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最終更新日 :2024.07.02
ネットワークエンジニアへ転職を考えている方の中には「ネットワークエンジニアってどんな仕事内容なんだろう」と気になっている方もいるのではないでしょうか。大事な転職だからこそ「ネットワークエンジニアって自分に向いているのかな…?」と慎重になってしまいますよね。
そこで本記事では、ネットワークエンジニアの仕事内容や将来性、向いている人、資格について幅広く解説します。
番井 こころキャリアアドバイザー部 課長
新卒でキャリアデザインセンターに入社し、求人広告「type」「女の転職type」の法人営業(企業担当)として従事。4年半にわたりIT業界を中心に担当し、業界トップクラスのSierや大手コンサルティングファーム、急成長中のwebベンチャー企業などを幅広く支援。その後、入社時からの夢だったキャリアアドバイザーへ転身。現在は法人営業時代の知見を活かし、IT領域のキャリアアドバイザーとして求職者の転職支援を行っている。 監修者プロフィールを詳しく見る >>結論として、ネットワークエンジニアの仕事内容とは、ネットワーク全般に関わる構築や継続的に安定した運用をしていく仕事のことです。
ネットワークエンジニアの仕事は、大きく分けて4つに分類します。
要件定義は、クライアントの要望や課題、現在の運用状況をヒアリングして、解決するようなシステムの条件を適切に定義することです。ヒアリングした内容を基に、以下を定義していきます。
・全体的なスケジュール:設計期間、実装期間、導入テストなどフェーズごとに適切な工数を逆算してスケジュールを立てる
・コスト管理:必要なネットワーク機器の費用、ソフトウェアやライセンスの費用、人件費などを算出し、プロジェクト全体の予算を作成する
・必要なネットワーク機器:種類や台数を定義する
・回線速度:最低限必要な回線速度の基準、ケーブルの種類を定義する
また、システムやデータに不正アクセスやマルウェア感染などを用いたサイバー攻撃が起きると、データ漏洩する場合があります。データ漏洩を未然に防ぐために「セキュリティ対策」も定義が必要です。
具体的には、ユーザー認証やアクセス制限、暗号化、ファイアウォール、侵入検知・防御システムを「どこまでのセキュリティレベルにするか」の検討をします。
障害発生時の対応についても定義が必要です。障害検知の導入、アラートの設定、初期対応やエスカレーションなど、具体的に決めておきます。障害発生した場合は、確実に素早い復旧が求められるため事前に決めておくことが大切です。
上流工程にあたる箇所のため、とくにネットワークに関する高度な知識が必要です。要件定義がプロジェクトの全体を左右するため、慎重に定義する思考力が求められます。
設計とは、要件定義の内容に合わせて、必要な機器の種類や数量、回線などを設計することです。ネットワークエンジニアは主に、基本設計、詳細設計、運用設計の3種類を決めていく必要があります。
基本設計とはネットワーク全体像や基本的な構造を設計することです。
例えば、WAN、LAN、データセンターネットワークなど、必要なネットワークタイプを決めたり、冗長の構成、ファイアウォールなどのセキュリティ対策を決定したりします。
詳細設計では、基本設計で決めた項目を元により具体的な技術要素を詳細に決めるフェーズです。
例えば、IPアドレス設計、各ネットワーク機器の配置図の作成、ネットワークプロトコルの設定などエンジニアが必要になる情報を全て具体的に決めていきます。
運用設計は、ネットワークの監視、メンテナンス、障害対応に関する設計です。 例えば、システムの異常を検知した時に素早く判断ができるように、検知した後のエスカレーション先を具体的なフローで決めます。
構築とは、設計した内容とスケジュールを基に、ネットワーク機器の設置や設定をすることです。必要なネットワーク機器やケーブル類、ソフトウェアの調達から始めます。
必要なネットワーク機器が揃ったら、設計に合わせて回線や配線接続、内部設定など実機を触りながら構築を進めます。
配線接続は、詳細設定で決めたポート番号などを確認して機器に接続する作業です。
ここで、配線を誤ってしまうと正しく動作しなくなり、異常になってしまうため注意しましょう。機器の設定では、必要なコマンドやIPアドレスなど接続に関わる設定を適切に進めていきます。
