キャリアアドバイザーを味方に、
有利な転職を。
あなたの経験や職種に合わせて、キャリアアドバイザーが納得感のある転職を実現するお手伝いをいたします。書類の作成、面接対策、企業との交渉など、意欲的にサポートします。
最終更新 : 2023.1.13
面接で自分をどのようにアピールするかも重要ですが、その前に社会人としてふさわしい基本的なマナーが身についていることが大前提です。どんなに熱心に自己PRしても、振る舞いや言葉遣いに問題があれば印象は悪くなります。採用担当者は応募者のどこをチェックしているのか、押さえるべき面接マナーを知っておきましょう。
豊住 浩史キャリアアドバイザー局 局長
2004年から人材紹介ビジネスに携わり、過去転職支援人数400名以上。キャリアアドバイザーチームの統括しながら、自身もキャリアアドバイザーとして転職支援を行う。 監修者プロフィールを詳しく見る >>面接官の第一印象を決める重要な要素が、服装や髪型、身だしなみを含む外見です。
これらを見れば、「自分が他人からどう見られるか」「相手に不快な思いをさせないために何を配慮すべきか」を考えられる人間かどうかがひと目でわかってしまいます。
第一印象を良くするためには、服装や身だしなみに清潔感があることが大前提。
スーツやシャツがシワになっていないか、袖口がすれたり汚れたりしていないか、シャツは第1ボタンをきちんと留めているかなどを、家を出る前に必ずチェックしてください。
また、意外と目につきやすいのが指先。爪が伸びすぎていたり、爪の間に黒い汚れがついていると、ひと目で不潔な印象を与えてしまいます。とくに男性は、爪のケアまで意識が行き届かない人が多いので気をつけましょう。
男女ともに、できるだけおでこを出す髪型がお勧め。
おでこを出している人と、おでこが前髪で隠れている人では、前者のほうが面接官に与える印象は断然明るくなります。
また、おでこを出している人は「自分を偽らずにさらけ出せる人」という印象を相手に与え、おでこを隠している人は「自分の本当の姿を隠している人」という印象を相手に与えます。
面接官は応募者の本当の姿を知るために面接するのですから、おでこを出して「あなたには素直に何でも話します」という姿勢を伝えたほうが好印象です。
ビジネスシーンにおいて、「靴はその人を表す」というくらい重要なアイテム。靴が磨かれていなかったり、傷だらけだったり、かかとがすり減っていたりすると、だらしない人間と見なされてしまいます。
靴は高級品である必要はなく、きちんと手入れがされているかどうかが重要。また靴下は、白や柄物などビジネススーツに合わないものは避けましょう。
体臭やタバコ、食べ物などのにおいをぷんぷんさせて面接に臨むのは完全なマナー違反。面接の前に喫煙可のカフェで時間をつぶしたり、ランチに焼肉や中華などにおいのキツいメニューを食べるのは控えましょう。
特にタバコのにおいは、面接官が非喫煙者だった場合に非常に不快な印象を与えてしまいます。
また、香水や柔軟剤のにおいが強すぎるのもNG。自分はいいにおいだと思っても、その香りが苦手な人にとっては不快なだけ。「周囲のことを考えない自分本位な人物」と見なされてしまいます。面接だからといって張り切り過ぎて、普段より多めに香水をつけたり、いつもより華やかな香りにしたりするのはやめておきましょう。
女性の場合、肌の露出は控えること。ノースリーブのワンピースや胸元が開きすぎた洋服は、面接にふさわしくありません。ビジネスシーンに適した節度ある服装を心がけましょう。
カバンは普段の仕事で使うようなビジネスバッグが無難です。スーツや靴に合わせて、黒や紺、茶などダークな色合いを選びます。最近はスーツにリュックサックを合わせる人が増えていますが、あまりにカジュアルすぎるものは避けた方がいいでしょう。女性の場合は男性ほど厳格ではないので、自分が着用するスーツと合わせて違和感がなく、派手すぎないものを選べば問題ありません。
面接会場に入ったら、バッグは足元に置くのが基本です。「カバンの底は汚れている」というのが一般的な考えなので、椅子の上に置くのはマナー違反です。
会社に到着してから、受付をして、入室するまでです。
多くの場合、この段階ではまだ面接官とは顔を合わせませんがが、実は受付の人や部屋まで案内してくれるスタッフによって、あなたのマナーはしっかりチェックされています。
