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最終更新 :2024.8.1
20代で転職する場合、「まだ若いから何とかなるだろう」と勢いだけで転職活動を進めてしまいがちです。しかし、何の準備もせず見切り発車すると、「思うようにいかない」「こんなはずじゃなかった」と壁にぶつかってしまいます。そこで、20代の転職を成功させるポイントについて詳しく解説します。
加藤 美季エキスパートキャリアアドバイザー
ブライダルジュエリーの販売と店舗の店長を経験。モノではなく、個人の提案力が試される職業に挑戦したいという想いから、「type転職エージェント」キャリアアドバイザーに。現在では営業職経験者を中心に、転職者に「寄り添ったカウンセリング」をモットーに転職希望者に向き合っている。 監修者プロフィールを詳しく見る >>20代で転職活動を成功させたいなら、まずは「新卒採用の就職活動と、中途採用の転職活動の違い」を理解しましょう。
20代の場合、“初めての転職”になるケースが多いので、「大学の就職活動と同じようなものだろう」と考える人が少なくありませんが、両者には大きなギャップがあります。
最大の違いは、「採用試験で何をアピールすべきか」です。新卒の場合は社会人経験がないので、面接では主にやる気をアピールすることになります。一方、中途採用の場合は、これまでのキャリアをアピールすることが必要です。
たとえ20代で社会人経験が浅くても、実際に仕事をしてきた実績があるわけですから、「これまでにどのような経験をして、どんな強みがあるのか」を採用担当者に伝えなくてはいけません。さらには、志望動機や自己PRで「その強みを転職先の会社でどう生かせるか」を、説得力を持って語ることが大切です。
これは裏を返せば、「企業は応募者のどこを見ているのか」の違いでもあります。新卒の時は、採用担当者に意欲さえ伝われば、「入社後も活躍してくれそうだ」とポテンシャルを見出してもらえました。
しかし中途採用では、前職での実績や身につけたスキルを具体的に伝えて、「この人の経験はうちの会社で役立ちそうだ」と思ってもらう必要があります。つまり20代で転職するなら、「自分のキャリアをどう生かすか」を考えることが最大のポイントになるのです。
そもそもなぜ企業が20代の中途採用を行うかといえば、他社で活躍している若手を採用すれば、入社後は短期間のトレーニングや研修だけで即戦力になり得るからです。中途採用者は新卒採用者と違い、すでに社会人としてのマナーや仕事の基礎を身につけているため、転職先の企業が手間と時間をかけて人材育成する必要がありません。これは採用する企業側にとって大きなメリットです。だからこそ、「社会人経験はありますが、何も身についたものはありません」というのでは、どの企業からも採用されません。
一般的に、転職市場は20代の求人数が多く、年代が上がるほど転職難易度は上がると言われています。ただし、それに油断して「どこでも受かるだろう」と安易に考えると、思わぬ苦戦を強いられることになります。
新卒採用と中途採用の違いを理解し、書類審査や面接で企業のニーズに応えられるようにしっかり準備することが、20代の転職を成功させるためには不可欠だと心得ましょう。
20代で転職するメリットは、「応募できる企業の選択肢が広いこと」です。20代は社会人としてまだ若く、中途採用でもある程度のポテンシャルを見込んでもらえるため、「未経験可」の求人を出す企業もたくさんあります。ですから30代以上に比べると、前職と異なる業種や職種に挑戦できるチャンスは広がります。
一方、20代で転職するデメリットは、経験値が求められる求人で「スキル不足と評価される可能性があること」です。
求人によっては、
「法人営業の経験が3年以上」 といったように、具体的な経験年数の条件を提示している場合があります。
経験年数は明示せずとも、
「エンドユーザーへの直販営業の経験・スキルがある方」「半導体を商材として取り扱える知識をお持ちの方」などのスキルレベルで条件を設けている場合が多いです。社会人になってからの年数が短く、まだ十分なスキルや経験を獲得していない20代の転職者は、こうした求人では不利になりやすいことを知っておきましょう。
また、これが初めての転職で、1社目の就業期間が極端に短い場合も転職では不利になることがあります。20代の転職で最も求人の間口が広がるのは、社会人経験が3年から4年目の人材です。一定の経験やスキルを身につけている一方、まだまだ若いのでポテンシャルも見込めるという、新卒採用と中途採用の両方のメリットを得られるのがこの年代だからです。
新卒の時は、自分の中で会社選びの軸がはっきり定まっていなくても、就職活動を始めることができました。気になる会社があれば50社でも100社でもエントリーし、説明選考会に出席して会社の事業内容や社風について理解を深めてから採用試験に進むというプロセスを踏めるので、企業選びについてじっくり考える余裕があったはずです。
それに対し、中途採用はいきなり個別の採用試験からスタートします。ですから、「どんな企業に応募するか」という方向性を自分である程度見定めてからでなければ、転職活動を始めることができません。
説明選考会のように企業側から自社について情報提供してくれる機会もないので、その会社について調べる努力もしなくてはいけません。20代で自分に合った転職先を選ぶには、企業選びの軸を作ることから始めましょう。
企業を選ぶ際のポイントは、2つあります。
先ほども説明した通り、20代の転職では「自分のキャリアをどう生かすか」を考えることが必要です。これまでの実績やスキルを生かせる業界や会社を選べば、応募先の企業からも高い評価をもらえる可能性が高くなります。
中途採用の市場では、転職希望者に開かれた業界・業種と閉ざされた業界・業種がはっきり分かれます。新卒採用ではあらゆる企業が人材を募集するので、誰もが知るような有名企業や大手企業を受けることもできました。
