フロントエンドエンジニアとは?仕事内容や役立つ資格について

掲載日 : 2021.06.29最終更新日 :2021.06.29

フロントエンドエンジニアとは?仕事内容や役立つ資格について

Webサイトの制作に欠かせない職種がフロントエンドエンジニアです。ユーザーとの接点を担う大事な仕事であり、さまざまな言語やツールを活用して使いやすいサイトの構築を目指します。本記事では、フロントエンドエンジニアの仕事内容や求められるスキル、将来のキャリアパスなどについて詳しく解説します。

この記事の監修者
監修者の青柳 真理子

青柳 真理子キャリアアドバイザー部 部長

約10年に渡り、営業職やITエンジニア職の転職支援を行う。新卒就職支援やIT派遣のアドバイザー経験もあり。現在はITエンジニア・クリエイター・マーケター職の転職支援を中心に行うキャリアアドバイザー部の部長。

フロントエンドとは

フロントエンドエンジニアとは?仕事内容や役立つ資格について-type転職エージェント

WebサイトやWebアプリケーションで、ユーザーが直接目にする部分をフロントエンドと呼びます。この部分のUIを実装するのがフロントエンドエンジニアです。例えばWebサイトを制作する場合なら、ウェブブラウザ側のUI設計や実装を行います。

バックエンドエンジニアとの違いは?

データベースやサーバーなど、ユーザーからは見えないシステム側の設計や構築を行うエンジニアをバックエンドエンジニアと呼びます。Java、Ruby、PHPなどのプログラム言語を用いて開発を行います。

コーダーとの違いは?

コーダーは設計書やデザインに沿ってコーディングを担当し、HTMLやCSSなどを用いてコードを書くことに特化した職業です。一方、フロントエンドエンジニアはUIやUX、SEOなどを考慮した設計・開発が求められます。企業によってはデザインやディレクションを担当することもあり、コーダーに比べて業務範囲は広くなります。

マークアップエンジニアとの違いは?

マークアップエンジニアの仕事は、フロントエンジニアとほとんど変わりません。HTMLやCSS、JavaScriptを用いて、UIやUX、SEOなどを考慮したサイト構築を行います。マークアップエンジニアはコーダーの上位職に位置付けられることが多く、開発スキルを高めたい人に向いています。それに対し、フロントエンジニアはデザインと開発の両方のスキルや知識を高めたい人に向いています。

フロントエンドエンジニアの仕事内容

フロントエンドエンジニアは、WebサイトやWebサービスにおけるUIの設計や実装を担当します。主にマークアップ言語のHTMLとCSSによるコーディングと、プログラム言語のJavaScriptを用いて開発を行います。jQueryやReact.jsなどのJavaScriptライブラリや、Vue.jsなどのフレームワークを活用して、サイト制作を効率的に進めることも求められます。WordPressなどのCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)のカスタマイズや運用を行うこともあります。

このうちメイン業務となるのは、HTMLによるコーディングとJavaScriptなどを用いたプログラムの組み込みで、テストまで担当します。加えてディレクターと協業し、Webサイトの設計に必要な工数見積もりや納期設定、機能設計に関わったり、デザイナーに技術的な情報を共有したりと、仕事内容は多岐に渡ります。

フロントエンドエンジニアのやりがい

ユーザーが目にする部分を開発できる楽しさは、フロントエンドエンジニアならではです。見た目を良くするだけでなく、ユーザーの立場になってUI/UXを考慮しながら設計・開発に取り組むのは大きなやりがいになります。新しい技術やツールに触れる機会も多く、日々学びや刺激を得ながらエンジニアとして成長していくことができます。

Webサイト制作のほぼすべてのフローに関わるため、全体を俯瞰できる立場で仕事ができるのも魅力です。クライアントや自社内からの要望を形にするために最適解を導き出し、スケジュールも含めて仕事全体を組み立てていく知的作業の醍醐味を実感できます。

フロントエンドエンジニアに求められるスキル

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フロントエンドエンジニアにとってコーディングは基本業務の一つであり、HTMLおよびCSSでのコーディング経験とJavaScriptでの開発経験が必須となります。加えてjQueryやReact.jsなどのライブラリ、Vue.jsやBootstrapなどのフレームワークを利用して、作業を効率化できるスキルも求められます。

