インフラエンジニアの仕事内容とは?必要なスキルやキャリアパスを解説

掲載日 : 2021.06.16最終更新日 :2021.06.16

インフラエンジニアの仕事内容とは?必要なスキルやキャリアパスを解説

エンジニアの中でも、サーバーやネットワークなどのIT基盤を扱うのがインフラエンジニアです。一般の人たちが使うITサービスを動かすための重要な部分を担う職種であり、世の中になくてはならない仕事と言えます。

そこで本記事では、インフラエンジニアの種類や仕事内容、必要なスキルやキャリアパス、転職に成功するポイントまで、徹底解説します。

この記事の監修者
監修者の中嶋 千博

中嶋 千博キャリアアドバイザー部 課長

航空会社で客室乗務員を経験した後、人生の重要な転機に関われるキャリアアドバイザーに魅力を感じ、「type転職エージェント」へ。以来IT領域専任のキャリアアドバイザーとして12年にわたり転職希望者をサポート。
卓越したIT領域のマーケット知識とインプットされた転職ノウハウを武器に、転職希望者と並走するパートナーとして新しいキャリアの可能性を提案し続けている。

インフラエンジニアとは?

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・そもそもインフラとは

「インフラ」とはインフラストラクチャー(Infrastructure)の略で、人々の生活を支える基盤を意味します。例えば鉄道や道路、公共施設、電気・ガス・水道、通信網など、私たちが暮らすために欠かせない設備を指します。

・インフラエンジニアとは

IT分野におけるインフラとは、私たちがシステムやインターネットを使用するために必要なサーバーやネットワークを指します。これらの設計・構築・運用・保守を手がける技術者がインフラエンジニアです。

インフラエンジニアの作業範囲は多岐に渡り、担当する技術領域によって「サーバーエンジニア」や「ネットワークエンジニア」などいくつかの種類に分かれます。会社やプロジェクトによっては、さらに役割が細分化されるケースもあります。

・システムエンジニア(SE)との違いは?

インフラエンジニアと似た職種に、システムエンジニア(SE)があります。インフラエンジニアサーバーやネットワークなどのIT基盤を扱うのに対し、システムエンジニアはソフトウェアやアプリケーションなどITシステム全般の開発を行います。インフラエンジニアが構築した基盤の上で動かすものをシステムエンジニアが開発・運用するという関係です。

インフラエンジニアの種類

先ほども紹介したように、インフラエンジニアは担当する領域や業務内容によって、いくつかの種類に分かれます。主に次のような種類があります。

サーバーエンジニア

サーバーの構築や運用、保守を行います。メールサーバーやWebサーバー、ファイルサーバーなどさまざまな種類のサーバーを設計・構築したり、障害が発生した時の対応を含めた運用・保守を行います。また、サーバー機器をラックに固定したり、他の機器とケーブルをつないで配線したりといった物理的な作業も発生します。

ネットワークエンジニア

コンピューターや電子機器をルーターやLANケーブルでつなぎ、安全かつ安定したネットワーク環境を設計・構築・運用します。作成した設計書に基づいて機器を接続させてネットワーク環境を作り、トラブルや不具合がないかをチェックしながら運用・保守を行います。

セキュリティエンジニア

情報セキュリティに特化したエンジニアで、ネットワークやシステムを外部のIT攻撃から守ります。セキュリティ機器を導入したり、サイバー攻撃やウイルス感染を未然に防ぐための対策を行ったりするのが主な業務です。社会全体で情報セキュリティへの意識が高まる中、注目が集まっている職種です。

インフラエンジニアの仕事内容

前述の通り、インフラエンジニアはIT基盤の設計・構築・運用・保守を手がけます。担当によって扱う技術領域はサーバーやネットワーク、セキュリティなどさまざまですが、いずれの仕事も「上流工程(要件定義・設計・構築)」と「下流工程(運用・保守・監視)」に分かれます。多くの場合は下流工程からスタートし、少しずつ上流工程の経験を積みながら、インフラエンジニアとしての専門性を高めていくことになります。

インフラエンジニアに必要なスキル・知識

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・自発的かつ主体的に行動できる

インフラエンジニアとして評価されるのは、自発的に業務改善や生産性を高めるための工夫ができる人です。いくら上流工程の経験を積んでも、受け身の姿勢で与えられた仕事をさばいているだけでは評価されません。反対に、経験が浅い人や技術力にまだ自信のない人でも、みずから考え行動できる人は、インフラエンジニアとして活躍できます。

自発的な行動として評価されるのは、例えば次のような経験です。転職を考えている人が意識的に実践すれば、面接で実績としてアピールできます。

  • ・チーム全体の工数を削減して効率を高める
  • ・障害の発生件数を減らすなど、品質向上のために工夫する
  • ・ 設計段階で検討すべき項目の漏れに気づき、顧客に提言する
  • ・ 運用を改善し、問題があればインフラの構成から見直しを図る

