広告営業はきつい?仕事内容・やりがい・向いている人・必要なスキルを解説

最終更新日 :2023.06.20

広告営業の仕事内容とは?やりがい・向いている人・スキルを解説

広告を出したい企業と広告を掲載するメディアをつなぐのが、広告営業と呼ばれる職種です。広告の企画・提案だけでなく、受注後の調整やプロジェクト管理も担い、広告が世に出るまでのプロセスを全面的にサポートする重要な役割を果たします。

そこで本記事では、広告営業の仕事内容ややりがい、活かせる経験・スキルや向いている人、転職に成功するポイントまで、詳しく解説します。

この記事の監修者
監修者の石井 祐太朗

石井 祐太朗キャリアアドバイザー部 課長

住宅メーカーで戸建事業部、リフォーム事業部にて個人、法人相手の営業を経験。様々な業界の知見を深めることができること、前職より多くの方の人生の転機に立会いサポートできることに魅力を感じ、type転職エージェントのキャリアアドバイザーへ転身。転職希望者の側に立ち、未来を見据えたご支援を続けている。 監修者プロフィールを詳しく見る >>

広告業界とは?

広告とは、企業の商品・サービスなどを多くの人に発信し、消費者の購買意欲に働きかけるものです。企業は新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、Webメディアなどに広告を掲載し、消費者に向けて情報を伝達します。

広告業界は、広告を掲載したい「広告主」、広告を制作する「広告制作会社」、広告を掲載する広告枠を販売する「メディア(媒体)」、広告主の広告出稿をサポートする「広告代理店」の4者によって成り立っています。

また広告代理店にはいくつかの種類があり、あらゆるメディアに幅広く対応する「総合広告代理店」、特定の媒体を得意とする「専門広告代理店」、親会社やグループ会社の広告を中心に扱う「ハウスエージェンシー」が代表的です。

広告営業の仕事内容とは

広告営業の仕事内容とは?やりがい・向いている人・スキルを解説-type転職エージェント

広告営業は広告代理店に所属し、クライアントである広告主の商品やサービス、ブランドなどを宣伝して、企業価値や商品の売上を高める仕事です。どのメディアを使い、どのような手法で商品や企業の認知度を高めていくかを考え、クライアントの窓口として広告出稿に必要なさまざまな準備や調整を行います。

広告営業の役割は多岐に渡ります。広告主に対して広告の企画・提案を行い、受注後は広告制作を進めるためのスケジュール管理や予算管理、制作物の確認なども担当します。会社や案件によっては、広告出稿後の効果検証まで行うこともあります。

企画・提案から制作、出稿まで一連のプロセスには多くの人が関わるため、こまめにコミュニケーションを取りながら、連携して仕事を進める必要があります。クライアントから課題や要望をヒアリングし、社内外の関係者や制作スタッフとスケジュールや予算などの各種調整を行いながら、円滑にプロジェクトを進行する役割が期待されます。

クライアントへの個別の提案で受注が決まることもあれば、案件によってはコンペになることもあります。その場合は事前に企業側がオリエンテーションを行うので、広告営業が内容を社内に持ち帰って共有し、マーケティングやクリエイティブ部門と連携しながら、プロデューサーとして企画をまとめます。

広告営業のやりがい

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自分が提案した広告が効果を発揮し、クライアントの商品が売れたり、ブランドイメージが向上した時には、大きな喜びを感じられます。広告への反響が大きかった場合、広告主だけでなく、広告を掲載した媒体からも感謝されるため、やりがいや手応えを得られる機会も多いのが広告営業の魅力です。

また広告は影響を与える範囲が広いため、多くのユーザーに商品を買ってもらえたり、広告の内容が世間で話題になったりと、「スケールの大きな仕事をしている」という実感を得られるのも醍醐味です。

広告営業はきつい?

一方で、広告営業の仕事には厳しさもあります。広告主からは常に成果を求められるため、広告を出しても思うような効果が得られなかった時はシビアな評価を受けることになります。また時間と労力をかけて企画をまとめても、コンペで選んでもらえなかったり、受注を獲得できなかったりすると、それまでの努力がふいになるつらさを味わいます。

広告営業は一人で複数のプロジェクトを抱えることが多く、多忙な時期が続くこともよくあります。特にクライアントへの企画提案を控えた時期や広告の納期前などは、どうしても働き方がハードになりがちなので、心身ともにタフさがないと厳しさを感じやすいかもしれません。

ハードワークが心配な場合は、事前に平均残業時間を調べておいたり、面接の中で繁忙期や、リモートワークの有無などを確認しておくことで、入社後のミスマッチを防げます。

広告営業に活かせる経験・スキル・資格

調整力

調整役として関係各所と折衝や情報共有を行いながら、一つのプロジェクトを遂行させる力が必要です。

ヒアリング能力

広告営業はクライアントの課題解決を行うために広告提案を行います。提案をするためには、現在持っている課題を正確に聞き出すためのヒアリング能力がとても重要です。

資料作成力

広告の企画や提案を行うため、わかりやすく説得力のある資料を作り上げる力も求められます。

専門性

特にインターネット広告を扱う会社では、Webに関する知識や経験などの専門性があると高く評価されます。

広告営業に向いている人

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コミュニケーションスキルが高い

クライアントに課題や要望をヒアリングしたり、多くの関係者と連携する立場のため、周囲と円滑なコミュニケーションをとれる人が向いています。

フットワークが軽い

社内外を問わずさまざまな人と接しなければいけないので、面倒がらずに誰とでもこまめに連絡やコミュニケーションをとれるフットワークの軽い人なら、仕事が苦になりません。

