履歴書写真のベストな服装は?身だしなみやマナーを徹底解説

掲載日 : 2021.11.18最終更新日 :2021.11.18

履歴書写真のベストな服装は?身だしなみやマナーを徹底解説

履歴書には必ず写真を貼らなければいけません。でもいざ写真を用意する段階になると、「どんな服装で撮影すればいいんだろう?」「スピード写真でもいいのだろうか」など、さまざまな疑問が湧いてくるものです。

そこで本記事では、履歴書写真の基本的なルールやマナーから、撮影時の服装や髪型の注意点、具体的なOK例とNG例、好印象な写真に仕上げるためのコツまで徹底解説します。

この記事の監修者
監修者の檀上 悠一

檀上 悠一キャリアアドバイザー部 部長

営業職の転職支援を中心にキャリアアドバイザーとして従事。現在は営業職や販売・サービス職の転職支援を行うキャリアアドバイザー部の部長。第二新卒向けの面接対策や、女性の転職支援にも強い。
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履歴書写真は重要

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履歴書に貼る写真は、企業の採用担当者が最初に目にするあなたの顔です。第一印象を左右する重要なものと考えてください。

第一印象を良くするには、写真の撮り方や貼り方にも気を配る必要があります。これから紹介する基本ルールや撮影のポイントを参考に準備を進めてください。

履歴書写真の基本

写真のサイズは「縦4cm×横3cm」

履歴書に貼る写真のサイズは、「縦4cm×横3cm」が一般的です。市販の履歴書には写真の貼り付け枠があり、「縦36〜40mm、横24〜30mm」などと指定のサイズが記載されているものが多く、「縦4cm×横3cm」ならその枠内にきれいに収まります。

一般の人が使用する機会の多い証明写真には、履歴書用の他に「運転免許証用」や「パスポート用」があります。運転免許証用は履歴書用より小さく、パスポート用は大きくなります。間違って他の証明写真用のサイズで撮影してしまう人も多いので注意しましょう。

撮影から「3ヶ月以内」のものを使用する

撮影してから長い時間が経った写真を履歴書に使うのはNGです。その間に髪型や体型が変化して、現在は外見の印象が変わっている可能性があるからです。

履歴書に使える写真の有効期限は、「3ヶ月以内」が目安とされています。「以前に撮影した写真があるからそれを使おう」と思う人もいるかもしれませんが、3ヶ月以上前に撮影した写真は使わず、新たに撮り直してください。

背景色の基本は「白・青・グレー」

証明写真は、余計なものが映りこまないことが前提です。無地の背景をバックに、自分の姿だけが写るように撮影します。

背景色は白、青、グレーが基本です。背景色が選べる場合はこの3色から選ぶといいでしょう。迷ったときは、明るい印象に仕上がる白がお勧めです。

履歴書写真のベストな服装

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履歴書写真は、ビジネスシーンにふさわしい清潔感のある服装や髪型で撮影します。カジュアルすぎたり、派手な印象を与えるものは適しません。以下のポイントを押さえて、履歴書写真にベストな服装や髪型を準備してください。

男性の場合

服装

紺やダークグレーなどの落ち着いた色のスーツを着用します。ワイシャツは白、ネクタイは派手すぎない色を選びます。ボタンダウンのシャツやポロシャツ、柄物などカジュアルな印象のものは避けましょう。

髪型

目元が隠れると表情がわかりづらく暗い印象を与えるので、前髪は目にかからないようにしましょう。髪は撮影前にきちんと整え、寝ぐせや乱れがないかチェックします。個性を出そうとしてアレンジの効いた髪型にするのは避けてください。履歴書写真では、スーツに合わせたビジネスパーソンにふさわしい髪型が基本です。

女性の場合

服装

紺やダークグレーのスーツまたはジャケットを着用します。インナーは、白や淡い色のシャツやブラウス、カットソーなどシンプルなものを選びます。胸元が開きすぎたデザインはNGです。また、イヤリングやネックレスなどのアクセサリーは身につけないほうが無難です。

髪型

ロングヘアの人は、顔まわりをすっきり見せるポニーテールやハーフアップ、ひとつ結びなどにするといいでしょう。前髪やサイドの髪が顔にかかってしまう場合は、横に流したり耳にかけたりして、顔がはっきりと映るようにします。シュシュやカチューシャ、リボンなどはビジネスシーンに不向きなので避けてください。

