エンジニアとは?仕事内容と必要なスキルを解説

掲載日 : 2021.03.03最終更新日 :2021.03.03

エンジニアとは?仕事内容と必要なスキルを解説

あらゆる企業でIT化やデジタル活用が推進される中、システム開発を担うエンジニアの需要が高まっています。「今は別の仕事をしているがエンジニアに興味がある」という人や、「すでにエンジニアとして働いているが、転職してキャリアアップを目指したい」と考えている人も多いでしょう。

そこで本記事では、エンジニアの働き方や職種別の仕事内容、必要なスキルやキャリアパスなどを詳しく解説します。

この記事の監修者
監修者の藤岡 広慧

藤岡 広慧キャリアアドバイザー部 部長

約10年に渡り、営業職やITエンジニア職の転職支援を行う。現在はITエンジニアの転職支援を中心に行うキャリアアドバイザー部の部長。応募書類の添削や面接対策アドバイスにも強い。

エンジニアとは

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エンジニアとは技術者を意味しますが、近年ではITエンジニアを指すことが多くなりました。ITエンジニアは、情報技術を用いてシステムやソフトウェアなどの設計・開発・運用を行なう技術者の総称です。

エンジニアの働き方にはいくつかの種類があります。それぞれのメリット、デメリットは以下にまとめました。

① 自社サービス開発~自分が所属する企業のサービスを作る

【メリット】
・ システムを作れば終わりではなく、一つのサービスに企画から運用まで長くかかわれる
・ 自社サービスなので、社員として裁量を持って技術の選定などができる
・ ビジネスサイド(サービスの売上拡大、マーケティング、新規サービス企画など)に関わるチャンスがある
・ BtoCの場合、生活に身近なサービスにスピード感を持って取り組める
・ BtoBの場合、シェアの高いSaaS製品などがあれば、安定した経営環境の中で働き続けることができる

【デメリット】
・ 自社が保有するプロダクトに関連する技術やスキルしか経験を積めない
・ 業務は運用がメインで、新たにシステム構築するのはサービスのリニューアル時などに限定されるため、いちからものを作ることに関心が強い人は仕事に飽きる場合がある
・ 使える予算やリソースは、自社の経営状況に応じて制限される
・ 自社が主力サービス一本で勝負している場合、事業が下火になった時に潰しが効かない

② 受託~クライアント企業の発注を受けてシステムを作る

【メリット】
・ クライアントやプロジェクトによって幅広い業界や領域にかかわれる
・ 経験の幅も広がるので技術力を磨きやすい
・ エンジニア向けの評価制度が整備されている
・ 新規システム構築に関わる機会が多い

【デメリット】
・ プロジェクトに関わる事業者は1次請け→2次請け→3次請けと階層構造になっているので、自社がどの層を請け負うかで関わる範囲や裁量が変わる
・ 客先に常駐することが多い
・ プロジェクトごとに次から次へと異なるシステム開発に携わるため、1つのサービスに長く携わることができない

③ SES~外部企業に派遣されて特定業務を担う

【メリット】
・ 自分が関心のある特定業務に集中できる
・ 派遣先によって多様なキャリアを積める
・ 幅広い業界・テーマのプロジェクトにかかわれる
・ 未経験者の採用・育成に積極的な企業が多く、研修制度も比較的充実している

【デメリット】
・ 派遣先に一人で常駐するなど、チームで仕事ができないケースもある
・ 業務内容を明記した契約を結ぶため、担当範囲が限られ、裁量も持ちにくい
・ 商流上いくつかの会社が入るため、急な予定変更に振り回されることも少なくない

④ フリーランス~個人事業主として独立する

【メリット】
・ スキルさえあれば、勤務時間や給与、仕事内容などを自分の裁量で決められる
・ 組織に縛られず、自分の志向性に合った活動ができる

【デメリット】
・ 仕事を獲得するための営業活動が負担になったり、そもそも営業活動が苦手だったりすると、安定した収入が得られないケースもある
・ みずからスキルアップの努力をするなど、自律・自走できるタイプでないと技術のキャッチアップが難しい
・ 個人事業主として、経理や財務などの事務作業が発生する

システムエンジニアとは

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情報システムやソフトウェアを設計・開発する職種です。クライアントや関係者と打ち合わせながらシステムの全体像を考える「要求分析・要件定義」、要件をもとに操作方法や画面表示など基本的な仕様や機能を決める「基本設計」、具体的にどのような技術を用いて設計するかを考える「詳細設計」などの業務がメインです。

システムエンジニアの仕事内容

システムエンジニアが担当するのは、主に要件定義や設計業務などの「上流工程」と呼ばれるプロセスです。作成するシステムは、ユーザーが法人や自治体の場合(to B)と一般消費者の場合(toC)に大別できます。

システムエンジニアはまずクライアントの要望をヒアリングし、その要件をもとにシステムの仕様書を作成します。実際の作業を担当するプログラマーへの指示や関係各所との調整、納期に合わせた進行管理などもシステムエンジニアの仕事です。自分が所属する会社のシステム構築や運用保守、社員からの問い合わせへの対応などを行う社内SEと呼ばれる職種もあります。