設計通りに構築が完了したタイミングでテストを行い、ネットワークパフォーマンスが設計した期待値になっているか確認が必要です。テスト結果をクライアントに提出し、不具合箇所を改善していきます。問題点がなくなり、構築が完了した時点で納品が可能です。
システムの規模感によりますが、全体の工数が数ヶ月ほどかかる作業になります。
運用保守とは、構築したネットワークが安定して稼働するように管理し、トラブルの対応をします。
また、クライアントからの問い合わせ対応や機器の管理、アップデートも行う作業です。
システムは稼働開始したら終了ではなく、修正しながら動かしていく必要があります。トラブルが発生した際は早急に原因を突き止め、修正をすることで安全に稼働できるように日々務める仕事です。
円滑なネットワークシステムを作り上げていく作業になります。
結論、ネットワークエンジニアの仕事はなくなりづらく、将来性としても有望と言えるでしょう。なぜなら、ネットワークエンジニアはシステムや通信、アプリなどの全てを支える重要な部分を担うからです。
ITが成長しつづけるほど需要が高まります。昨今、5GやDXなどIT化が急速に進んでおり、ネットワークエンジニアの需要は上り調子です。そのため、ネットワークエンジニアの仕事はなくなりづらく将来性は有望といえるでしょう。
ただし、オンプレミス主体のネットワークエンジニアの需要は下がっています。なぜなら、近年ではクラウドサービスが普及しており、オンプレミスからクラウドに乗り換える働きが増えてきているからです。オンプレミスだけでなくAWS、Azure、GCPなどのクラウドサーバーの知識も身につけていく必要があります。
厚生労働省が発表しているネットワークエンジニアの平均年収は534.6万円です。国税庁が調査した一般の平均年収が458万円と言われているため、約76万円高いといえます。将来的になくなりづらく、給料も高いため将来的に安定しやすい職業といえるでしょう。
ここでは、ネットワークエンジニアの仕事内容が厳しいと言われる理由を3つ紹介いたします。
ネットワークエンジニアが厳しいと言われる理由に専門知識の多さがあります。ネットワークエンジニアが押さえておくべき知識は以下の通りです。
・ITの基礎知識
・ネットワークの基礎知識
・セキュリティの知識
・ネットワーク機器の特性
・会社ごとネットワーク機器の使い方
業務のなかで幅広い知識を活用しながら作業を進める必要があります。
さらに、今後はクラウドの知識など最新技術に関する知見を求められることが増えるため、日々勉強し続けることが必要です。
ネットワークエンジニアが厳しいと言われる理由にトラブル対応も挙げられます。システム上に重大なトラブルが突発的に発生した場合は、昼夜問わず対応しなければいけません。
トラブルが発生するとたくさんの人に影響が生まれてしまうため、時間を問わず一刻も早く復旧作業を終わらせなければなりません。
長いこと復旧ができないとクライアントからのクレームにつながってしまうため、プレッシャーを感じながら作業する必要があります。
ネットワークエンジニアが厳しいと言われる理由に24時間365日対応する必要があることが言われています。
ネットワークインフラは24時間365日稼働するように構築されている場合も多いです。稼働に合わせて監視や運用保守も24時間365日体制で対応する必要があるため、時間に合わせて人が立ち会う必要があります。
シフト制で回ることが多く、夜勤シフトが続くと生活リズムが崩れてしまいやすいです。土日出勤も発生するため、スケジュールが読みにくくなってしまうことも難点といえます。
ここでは、ネットワークエンジニアの仕事内容に必要な能力・知識を3つ紹介いたします。
ネットワークエンジニアにはネットワークやネットワーク機器の知識が求められます。とくに知っておくべき内容は以下の通りです。
・LANやTCP/IPなどのネットワークの基本的な知識
・ルーターなどの機器を設定する知識
・サーバーやクラウドに関する知識
最近では、オンプレミスからクラウド環境での構築も増えてきています。クラウドの構築方法や最新のIT技術など幅広い知識を自分から取りにいくことが必要です。
ネットワークエンジニアにはセキュリティの知識が必要です。ネットワークシステムにトラブルが発生すると、広い範囲に影響を及ぼしてしまいます。不正なアクセスを未然に対処するためにセキュリティの知識を勉強しておきましょう。
まず、押さえておくべきセキュリティは以下の通り。
