未経験業界の転職面接時に好印象を与える自己紹介例文をケース別で紹介

最終更新日 : 2023.4.7

未経験業界の転職面接時に好印象を与える自己紹介例文をケース別で紹介-type転職エージェント

一般的な転職活動の面接では、自己紹介の際に「現職で何をやってきたのか」「これまで培った経験やスキルをどのように活かせるのか」を明確に伝えることが大切です。しかし、未経験業界への転職を志望する場合、通常の自己紹介に加え、「なぜその業界を志望するのか」に納得感を持たせる必要があります。

この記事では、未経験業界に応募する際のケース別の自己紹介例文を紹介します。通常の自己紹介の注意点も詳しく解説しているので、基本的な自己紹介をうまくまとめられないという方もぜひ参考にしてください。

この記事の監修者
監修者の今田 千穂子

今田 千穂子エキスパートキャリアアドバイザー

【保有資格】国家資格キャリアコンサルタント、米国CCE,Inc.認定GCDF-Japan キャリアカウンセラー
type転職エージェントで企業担当を2年経験後、キャリアアドバイザーへ。IT領域専任のアドバイザーとして蓄積された転職マーケットの知見・ノウハウをもとに、目の前の転職だけでなく、長期視点で将来的なキャリアを築けるような提案や関係づくりに力を入れている。
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面接時の自己紹介で伝えるべき基本的な内容

自己紹介は、次のような構成で作りましょう。

氏名・挨拶・お礼 

まずは初めに氏名を伝えましょう。第一印象はとても大切です。緊張しているかもしれませんが、はっきりと相手が聞き取りやすいスピードで話すことを意識してください。
氏名と同時に面接の時間を設けていただいたお礼を含めた挨拶を伝えるのも忘れないようにしましょう。

【挨拶・お礼の例文】

○○○○と申します。本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。

職務経歴

氏名を述べた後は、職務経歴を述べましょう。経歴が長い場合や、転職が多い場合は簡潔にまとめます。また、職務経歴書と相違があると面接官に不信感を与えてしまうかもしれません。面接前に一度職務経歴書を見返して確認しておきましょう。

【職務経歴の例文】

私は株式会社〇〇の〇〇部にて営業職として、新卒から4年間働いております。

強み・スキル

次に強み・スキルです。アピールしたいあまりに、いくつも強みやスキルを挙げてしまうと、面接官に冗長的に感じられる可能性があります。これだというものを一つ決めて簡潔に自分の魅力を伝えましょう。

【強み・スキルの例文】

1年前からはリーダーとなり、部署全体の売り上げに注力し昨年度は売上目標130%を達成しました。

志望動機

次は、志望動機を述べます。これも職務経歴と同様で、採用担当者は先に履歴書で志望動機を確認していることから、自己紹介で話す志望動機が異なっていると不信感を持たれてしまうので、一貫性を意識しながら述べましょう。

【志望動機の例文】

御社の募集人員は新規開拓の営業職でしたので、今までの経験やスキルが活かせると思い、応募いたしました。

入社に対する意欲

志望動機の次は、入社に対する意欲を話しましょう。ここで意欲の高さをアピールすることで、面接官に好印象を与えられます。「入社をしたら○○をしたい」と具体的に話すことで、熱量が伝えられます。冗長さが生まれないよう事前に伝えたいポイントを押さえておきましょう。

【入社に対する意欲の例文】

これまでの営業経験を活かして、御社でもチームメンバーやお客様に信頼されるよう一生懸命取り組みたいと思っています。

締めの言葉

最後に締めの挨拶をして、自己紹介は終了です。

【結びの挨拶の例文】

本日はどうぞよろしくお願いいたします。

未経験業界に応募する際の自己紹介例文

未経験の業界への転職の際に使えるスタンダードな自己紹介の例文と、「未経験業界かつ第二新卒の場合」、「未経験業界かつ離職期間がある場合」の例文を紹介します。自己紹介の内容を考える際に、ぜひ参考にしてください。

