保険営業の仕事内容とは?やりがい、きつさ、向いている人についても解説

最終更新日 :2023.06.21

保険営業に転職するには?仕事内容ややりがいについて解説

人生において、まさかの事態に備えるのが「保険」です。この商品を扱うのが保険営業であり、顧客の人生に深く関わる重要な仕事でもあります。

本記事では、保険営業の仕事内容や向いている人、仕事のやりがいや必要なスキル、転職に成功するポイントなどを詳しく解説します。

この記事の監修者
監修者の石井 祐太朗

石井 祐太朗キャリアアドバイザー部 課長

住宅メーカーで戸建事業部、リフォーム事業部にて個人、法人相手の営業を経験。様々な業界の知見を深めることができること、前職より多くの方の人生の転機に立会いサポートできることに魅力を感じ、type転職エージェントのキャリアアドバイザーへ転身。転職希望者の側に立ち、未来を見据えたご支援を続けている。 監修者プロフィールを詳しく見る >>

そもそも営業とは

営業とは、顧客に自社の商品やサービスを販売・提供し、利益を上げる仕事です。 ターゲットとする顧客や営業のスタイルによって、個人営業、法人営業、新規開拓営業、ルート営業、内勤営業などいくつかの種類があり、扱う商材や仕事内容はそれぞれ異なります。

保険営業の仕事とは

保険営業に転職するには?仕事内容ややりがいについて解説-type転職エージェント

保険営業とは、顧客に対して保険商品を提案し、契約の手続きを行う仕事です。

将来のライフプランや今の生活で抱えている不安などをヒアリングし、顧客のニーズや課題を把握して、自分の担当する商品から最適な保険プランを提案して成約を目指します。保険商品は顧客の人生設計に大きく関わるため、顧客と丁寧なコミュニケーションを重ねて、信頼関係を築いた上で契約を結ぶことが重要です。

保険営業のスタイルは多岐に渡ります。テレアポで潜在顧客にアプローチしたり、企業を訪問しオフィスの一区画を借りて社員に提案したり、保険会社や代理店の窓口を訪れた顧客に対応したりと、さまざまな働き方があります。

保険会社の種類

保険会社には「生命保険会社」と「損害保険会社」があります。 保険商品は以下の3つの種類があり、生命保険会社では第一分野を、損害保険会社では第二分野を取り扱います。第三分野は、生命保険会社と損害保険会社の両方が取り扱います。

  • ・ 第一分野
    終身保険、養老保険、定期保険、個人年金保険 など
  • ・ 第二分野
    自動車保険、火災保険、地震保険 など
  • ・ 第三分野
    医療保険、がん保険、介護保険 など

このように保険会社によって扱う商品が異なるため、営業も自社商品について専門的な知識が必要になります。

保険営業が向いている人の特徴

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保険の加入を検討する顧客は、商品の機能や価格に加えて「誰から買うか」を重視する傾向があります。自分や家族の人生設計に関わる商品だからこそ、信頼できる相手から購入したいと考えるためです。

よって顧客と信頼関係を構築できるだけのコミュニケーション能力を備えた人は、保険営業に向いています。 相手の立場になってニーズを引き出し、時には顧客のプライベートな部分や家庭内の事情にまで入り込める人は、保険営業として活躍できるでしょう。

ただし営業である以上、目標数字の達成に向けて、顧客に寄り添いつつも、最終的にはご契約に繋げるための提案力が必要です。 相手の事情や気持ちを理解し、共感を示すことは大事ですが、商品を魅力的に提案することができなければ営業として成果を出すことは難しくなります。

異業界からの挑戦でも、顧客対応や法人対応の経験がある人は、これまでに培った経験やスキルを活かして保険営業として活躍することができます。 例えば、アパレル業界で販売の仕事をする中でお客様のニーズを引き出すことを得意としていた人や、事務職で法人顧客とのやりとりを担当していた人にも、お勧めの仕事です。

保険会社と保険代理店における保険営業の特徴

保険営業が働く場所は、「保険会社」と「保険代理店」に大きく分かれます。 この二つは扱う商品が異なるだけで、基本的には働き方に大きな違いはありません。ただし顧客接点の作り方には、それぞれ特徴があります。

保険会社の営業

保険会社では、自社の保険商品を販売します。 テレアポをしたり、企業に出向いたりして、新規顧客を開拓するのが主な仕事です。つまり営業から顧客に商品を売り込む「アウトバウンドセールス」が中心となります。

保険代理店の営業

保険代理店では、契約している複数の保険会社の商品を扱います。 営業は店舗に配属され、窓口を訪れた人や電話・メールで問い合わせがあった人に対して提案をします。こちらは顧客からのアプローチに対応する「インバウンドセールス」が中心となります。

保険営業のやりがいとは

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保険商品は、一度受注すると長期に渡って契約期間が続きます。営業として顧客にずっと寄り添い、ともに人生を歩めるのが何よりの魅力です。 結婚、出産、マイホーム購入、お子様の入学・進学など、家族の節目となるライフイベントに関わることができるのも保険営業ならではのやりがいです。

提案から受注までの期間が比較的短いため、自分の行動が結果に結びつく達成感や手応えを感じる機会を得やすいのも醍醐味です。 仕事を通じて、金融や保険、資産運用などの知識が身につくことも、ビジネスパーソンとして大きなメリットとなります。