メイク

メイクはファンデーションやチーク、リップなどを使い、健康的な顔色に見えるように仕上げましょう。あくまでナチュラルメイクを基本とし、過度なアイメイクや濃すぎるリップは控えて、派手になりすぎないように注意してください。

また、面接の場でノーメイクはNGとされます。よって履歴書の写真撮影も、きちんとメイクをして臨みましょう。

履歴書写真の良い事例・悪い事例

男性の場合:OK例

・髪型:前髪が目にかからない。寝ぐせや乱れがないように、ワックスなどで整えている。
・服装:シャツのボタンをしっかり留め、ネクタイもきちんと締める。自分に合うサイズを着ている。
・姿勢:背筋を伸ばして正面を向いている。左右の肩の高さがそろっている。
・表情:口を閉じたまま口角をキュッと上げている。自然な微笑みになっている。

男性の場合:NG例

・髪型:明るすぎる髪色、長すぎる髪、アレンジしすぎた髪型、目が隠れる髪型にしている。寝ぐせがついたままになっている。
・服装:派手な色のネクタイやスーツを着ている。ネクタイが曲がっている。スーツにシワや汚れが目立つ。
・姿勢:猫背になっている。上半身が斜め向きになるなど、角度がつきすぎている。あごが上がっている、または引きすぎている。
・表情:無表情か、歯が見えるほどの笑顔を見せている。カメラを睨みつけている。

女性の場合:OK例

・髪型:前髪が目にかからないようにするか、横に流すなどして、表情がはっきり見えている。髪が長い人は、顔まわりをすっきり見せるポニーテールやハーフアップ、ひとつ結びなどにまとめている。
・メイク:チークやリップで顔色をよく見せ、ナチュラルメイクに仕上げている。
・服装:紺やグレーなど、落ち着いた色合いのスーツまたはジャケットを着用している。インナーは白のブラウスやカットソーにする。
・姿勢:背筋を伸ばして正面を向いている。左右の肩の高さがそろっている。
・表情:口を閉じたまま口角をキュッと上げている。自然な微笑みになっている。

女性の場合:NG例

・髪型:前髪が目にかかり、表情がわかりづらくなっている。寝ぐせや乱れが目立ち、髪を整えていない。派手な髪型や髪色になっている。
・メイク:ノーメイクか、または過度なアイメイクや濃すぎるリップで「盛るメイク」をしている。
・服装:スーツやジャケットを着用していない。派手な色や胸元が広く開いたカットソーを着ている。
・姿勢:猫背になっている。上半身が斜め向きになるなど、角度がつきすぎている。あごが上がっている、または引きすぎている。
・表情:無表情か、歯が見えるほどの笑顔を見せている。カメラを睨みつけている。

履歴書写真のチェックポイント

履歴書写真は、選考における第一印象を左右する重要アイテムです。採用担当者や面接官に好印象を与えられるように、撮影前は下記の点をチェックしましょう。

  • ・髪はしっかりとセットされているか
  • ・髪型や髪色は派手ではないか
  • ・前髪は目にかかっていないか
  • ・スーツやシャツ、ネクタイは適切な色・デザインか
  • ・服にシワやホコリはついていないか
  • ・ネクタイは曲がっていないか
  • ・ナチュラルメイクになっているか
  • ・姿勢はまっすぐ正面を向いているか
  • ・表情は口角が上がり自然な微笑みになっているか

履歴書写真の撮り方

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履歴書写真は、写真館でプロのカメラマンに撮影してもらうのがベストです。ライティングを調整しながら本格的な機材で撮影するので、仕上がりの美しさが違います。また、カメラマンから表情や姿勢についてアドバイスがもらえるのも魅力です。写真館によっては、ヘアメイクをしてくれるところもあります。

その他の撮影方法に、スピード写真があります。駅や商業施設などに設置された証明写真機を利用して、短時間で安く撮影できるのがメリットです。表情や姿勢などは自分でチェックする必要があり、写真館に比べるとカメラや照明の性能は低くなりますが、スピード写真でも問題はありません。

