履歴書の健康状態欄の書き方【例文付き】通院中や持病のケースも解説

最終更新 : 2023.1.19

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履歴書の「健康状態欄」に、何を書けば良いのか迷ったことがある方も多いのではないでしょうか?履歴書の中でも見落としがちなこの項目ですが、実は健康な方でも必ず記入する必要があります。

そこで本項では、健康状態欄の適切な書き方について解説していきます。「持病があるけど、どこまで書けばいいのかわからない」「健康状態が悪いと採用に影響する?」といった疑問にもお答えしているので、ぜひ履歴書作成に役立ててください。

この記事の監修者
監修者の浜野 陽介

浜野 陽介エキスパートキャリアアドバイザー

【保有資格】国家資格キャリアコンサルタント
前職では生活用品のメーカー営業として法人営業を経験。人生の重要な転機に関われるキャリアアドバイザーに魅力を感じ、キャリアアドバイザーへ転身。以来、一貫してIT領域でのキャリアカウンセリングに従事しており、エンジニアの転職支援を強みとしている。
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健康状態欄の書類選考への影響

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健康状態欄に書いた内容が、選考にどのような影響を与えるのか?持病がある方は、不安に感じることも多いかと思います。

そもそも「健康状態欄」を記載する目的は、一体何でしょうか?それは、採用担当者が「応募者が通常業務をこなす上で支障がないか」「長期的に就業できるかどうか」を判断するためです。すでに完治していたり、業務上支障のない病気や怪我であれば選考に影響はありません。

もし、過去になんらかの病気を患った経験がある方や、いま現在病気や怪我を抱えている方でも、それが業務に影響がない程度のものであれば無理に記載せず、「良好」と書いても問題はないのです。持病を記載するかどうかは、「業務に支障が出るかどうか」を基準に判断すれば良いでしょう。

一方で、業務になんらかの影響が出ると考えられる場合、それを隠すことは好ましくありません。たとえば、本来業務を行う「日中の時間帯に通院が必要な場合」など、採用する企業があらかじめ知っておかなくてならない情報は必ず記載しましょう。

とはいえ、現代では企業が選考を行う際、応募者に既往歴がないかを確認したり、健康状態を理由に不採用とすることはあまり望ましくないとされています。そのため、必要以上に健康状態について考えすぎないほうが良いでしょう。

たとえ通院が必要な病気・怪我であったとしても、定期通院していれば業務上問題ないのであれば、その旨をきちんと記載すれば大丈夫です。

もし、一般的に影響がないと考えられる病気であっても、あなたが事前に伝えた方が良いと考えるのであれば、正直に伝えてしまった方が良いでしょう。不安を抱えながら仕事に就くより、きちんと企業に理解してもらった上で働くほうが安心です。

いずれにせよ、健康状態欄は履歴書を通して採用担当者に自分の状態をアピールする場であると、ポジティブに考えてください。

ただし、ひとつだけ避けてほしいのが、健康状態欄の項目を空欄で提出することです。履歴書はどの項目も漏れなく記載し、すべて埋めることが前提です。たとえ健康状態にまったく問題がない場合であっても、必ず「良好」と記載するようにしましょう。

健康状態:良好な場合の記入例

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病気を患っておらず、思い当たる自覚症状もないのであれば、「良好」と書けばOKです。たとえば現時点で風邪を引き体調を崩していたとしても、数日以内に治るようなものであればとくに記載する必要はありません。怪我の場合も、採用までに完治するのであれば同様です。

もし、あなたが自身の健康状態について自信がある場合は、「きわめて良好」と書いても良いでしょう。健康であることをアピールすることで、採用面で有利に働く可能性があります。その場合は「○年間、無遅刻・無欠勤」など、具体的な情報を記載することが望ましいです。

(例)
・良好
・きわめて良好(これまで〇年間、無遅刻・無欠勤です)

業務に支障のない持病・既往症・怪我がある場合の記入例

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もし、持病や怪我があり、定期的に通院が必要な状態であったとしても、それが業務に影響がないのであれば(休日に通院している場合など)、とくに記載する必要はありません。

また、風邪を引きやすい方や、生理痛・片頭痛に悩まされている方など、慢性的な体調不良を抱えている場合であっても、業務に支障がないのであれば「良好」と書いて構いません。

〜過去にうつ病など精神疾患と診断されたが完治している場合〜

その他、過去にうつ病などの精神疾患と診断された場合についても、完治しているのであればとくに記載しなくて問題はありません。

しかし、転職後うつ病の病歴が職場で発覚してトラブルが起こるのを未然に防ぎたい方もいるかと思います。ただ精神疾患の病名の記載は個人の判断となり、記載した場合は長期就業懸念等のご理由から、選考上不利になる可能性もありえます。

その場合は、「良好」の補足として括弧書きで(現在は完治しており、業務に支障はありません。)と記載をし、業務に影響がないことをアピールするのも方法の一つです。

ただし、経過観察中の場合は、たとえ薬を飲んでいれば症状が出ない状態であっても、定期的な通院が必要であることを記載した方が良いでしょう。

〜病気やケガで前職を退職している場合〜

一方で、病気やケガで前職を退職している場合は、注意が必要です。

その場合は、職歴欄に「病気療養のため退職」と書くなどして、退職の経緯と現在は業務の遂行に問題がない旨をきちんと記載しましょう。前職の退職理由は面接で必ず聞かれる項目のため、しっかりと理由を説明することで、採用担当者に余計な誤解を与えずに済みます。

(例)
・良好 ・良好(現在は完治しており、業務に支障はありません) ・良好(うつ病の治療のため定期的な通院が必要ですが、業務に支障はありません)

業務に支障のある持病・既往症・怪我がある場合の記入例

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持病や怪我の治療で業務中に通院する可能性がある場合は、履歴書や面接でその旨を伝えることで周囲の協力を得やすくなります。定期的に休暇を取得しなければならない場合、その頻度も記載しておきましょう。

重要なのは、日常的に業務について支障がないことを必ず記入することです。具体的な病名については書かなくても構いませんが、面接等で詳細を聞かれることも少なくありません。もし、面接で病状について聞かれた際は、体調面にはまったく問題がないことや、実際の業務には支障が出ないことをあらためて伝えましょう。

また「腰痛で重いものが持てない」など、業務上必要な動作がどうしてもできない場合も必ず履歴書に記載しましょう。具体的にどのような作業ができないのか書いておけば、業務内容を企業側が配慮してくれる可能性があります。

不安を抱えながら働くよりも、自分の症状をあらかじめ伝えておくほうが、あなたにとっても、企業にとっても有益となるでしょう。

(例)
・通常の業務に支障はありませんが、持病の定期健診のため、月に1回午後休暇を希望いたします。
・通常の業務に支障はありませんが、持病のヘルニアにより、重いものを持ち上げるなどの作業が困難です。

まとめ

履歴書の健康状態欄は、企業が「業務に支障がでるかどうかの判断の材料」チェックを行う項目です。健康状態にまったく問題がないから健康状態欄を空白で履歴書を提出しする。といったことがないようにしましょう。

また、過去に病気をしたり、現在も通院をしている場合は、必要以上にマイナスに捉えるのではなく、転職先で気持ちよく働くための自分の状態をアピールする場とポジティブに考えましょう。

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