また保険営業は、成果主義にもとづく評価制度を整備している会社が多く、個人の成果が報酬や昇進・昇格に直結しやすいのが特徴です。自分が頑張った分だけ評価されるため、やりがいを感じる機会も多くあります。

このように、保険営業は多くのやりがいがある一方で、「きつい」と言われる場合もあります。その理由については次の項目で詳しく解説します。

保険営業がきついと言われる理由

保険営業はノルマが設定されていることがほとんどであり、一定の契約数を達成しなければならないことから、日々のプレッシャーは大きいです。ノルマが未達成の場合は減給や昇進ができないため、生活面にも影響が生まれ余計にストレスを感じてしまうかもしません。

また、保険の契約は、相手の大切な資産や生活を守るためのものであるため、説明の責任は非常に重いです。顧客に最適なプランを提案しなければならず、万が一誤った情報を提供した場合、顧客の生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。

加えて、保険商品は日々進化しており、新しい知識を常に吸収し続けなければならないという点も、数字を追いかけるのと並行で行わなければならないので大変です。

さらに、保険営業は多くの場合、断られることが多い仕事です。何度もアプローチしても契約に至らないこともしばしばで、これがモチベーションの低下を招くことも。断られてもすぐに次の営業をしなくてはならないので、気持ちの切り替えが上手くできないと、ストレスになってしまうでしょう。

保険営業で求められるスキル

対人折衝能力

相手と顔を合わせて適切なコミュニケーションができる能力は、保険営業に欠かせません。 顧客のニーズや課題をヒアリングし、最適な保険商品を提案する力が必須です。

計画力

目標数字を達成するには、「逆算志向」が必要です。「会社から求められる成果を出すには、今月はあと何件の受注が必要で、今週は何件のアポをとる必要があるのか」といった“逆算”を常に考えなければいけません。

達成すべきゴールから逆算し、「今日・今週・今月は何をすべきか」を計画できる力が求められます。

なお資格については、ファイナンシャルプランナー(FP)の取得が推奨されます。 資産運用について専門的な知識があることを証明できて、説得力のあるアドバイスができるので、保険営業なら持っておくべき資格です。

忍耐力

保険は、競合他社も多く、大きな支出に対して顧客も慎重に検討するため、営業が一筋縄ではいかないことがあります。

顧客との信頼を築くためには時間がかかることが多く、また、断られることもしばしば。ここで大切なのが『忍耐力』です。もし保険の提案を断られたとしても、落胆せずに次の機会に繋げることが重要。一度断られても諦めないで顧客にアポイントを取ったり、定期的な連絡をするなどといった、地道な努力が信頼を生み、結果的に契約に結びつくこともあります。

忍耐力を持ってコツコツと取り組むことができる人は、保険営業のプロフェッショナルとして成功への道が開けるでしょう。

保険業界へ転職するには

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コロナ禍で仕事や生活環境が大きく変化した人が多く、保険商品を見直す需要が高まっています。この状況を受けて、保険営業の求人も増えています。

保険営業の採用は保険会社や保険代理店が行うため、「安定して働ける会社」として一定の人気を集めています。 未経験可の募集も多く、他の業界・職種からもキャリアチェンジしやすい職種です。

転職に成功するには、次のポイントを意識するといいでしょう。

過去の実績から自分のスキル・強みをアピールする

すでに説明した通り、顧客に寄り添うことができるホスピタリティだけでなく、商品のメリットをしっかり提案して契約につなげる力が必要です。よって 面接では、提案力や目標達成力を示すことが重要です。

具体的には、「これまでにどのような実績を出したのか」「その実績を出せたのは、どのような工夫をしたからか」「なぜその工夫をしたのか」など、実績を出せた要因を論理立てて説明できるように準備する必要があります。 過去の経験から、保険営業で活かせる対人折衝能力や計画力などのスキル・強みを整理し、面接でアピールしてください。

未経験者は「自己研鑽」の成果を伝える

保険営業の未経験者は、保険の提案ができるとアピールすることが重要です。 保険に関する資格を取得したり、専門知識を勉強している場合は、自己研鑽の成果を書類や面接で伝えてください。 保険営業への意欲を示すことができます。

「なぜ保険営業なのか」を明確にする

また未経験者の場合、「なぜこの業界を選んだのか」「なぜこの職種を選んだのか」を必ず聞かれます。

この質問に答えるには、転職理由や志望動機を掘り下げて、自分が転職で実現したいことを整理する作業が欠かせません。 面接で質問された時に、「保険業界の営業職に応募するのは、今の仕事にはない◯◯が実現できるからです」と整合性のある説明ができるように、しっかり準備することが大事です。

まとめ

人が生きていく上で、安心・安全を得るために契約するのが保険商品です。だからこそ保険営業には、「この人に自分の人生を任せてもいい」と顧客に思ってもらえるだけの信頼関係を築くスキルや人柄が求められます。誰かの人生に深く関わる醍醐味は、保険営業の大きなやりがいと言えるでしょう。

type転職エージェント営業では、保険営業の転職支援を行なっています。 営業の転職支援に強みをもつキャリアアドバイザーが、個別のカウンセリングを通じてあなたの経歴やスキルを理解し、最適なキャリアプランや求人をご提案します。応募書類の添削や面接の日程調整、面接対策なども行ない、転職活動を全面的にサポートします。転職でお悩みの際は、ぜひ一度type転職エージェントにお問い合わせください。

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