・ファイアウォール
・IDS
・IPS
もし、ネットワークシステムにトラブルが発生してしまった後でも、迅速に対処ができるようにする必要があります。そのために、「何が原因になっているのか」「解決させるためにはどうするべきか」を理解して対応できるセキュリティ知識が必要です。
ネットワークエンジニアに必要な能力は説明能力になります。なぜなら、トラブルが発生した際に専門外のクライアントにわかりやすく説明する機会が多くなるからです。 例えば、運用保守の時にはトラブル対応が多くなる傾向があり、ネットワーク専門外のクライアントにトラブル内容や調査内容や対処方法をわかりやすく状況を伝える必要があります。
クライアントとの仕事をスムーズに進めるためには、クライアントとの齟齬をなくすことで信頼関係につながりやすいです。信頼関係を築く上で説明能力は必要なスキルといえます。
ここでは、ネットワークエンジニアの仕事に向いている人の特徴を3つ紹介いたします。
コンピューターやネットワーク機器に興味を持てる人は、ネットワークエンジニアに向いています。
ネットワークエンジニアは、ITの基礎知識からネットワークの知識まで幅広く身につけることが必要です。ネットワーク技術は急速に進化しており、常に学び続けることが必要な仕事のため、全く興味のない人は情報を追うのも苦に感じてしまうかもしれません。
論理的思考力ができる人はネットワークエンジニアに向いています。
ネットワークエンジニアの仕事の中でも、とくに設計や構築は論理的思考力が必要です。システムを設計、構築する中でネットワークの構成や回線、セキュリティなど考慮する箇所がたくさんあります。
決められたスケジュールの中でクライアントの目的を達成させるために、いつまでに何をするか逆算して考えられる論理的思考力が必要です。
コミュニケーション能力がある人はネットワークエンジニアに向いています。
なぜなら、クライアントやチームメンバーと仕事を円滑に進めるために意思疎通をとる必要がありコミュニケーションが大切になるからです。
例えば、クライアントの要望や課題をヒアリングして引き出す力が求められます。
現在、困っていること、解消したい悩み、いつまでに解決させたいかなどを過不足なく聞くことが大事です。
クライアントからの要望を基に、自分の考えを合わせて新しい案を提示する提案力も必要です。例えば、新しい技術を導入すればシステムの速度が早くなることに気づいた時、相手に分かりやすく提案します。
内容がわかっていない相手にもわかりやすく端的に伝える説明力も身につけましょう。
ネットワークの知識がないクライアントに対してシステムを説明する時、専門外の人でもわかりやすい言葉で伝える必要があります。
クライアントの意図を過不足なく聞き出すことが大切なため、コミュニケーション能力がある人がネットワークエンジニアに向いています。
ここでは、ネットワークエンジニアへの転職で有利になる資格を3つ紹介いたします。
CCNAとは大手ネットワーク機器メーカーのシスコシステムズが行っているネットワークエンジニア向けの資格です。試験内容はネットワークの基礎知識を問われる資格になっており、ネットワークエンジニアの登竜門になっています。
合格率は25〜30%程度といわれています。対策をすることで合格はできる難易度です。一般的な勉強時間は約160時間のため、毎日1時間勉強すると半年ほどで合格できる計算になります。
基本情報技術者は、独立行政法人IPAが主催している国家資格です。試験内容は、ITに関する基礎的な知識や技術をとわれる資格になっており、ITエンジニアの登竜門といわれています。
合格率は、20〜30%程度です。しっかり対策する必要がある難易度になっています。ITの知識がない人の勉強時間はおよそ200時間は必要と言われているため、半年くらいかけて合格を目指す事が多いです。ITの知識があれば、50時間ほどの勉強時間が必要と言われています。
ネットワークスペシャリスト試験も独立行政法人IPAが主催している国家資格です。出題内容は、ネットワークの管理や設計、開発を行うエンジニア向けに問われる問題といわれています。
合格率は12〜15%ほどで高難易度の資格です。IPAが主催しているIT系の国家資格の中でも最難関レベルの資格と言われています。一般的に必要な勉強時間は半年から一年ほどといわれているためコツコツと勉強し続けることが大切です。
ここでは、ネットワークエンジニアの転職を成功させるための3ステップを紹介していきます。
