ITエンジニアの転職理由と面接での回答例とポイント

掲載日 : 2021.01.19最終更新日 :2021.01.19

ITエンジニアの転職理由と面接での回答例とポイント

「残業が多い」「上流の仕事がしたい」など、さまざまな理由から転職を考えたことがあるITエンジニアは多いでしょう。転職活動をすると面接で必ず転職理由を聞かれますが、「本当のことをそのまま伝えていいのだろうか」と迷ってしまう人は少なくありません。そこで本記事では、転職理由を伝える際のポイントや伝え方のNG例、転職理由別の回答例を詳しく解説します。

この記事の監修者
監修者の今田 千穂子

今田 千穂子エキスパートキャリアアドバイザー

type転職エージェントで企業担当を2年経験後、キャリアアドバイザーへ。IT領域専任のアドバイザーとして蓄積された転職マーケットの知見・ノウハウをもとに、目の前の転職だけでなく、長期視点で将来的なキャリアを築けるような提案や関係づくりに力を入れている。

ITエンジニアの転職理由ランキング

ITエンジニアの転職理由と面接での回答例とポイント-type転職エージェント

*type転職エージェントを利用したITエンジニア約2,500人を対象に調査。調査期間は2019年9月1日~2020年8月31日(重複回答あり)

ITエンジニアはどのような理由で転職を考えるのでしょうか。type転職エージェントが調べたITエンジニアの転職理由ランキングをご紹介します。

「年収・待遇」
・ 給与が今より上がる見込みが薄く、事業縮小もあり待機になった
・ 社内の制度上、年収が上がりにくいため、転職して年収アップしたい
・ 今の会社は年功序列で、成果で評価されない

「業務内容」
・ 希望する案件に入れず、このままでは成長できないと感じた
・ もっと幅広く経験を積みたい。現在の仕事が障害対応や保守なので、開発や構築に携わりたい
・ 下請けの案件が中心で、上流工程の経験が積めないので転職を決意
・ Webアプリの開発経験を積みたい

「キャリアチェンジ」
・ 今までの経験を活かしてITコンサルタントになりたい
・ もともと興味のあったWeb業界にチャレンジしたい
・ データサイエンティストになりたいが、現職では難しいと言われた

「労働時間」
・ 業務過多で月100時間を超える残業が数か月続き、体調不良になったため
・ 会社に泊まる日があるほど残業が多かった
・ 顧客都合による休日や夜間の対応が恒常的にある

このようにITエンジニアが転職を考える理由はさまざまですが、いずれの場合も現職に対して何らかの不満や不安を感じていることがわかります。

では、面接で転職理由を聞かれたら、どのように答えればいいのでしょうか。次の項目から詳しく解説します。

面接での転職理由の伝え方

ITエンジニアの転職理由と面接での回答例とポイント-type転職エージェント

転職活動の面接で必ず転職理由を聞かれるのは、その人の価値観や志向性がよくわかる質問だからです。

面接官が最も注意を払うのは、「自社で採用しても、同じ理由でまた転職するのではないか?」という点です。転職理由は前職を辞めた理由と直結しているので、面接官はこの質問をすることで、「この人は何を嫌だと感じるのか」「仕事や働き方において何を重視するのか」を確認します。それが自社の理念やビジョン、カルチャーや仕事の進め方にフィットすれば、「この転職理由なら、うちで長く働いてくれそうだ」と判断するわけです。

転職理由を答える際に重要なのは、転職理由と志望動機に一貫性があること。転職理由で「前職では叶えられないこと」を話し、志望動機で「御社ならそれが叶えられると考えた理由」を伝えて、「転職理由→志望動機」をつなぐことが面接官を納得させるポイントです。

また、転職理由を伝える際に避けるべきNG例がいくつかあります。次のような伝え方は、面接官に懸念や疑いを抱かせる原因になるので気をつけましょう。

NG例 ①自分の都合による転職理由

「会社が給料を上げてくれない」「上司と気が合わない」といった自分の都合による転職理由をそのまま伝えるのは避けましょう。面接官に他責傾向が強いと判断され、「うちに入社しても同じ理由で辞めてしまうのでは?」と懸念を与えてしまいます。特に次のような伝え方はしないように注意してください。

「現職の人間関係や待遇に不満がある」

面接官は応募者が在籍する会社の内情を知ることができないため、人間関係や待遇の不平不満を伝えられても、それが本当かどうか判別できません。客観的事実として伝えられないことは、面接では避けた方がいいでしょう。

「年収が低い」「昇給できない」

「年収が低いから転職したい」と伝えるだけでは、ただの愚痴になってしまいます。面接官が「年収が上がらないのも仕方ない」と判断できるだけの理由があれば別ですが、そうでなければ「年収が低いのは本人の能力やスキルが足りないからでは?」と思われる可能性もあります。年収や給与が転職理由だとしても、「今後はさらに自分のスキルを高めて、実力で年収を上げていきたい」といった前向きな伝え方をすることが必要です。

NG例 ②抽象的で漠然とした転職理由

転職理由の伝え方が漠然としていたり、抽象的な表現だったりすると、面接官は「本心を話していないのでは?」「何となく転職しようとしているのでは?」と疑いの目を向けます。面接で次のような伝え方をする人は多いのですが、実はこれもNGです。

「キャリアアップしたい」

これだけでは、「何が実現すればキャリアアップになるのか」がわかりません。「○○の技術を使えるようになりたい」「プロジェクトマネジャーを任されたい」など、自分が考えるキャリアアップの具体例を伝えることが必要です。さらに自分が実現したいことが、企業の求める役割や成果に合致していることも重要です。