遅刻は論外ですが、約束の時間より大幅に早く到着するのもマナー違反。面接官に「人を待たせている」という無言のプレッシャーを与えてしまいます。約束の10分前に現地に到着し、5分前に担当者を呼び出すくらいがベストです。
また、ランチタイムや出勤時など、エレベーターが込み合う時間帯は、ビルの1階から目指すフロアへ上がるだけで5分や10分かかることがあります。これらの時間帯に面接がある時は、エレベーターでの移動時間も想定して早めに現地に到着しましょう。
受付時、面接の場所まで出迎えられることが多いはずですが、相手が面接官ではないからといって失礼な態度や横柄な言葉遣いをするのは絶対にNG。
面接官があらかじめ受付の担当者に応募者の第一印象をフィードバックするよう指示していることもあり、あなたの言動はすぐ伝わってしまいます。
そもそも「相手によって態度を変える」というのは社会人として大きなマイナス評価。「面接は受付から始まっている」という意識を持ち、面接官に対するのと同じように礼儀正しく振る舞うべきです。
多くの場合、応募者が先に部屋に通され、あとから面接官が入ってきます。
この時、面接官が来るまで立って待つ必要はありません。
ビジネスの場で立って待つべきなのは、謝罪やクレーム対応のために訪問した時など、自分に明らかな非がある時だけ。
面接を受けるために来たのですから、部屋に案内されたら着席して待ち、面接官が入室したら立ち上がって「本日はよろしくお願い致します」などと挨拶すればOKです。
コートやマフラーを着用している場合は、受付に到着するまでに脱いでください。脱いだ後に無造作に丸めたり、引きずったりするとだらしない印象になるので、きれいに折りたたんで腕にかけましょう。
面接はあくまでも人と人とのコミュニケーションです。
自己PRや志望動機といった話の内容だけでなく、相手に失礼のない話し方や振る舞いができるかもチェックされます。
椅子の背もたれと背中の間にこぶし1つ分くらいの隙間を空け、浅めに腰掛けて背筋を伸ばします。手はひざの上に置くのが基本。テーブルがあった場合も、絶対にひじをついてはダメ。一瞬にして横柄でぶしつけな印象を相手に与えてしまいます。
受け答えをする際に相手の目を見るのは、基本的な会話のマナー。視線を合わせるのが苦手なら、相手のおでこを見るようにすると、向こうは目が合っているように感じます。
ただし、ずっと相手の目を見続けるのも不自然なので、時々は相手のあごのあたりを見て視線をずらしたり、手元のレジュメに目を落とすなどして、視線をうまくコントロールしてください。
質問されていないことを一方的に話し続けたり、「はい」「いいえ」といった短い返事しかしないのは、いずれもマナー違反です。特に面接の場合、あれもこれも伝えようとしてどうしても話が長くなりがちですが、1つの質問につき長くても2〜3分以内で答えるようにするのが適切です。
企業ごとに採用基準が異なるとはいえ、「暗くて元気がない人」よりは「明るく元気な人」を採用したいというのが、どの面接官にも共通する価値観です。よって面接の時は、声のトーンをいつもより少し上げ、かつ普段より1.2倍くらい大きめの声で話すと、快活な雰囲気を演出できます。
面接官が話している時は、「あなたの話をきちんと聞いています」ということを示すために、あいづちやうなずきを返すことも大切。
ただし、「うん」というタメ口や、「はいはい」と二度繰り返すのはNG。面接中のあいづちは、「はい」「ええ」が基本です。
面接の終盤に「何か質問はありますか?」と聞かれるのが定番ですが、面接官が不快に思うような質問は避けるべき。
例えば「○○さんが今までに一番大変だったことは何ですか?」といった、普通なら面接官が応募者に対してするような質問をされると、「自分を試しているのか?」と感じて気分が良くないという人が少なくありません。
また、「今回の面接は何点でしょうか?」など、その場でフィードバックを求めるのもマナー違反です。
面接に入る前に、スマホや携帯電話は必ず電源をオフにするか、サイレントモードにしておきましょう。バイブ音でも気になる人は多いので、マナーモードでも不十分。
完全に音が鳴らないようにして、スーツのポケットではなく、バッグにしまっておきましょう。
面接が終わったからといって、気を抜いてはいけません。
