある人

運用しているシステムにトラブルが発生してしまったりなど、緊急な対応が必要になる場合があります。そういった際にプロジェクトマネージャーは、メンバーへ対応の指示出しをしたり、対応策の決定を下さなくてはなりません。

また、決断力のあるリーダーは、チームメンバーからの信頼や尊敬を得やすくなります。明確な方針や決定が、チーム内の混乱や不安を減少させ、全員が同じ目標に向かって進めるでしょう。

プロジェクトマネージャーは、その役職の特性上向き不向きがあります。ここでは、プロジェクトマネージャーが向いていない人の特徴を紹介します。

技術力を磨いていきたい人

プロジェクトマネージャーになると、自分でコードを書く機会が減ることが一般的です。また、プロジェクトマネージャーとして必要なマネジメントスキルやヒアリングスキルなどを磨く必要があります。

そのため、技術を追及したい人にとって、プロジェクトマネージャーの道はあまり向いていないかもしれません。

逆におすすめなのが「ITスペシャリスト」です。ITスペシャリストは高い専門技術でプロジェクトに貢献するエンジニアを指します。ITスペシャリストについて詳しく知りたい方は下記の記事をチェックしてみてくださいね。

関連記事：ITスペシャリストとは？仕事内容や向いている人、必要な資格を解説

プロジェクトマネージャーは誰でもなれるわけではありません。ここからは、プロジェクトマネージャーになるために必要なことを解説していきます。

開発経験を重ねる

プロジェクトマネージャーになりたい場合は、ソフトウェア開発やシステム開発の経験が重要な為、まずは開発経験を重ねていきましょう。経験を積んでいくことで、技術的な問題や開発の背景の理解を深められ、プロジェクトマネージャーに必要な技術的課題に対する洞察力を鍛えられます。

他にも、開発によってコストがどのくらいかかるのか、どのようなリスクが発生するのかなどを予測できるようになります。このスキルもプロジェクトマネージャーにとって必要な素養です。

こういったスキルを身に着けていき、実績が評価されるようになるとプロジェクトマネージャーに抜擢されることがあります。過程としては、「プログラマー」→「システムエンジニア」→「プロジェクトリーダー」→「プロジェクトマネージャー」が一般的です。

関連記事：プログラマーになるには？仕事内容やキャリアパス、必要なスキルなどを解説

関連記事：システムエンジニアとは？仕事内容やプログラマーとの違いを解説

プロジェクトマネージャー（PM）に必要な能力を知る

技術力だけではプロジェクトマネージャーの仕事はできません。

前述したようなプロジェクトマネージャーに必要な知識やスキルが必要です。「プロジェクトマネージャ試験」などの資格取得を通して、身に付けることもできますが、エンジニアとして参加するプロジェクトで一緒に働くプロジェクトマネージャーを参考にしてみるのがおすすめです。様子を観察することで、色々な気づきが生まれるでしょう。

いざ「プロジェクトマネージャーになりたい！」と思っていても、現在の職場でポジションが空いていなければ、昇進するのは難しいでしょう。

その場合は、プロジェクトマネージャーのポジションで募集をかけている企業に転職をしてみるのも一つの手です。当然、多くのプロジェクトマネージャーの求人は「何らかの開発経験」が必須と募集要項で定めているため、経験値が足りない場合は、開発業務を最低1年以上経験してから転職活動に移行すると良いでしょう。

十分な開発スキルがあるにもかかわらず、なかなかプロジェクトマネージャーに昇進できていないのであれば、積極的にプロジェクトマネージャーの求人に応募してみてもよいかもしれません。選考を通して、開発スキル以外に足りていない能力などが洗い出され、現職でスキルを磨くヒントになるでしょう。

現在、IT業界は深刻な人材不足であり、2023年6月時点のIT職の有効求人倍率は2.84倍と、とても高い水準です。そのため、開発経験があれば現職よりも好条件で転職できる可能性もあるので、気になる方はプロジェクトマネージャーの求人をチェックしてみてください。

なお、求人の募集要項にある「何らかの開発経験」については次の項目で詳しく解説を行います。

PMの求人募集要項にある「何らかの開発経験」とは？

プロジェクトマネージャーの求人の募集要項には「何らかの開発経験」と表記がされていることが多いです。

この表記がある場合、一般的にはプログラミング経験を指していることが多いですが、企業によって求める条件は変わります。転職エージェントとスキルの棚卸しをしてみて、自身の経験が当てはまるかどうか、確認してみるのもいいかもしれません。

type転職エージェントでは、IT業界専門のキャリアアドバイザーがエンジニアスキルの棚卸や、最適な求人の提案などの転職サポートをしてくれます。プロジェクトマネージャー職の転職支援実績もあるので、プロジェクトマネージャーとしての転職を検討されている場合は気軽に相談してみてください。

＞＞プロジェクトマネージャ・プロジェクトリーダーの転職求人一覧はこちら

プロジェクトマネージャーはプロジェクトを成功に導くために進行管理を行う重要な役職です。そのため、プロジェクトマネージャーに抜擢されるには、一定以上のエンジニアスキルや開発経験がなくてはなりません。他にも、コミュニケーションスキルや決断力など技術面以外でのヒューマンスキルも必要になります。

まだエンジニアとしての経験が少ない場合は、開発経験を重ねていき実績を作ることから始めましょう。すでに、開発経験があるにもかかわらず昇進出来ていないのであれば、転職を視野に入れるのも一つの手です。

本記事の「向いている人・向いていない人の特徴」や「プロジェクトマネージャーになるには」を参考にして、ご自身の適性を判断してみてくださいね。

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