「やりがいのある仕事をしたい」

こちらも「自分にとってやりがいとは何か」を伝えないと、面接官は「自社がこの人にとってやりがいのある仕事を与えられるか」を判断できません。何ができれば「やりがいがある」と感じられるのか、できるだけ具体的に伝えましょう。

【転職理由別】面接での回答のポイント

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①残業や休日出勤が多い

働き方を転職理由として伝える場合は、勤務状況を具体的な数値とともに説明することが必要です。

  • <回答例>
  • 「月に80時間以上の残業が恒常的に発生しており、長期的に就業することが難しいと感じた」
  • 「月2~3回は休日出勤が発生し、代休取得もできない環境のため、長期的に働ける環境に身を置きたい」

このような伝え方をすれば、面接官も働き方を客観的に把握できます。

もし面接を受けた企業が同じような働き方を求めるのであれば、採用は見送りになるかもしれませんが、働き方を改善できない企業に転職しても意味がないので、残業や休日出勤の数字は事実を正確に伝えて構いません。日本全体で働き方改革が進む今、過度な残業や恒常的な休日出勤を強いられているなら、「その理由で退職を考えるのは仕方ない」と納得する面接官が多いはずです。

納得するということは、その企業では前職・現職ほどの残業や休日出勤を社員に求めないということ。よって自分が希望する働き方を実現できる企業で選考を進めることができます。

②業務内容を変えたい

「業務内容を変えたい」「やりたいことができない」などの転職理由を伝えた場合、面接官がまず気にするのは「今の仕事から逃げているだけではないか」ということ。また、「本当にやりたいことがあるなら、上司に異動の相談をするなど、実現のために何か行動したのか」という点も疑問を持ちます。つまり「安易に転職を考えているのではないか?」と考えるのです。

その懸念を払拭するには、業務内容を変えたいと考えた背景について、納得感のある説明が求められます。そのポイントは、「自分だけではどうにもできないこと」や「会社が求めることと自分ができることの間で生じているギャップ」を伝えることです。

前者であれば、「会社の組織体制上、異動できない」「今のビジネスモデルでは顧客と接点が持てない」「担当部署がなくなった」、後者であれば「土日勤務を求められたが、家族の事情で対応できない」といった伝え方をすると、面接官も納得しやすくなります。加えて、やりたいことを実現するために行動したことも伝えると、さらに説得力が増します。

  • <回答例>
  • 「社内の別部署に異動するため、資格を取得するなどして会社にアピールしてきたが、調べてみると今まで一度も異動が叶った事例はなく、上司からも難しいと言われてしまった」

このように説明をすれば、できる限りの努力をしたことが伝わるので、安易に転職を考えたわけではないと理解してもらえます。

③年収アップしたい

まず前提として、「年収を上げたい」と主張しても、それが必ず通るわけではありません。年収は、企業への貢献度に応じて支払われる対価です。よって年収アップを求めるなら、自分がそれに見合う貢献ができると示さなくてはいけません。もし面接で「年収を100万円アップしたい」と伝えるなら、同時に「どうやって100万円分の貢献するつもりなのか」の説明を求められると思ってください。

それを理解した上で、現在の年収に不満があるなら、自分の実績や功績に対して本来支払われるべき適切な対価を調べてみましょう。業界や職種、年代ごとの年収についてはさまざまなデータが公開されているので、自分と同じ年齢・ポジションの人たちがどれくらい年収をもらっているかを調べれば、現在の年収が妥当かどうか判断できます。

調べた結果、現在の年収が妥当でないと判断したのであれば、面接では次のような伝え方をするといいでしょう。「年収を上げたい」ではなく、「自分の強みを活かしたい(=会社に貢献したい)」と言い換えるのがポイントです。

  • <回答例>
  • 「新規顧客との折衝を担当し、予定外の仕様変更に柔軟に対応するなどした結果、そのクライアントから継続的に発注をもらえることになり、会社の売上増に貢献した。だが会社の評価軸と自分の強みがマッチせず、今後も年収が上がらない不安があるため、もっと自分の強みを活かせる職場で評価されたい」

ただし、会社の給与水準そのものが低い場合は、自分の強みとして提示できるだけの実績がないこともあります。このケースでは、「今の職場では経験できる仕事が限られ、成長のスピードも遅い。早くスキルアップして会社に貢献し、年収を上げていきたい」といった伝え方で、会社への貢献意欲を表現するといいでしょう。

なお、自分が望む年収が妥当か判断できない時は、転職エージェントに相談するのもお勧めです。希望する年収に対してどれくらいの貢献度を求められるのか、業界・業種・企業ごとに詳しい情報を提供してもらえます。

④上流工程に行きたい

「なぜ上流工程を目指したいのか」という動機や背景を具体的に伝えることが必要です。加えて、「上流工程でどのような経験を積み、どんなスキルを高めたいか」という将来像もできるだけ具体的に伝えると、面接官はその人が自社で活躍するイメージを描きやすくなります。

  • <回答例>
  • 「現職は設計書が出来上がった後の開発フェーズの案件を請け負っているため、より上流で主体的にシステム開発に携わりたいと考えるようになった。クライアントとシステムの仕様やプロジェクトの進め方について折衝しながら開発を行ない、技術力だけでなく、交渉力や実行力も高めて行きたいと考えている」

このような説明をすれば、背景と将来のビジョンが具体的に伝わります。現職でも上流工程を担当できる可能性がある場合は、「なぜ今の会社では実現できないのか」を説明することも求められるので、答えられるように準備してください。

まとめ

ITエンジニアの転職理由はさまざまですが、面接で伝える際のポイントを知っていれば、企業側が納得できる回答を用意できます。転職理由は面接で必ず聞かれる質問であり、面接官の判断を左右する重要な要素です。しっかり準備をして面接に臨みましょう。

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