未経験業界の面接時のスタンダードな自己紹介例文

未経験の業界になぜ転職しようと思ったのか、経緯や理由を伝えましょう。

また、これまでのキャリアや経験との結びつきを探し、どのように活かせるのかをアピールすることも大切です。

【例文】

〇〇(フルネーム)と申します。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。

私は〇〇株式会社の〇〇事業部で広告営業職として5年間働いております。
仕事ではクライアントの課題解決のために最適な広告手法を提案してご満足いただけるよう努めており、昨年度は売上目標の130%を達成できました。

そこで人材業界のクライアントとお仕事をした際に人材業界の仕組みを学び、求職者と企業の成長に関われる点にとても魅力を感じこの度貴社を志望いたしました。
までの経験を活かしお客様に寄り添った提案で貴社とお客様に貢献したいと思っております。

本日はよろしくお願いいたします。

第二新卒で未経験業界へ転職する場合

第二新卒とは、学校を卒業して就職後1~3年未満で離職し、再び就職を志す方を指します。

社会人経験が浅く、経験やスキルがないことは企業側も理解の上ですが、業務のなかで経験して学んだことを掘り下げて具体的に話すことが大切です。社外での経験でも、これからの仕事に活かせる要素があればアピールして伝えましょう。

【例文】

〇〇(フルネーム)と申します。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。

私は〇〇大学〇〇学部卒業後、株式会社〇〇に入社し20代男性をターゲットにしたアパレルブランド「〇〇」で販売スタッフとして2年間働いております。

現職では、お客様との対話のなかでニーズや悩みを引き出し解決策の提案ができるよう、コミュニケーション能力を磨きました。その結果、売上目標を120%達成し、1年前から販売リーダーを任されています。

この経験から、私は販売職の経験をさらに積み、スキルアップをしたいと感じるようになりました。そのためには、これまで販売してきたアパレルよりも単価が高く販売が難しい業界で経験を積むことが最適と考えております。

そこで、自身の販売スキルアップだけでなく、お客様の人生の大きな買い物の手助けをすることで、やりがいを感じられる、不動産販売大手である御社の営業職を志望いたしました。

経験不足ではありますが、これまでの経験を活かしつつ、足りない部分をキャッチアップしていき、御社に貢献したいと思っております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

離職期間があり転職する場合

なぜ未経験でこの業界を志望したかの理由と、離職期間があった理由や背景を誠実に回答しましょう。前職の業務や、離職期間中どのように過ごしていて、これからの仕事になにが活かせるのかを伝えましょう。

体調が優れなかったり、転職がうまくいかなかったりして離職期間が長引いていたとしても、自己紹介の内容はネガティブにならないように気をつけることが大切です。

ただし、変にごまかしたり、ウソをついたりしてはいけません。正直に誠実な回答を心がけましょう。

【例文】

〇〇(フルネーム)と申します。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。

大学卒業後、〇〇株式会社の経理部に5年間勤めておりました。

働くうちに「会計監査の専門性を身につけたい」という気持ちが大きくなり、公認会計士の資格を取得するために一念発起し退職しました。

その後、スクールに通い勉強に励んだ結果、念願叶って1年後に公認会計士の資格を取得できたので、再就職の活動をはじめました。そこで御社の求人票を拝見し、公認会計士の資格が活かせると思い応募いたしました。

御社では前職の経理部での経験はもちろん、1年間学んだ公認会計士の知識を発揮できればと思います。本日はよろしくお願いいたします。

未経験の業界への転職で面接時に聞かれること

面接でよく聞かれる質問は次の通りです。スムーズに答えられるように練習しておきましょう。

  • ◆なぜ〇〇で働きたいと思いましたか?
  • ◆仕事での実績や成功体験はありますか?
  • ◆○○業界の知識はありますか?
  • ◆当社ではどのような仕事をしたいですか?
  • ◆今のあなたの課題は何ですか?