システムエンジニアに必要なスキル

・コミュニケーション力

クライアントとの打ち合わせやプログラマーへの指示出しなど、人と接する機会が多いため、周囲と円滑にコミュニケーションできる力が求められます。

・ 思考力・発想力

システムの全体像をいちから企画する役割を担うには、ゼロベースでものを考えられる思考力や発想力が求められます。

・ プログラミング能力・技術的な知見

基本設計の内容をプログラマー向けの仕様書に落とし込む作業は、技術的な知見がなければできません。そのためシステムエンジニアには、プログラミング経験が求められるのが一般的です。

・ 調整能力

クライアントや社内の関連部署の間に入り、双方の要望をすり合わせたり、予算やスケジュールを交渉しながら業務を進めるため、調整能力が必須です。

システムエンジニアのキャリアパス

システムエンジニアとして経験を積んだのち、プロジェクトリーダー(PL)やプロジェクトマネジャー(PM)へキャリアアップしていくのが一般的です。マネジメントを志向せず、現場で技術を追求したい人には、システムエンジニアとしてスペシャリストを目指すキャリアパスも用意されています。

また企業によっては、ITコンサルタントなどの提案業務をメインとするポジションへ転換できる場合もあります。

プログラマーとは

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プログラム言語を用いてシステムを構築する職種です。上流工程で作成された設計をもとに、機能や仕様を実装します。例えるなら、人間が実現したいことをコンピューター向けの言葉を使って通訳するような仕事です。

プログラマーの仕事内容

システムエンジニアが作成した仕様書に基づき、プログラム言語を使ってソースコードを書き、設計のミスやバグがないかテストしながらシステムを完成させます。ミスやバグがあれば修正し、正確に作業を進めることが求められます。

プログラマーに必要なスキル

・ 技術スキル

開発言語、フレームワーク、データベース、OSの知識などが必要です。

・ コミュニケーション力

システムエンジニアやプログラマー同士がチーム内で連携しながら作業を進めるため、技術力だけでなくコミュニケーション力も求められます。

・QCD管理の視点

システム開発において重要なのが、「Quality(品質)」「Cost(コスト)」「Delivery(納期)」です。クライアントや関係者の期待値を確実にクリアできるように、常にこの3要素を意識しながら仕事を進める必要があります。

プログラマーのキャリアパス

・ 1~3年目

プログラマーとして、まずは開発やテストの作業からスタートします。上司や先輩のアシスタント的な立場で、基礎的な技術力や開発スキルを磨きます。知識や技能を確実に習得するため、「基本情報技術者試験」の受験を促す会社もあります。

・ 3年目~5年目

プログラマーとして経験を積み、より上流の工程を担当します。会社によっては、この時期から職種名がシステムエンジニアに変わります。主に詳細設計から開発、テストまでを担当するほか、クライアントとの打ち合わせに参加する機会も増えます。

エンジニアとして一人前の仕事をしつつ、2名から5名ほどのチームリーダーやサブリーダーなどを任され、狭い範囲ながら進捗管理などを担当し始めるケースもあります。

・ 5年目~10年目

システムエンジニアとして、要件定義から基本設計、詳細設計、テストまでを担当します。ここまでに培ったスキルや能力により、人によって経験できる領域に差がつく時期でもあります。

プロジェクト内ではPMの補佐やPLなどのリーダー的な立場になり、メンバーのマネジメントや進捗管理、品質管理などの管理業務を担い始め、クライアントへの提案にも関わります。

この時期はキャリアの大きな分岐点になるケースが多く、多くの人は次の2つのうちいずれかの道を選択することになります。

①マネジメント

PMとして顧客折衝やプロジェクト管理、メンバーのマネジメントなどを担当します。基本的に自分が手を動かして開発することはなくなりますが、会社によってはマネジメントと現場の仕事を両立するプレイングマネージャーになる場合もあります。

PMになると、技術的な知識やプロジェクトマネジメントのスキル、クライアントの業界・業務に関する知識、顧客折衝力などが求められます。PMの経験を活かし、その先のキャリアとしてITコンサルタントなどを目指す人もいます。

②スペシャリスト

技術力やテクノロジーの知見を武器に、特定領域の専門家としてプロジェクトを支援します。管理よりも現場で手を動かして開発するのが好きな人や、新しい技術の習得に強い関心がある人は、こちらのキャリアを選択するケースが多くなります。

フロントエンドエンジニアとは

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「フロントエンド=ユーザーが触れるWebブラウザ側」のシステム開発を担当するエンジニアです。「コーダー」や「マークアップエンジニア」などと混同されがちですが、これらの職種はWebサイトの制作がメインであり、フロントエンドエンジニアとは仕事内容が異なります。

フロントエンドエンジニアの仕事はプログラミングの要素が強く、動的ページの仕様設計やコーディング、サーバーサイドとの連携などが主な業務になります。静的ページのコーディングを手がける場合もありますが、このプロセスのみWebデザイナーが担当することもあります。