最新技術やトレンドへの関心が高い

Web広告に使われる最新技術や世の中のトレンドに対して常に高い関心を持ち、自ら情報収集や自己学習をしてキャッチアップできる人が適しています。

広告営業が提案を行うのは企業のマーケティング担当がほとんどです。マーケティング担当者は、自社の製品やサービスを消費者に伝えるための最善の方法を求めているため、最新の技術やトレンドを使った施策には興味を示してくれます。

たとえば、日頃からSNSでトレンドを追いかけていたりすると、クライアントへの提案資料を作成する際に活かせたりします。また、クライアントから「SNSを使った提案をしてほしい」と言われた時にもすぐ対応できるでしょう。

広告営業のキャリアパス

経験を積んで役職を上げる

広告営業として経験を積むと、任される予算の規模が次第に大きくなり、プロジェクトのメインメンバーとして活躍できるようになります。現場での活躍が評価されれば、マネジメントなどの役職へキャリアアップできます。

営業のスペシャリストになる

現場志向の強い人は、経験を積んだ後もマネジメントを目指さず、営業の最前線でスペシャリストとして働き続けるキャリアパスもあります。

他の職種へ転じる

広告営業の経験を活かして、他の職種に転職するケースもあります。例えば、事業会社のマーケティングや広報・宣伝、広告制作会社のディレクターやプランナーなどに転じるケースがあります。

広告営業の転職成功のポイント

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面接では端的なコミュニケーションを心がける

広告業界に限らず、一般的に企業面接では「面接時の受け答え=商談での立ち居振る舞い」と捉えられます。よって面接官の言葉の意図を速やかに理解し、端的に答えることができるかどうかで、営業としての力量を判断されると思ってください。「相手が聞きたいことを正しく捉え、的確に答える」というシンプルなコミュニケーションができれば、採用の確率は高まります。

応募企業に関する情報をインプットして臨む

面接官の質問に的確に答えるには、応募する会社や業務内容への理解を深めておくことも必要です。事前に企業のホームページや求人票をしっかり読み込み、競合や広告業界についても調べるなど、応募企業に関する情報を集めてインプットすることが転職を成功させるポイントです。

調整力や提案力を発揮した経験をアピールする

広告営業の採用選考では、特に調整力や提案力を見られる傾向があります。これまでの経験を振り返り、調整力や提案力を発揮したエピソードを整理して、職務経歴書や面接でうまくアピールするといいでしょう。成果や実績についても数字などで具体的に示すと、自分の能力やスキルをより明確に伝えることができます。

未経験から広告営業に転職するには?

なかには未経験から広告営業への転職を目指す人もいるでしょう。広告の世界は動きが速く、時代の流れに敏感です。常に変化し続ける業界でキャリアを積めば、プロモーションの知識を身につけながらスピード成長できるメリットがあります。

未経験転職を成功させるポイントは、志望動機です。面接では必ず「なぜ広告営業を志望するのか」について質問されるので、自分の言葉で説得力のある答えを語ることが大事です。例えば先ほど挙げたメリットを盛り込み、「より変化の速い業界に飛び込み、自分自身の成長スピードを上げたい」といった志望動機なら、「なぜ今の業界・職種ではなく、広告営業でなければいけないか」がわかりやすく伝わります。

広告営業に必要なスキルや、面接で重点的に見られるスキルが身についていることを伝えるのも大事です。営業の経験がなくても、これまでに社内調整を行って何かを成し遂げた実績や、顧客に提案して商品の購入につながった経験などがあれば、十分アピール材料になります。販売職で店長の経験がある人なら、マネジメントや数値分析などのスキルを広告営業に活かせるので、自己PRとして伝えるといいでしょう。

まとめ

広告は多くの人の目に触れるため、自分の関わった仕事が話題になったり、クライアントのビジネスに大きな影響を与えたりといった反響を実感できるのが、広告営業の面白さです。多くの人と関わる中で調整力や提案力といった汎用性の高いスキルが磨かれ、営業職として速く成長できるのも魅力です。営業としてキャリアを伸ばしたい人は、広告営業を選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。

type転職エージェント営業では、広告営業の転職支援を行なっています。 営業の転職支援に強みをもつキャリアアドバイザーが、個別のカウンセリングを通じてあなたの経歴やスキルを理解し、最適なキャリアプランや求人をご提案します。応募書類の添削や面接の日程調整、面接対策なども行ない、転職活動を全面的にサポートします。転職でお悩みの際は、ぜひ一度type転職エージェントにお問い合わせください。

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