アプリケーションエンジニアの仕事内容とは?システムエンジニアとの違いや向いている人を解説

最終更新日 :2023.11.30

アプリケーションエンジニアの仕事内容とは?システムエンジニアとの違いや向いている人を解説

アプリケーションエンジニアと聞くと「スマホアプリを作るエンジニアのことかな?」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。実はアプリケーションエンジニアが作るものはスマホアプリだけではありません。

本記事では、アプリケーションエンジニアについて詳しく知りたい方に向けて、アプリケーションエンジニアとは何か、他のエンジニアとの違いや仕事内容、向いている人の特徴、未経験転職の注意点など幅広く解説していきます。

この記事の監修者
監修者の青柳 真理子

青柳 真理子キャリアアドバイザー部 部長

約10年に渡り、営業職やITエンジニア職の転職支援を行う。新卒就職支援やIT派遣のアドバイザー経験もあり。現在はITエンジニア・クリエイター・マーケター職の転職支援を中心に行うキャリアアドバイザー部の部長。 監修者プロフィールを詳しく見る >>
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そもそもアプリケーションとは

アプリケーションという言葉の意味は「適用」「応用」です。日本では大体アプリケーション=アプリケーションソフトウェアを指します。冒頭でもお話した通り、私たちの生活でよく使用するスマートフォンアプリもアプリケーションの一つですが、それ以外にもアプリケーションは存在します。

主なアプリケーションは以下の通りです。

アプリケーション例-type転職エージェント

アプリケーションエンジニアとは?

アプリケーションエンジニアとは?-type転職エージェント

アプリケーションエンジニアとは、前述したアプリケーションを開発するエンジニアを指します。アプリケーションエンジニアは、主に「フロントエンドエンジニア」「バックエンドエンジニア」の2つに分けられます。

フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアとは、WebサイトやWebアプリケーションで、ユーザーが直接目にする部分を実装するエンジニアを指します。使用する主な言語はHTML、CSS、JavaScriptの3つです。UI/UX、SEOなどにも配慮しながら実装を行うため、プログラミング以外のスキルも求められます。

フロントエンドエンジニアについて詳しく知りたい方は、下記の記事をチェックしてみてくださいね。

関連記事:フロントエンドエンジニアとは?仕事内容と必要なスキルについて解説

バックエンドエンジニア

バックエンドエンジニアは、アプリケーション開発の裏側のデータベースやサーバーのシステム設計や構築を行うエンジニアを指します。ユーザーの目に触れる箇所を実装するフロントエンドエンジニアとは対照的です。使用する主な言語はJava、Python、PHPなどです。

アプリケーションエンジニアと他エンジニアの違い

システムエンジニアとの違い

アプリケーションエンジニアとシステムエンジニアは混同されやすいですが、違いは担当する工程です。

システムエンジニアは要件定義や設計などの上流工程を担当します。一方アプリケーションエンジニアは基本的に上流工程には関わらず、開発〜運用・保守までのプロジェクトの下流工程を担当します。

企業によっては、アプリケーションエンジニアが上流工程を担当することもありますが、一般的には工程の違いでアプリケーションエンジニアとシステムエンジニアは区別されています。

システムエンジニアについて詳しく知りたい方は、下記の記事をチェックしてみてくださいね。

関連記事:システムエンジニア(SE)とは?仕事内容や年収、転職のポイントを解説

インフラエンジニアとの違い

アプリケーションエンジニアの中でも、特にバックエンドエンジニアと混同されやすいのがインフラエンジニアです。

バックエンドエンジニアがアプリケーションのデータベースやサーバーのシステム設計や構築を行うのに対し、インフラエンジニアはアプリケーションを動作させるための、システム環境の構築を担当するのが仕事です。

