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最終更新日 : 2024.12.09
転職を検討したとき、誰に相談すべきか悩む人も多いのではないでしょうか。選んだ相手によっては職場で噂が広がったり、主観が入ったアドバイスをされたりすることもあるため、相談相手を選ぶことはとても大切になります。
この記事では、おすすめの転職相談先や避けた方が良い相手などを解説します。転職活動を始める前に知っておきたい転職市場の現状など、転職に役立つ情報も解説するので、ぜひ参考にしてください。
この記事のまとめ
中嶋 千博キャリアアドバイザー部 部長
【保有資格】米国CCE,Inc.認定GCDF-Japan キャリアカウンセラー転職すべきか悩んでいるのであれば、誰かに相談してアドバイスを求めるのも選択肢の1つです。転職経験者やプロに相談すると、良いアドバイスをもらえる可能性があります。1人で悩んでも解決しないときには、思い切って転職経験者やプロに相談してみましょう。
実際に転職した経験がある人は、適した相談相手の1人です。特に自社からの転職経験がある人からは、同じ職場に勤めていたからこそ、今後のキャリアを実現させるためのキャリアプランの考え方などといった、有力なアドバイスをもらえる可能性があります。
他にも、転職経験を聞くことで、自分に置き換えた場合のイメージがしやすくなります。相談しているうちに、自社の良い点に気づくといった新たな発見があるかもしれません。
転職は年収のアップダウンや、環境の変化があることから、生計を共にする家族には必ず相談をしましょう。あなたのことを良く知っている人たちであるため、自己分析のヒントなどももらえるかもしれません。
しかし、相談する場合は事前準備がとても重要です。なぜなら、人によっては「転職=変化」と捉え「家庭の経済にマイナスな影響を及ぼさないか」「転勤で引っ越ししなくてはならないのでは」と不安に感じてしまい、転職に対して否定的な意見をしてしまう可能性もあるからです。
そのため、相談をする際は家族を不安にさせないよう「転職を検討した理由」「転職で実現したいこと」「目指す年収」など、ある程度今後の見通しをまとめてから相談をすると良いでしょう。
プライベートで関わる友人は、さまざまな相談がしやすい相手です。また、それぞれが異なる仕事に就いていることから、自分にはない視点でアドバイスをくれるでしょう。
しかし、友人はあなた自身のことを深く知っているがゆえに、主観が入ったアドバイスになる可能性もあります。アドバイスを鵜吞みにするのではなく、参考になりそうなものを自身で取捨選択することが大切です。
転職エージェントとは、求職者と人材を探している企業をマッチングするサービスです。サービスに登録すると、1人ひとりにキャリアアドバイザーがつき、転職の成功に向けたサポートが受けられます。
転職エージェントは、転職するか決まっていない状態でも利用可能です。転職支援がメインと思われがちですが、転職エージェントは転職の先にあるキャリアプランも一緒に考えてくれます。転職という選択肢が正しいか迷っていると伝えることで、現状と今後のキャリアの希望を鑑みて最適なキャリアアドバイスをしてくれるため、もし、転職という選択が最適だと判断し、活動を始める場合は、そのまま転職サポートを受けられるのもメリットです。
相談は無料でできるため、転職すべきか悩んだときにはまず登録し、一度面談をしてみましょう。
type転職エージェントは、丁寧なキャリアアドバイスを強みとしており、サービス開始から25年で、これまでに34万人以上のサポート実績があります。
「転職をするか悩んでいる」「転職するメリット・デメリットが知りたい」「転職をした人の事例を知りたい」といった転職活動前のお悩みを解決するために、専任のキャリアアドバイザーが丁寧にサポートいたします。
転職相談のカウンセリングは、オンライン(電話)または対面で実施しています。直接会ってカウンセリングを受けるよりも、気軽に相談できるのがメリットです。
転職サイトは、転職を検討している人が気軽に利用できる無料の転職相談会を開催しています。相談会では、アドバイザーや企業の採用担当者と1対1 で転職に関する相談が可能です。
相談会によっては、第二新卒向けや20代向けなど参加対象者が限られているケースもあります。事前に自分に合っているものなのか確認してから申し込むようにしましょう。
また、完全予約制の相談会も多いため、スケジュールを立てやすいのもメリットです。
転職に関する相談は、全国にあるハローワークでもできます。ハローワークは地元の求人を数多く取り扱っており、費用もかからないため、地元で転職したい人や無料で相談したい人におすすめです。また、ハローワークでは『わかものハローワーク』や『マザーズハローワーク』 など、若年層や子育て世代を対象としたサービスも展開しています。