エレベーターに乗り、ビルの外へ出るまでは、自分が面接を受けた会社の人たちの目があることをくれぐれも忘れないようにしましょう。
面接を無事終えて、帰りのエレベーターに乗ったとしても油断は禁物。面接官と同じフロアで働く上司や同僚たちが乗り込んできて、あなたの振る舞いを目にする可能性があります。エレベーターの扉が閉まったからといって、いきなりネクタイをゆるめたり、スマホを取り出してメールチェックしたりするのはやめましょう。
喫煙に対する世間の目が厳しくなっている今、その会社が入っているビルの喫煙所でタバコを吸うのはやめたほうがいいでしょう。
もし面接官に見られた場合、人によってはマイナスの印象を受けることがあります。一服したいなら、そのビルを完全に離れた場所まで我慢してください。
緊張するのは、「自分を良く見せたい」「失敗したくない」と考えるからです。
しかし人間は完璧ではありませんから、そもそも面接で100%の力を出せると思うのが間違い。
「準備したことを80%くらい伝えられたら上出来」と考えるくらいのほうが気がラクになり、緊張せずに面接に臨めます。
面接においては、スーツはベーシックなものがベストと考えてください。
色は紺やチャコールグレーなどダークなものを選び、柄のない無地が無難です。
シャツは白が基本。カラーシャツを選ぶとしても、許されるのは薄いブルーまでと考えてください。
また、時計やベルト、靴などの小物も、スーツに合わせてコーディネートを。
例えば、スーツにG−SHOCKやスポーツ用ウォッチをつけていたら、ちぐはぐな印象になってしまいます。
「ベルトが黒で、靴は茶色」といった、色合いがバラバラな組み合わせもスマートな印象ではありません。
面接時の服装については、以下の記事にて詳細に解説しています。
言葉の語尾は、「です」「ます」が基本。
「~ですね」「〜ですよ」などは、面接中の会話としてはフランクすぎます。
また、質問されてすぐに答えが出てこない時、「え〜」「あの〜」といった意味のない言葉で間を持たせようとする人がいますが、これも逆効果。
面接官もすべての質問に相手がスラスラ答えられるとは思っていませんから、多少の間ができることを怖がる必要はありません。
もし考えるのに時間がかかりそうなら、「少し考えさせて頂いてもよろしいでしょうか」と断れば問題ありません。
派手すぎるメイクも、ノーメイクに見えるほどの薄化粧も、どちらもビジネスシーンにふさわしくありません。
また、つけまつげやまつげエクステで目元を過剰にボリュームアップするなど、いわゆる“盛りすぎ”のメイクも面接官によっては不自然に感じる可能性があるので注意が必要。
「自分を印象づけよう」「華やかに見せよう」と思うより、「健康的で元気に見せよう」と考えた方が、結果的に好印象なメイクに仕上がります。
履歴書を面接の場で渡す時は、あらかじめクリアファイルに入れておき、面接官に求められたらサッと取り出せるようにしておくこと。
クリアファイルをさらに封筒の中などに入れておくと、取り出すのに手間がかかってしまいます。
手渡す時は、履歴書を相手のほうに向け、両手で渡しましょう。
面接に履歴書を持参する際のマナーについては、以下の記事にて詳細に解説しています。
面接で気をつけるべきマナーはたくさんありますが、普段からビジネスパーソンとして常識的な振る舞いが身についている人なら、それほど難しくはありません。面接の前に上記の項目をひと通りチェックして、自信を持って面接に臨んでください。
転職活動を始める前に気になることをお伝えします
応募書類の作成に役立つコンテンツを取り揃えました
面接で役立つ転職ノウハウを紹介します
IT/Web業界に特化した転職ノウハウをまとめております
営業職に特化した転職ノウハウをまとめております
ハイクラスやエグゼクティブ管理職の転職ノウハウをまとめております
キャリアや仕事に関する転職ノウハウを紹介します
type転職エージェントを通じ転職成功された方へお話を伺いました
積極採用中の企業の方々へ、求める人物像や採用背景を伺いました
あなたの経験や職種に合わせて、キャリアアドバイザーが納得感のある転職を実現するお手伝いをいたします。書類の作成、面接対策、企業との交渉など、意欲的にサポートします。
無料オンラインセミナー
転職ノウハウ
転職相談会・セミナー