インフラエンジニアについて詳しく知りたい方は、下記の記事をチェックしてみてくださいね。

関連記事:インフラエンジニアとは?仕事内容や必要なスキル、キャリアパスを解説

アプリケーションエンジニアの仕事内容

アプリケーションエンジニアの仕事内容-type転職エージェント

アプリケーションの開発工程はいくつかのプロセスに分かれています。アプリケーションエンジニアが担当する仕事内容は次の通りです。

要件定義・設計

前述したように、企業によってはアプリケーションエンジニアが要件定義と設計を担当することがあります。要件定義では、顧客や社内からの要望をヒアリングし、開発目的やターゲットユーザー、必要な機能などの認識をすり合わせます。設計では要件定義で決まった内容をもとに、UIを意識した外部設計と、システム内の動作や機能を決める内部設計の2つの設計書を作成します。

プログラム開発

開発では決定した詳細設計をもとにコーディングが行われます。前述した「フロントエンドエンジニア」と「バックエンドエンジニア」がそれぞれの担当領域に分かれて、プログラミング言語を使用し、アプリケーションの各機能を実装します。

動作テスト

開発されたアプリケーションが要件を満たし、正しく動作するかどうかを確認するのが動作テストです。バグが発見された場合、アプリケーションエンジニアが修正し、再テストを行います。この繰り返しを行うことで、リリース後のアプリケーションのバグを未然に防げます。

運用・保守

動作テストが無事完了したら本番リリースです。リリース後は、アプリケーションに問題が無いか監視をしながら運用を行います。また、リリース後に新機能の追加やバグの修正が必要な場合は、保守作業が行われます。

アプリケーションエンジニアのやりがい

ユーザーの直接目に触れるフロント側を担当する人であれば、ユーザーが実際にアプリケーションを利用してくれ、その満足度を口コミやフィードバックなどで体感できるのが醍醐味でしょう。

バックエンド側であれば、プロジェクトの立ち上げから携わるため、無事リリースできた際には大きな達成感を得られるのがやりがいです。プロジェクトはチームで協力し合いながら行うことから、その達成感を共有できるのもやりがいの一つになるでしょう。

アプリケーションエンジニアに向いている人の特徴

アプリケーションエンジニアに向いている人の特徴-type転職エージェント

好奇心旺盛

日々進化しているIT/Web業界に取り残されないよう、新しいプログラミング言語やフレームワークに対する学習意欲が重要になります。そういった最新の技術に対して常に興味関心を持つ好奇心旺盛な人は、アプリケーションエンジニアに向いているでしょう。

デザインスキルがある

特にフロント側を担当するアプリケーションエンジニアであれば、デザインスキルは重要でしょう。アプリケーションが使いやすいかや、分かりやすいかどうかはユーザーの満足度に直結します。そのため、UI/UXに重きを置いた、利便性の高いアプリケーションの開発にはデザインスキルが必要不可欠です。

セキュリティの知見がある

昨今、セキュリティ意識の高まりを受け、セキュリティに関する法規制やコンプライアンス要件が厳格化しています。多くのユーザーがアプリケーションを利用しているため、万が一開発時のミスなどで個人情報流出が起こってしまうと、各方面に多大な影響を及ぼします。

セキュリティの知識があれば、これらの要件を遵守し開発段階でリスクを事前回避することが可能なため、特にバックエンド側のアプリケーションエンジニアであればセキュリティ知見があると活躍できるでしょう。

アプリケーションエンジニアのキャリアパス

アプリケーションエンジニアのキャリアパス-type転職エージェント

アプリケーションエンジニアのキャリアパスは、まずシステムエンジニアで上流工程の経験を積み、その後「プロジェクトマネージャー」「ITスペシャリスト」「ITコンサルタント」を目指すのがアプリケーションエンジニアの代表的なキャリアパスです。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、開発プロジェクトの全体のマネジメントを担当する役職を指します。開発の管理進行を行う上で、開発背景の理解や各工程作業の知見などが求められるため、一定以上の開発経験があることや、幅広いITの知識を持っていることがプロジェクトマネージャーになる条件と言われています。