・エンドユーザーを意識した構築・運用ができる

インフラはユーザーから直接見えるわけではありませんが、だからこそサーバーやネットワークを使う人たちを意識して仕事をすることが必要です。ひと口にインフラと言っても、社内インフラもあれば、通信キャリアなどの大規模インフラもあり、Webサービスを動かすためのインフラなどさまざまです。

よって「自分は何に使うインフラを任されているのか」を把握し、その上に乗せるシステムやアプリケーションのユーザーがどんなことを求めているのかを考え、創意工夫できるインフラエンジニアが高く評価されます。

例えば災害時に使用されるネットワークなら、予想外の事故や障害が発生したり、接続機器が故障した場合でも、サービスを停止せずに稼働し続けるにはどうすべきかを考え、緊急事態下でも安全性を担保できるインフラを設計・構築できるエンジニアが重宝されます。

・自己研鑽を続けている

IT業界は技術革新のスピードが速く、日々新しいテクノロジーが生まれています。よってインフラエンジニアとして活躍するには、常にアンテナを高く張って最新の技術をキャッチアップし、自己研鑽を重ねることが必要です。マネジメント職に就いている人も、転職活動の面接では「インプットを続けているか」が問われるため、年齢や立場を問わず学び続ける努力が欠かせません。

また最近では、インフラをクラウド上に設計・構築するニーズが高まっているため、実務では経験がない人も、クラウド関連の資格学習をすれば転職の際にアピール材料となります。実際に資格を取得して意欲を証明できれば、未経験者でもクラウド案件に携わるチャンスが得られます。

・マネジメント経験がある

インフラエンジニアとして一定の経験年数を積んだ人は、転職市場でもチームマネジメントの経験が求められます。QCD(品質・コスト・納期)管理や新人の育成、顧客折衝などの経験があると、転職の際にマネジメント人材として評価されます。

インフラエンジニアに必要な資格

転職の際に資格があれば、自分のスキルや能力を証明できます。未経験の領域でも、自己研鑽として資格学習をすれば、書類選考や面接で意欲をアピールできます。

インフラエンジニアの仕事に役立つ資格や転職で有利になる資格には、次のようなものがあります。

・基本情報技術者試験/応用情報技術者試験

情報処理に関する国家資格です。基本情報技術者試験はエンジニアとして基礎的な知識を身につけることを目的とし、システムの設計・開発・運用やネットワークなどの技術に関する問題だけでなく、経営戦略やプロジェクトマネジメントまで出題範囲は多岐に渡ります。

基本情報技術者試験に合格した人が、次に目指す試験として位置づけられているのが応用情報技術者試験です。こちらも技術からプロジェクトマネジメント、経営まで出題範囲は幅広く、論述式の問題もあります。

・CCNA/CCNP

どちらもネットワーク機器メーカーのシスコシステムズが提供する資格で、ネットワークエンジニアの技能を同社が認定します。CCNPはCCNAより難易度が高く、上位資格に位置付けられています。両者とも世界共通基準の資格であり、取得すればネットワークエンジニアとしての基本スキルが備わっている証明になります。

・LPIC/LinuC

いずれもLinux技術者としての技術力を認定する資格です。LinuCは日本市場のニーズに合わせて開発された試験で、取得すればLinuxシステムの構築や運用だけでなく、クラウドシステムやアプリケーション開発に携わるために、必要なスキルを有した技術者であることの証明ができます。

・AWS 認定ソリューションアーキテクト

Amazonが提供するAWS(Amazon Web Service)の認定資格は、レベルや専門知識によって複数設定されています。そのうちAWS 認定ソリューションアーキテクトは、クラウドの知識を証明する中級レベルの認定資格です。AWSを一年以上使った実務経験をもつソリューションアーキテクト担当者を対象としています。

上記の他にも、次のような資格があればインフラエンジニアの仕事にプラスとなります。

・ORACLE MASTER Gold Oracle Database (オラクル社が提供する認定資格)
・ITIL Foundation (ITサービスマネジメントの知識を証明する認定資格)
・情報セキュリティマネジメント試験(情報セキュリティマネジメントの基本スキルを認定する資格)

インフラエンジニアに向いている人

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・細かいところに気を配れる人

ITの土台を支えるインフラに設計ミスやトラブルがあれば、その上で動くシステムやインターネットサービスも使えなくなり、社会全体やユーザーの生活に多大な影響を及ぼします。よってインフラエンジニアは、細かいところまで気を配り、手を抜かず丁寧な仕事ができる人に向いています。小さな違和感を見逃さず、注意深く作業を進められるエンジニアなら、障害が発生しにくくパフォーマンスの高いシステムを作ることができます。