またSPA開発やデータ連携の必要性から、PHPやAPIの経験も高いニーズがあります。

フロントエンドエンジニアにおすすめの資格

フロントエンドエンジニアの仕事では、実務経験が何より重視されます。よって採用時や現場の業務において、資格を求められることは基本的にありません。

特に中途採用では、資格よりもこれまでに手がけたサイトやアプリケーションを見られます。よって転職活動では、使用実績のある言語やツールを含め、自分のスキルや経験をアピールできる内容となっていることが重要となります。

ただし、まだ経験が浅く実績が少ない人やプラスαのアピール要素が欲しい人は、実力を裏付ける材料の一つとして資格を取得するのもいいでしょう。フロントエンドエンジニアに役立つ資格としては、次のようなものがあります。

・ Webクリエイター能力認定試験

サーティファイが主催するWebサイト制作のデザイン能力およびWebページのコーディング能力を認定する資格です。ワイヤーフレームなどを用いて出題され、制作現場に即した実践的なスキルを証明できます。合格率が85%以上と高いので、しっかりと対策すれば難しい試験ではありません。

・ HTML5プロフェッショナル認定資格

特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(LPI-Japan)が運営する認定資格です。HTML、CSS、JavaScriptなどのマークアップに関する技術力と知識が問われます。Webコンテンツ制作の基礎力を測る「Level.1」と、システム連携やWebアプリケーション、動的なWebコンテンツの開発設計能力を測る「Level.2」の二段階が設定されています。

フロントエンドエンジニアのキャリアパス

フロントエンドエンジニアとして経験を積んだ先には、さまざまなキャリアが開けています。主なキャリアパスとしては、次のような選択肢があります。

・フロントエンドエンジニアのスペシャリストになる

大規模サイトの設計・開発に携わるなど、さまざまな経験を積みながら知識や技術を高めてスキルアップし、フロントエンドに特化した現場のスペシャリストを目指します。

・ マネジメント職に昇進する

現場でフロントエンドエンジニアとして技術や知識を身につけたのち、マネジメントに携わり、管理職へ昇進していくのは代表的なキャリアパスの一つです。

・ フルスタックエンジニアにキャリアチェンジする

フルスタックエンジニアとは、フロントエンドとバックエンド両方の知識やスキルを持ち、設計や開発に携わるオールラウンド型の技術者を指します。フロントエンドエンジニアとしてスキルを磨いたのち、サーバーサイドの業務を経験してバックエンドの知識や技術を身につけ、フルスタックエンジニアを目指すキャリアパスもあります。

フルスタックエンジニアになるには、PHP、Ruby、Javaなどの言語やサーバーサイドで動作するOS、ApacheなどのソフトウェアおよびMySQLなどのデータベースのスキルを習得することが必要です。加えて、Webディレクターやマーケティングの知見も求められます。幅広い知識やスキルが必要なだけに希少価値も高く、フルスタックエンジニアになればさまざまな企業やプロジェクトで重宝される人材になれます。

・協業経験のある職種へ転身する

これまで協業してきた身近な職種へ転身するケースもあります。WebデザイナーやWebディレクターに転じるのは代表的なパターンです。フロントエンドの経験があれば、これらの職種で求められることも熟知しているため、転身後もエンジニア時代の知見を活かせるアドバンテージがあります。

Webデザイナーにキャリアチェンジするには、PhotoshopやIllustratorなどのスキル、配色やデザインの知識などを身につける必要があります。Webディレクターになると、サイト制作の全体の指揮をとり、進捗管理や品質管理、予算管理など行うことになります。

フロントエンドエンジニアの転職市場

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フロントエンドエンジニアとして企業が求める人物像やスキルとはどのようなものでしょうか。現在の転職市場でニーズの高い要件は次の通りです。

・高いコミュニケーション力やスケジュール管理能力

フロントエンドエンジニアはWeb制作において幅広い業務に関わるため、さまざまな職種の人たちや多くの関連部署とのやりとりが発生します。よって技術力だけでなく、高いコミュニケーション力や調整力、スケジュール管理能力が求められます。また周囲を巻き込んで物事を着実に実行する推進力や、状況の変化に迅速に対応できる判断力も必要です。