他にも、チームメンバーや他部署の社員、顧客との連携もプロジェクトマネージャーの仕事なので、高いコミュニケーションスキルも必須です。

関連記事:プロジェクトマネージャーになるには?向いている人の特徴や、転職がおすすめなケースを解説

ITスペシャリスト

ITスペシャリストは、専門のIT分野で高いスキルを保有し、技術力で開発を支えるエンジニアを指します。認定試験や必須取得資格はありません。スペシャリストを名乗れる条件は、経済産業省が定めたITスキル標準のレベル3以上の保有です。レベル6、7まで到達すると平均年収は約1,129万円となっており、スキルを磨けば磨くほど高い年収を得られるでしょう。

プロジェクトマネージャーと違って、マルチタスクではなく専門性を追求するポジションなので、技術スキルを磨きたい方、好奇心旺盛な方に向いているキャリアパスです。

関連記事:ITスペシャリストとは?仕事内容や向いている人、必要な資格を解説

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、企業の抱える経営課題に対し、ITを使った課題解決のため具体策を提案します。提案が採用されたら、システム導入やプロジェクト管理などの実行支援も行います。顧客の経営成績を左右するため、責任が大きい仕事ではありますが成功した時の達成感は非常に大きいです。

アプリケーションエンジニアで身に付けたIT知識や開発経験があれば、顧客の課題やニーズを技術的視点から性格に捉えられます。その他の必要なスキルとしては、論理的思考能力や、ハードワークにも耐えられる心身両面のタフネスがあるとITコンサルトとして活躍できるでしょう。

関連記事:ITコンサルタントとは?仕事内容・資格について解説

未経験で転職する際の注意点

アプリケーションエンジニアは、求人によってはエンジニア未経験でも転職が可能です。ただし、未経験で転職する場合はいくつかの注意点があります。

エンジニアの適性があるか判断してから転職する

アプリケーションエンジニアだけに限らない話ではありますが、エンジニアに未経験転職をした一定数の方が早期退職されることがあります。こういった方の多くは転職前に適性の有無を確認しておらず、実際に業務経験をしてから「エンジニアに向いていなかった」「業務についていけない」と分かるケースがほとんどです。

転職は気軽にできるものではないので、せっかくの転職の機会を無駄にしないためにも、自分は本当にエンジニア未経験でも働き続けられるどうかを、転職活動の初めに確認するようにしましょう。

決断したら早めに行動する

現在IT/Web業界は人材不足を抱えており、企業は人材確保のため未経験求人を募集しています。今後も人材不足は続いていくと見られるため、全ての求人が充足する可能性は現状少ないですが、未経験でも入りやすいポジションから募集が埋まっていくのは間違いありません。

企業も未経験者をある程度確保できれば、未経験求人の募集を終了し、経験者のみに募集をシフトする可能性が高いです。そのため、アプリケーションエンジニアへの未経験転職を目指すのであれば、早めに行動に移すことをおすすめします。

研修環境がしっかりとしている企業に応募する

未経験転職でよくある失敗例が「入社したらすぐ現場に出された」というものです。求人表には「研修有」と書かれていても、実際は数日の研修だけですぐに現場に出されてしまったというお話を聞くことがあります。

このようなケースを未然に防ぐために、求人選定の段階でしっかりとした研修環境が整っているかを確認しましょう。その場合おすすめなのが転職エージェントの利用です。転職エージェントは企業との連携が取れているため、研修環境の内容など求人票では分からない詳細な情報も保有しており、求人選びの際に共有してくれます。

求人探しは転職活動でも負担が大きい点なので、積極的に活用すると効率良く転職活動を行えるでしょう。

まとめ

アプリケーションエンジニアは、Webアプリやスマホアプリ、業務系アプリなど私たちの日々の生活に欠かせないアプリケーションを作り出す重要な仕事です。作業は主にフロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアに分かれており、求められるスキルが変わってきます。

もし自分がどちらの領域を目指すべきか、適性があるか知りたい方は、IT/Web業界の転職のプロである転職エージェントに相談してみましょう。キャリアカウンセリングだけでなく、内定までの転職活動をサポートしてくれるので、初めての転職活動の方にもおすすめです。

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