ハローワークに転職相談をするためには、事前に求職申込みが必要です。2020年1月には『ハローワークインターネットサービス』 がリニューアルされ、自宅のパソコンやタブレットなどから求職申込みできるようになりました。
ただし、窓口での相談は基本的に平日のみの受付になります。また、相談員は転職のプロではないため、相談で転職をすることを決めても、転職エージェントのような転職支援を受けられないので注意しましょう。
転職すべきか悩んでいる場合、相手によっては相談するのを避けたほうがよいケースもあります。自身にとって最良の決断を下すためにも、相談相手を間違えないように気をつけましょう。
現職の上司や同僚は同じ職場環境にあるため、相談しやすい相手かもしれません。しかし、転職に関する相談は避けるようにしましょう。なぜなら、上司や同僚は、自身の転職を応援してくれるとは限らないからです。
転職理由によっては自社に対して抱いている不満が伝わってしまい、評価が下がったり、人間関係が悪化したりとトラブルが発生するリスクがあります。中には、転職希望者の離職を妨害する企業もあるようです。その結果、なかなか転職活動が上手くいかず、「転職が失敗してしまった」というケースも実は少なくありません。
また、最終的に自社に留まる決断をしても、自社への不満や転職の噂によって、仕事がしにくい状況になることも考えられます。転職するかしないかに関わらず、上司や同僚には転職を検討していることを知られないようにするのが無難です。転職先が決まったタイミングで上司へ切り出すと良いでしょう。
相談相手によっては事前準備が必要な場合があります。たとえば「家族」に相談する場合は、前述したように、転職における現在の年収や環境に変化が生まれるリスクの把握や、転職以降のキャリアプランも想定しておくなど、しっかりとした準備が必要です。
一方で昔の同僚や、友人・知人の場合は、あなたの転職が生活に影響を与えることはほとんどなく、かつ気心の知れた間柄のため家族と同様の事前準備をする必要はないでしょう。
また、転職エージェントに相談する場合も、将来のキャリアプランなどが漠然とした状態でも問題ありません。キャリアアドバイザーは転職のプロなので経歴や実績をもとに強み弱みをフィードバックしてくれるでしょう。
しかし、どの相談相手でも転職をすべきか相談をする場合は、なぜ転職を検討したのか、その理由を言語化して整理しましょう。
方法としては「転職を考えたきっかけは」「なぜ転職という選択肢がでたのか」「どうして転職じゃなきゃいけないのか」と考えて、整理していくことで、転職を検討した理由が明確になります。そうす れば転職に求める条件を把握した上で相談ができるため、相手もアドバイスしやすくなるでしょう。
転職をすべきかどうか相談をする場合、事前に転職の基本的な情報を知っておくことで、転職を検討する上での課題が分かり、相談したい内容がより明確になります。そうすることで、相手もどういったアドバイスが必要か判断しやすいでしょう。
たとえば、現職が忙しい人の場合、転職活動にかかる工数や内定までにかかるスケジュール感を知っておくことで「自分が転職活動に捻出する時間がないかもしれない」という課題が把握できます。
そこで相談相手に対し「転職活動をしたいが時間がない、それでも転職すべきだろうか」といった課題をもとにした相談ができます。
相談相手も課題が分かっているので、自身の経験をもとにしたアドバイスをしてくれるでしょう。転職に関する基本的な情報は下記で紹介するので参考にしてみてください。
転職活動のスケジュールは以下の通りです。
転職活動を開始してから内定獲得まで、だいたい2~3ヶ月はかかると考えておくと良いでしょう。しかし、人によっては1ヶ月以内に決まったり、逆に半年位かかる人もいます。
特に、③書類(職務経歴書・履歴書)の作成・応募と④面接は、工数負担が大きいことから、現職の繁忙期などと重なると、苦戦を強いられるでしょう。
転職活動を経験した人に、どのくらい転職活動に時間をかけたのかや、転職を避けた方が良い時期などを聞いて転職活動をするかの判断材料にするのもおすすめです。
転職のしやすさは、有効求人倍率によって変動します。有効求人倍率とは求職者1人に対し、求人が何件あるかを示す数値です。たとえば求職者100人に対して150件の求人がある場合、有効求人倍率は1.5倍になります。
有効求人倍率は、数値が大きいほど転職しやすい傾向にあります。基本的に有効求人倍率と景気は連動するため、転職する際には動向を把握しておくことも大切です。