自撮り写真を履歴書に使うのは避けてください。画質の低さなどの問題もありますが、それ以上に「転職に対する本気度が低い」といったネガティブな印象を採用担当者に与えてしまうリスクがあります。履歴書写真には、必ず写真館で撮ったものかスピード写真を使いましょう。

撮影方法別のメリット・デメリットをまとめました。

撮影場所 メリット デメリット
写真館 ・品質が高い
・撮影時のアドバイスがある
・データがもらえる
・料金が高い
・時間がかかる
スピード写真 ・撮影の時間が短い
・利便性の高いところにある
・写真館に比べると料金が安い
・表情や姿勢など自分でチェックする必要がある
・写真館に比べると質は下がる
・時間や撮影回数に制限がある
自撮り ・手軽に撮影できる
・お金がかからない
・写真の質が劣る
・本気度が低いと受け取られる可能性がある

履歴書写真を貼る際の注意点

履歴書に貼る前に、写真の裏側に自分の氏名を記入しましょう。万が一、提出後に写真がはがれてしまっても、採用担当者が誰の写真か確認できるようにするためです。ひと手間かかりますが、相手に対する気配りや思いやりとして、名前を記入することをお勧めします。

写真を貼るときは、履歴書に印刷された指定位置の枠線に沿って、きれいに貼り付けましょう。せっかくぴったりのサイズで撮影したのに、写真が曲がっていたり、枠線からずれたりしていたら台なしです。複数枚が映った写真シートを自分でカットして貼る場合は、「縦4cm×横3cm」の線に沿って、カッターと定規を使ってまっすぐ切り取ります。

証明写真を上手に撮るには?

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スピード写真を撮ったものの、思うような表情や仕上がりにならなかった経験がある人は多いでしょう。証明写真を上手に撮るには、いくつかのコツがあります。少しでもきれいに撮るために、以下で紹介する方法を実践してみてください。

顔の汗や脂を抑える

撮影前にハンカチやあぶらとり紙で顔の汗や脂を抑えると、テカリを防げます。

顔の体操で表情を柔らかく

事前に軽く顔の体操をして、筋肉をほぐしておくと表情が柔らかくなります。口を大きく開けて「あ・い・う・え・お」の発音を何度か繰り返すだけでも、表情の固さが取れます。

白いハンカチやコピー用紙を膝に置く

顔を下から光で照らすと、明るく鮮明な写真に仕上がります。プロのカメラマンはレフ板と呼ばれる反射用の板を使いますが、自分でスピード写真を撮る場合は、ハンカチやコピー用紙など白いものを膝の上に置くと、光を反射させてくれます。

補正機能を活用する

証明写真機には、肌色や肌質の補正機能がついたものがあります。肌のキメを整えたり、美白から健康的な肌色まで調整できたりと、機種によって機能はさまざまです。これらを活用すれば、誰でも簡単に写真の仕上がりを補正できます。

履歴書写真でよくある質問

Q.眼鏡をかけたままでもいい?

A.眼鏡をかけたままでも問題ありません。ただし、眼鏡が反射して表情がわからなかったり、目が隠れてしまった場合は、撮り直す必要があります。

Q.履歴書写真と面接で髪型が変わるのはNG?

A.髪型を大きく変えた場合など、見た目の印象に変化があったときは証明写真も撮り直すのが無難です。実物と写真のギャップが大きいと、採用担当者や面接官を戸惑わせてしまいます。履歴書写真と面接で実際に会うときの印象を合わせることが大事です。

Q.履歴書写真は使い回してもいい?

A.履歴書写真を使い回すのはNGです。一度貼ったものをはがすと、写真がよれてしまいます。それを別の履歴書に貼るのは印象が良くありません。

せっかく好印象な写真を撮影できたとしても、使い回すことで採用担当者に与える印象が悪化する可能性があります。応募への本気度を示し、好印象を与えるためにも、使い回しはせずに毎回きれいな写真を使いましょう。

まとめ

採用担当者に与える第一印象を左右するのが履歴書写真です。「面接できちんとすればいい」と考えず、写真撮影の段階から服装や髪型などにも注意を払うことが重要です。履歴書写真のルールやマナーを知り、よりきれいに撮影するコツを踏まえて、好印象な写真に仕上げましょう。

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