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最終更新 : 2018.06.13
履歴書を提出する際、一部の企業では手書きの作成を求められることがあります。その際にどんな筆記用具を使えばよいのか、選び方のポイントを紹介します。
加藤 美季エキスパートキャリアアドバイザー
ブライダルジュエリーの販売と店舗の店長を経験。モノではなく、個人の提案力が試される職業に挑戦したいという想いから、「type転職エージェント」キャリアアドバイザーに。現在では営業職経験者を中心に、転職者に「寄り添ったカウンセリング」をモットーに転職希望者に向き合っている。 監修者プロフィールを詳しく見る >>履歴書を手書きする時は、ボールペンを使うことをおすすめします。インクでしっかり書くことができて、文字がにじんだりかすれたりしにくいからです。また、丁寧で読みやすい文字を書くには使い慣れた筆記用具を使うのが一番なので、誰にとっても身近なボールペンが最適です。
インクを使った筆記用具なら、他に万年筆やサインペンなどもありますが、ボールペンに比べて文字がにじみやすいのが難点です。
書類の大半が手書きだった時代は、大事な書類は万年筆で作成すべきだと考えられていましたが、現在はその慣習もほとんどなくなったため、あえて万年筆を使う必要はありません。
普段から万年筆を使い慣れているのであれば使用しても構いませんが、そうでない場合は、やはり誰でも使い慣れているボールペンがおすすめです。
一方で、使ってはいけない筆記用具も2つあります。
最近よく目にする「消せるボールペン」の使用は避けてください。摩擦熱によって無色になるインクを使っているため、記入した面が何かにこすれたり、室温が高くなる場所に置いたりすると、文字が薄れたり消えたりします。
履歴書には、鉛筆やシャープペンなど簡単に文字が消せる筆記用具を使ってはいけ ません。第三者が簡単に修正や改ざんできてしまう書類は、ビジネスシーンにおいて正式な文書とは認められないのが常識です。
企業に提出する履歴書も立派なビジネス文書なので、消しゴムなどでは消せない筆記用具を使うのが大原則です。また鉛筆やシャープペンの場合、誰かが意図的に消そうとしなくても、他のものとの摩擦で文字がかすれてしまったり、長期保存した際に文字が消えてしまう危険性があります。
基本的には、自分が普段から使い慣れたタイプのボールペンを使えばいいでしょう。先ほども述べた通り、扱いに慣れていない筆記用具を使うと、文字がうまく書けなかったり、書き損じが多くなりやすいからです。
手書きによる履歴書の作成を求める企業では、文字のきれいさやていねいさを重要視することが少なくありません。
その応募者が「相手が読みやすい書類を作成する能力があるか」「作業をていねいにやり遂げる意欲や集中力があるか」などを判断する材料とするためです。よって、自分にとって書きやすいボールペンを使うのが大前提です。
ただし、ボールペン選びで必ず押さえて欲しいポイントがいくつかあります。詳しい選び方のコツは以下の通りです。
ペン先が細いボールペンで書くと、文字が読みづらく、かつ弱々しい印象を与えてしまいます。
はっきりとして読みやすく、力強さや堂々とした自信を感じさせる文字を書くには、0.5mmか0.7mmのボールペンがおすすめ。
文具店やコンビニなどで扱っているボールペンはこの2種類が主流なので、手軽に入手できるのもメリットです。「どちらがいいのか迷う」という人は、太めの0.7mmを選べばいいでしょう。
履歴書を書く時は、原則として「黒」を使ってください。市販の履歴書には「黒または青の筆記用具で記入」と書かれていることがありますが、現在のビジネスシーンで書類作成に使われるのは青より黒が一般的ですから、履歴書でも黒を選ぶのが無難です。
基本的には、水性インクさえ避ければ、油性インクでもゲルインクでも問題ありません。また、同じインクでもメーカーや商品によって書き心地に差があったり、人によって書きやすいと感じるインクが違ったりするので、店頭で色々と試し書きをして、自分が使いやすいと感じるものを選んでください。
履歴書の手書きにおすすめのボールペンを挙げるなら、「ペン先の太さが0.7mmで、黒のゲルインク」となります。ただし、先ほども述べたように、使用感には個人差がありますので、必ず試し書きをして自分にとってベストな一本を選んでください。
ボールペンのインクには、大きく分けて「水性インク」「油性インク」「ゲルインク」の3種類があります。
インクの出る量が多めなので、滑らかで書きやすいというメリットはありますが、水に濡れるとにじんだり消えたりしやすいのがデメリット。配送の途中で雨に濡れたり、湿気の多い場所に保管した場合などに文字が読めなくなる懸念があります。
油性インクのボールペンなら水に強く、にじみにくいので安心です。また、紙の裏にインクが移ってしまうといった心配もありません。ただし、油性インクは水性インクに比べて滑らかさではやや劣るため、人によっては書きにくいと感じるかもしれません。
ゲルインクは、水性インクと油性インクが持つそれぞれの弱点を克服し、両方の長所を兼ね備えています。インクがにじみにくく発色に優れ、書き心地も滑らかで文字がかすれることもありません。まさに水性と油性の“いいとこどり”のインクと言えるでしょう。
書き間違いや書き損じが生じた時に、修正液や修正テープを使ってはいけません。二重線を引いて消すのもNGです。
正式なビジネス書類である履歴書で修正があれば、採用担当者に「常識がない人」と見なされる可能性があります。もし間違えたら、面倒でも最初から書き直してください。
また、文字を書いている時に洋服の袖口や手首でこすってしまい、ボールペンのインクがかすれたり、用紙が黒く汚れたりすることがあります。
いくらボールペンのインクがにじみにくいとはいえ、強い摩擦を直接与えるのは避けましょう。
書き終わった箇所に触れないよう注意しつつ、さらに袖口や手首の下にコピー用紙やティッシュペーパーなどを当てて書き進めれば、手書きの書類をきれいに仕上げることができます。
手書きは手間がかかりますが、だからこそ「どれだけていねいに作成したか」が問われます。採用担当者が履歴書を見た時に雑な印象を与えないよう、ビジネス文書のルールを守って、できる限りきれいに仕上げるよう心がけてください。
書類を作成する本人にとって使いやすく、書類を受け取る採用担当者にとっても読みやすいボールペンは、履歴書の作成に適した筆記用具です。
選び方のポイントを理解した上で自分に合ったボールペンを選び、採用担当者に好印象を与える履歴書を作成しましょう。
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