また、有効求人倍率は職種や業種によっても異なります。たとえば、技術ニーズが高いが、人材不足が深刻なIT職種の2024年8月時点の有効求人倍率は、2.89倍と非常に高いです。その一方で、人材が充足傾向にある事務職の有効求人倍率は0.40倍と、全体の有効求人倍率1.23倍を大きく下回っています。
このように、自身の志望する職種・業種によって転職の難易度が変わってくるため、活動前に必ずチェックしましょう。
有効求人倍率を把握した上で、希望する業界の転職市場がどのくらい活性化しているのか、転職のプロであるキャリアアドバイザーに聞いてみるのもおすすめです。
転職するかどうかを決める大事な要素の一つに「年収の変化」があります。どんな転職なら年収が上がりやすいのか、またその逆についても知っておくと、他者の経験談を聞くときによりイメージが湧きやすいのではないでしょうか。
年収が上がるケース | 年収が下がるケース |
---|---|
• 役職が上がる | • 未経験の業種・職種への転職 |
• 転職先の業績が上昇している | • 役職が下がる |
• 自身のスキルを高く評価してもらえた など | • 業界全体の給与水準が低い など |
表にある通り、転職によって年収がアップするかダウンするかは、転職先の状況や自身の転職活動が影響します。そのため、転職経験者に話を聞く場合はその人がどのケースに当てはまったか意識しながら聞くと、自身の転職活動に活かせるでしょう。
転職による入職率※ は、年齢によって異なります。厚生労働省の「令和4年雇用動向調査結果の概況」では、男性は19歳以下、女性は20~24歳での入職率が高かったことがわかっています。(※ 常用労働者数に対する入(離)職者の割合)
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
19歳以下 | 19.9% | 18.9% |
20~24歳 | 14.7% | 14.7% |
25~29歳 | 15.3% | 14.1% |
30~34歳 | 9.5% | 14.0% |
35~39歳 | 7.7% | 10.7% |
40~44歳 | 5.7% | 9.6% |
45~49歳 | 5.4% | 10.0% |
50~54歳 | 5.1% | 9.6% |
55~60歳 | 5.7% | 7.3% |
60~64歳 | 11.4% | 9.4% |
65歳以上 | 9.7% | 5.4% |
女性の場合は30~34歳をピークに、年齢と共に徐々に下降傾向にあります。一方男性の場合20歳以降は徐々に下降し、60~64歳で急上昇しています。
もし、年齢などで転職が成功するか不安な方は、さまざまな年代の転職支援経験のあるキャリアアドバイザーに相談をして、同じ年代で転職成功した方の事例を教えてもらうと、転職成功のイメージがしやすくなるでしょう。
転職の相談はあくまでも相談なので、最終決定は自身で判断するようにしましょう。転職はその後の人生に大きな影響を与えるため、他人のアドバイスに流されすぎると後悔する可能性もあります。
相談しているうちに自身の新たな一面が発見され、方向性が分からなくなることもあります。アドバイスはあくまでも1つの意見として捉え、転職するかしないかは自身の気持ちも踏まえて慎重に決断することが大切です。
おすすめは転職エージェントです。多くの転職相談を受けてきた経験とノウハウが蓄積されているため、安心して相談ができます。また転職相談以外にも、その人の目指す転職ゴールを実現させるための「求人紹介」「面接対策」「応募書類添削」「応募代行」などの、さまざまなサポートを提供してくれます。
ハローワークや転職サイトの無料相談会も無料で相談はできますが、こういったサービスは受けられないため、転職エージェントならではの利用メリットといえるでしょう。
可能です。type転職エージェントでも電話での無料転職相談を実施しています。
転職すべきか悩んでいる場合は、積極的に相談をすることをおすすめします。ただし、現職の同僚や上司を相談相手に選ぶと、転職妨害や評価に影響があるなどデメリットが多いので相談しないのが無難です。
また、相談をする場合は事前に自分の中で転職を検討した理由を整理したり、転職活動をすることでの課題を把握しておくことで、相談内容が明確になって相談相手から最適なアドバイスを受けられるでしょう。
転職に関する相談は、転職業界のプロが在籍している転職エージェントがおすすめです。事前に年収や仕事内容などの希望条件を整理しておくと、的確なアドバイスを受けられますし、もし漠然とした状況だったとしても、転職マーケットの情報や、ご経験から想定される転職パターンなどをご説明できるため、中長期的なキャリアプランニングのご相談も可能です。転職エージェントをうまく活用し、転職を成功させましょう。
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