しかし中途採用では、企業側にニーズがなければ求人がありません。本人がいくら「この業界や会社に転職したい」と思っても、全く求人がない場合もあるのです。
よって20代の転職活動を効率的かつスムーズに進めるには、中途採用を積極的に行なっている業界や業種から企業を選ぶことがポイントになります。
現在、20代転職者に開かれているのは、ITやWebサービス、人材、広告などの成長産業です。これらの業界は市場の拡大が続いているので、増員のため常に人材を募集しています。特に20代の中途採用には積極的で、コロナ禍で2020年から2022年頃までの間に獲得しきれなかった若手社員を補充するため、転職市場に多くの求人が出ています。
新卒と中途の市場の違いを理解しないと、求人が出る可能性が低い業界や会社にこだわってしまい、なかなか応募先を選ぶことができません。20代の転職活動においては、「有名な企業に転職したい」「人気企業に転職したい」といった選び方ではなく、「そもそもなぜ転職したいのか」「転職によって何を叶えたいのか」をきちんと振り返り、その目的を果たせるなら、企業の知名度や規模に関わらず挑戦するマインドを持つことが大事です。
20代で転職した回数があまりに多いと、その後の転職において不利になる可能性があります。あくまで一般論ですが、企業側が“普通”と見なす20代の転職回数は1〜2回だと考えてください。それより転職回数が多いと、「仕事や職場に少し不満があっただけで、すぐ辞めてしまうのでは」という印象を採用担当者に与えます。
転職の回数は少なくても、1社あたりの就業期間が極端に短い場合は、やはり採用担当者に良い印象は与えません。これまでの転職回数が1回だとしても、直近の会社を短期間で退職していたら、「本人に続けられない理由があったのだろうか」と思われて、評価が下がる可能性があります。
もし今の会社の勤続年数が1年に満たないなら、たとえ転職を考えるに値する理由があったとしても、もう少し我慢して働き続けてから転職活動をした方が、その後の転職活動には有利になります。20代でまだ若いからこそ、目先の状況だけで短絡的に判断せず、長期的なキャリアを考慮した上で転職の回数やタイミングを調整することが大事です。
20代転職で成功する人に共通するのは、しっかり準備をしていること。応募する企業への理解を深めるためにホームページや求人票などの情報を読み込み、「なぜ御社でなければだめなのか」という志望動機を練り上げています。また、自分の強みをきちんと把握し、「自分のスキルを御社ならこのように生かせます」と具体的に語れるストーリーを組み立てているのも共通点です。
特に20代で初めて転職する場合、志望動機の説得力が不足しがちです。「キャリアアップのため」などの動機はどの会社でも使えるので、面接で「それなら他の会社でもいいよね?」と突っ込まれることになります。転職を成功させたいなら、「今の会社で叶えられないことが、御社でなら叶えられる」という個別の志望動機を準備することが必須です。
応募企業選びに迷っている場合は、転職エージェントに相談してみるのもおすすめです。あなたのご経歴や、ご希望条件をもとに最適な求人を紹介してくれます。マッチ度が高いものが厳選されているため、優先順位が付けやすく求人選びがスムーズに進むでしょう。
反対に、20代転職で失敗する人に共通するのは、応募先の企業を選り好みすること。「年収が高くて、残業が少なくて、人間関係も良くて、仕事も面白くて、自宅から近い会社がいい」と、あれもこれもと求めたくなる気持ちはわかりますが、望むことすべてを叶えてくれる完璧な企業など存在しません。「この会社はちょっと」「この会社もイマイチ」と言っているうちに、転職活動が長引いたり行き詰まったりする人は非常に多く、それが失敗の原因になります。
もちろん自分にとってより良い職場を選ぶために転職するのですから、希望する条件があるのは当然ですが、大事なのはその中で優先順位をつけることです。
「自分はなぜ転職したいのか」という原点に立ち返り、「残業を減らせるなら、年収は多少下がってもいい」などと、譲れる点と譲れない点を明確にすることが大切です。
新卒入社から3年未満で、採用側が第二新卒としてポテンシャル採用をする場合なら可能性はあります。
ただ社会人経験がある以上、その期間が短かったとしても、何かしら得たものがあるはずです。「未経験可」の求人であっても、「前の仕事で身につけたスキルが御社ではこのように役立ちます」とアピールできれば、ただやる気を示すよりも採用される確率は高くなります。
転職活動を始めることは十分可能です。今の職場への不満が理由で転職を考える人は多いので、今後やりたいことが明確に決まっていなければ転職できないわけではありません。
「転職活動では、ある程度の会社選びの軸が定まっていた方がいい」と前述しましたが、採用試験を受けてみて初めてわかることもたくさんあります。今後の方向性が明確でなくても、「この会社なら自分の希望を叶えてくれそうだ」と感じる企業があれば、応募してみることをお勧めします。いくつか面接を受けるうちに、「この業界は自分に合いそうだ」「自分の経験は、こういう会社では高く評価されるんだな」といったことがわかってくるからです。
そのうち自分が行きたい業界・業種や会社がおのずと絞れてくるので、悩んでいるならまずは採用試験を受けてみてから判断するとよいでしょう。
今の会社を辞めるべきかどうかの答えは、本人にしか出せません。迷っているのなら、自分なりに気持ちを整理してみましょう。「今の会社を辞めて転職するメリットとデメリット」「今の会社を辞めたい理由と働き続けたい理由」など、迷いの原因となっている相反する要素を書き出してみると、モヤモヤした気持ちが整理できます。
20代の中途採用は売り手市場だからこそ、「本当に自分が活躍できる会社はどこか」を見極める必要があります。30代以降のキャリアを実りあるものにするためにも、20代転職を成功させるポイントをしっかり理解して転職活動に臨んでください。
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