ネットワークエンジニアへの転職を成功させるため、自己分析を行いましょう。なぜなら自己分析することで、自分の強みやできること、やりたいこと、転職したい理由、キャリア、スキルが明確になるからです。自己分析で明確にしておくことで、仕事選びや転職理由、自己PRなどの選考の場面でも活かせます。
自己分析のやり方は以下の通りです。
・今まで仕事などで経験を整理する
・経験の中で身につけたスキルや自分の強みを洗い出す
・自分の価値観を主観と客観で確認する
・今後の目標を描く
まずは関わってきた業界や業務内容、仕事の役割、成功体験、失敗体験など今までの仕事で経験したことを整理します。
例えば、「IT業界で5年ほどヘルプデスク業務を担当していた」など経験したことを出していきましょう。
経験が整理できたら次に、経験の中で身につけたスキルや自分の強みを洗い出します。
例えば、ツール作成における業務改善力などの実務的なスキルや継続力、論理的思考力、必ず約束を守るなどの強みが挙げられます。
次に、自分の価値観を主観と客観で確認することが大切です。
やりがいや喜びを感じる時はどういう場面か、仕事で大切にしていることは何かという主観的な価値観を考えます。そして、どういう人だと周りから言われているか客観的に自分を見つめ直してみましょう。
最後に今後どんな自分になりたいか、どんなスキルを身につけていきたいかなどの目標を描きます。例えば、年収をいくらまで上げたいとかネットワークの知識を身につけたい、責任がある仕事をしたいなど幅広く目標を考えることが大切です。
自己分析で最後まで明確にすると、自分の適性や目標が具体的に理解ができます。
ネットワークエンジニアへの転職を成功させるためには、十分な面接の準備が必要です。
なぜなら、面接の準備が不十分だと企業へのアピールがうまくいかなかったり、質問の回答がズレてしまったり、緊張でうまく話せなくなったりします。
準備していないことが分かると採用担当者に不信感を抱かせてしまい、選考に通過しなくなります。
面接の当日に失敗しないために、想定される質問をあらかじめ考えておきましょう。転職理由や志望動機、自己PR、逆質問が面接の時によく聞かれる質問です。
さらに、面接を良くするために自己PRや転職理由、志望動機などは一貫性を持たせるようにしましょう。話に一貫性があると説得力が増し、信頼に繋がります。
自己PRは、応募で求められてるスキルや経験を持っていることを具体例を交えながら伝わる内容で話せるようにしましょう。
質問の回答を決めたら、実際に声に出して練習しましょう。ハキハキと話すなど本番を意識することが大切です。
実際に話がまとまっているか、滑舌や言い方のクセがないかを確認するため、第三者に模擬面接をお願いするとさらに良くなります。模擬面接を頼むのが難しい場合は、スマートフォンなどで模擬面接を録画し、客観的に確認すると分析がしやすいです。
事前に面接の準備を十分にしておくと、自己アピールが届きやすくなるため必ず行いましょう。
ネットワークエンジニアへの転職を成功させるためには、転職エージェントに相談するのも一つの方法です。
なぜなら、プロに相談することで、効率的に転職を進められたり、プロの観点から転職の方法を一緒に考えてくれたりするからです。
例えば、自己分析や面接対策で困っていることがあれば、プロの視点から徹底的にサポートをしてくれます。
もし、未経験でネットワークエンジニアを目指す場合、まずネットワークエンジニアに向いているのか、今後のキャリアプランはどうしていきたいのか、転職成功のコツなどを教えてもらえるため転職の方向性を定められます。
面接の準備でまとめた内容を転職エージェントに相談すると転職のプロの観点から、さらに面接官に伝わりやすい精度の高い内容に修正可能です。
そのほか、転職エージェントには一般には公開していない非公開求人を含め、自分に合った企業に巡り会えることも魅力の一つです。
転職で不安なことは転職エージェントの人に相談できるため、不安なことを解消させながら集中して転職できるのがおすすめになります。
ネットワークエンジニアのITの通信基盤を管理する重要な仕事です。今後も加速するITの成長に合わせて需要が伸び続ける仕事のため将来性があります。ネットワークエンジニアとしてキャリアを進めたい方はぜひ行動を始めてみてはいかがでしょうか。
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