・好奇心が旺盛な人

すでに説明したように、ITの技術は日々進歩しているため、常に最新の知識や情報を学び続ける必要があります。好奇心が旺盛で、新しい技術に興味を持ってみずから積極的にインプットできる人は、インフラエンジニアとして活躍できます。

・コミュニケーション能力が高い人

インフラエンジニアの仕事は、チームワークによって進められます。プロジェクトや作業を進める過程では、クライアント、上司や同僚、社内の関連部署など、さまざまな立場や職種の人たちとの連携が発生するため、関わる人たちと円滑なコミュニケーションをとれる人がインフラエンジニアに向いています。

インフラエンジニアのキャリアパス

インフラエンジニアのキャリアパスは、大きく分けて3つのパターンがあります。

①マネジメント層への昇進

現場で経験を積んだのち、プロジェクトマネージャー(PM)やプロジェクトリーダー(PL)となり、マネジメントを任されるのがインフラエンジニアの代表的なキャリアパスです。

  • 【マネジメントに求められる経験・スキル】
  • ・プロジェクトの計画・進捗管理の経験
  • ・要件定義や見積もりなどの作成業務の経験
  • ・エンジニア部門全体の管理・調整業務の経験
  • ・プロジェクト進行に関わる判断業務の経験

②ITスペシャリストを目指す

ITスペシャリストとは、特定の領域における専門家としてプロジェクトに参加する技術者です。現場でエンジニアとして一通りの業務を経験したのち、自分の適性や興味関心のある領域に特化して、プロフェショナルとして技術を追求していくキャリアパスです。

  • 【ITスペシャリストに求められる経験・スキル】
  • ・特定の領域に特化した高度な知識やスキル
  • ・サーバー、データベース、セキュリティ、クラウドサービスなどの各分野において、最新技術の動向を把握できる

③ITコンサルタントになる

エンジニアとして培った技術的な経験やスキルを活かして、ITコンサルタントに転じるキャリアパスもあります。これはIT技術の観点からコンサルティングを行なう職種で、クライアント企業の経営や事業における目標達成や課題解決を支援するため、技術だけでなく経済やビジネスなど幅広い知識が必要です。

  • 【ITコンサルタントに求められる経験・スキル】
  • ・顧客のニーズに合ったITインフラの構築や戦略提案の経験
  • ・IT業界だけでなく、幅広い業界に関する経済知識や経営スキル
  • ・プレゼンテーションをはじめ、ビジネス全般で役立つスキルや知識

インフラエンジニアの転職成功のポイント

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・転職市場の最新動向は?

近年はクラウド経験者を求める企業が急増しており、AWS(Amazon Web Service)、Microsoft Azure、GCP(Google Cloud Platform)などの実務経験がある人材は、引き続き転職市場で高いニーズがあります。

なかでも自己研鑽を積んでいる人は採用選考でも評価が高く、転職の成功率も高い傾向があります。「インフラ+マネジメント能力」「インフラ+プログラミング能力」など、プラスαのスキルや能力がある人材は特に評価が高いため、インフラの知見に加えてアピールできる要素を身につけることが、転職を成功させるポイントです。

・未経験からインフラエンジニアを目指すには?

未経験者がインフラエンジニアとして採用を目指すには、自己研鑽として資格の学習・取得の実績があると、書類選考や面接で転職の意欲を示すアピール材料になります。未経験者であれば、比較的難易度が低いCCNAやAWS認定資格、LinuCなどがお勧めです。また専門のスクールや職業訓練校、学生時代などに勉強したことで、インフラエンジニアの仕事に役立つものや関連するものがあれば、ぜひ面接でアピールしてください。

面接では、経験のない仕事でも熱意を持って取り組めるかどうかを確認されます。前職までの仕事で一番頑張ったことや、その経験を通して成果を出した実績があれば、仕事への達成意欲や責任感をアピールできます。事前にこれまでのキャリアを振り返り、該当する経験や実績を洗い出して、面接でわかりやすく伝えられるように準備することが大事です。

また面接では、「エンジニアにはさまざまな職種がある中で、なぜインフラエンジニアをやりたいのか」を必ず聞かれます。こちらについても事前に転職理由や志望動機を整理し、インフラエンジニアに興味を持った具体的なエピソードなどを語れるように、しっかり準備して面接に臨んでください。

まとめ

インフラエンジニアは、人々の生活に欠かせないITの基盤を支える大事な仕事です。採用市場でも高いニーズがあり、意欲や適性があれば未経験から転職を目指すことも可能です。自分の技術を活かして世の中の役に立ちたい人や専門性を高めたい人は、インフラエンジニアとしてキャリアを積むことを考えてみてはいかがでしょうか。

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