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最終更新 : 2018.6.8
履歴書には「通勤時間」を記載する欄がありますが、「どこからどこまでの時間をかけばいいのか」「どれくらい詳細に書かなくてはいけないのか」など、意外と書き方に悩んでしまうことが多いもの。
また、通勤時間の記入欄は目立たないように見えて、実は採用担当者が必ずチェックする重要な情報でもあります。
そこで、履歴書に通勤時間を書く時のポイントについて詳しく解説します。
加藤 美季エキスパートキャリアアドバイザー
ブライダルジュエリーの販売と店舗の店長を経験。モノではなく、個人の提案力が試される職業に挑戦したいという想いから、「type転職エージェント」キャリアアドバイザーに。現在では営業職経験者を中心に、転職者に「寄り添ったカウンセリング」をモットーに転職希望者に向き合っている。 監修者プロフィールを詳しく見る >>履歴書で記入を求められる通勤時間とは、「自宅から会社に行くまでにかかる片道の所要時間」です。
電車やバスなどの公共交通機関を利用する時間だけでなく、徒歩や自家用車、自転車なども含めたすべての移動時間を合計し、自宅を出発してからオフィスに到着するまでのドアツードアの時間を書いてください。
また、履歴書には通勤にかかる「最短時間」を記入してください。
複数の通勤経路がある場合は、最短ルートを使った場合の時間を書くのが原則です。
通勤ラッシュや道路の渋滞などで通常より時間がかかる可能性があっても、それらの例外的な事情は考慮しません。
「自分が使う路線は遅延が多いので、その分を見込んで平均的な時間を書いておこう」などと考えて、長めの時間を書く必要はないということです。
自宅と会社の間で寄り道することも想定しません。
実際には「子どもを保育園に送ってから出社する」「健康のために遠回りして歩く」といった場合でも、履歴書に書くのはあくまでも「自宅からオフィスまで寄り道せずに移動した場合、最短でどれくらいかかるか」です。その前提で採用担当者は通勤時間を確認するので、誤解を生むような情報は書かないようにしましょう。
通勤時間の記入欄は目立たない場所にある小さなスペースなので、「それほど重要な情報ではなさそうだし、適当に書いておけばいいだろう」と考えるかもしれません。
しかし企業の採用担当者は、応募者が思っている以上に通勤時間を慎重にチェックしています。
理由の一つは、その人が入社した場合に交通費がいくらかかるのかを知るためです。もし長時間の通勤によって高額な交通費や通勤手当が発生すれば、会社が負担するコストはそれだけ大きくなるので、採用担当者としてもきちんと把握しておく必要があります。
もう一つの理由は、本人の通いやすさや仕事への影響を知るためです。
通勤時間が長すぎると、会社に通うのが苦痛になって早期退職につながるリスクが考えられます。
出勤するだけで体力を消耗するほどの長時間通勤になると、仕事のパフォーマンスが低下する可能性も想定されます。
こうした懸念材料がないかを判断するため、採用担当者は履歴書の通勤時間を重視するのです。
通勤時間は5分単位で記入しましょう。
「28分」などと1分単位で細かく書く必要はありません。
もし1分単位の端数がある場合は、四捨五入した数字を書いてください。
通勤時間だけでなく、補足として交通手段を記入した方がよい場合もあります。
バスや自家用車のように、道路の交通状況によって遅延が発生しやすい交通手段は、念のために書き添えた方がよいでしょう。
その場合は、通勤時間の欄の余白に「バス」「自家用車」などと記入すればOKです。
新幹線や特急料金が発生する電車など、特別な料金がかかる交通手段を使う場合も、そのことを余白に書き添えてください。
ただし、新幹線や特急などの交通手段を通勤に使うことが認められていない会社もあるので、「新幹線を利用しない場合は○時間△分」と念のために書き添えておきましょう。
電車や地下鉄を利用する場合でも、複数のルートがあるなら、どの経路を使った場合の時間なのかを書き添えることをお勧めします。
ルートによって交通費や通いやすさが変わってくるため、経路を正確に知りたいと考える人事担当者が多いためです。
その際は「○○線××駅→△△線◎◎駅→●●線□□駅 を利用の場合」などと書き添えればよいでしょう。