未経験の業界へ転職する場合、なぜその業界を選んだのか理由やきっかけを答えられるようにしておきましょう。

また、前職での実績や経験、勉強してきたスキルなどで新しい仕事に活かせるポイントをまとめておきくことも大切です。

新しい仕事に就くうえで、自身の今後の課題を聞かれた際は、課題を答えるだけでなく、どのように克服するのかをあわせて伝えられるとよいでしょう。

面接時の自己紹介の4つのポイント

1.自己紹介の時間は1分程度にまとめる

挨拶を含めて約1分、文字数でいうと300文字程度が自己紹介の目安です。

話が長くなると、なにを伝えたいのかぼやけてしまいます。そのため、要点をおさえて簡潔にまとめることを意識して自己紹介を考えましょう。

ただし、2分や3分など企業から時間を指定される場合もあります。いくつかのパターンを想定し、内容を掘り下げたバージョンも考えておくと面接で焦らず答えられるでしょう。

2.自己紹介・自己PR・志望動機は一貫性をもたせる

自己紹介・自己PR・志望動機に一貫性をもたせることで、説得力が高まります。

例えば「〇〇の実績をあげてきたので、△△をしていきたい」「〇〇の経験をしたので、△△の仕事をしていきたい」というように理由と目的をつなげるとよいでしょう。

大切なのは、自己分析と企業研究の結果をもとに、一貫性のあるアピールができることです。その場だけのアピールや、好印象を与えるための発言は浅はかなため、面接官に見抜かれてしまいます。

3.現職・前職の悪口やネガティブなことは言わない

悪口やネガティブな発言は、面接官に「性格がマイナス思考なのではないか」「冷静さが足りないのではないか」という印象を与える可能性があるため、自分の評価を下げてしまいます。

前職・現職のことを聞かれたときは、不満に思ったことではなく事実を伝えるようにしましょう。

例えば、残業が多い職場だった場合「残業が多くて大変だった」というより「毎月〇時間を超える残業が常態化しており、健康上に不安を感じ退職した」という風に伝えるとよいでしょう。

4.話し方や表情にも気を配る

自己紹介で話す内容はもちろん大切ですが、話し方や表情も重要です。

椅子の背もたれに寄りかからず姿勢を正し、にこやかな表情でゆっくりはっきりと話すと好印象です。下を向いてしまうと顔が暗く声もこもってしまうため、顔を上げて相手と目線を合わせるとよいでしょう。

受け答えは、「えー」「あー」などを会話の間にいれないように注意します。緊張すると早口になることがあるので、落ち着いて丁寧な言葉遣いで話しましょう。

また、にこやかな表情で話すことで、自然に明るいトーンの発声ができます。声の大きさは、通常より少し大きめを意識するとよいでしょう。

面接の練習をする際は、スマホでビデオ撮影をしたり、自分の声を録音したりして改善点がないか確認してみましょう。

type転職エージェントではキャリアアドバイザーによる面接サポートをおこなっています。本番を想定した環境で練習ができ、話し方や声のトーンなどきめ細やかなアドバイスを実施しています。

一緒にご自身の強みを探すためのサポートもおこなっているので、面接で不安がある方はぜひ一度ご相談ください。

まとめ

業界未経験の面接の自己紹介では、未経験なのになぜ志望をしているのかという点を面接官に注目して聞いています。業界は未経験だけれども、通用するスキルを持っていることや、その業界に対する熱意を簡潔に伝えることが大切です。

長く話していると伝えたいことがぼやけてしまうため、要点を300字程度にまとめるとよいでしょう。時間は挨拶を含めて1分程度が目安です。

面接の自己紹介はそこまで対策が必要でないと思われがちですが、面接官の印象を最初に掴むためのとても重要なアピールポイントです。しっかりとした自己紹介を作るためにも、自己分析と企業研究はしっかりおこないましょう。

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