フロントエンドエンジニアの仕事内容

HTMLやCSSなどを用いてコーディングしたり、JavaScriptやPHPなどのプログラミング言語を使用して、Webサイトやアプリなどを制作します。利用者の視点に立ち、UI(ユーザーインターフェース)やUX(ユーザーエクスペリエンス)を意識した設計や構築を行うことが求められます。

フロントエンドエンジニアに必要なスキル

・ 技術的なスキル

HTML、CSS、JavaScriptなどの言語や、これらの言語に対応する各種フレームワークは必須のスキルです。上級者はPHPやRubyなど、サーバーサイドの知見も求められます。

・ CMS構築の知識(WordPressなど)

言語を使っていちからWebサイトを構築するケースばかりではなく、最近はCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を導入する場面も増えています。オープンソース型のWordPressを始め、代表的なツールを操作・カスタマイズできるスキルが必要です。

・ UI /UX設計やSEO対策のスキル・知識

ユーザー満足度の高いWebサービスを作るには、適切なUI /UX設計が欠かせません。いかに快適かつ便利に使えるかを追求し、コンバージョン率の向上や離脱率の低下などの成果につなげることを期待されます。より多くのユーザーに利用してもらうため、SEOに関する知識も身につける必要があります。

フロントエンドエンジニアのキャリアパス

得意な領域や志向性によって、フロントエンドエンジニアにはいくつかのキャリアパスがあります。

・ Webデザイナー、UI/UXエンジニア

ユーザー目線でUI/UXを考慮したデザインを作るのが得意な人に向いています。ユーザーがWebページを操作して得られる経験や体験、感情などを意識し、「どうすれば購買意欲がそそられるか」「売上の向上につながるか」などを考え、ボタンの配置や導線設計などを工夫してコンバージョン率の改善に努めます。

・ Webディレクター

プロジェクト全体を管理・指揮する仕事で、コーディングよりも上流工程をメインに関わりたい人に向いています。顧客折衝が得意でクライアントの曖昧な要望を形にするのが好きな人や、人を巻き込むのがうまい人が、このキャリアパスに進むケースが多くなります。

・ フロントエンドのスペシャリスト

現在の業務に面白さややりがいを感じていて、フロントエンド技術を極めたい人は、この領域でスペシャリストを目指す道があります。

・ フルスタックエンジニア

設計から運用・保守まで、すべての開発工程を手がけることができるのがフルスタックエンジニアです。技術が好きでサーバーサイドやパフォーマンスを考慮したシステム構築に興味がある人や、自分が関わる領域を広げることに面白さを感じる人に適しています。

エンジニアの転職市場

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現在は企業がエンジニアに求めるスキルは多様化しています。またコロナ禍で先行きが不透明なため、企業側は「このエンジニアを採用する明確なメリットがあるか」を吟味する傾向が強まっています。

こうした中、採用において重視されているのが以下のポイントです。転職活動に臨むにあたり、これらの心構えや準備ができているかをチェックしてください。

自身の強み・弱みを理解しているか

求人票に記載された業務内容に対し、自分が持つ経験やスキルの中で何が活かせるかを考えることで、自分がその企業に貢献できる人材かどうかを判断できます。これまでの仕事やキャリアを振り返り、「特定技術に強みがある」「マネジメントで高い成果を出した」「顧客との関係構築が得意」といった自分の強みを理解した上で、企業選びや面接に臨みましょう。

転職の目的や中長期のキャリアが明確になっているか

「なぜ転職するのか」「入社後にどのようなキャリアを積みたいのか」は面接で必ず聞かれる質問です。転職の目的や中長期のキャリアイメージについて整理し、言語化できるように準備することが重要です。

ポータブルスキルについて再現性を持って話せるか

調整力やコミュニケーショ力、業務遂行力など、どの会社や職場でも必要とされるポータブルスキルが身についている人は、企業から評価されます。ただし面接では、そのスキルが転職先でも再現できることを、説得力のある伝え方でアピールする必要があります。

再現性を示すには、具体的なエピソードを伝えるのが効果的です。例えば、社内外の意見の異なるステークホルダー間をうまく調整してプロジェクトを回した経験や、ピンチやトラブルを乗り越えて問題解決した経験などを話すことで、「転職後に同じような場面に直面した場合も、スキルを発揮して成果を出してくれるだろう」と面接官に評価されます。

ニーズの高いスキルが身についているか

企業ニーズの高いスキルを習得していれば、選考通過率も高まります。技術については、AWS上での開発、フルスタックの知見、モダン技術への強み、セキュリティ関連の知識などを求める企業が増えています。業務での経験がなくても、最新技術について自己学習に取り組んでいればアピール材料になります。

また、プロジェクトマネジメントのスキルを求めるケースも多くなっています。年代によって企業が求めるレベル感は変わりますが、いずれにしてもQCD管理や進捗管理、他部門との調整力などが採用で重視される傾向にあります。

まとめ

エンジニアにはさまざまな働き方や職種があり、幅広いキャリアパスが拓けています。必要な経験やスキルを身につければ、強みや志向性に合わせて自分らしいキャリアを築いていくことが可能です。デジタル時代を支えるエンジニアは企業からのニーズも高く、やりがいの大きい仕事と言えるでしょう。

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