最短の通勤時間は、インターネットの地図サイトや交通ルートの検索サイトで調べることができます。
わざわざ自分で実際に移動して、時間を計測する必要はありません。
「Googleマップ」を使えば、出発地の自宅から到着地の会社まで最短ルートと時間を確認できます。自宅の最寄駅から会社の最寄駅までの時間なら、公共交通機関を使った場合の乗り換え検索ができる「Yahoo!路線情報」「NAVITIME」などで手軽に調べられるので、上手に活用してください。
上記のポイントをふまえた、書き方のサンプルがこちらです。
履歴書を作成する際には、参考にしてみてください。
履歴書に書く通勤時間は、原則として「応募した時点で居住している現住所から通う場合の時間」を記入します。
ただし、転職を機に転居する可能性がある場合や、採用されたら会社に近い場所に引っ越したいと考えている場合は、その情報も記載しましょう。
より正確な情報を確認できるので、人事担当者も安心できます。
【転居先が決まっていない場合】
通勤時間の欄には現住所から会社までの通勤時間を書きます。
そして「備考欄」や「その他」の欄に、「御社に採用が決まりましたら、通勤40分以内の場所に転居を検討致します」などと補足のコメントを記載します。
【転居先が決まっている場合】
通勤時間の欄には現住所から会社までの通勤時間を書きます。そして、履歴書の「現住所」の欄の下にある「連絡先」の欄か、または「備考欄」や「その他」の欄に、新住所とそこから会社までの通勤時間を書きます。
応募先の会社に複数の支社や支店があり、どの勤務地に配属になるかわからないケースもあります。その場合は次のように書けば問題ありません。
【入社後の勤務地がわからない場合】
自宅から最寄りの支社や支店を調べ、「最寄りの○○支店に配属の場合」と書き添えた上で、通勤時間を書きます。
あくまで一般論ですが、企業の人事担当者が採用に影響しないと考える通勤時間の目安は最大で90分から120分くらいです。それ以上かかるからといって必ずしも不利になるわけではありませんが、先ほど説明した交通費の負担や仕事への影響などの理由から、懸念や不安を抱く採用担当者もいることは事実です。
さらに、通勤時間が応募者の評価に直接影響は与えなくても、合否を判断する材料の一つとして扱われる可能性がないわけではありません。
例えば採用枠が1人しかない求人で、まったく同じ評価の2人の応募者が最終面接まで残った場合に、どちらかの通勤時間が極端に長かったら、それが減点材料になる可能性は否定できません。
能力も人物像も同じくらい優秀で、「会社としてはどちらも採用したいが、どうしても1人を選ばなくてはいけない」というケースにおいては、通勤時間が応募者を比較検討する材料として使われるかもしれないことは頭に置いておきましょう。
また企業によっては、一ヶ月に支給する交通費の上限を決めていることがあります。
よって、履歴書に書いた交通手段と経路を使った場合の交通費が上限を超える人には、採用担当者から「交通費の一部を負担してもらうことになるが、それでもいいか」という確認があるはずです。
本人がOKなら構いませんが、納得がいかずに断れば、当然ながら採用においてある程度のハンデは負うことになります。
また、本人が交通費の自己負担を受け入れられないなら、そもそもその会社に入社すべきなのかを考え直す必要も出てくるでしょう。
「通勤時間の長さが不利になるのでは」と心配なら、そのマイナス要素をリカバーする手段があることを書き添えるとよいでしょう。
もし引っ越しが可能であれば、「御社に採用が決まりましたら、通勤1時間以内の場所に転居する予定です」などと補足の記入をすることで、前向きな印象を伝えられます。
企業のコスト負担をできるだけ軽減し、自分自身も会社に通勤しやすい環境で日々の仕事にベストを尽くしたいという意欲があることをアピールすれば、通勤時間のハンデを最小限に抑えることが可能です。
履歴書の通勤時間は、企業が応募者を知るための重要な情報として扱われます。
採用担当者が求める情報を正確にわかりやすく記載し、相手に好印象を与える書き方を心がけてください。
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