・SPA開発のスキル

SPAはWebアプリケーションの形式の1つで、「1つのWebページによって、1つのアプリを構築する」というものです。従来型と違い、必要なデータだけをサーバーに要求し差分を表示する方式で構築されます。Angular、React、Vue.js等を用いてリッチなUIや画面遷移の高速化を実現できる経験に高いニーズがあります。

・UI/UX設計のスキル

Webサイトのレスポンシブ対応が当たり前となった今、パソコンでもスマートフォンでもタブレットでも、あらゆるデバイスでユーザーが快適に使える設計が求められます。そのためにはユーザー視点はもちろん、マーケティングの観点も身につけた上で、利用者が求めるものを具現化できるUI/UX設計のスキルが必要となります。他にもサーバーサイドやSEOに関する知見など、プラスαを持ち合わせている人材は転職市場で高く評価されます。

・CMSの実務経験

フロントエンドエンジニアには幅広い専門性や技術が求められる一方で、専門知識がなくてもWebコンテンツを作れるCMSへの対応を求められるケースも増加しています。よってフロントエンドエンジニアも、WordPressなどの主要なCMSにひと通り触っておくことを勧めます。

転職で成功するには

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応募書類作成のポイント

・応募企業が求めるスキルや経験を明記する

企業が求めるスキルや経験があるにも関わらず、履歴書や職務経歴書に記載されていなかったり、書かれていても表現がわかりにくかったために、採用が見送りになってしまうケースがあります。実績のある言語やフレームワーク、ツール(GulpやGrunt等のタスクランナーやGit等のバージョン管理システム)などは、必ずすべて記載しましょう。その際は、採用担当者が読みやすいように整理して書くことが大事です。

・ポートフォリオまたはURLを提出する

応募書類とともに、GitHubのソースコードやこれまでに手がけたWebサイトのビジュアル・機能等をまとめたポートフォリオを提出できるとベターです。あるいは担当したサイトのURLを応募書類に記載するだけでも構いません。具体的な形で自分の実績を見てもらえるように心がけてください。
但し、守秘義務の反故や機密漏洩にならない場合のみ開示可能となりますので、慎重な対応が必要です。

・成果を数値で記載する

これまでの成果を数値で表せる場合は、応募書類にも忘れずに記載しましょう。例えば「サイトリニューアルでの大幅なUI改善により、離脱率が30%改善」といった数値が入ると、成果が具体的に伝わって強いアピールになります。

職務経歴書の書き方や書類通過率を上げるコツについて詳しく知りたい方は、下記記事もご覧ください。

関連記事:職務経歴書の書き方マニュアル・フォーマット
関連記事:書類通過率を上げるコツは? 書類選考の基準や日数などの詳細を徹底解説

面接のポイント

・事前準備をしっかりと行う

面接が成功するかどうかは、事前準備がカギを握ります。転職理由や志望動機は必ず聞かれるので、自分の考えや思いを整理し、面接でわかりやすく伝えられるように準備してください。若手の場合は「なぜエンジニアになったのか」を聞かれることもあるため、技術職を志した理由も改めて整理しましょう。また自分のキャリアを棚卸しして、応募企業で発揮できる強みと現時点で不足しているものを把握することも必要です。

・業務上大事にしているスタンスを伝える

面接では仕事へのスタンスを質問されることもよくあるため、自分が業務を進める上で大事にしていることを明確に伝える必要があります。例えば「常にユーザーファーストで考える」「協業するさまざまな立場や職責の人たちの調整弁として役割を果たす」など、自分の軸となるスタンスをわかりやすく言語化することが大事です。

・自己研鑽の姿勢を見せる

環境変化のスピードが加速する中で、常に結果を出せるWebサイトが求められています。そのためには作り手であるフロントエンドエンジニアも、他サイトをチェックしたり、デザインのトレンドや新しいマーケティング手法などをキャッチアップしながら、関連する情報や知識を貪欲に吸収していく姿勢が問われます。面接で普段からどのような自己研鑽を積んでいるかを伝えれば、エンジニアとして必要な姿勢や心構えが備わっていることをアピールできます。

まとめ

あらゆるサービスにおいてユーザビリティが重視される今、ユーザーが直接目にする部分を担うフロントエンドエンジニアの重要性も高まっています。Web制作に関する幅広い業務に携われるのも魅力です。興味がある人は、フロントエンドエンジニアとしてキャリアアップを目指してはいかがでしょうか。

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