退職の切り出し方ってどうすればいい?円満退社するコツ

最終更新 : 2018.10.1

退職の切り出し方ってどうすればいい?円満退社するコツのイメージ-type転職エージェント

退職すると決めたものの、誰に対してどのように話を切り出せばいいのかわからない。そんな悩みを抱えている人がいるのではないでしょうか。会社ともめることなく円満に退社するには、その第一歩となる「退職の切り出し方」が重要です。そこで、退職を切り出す際の注意点やマナー、具体的な切り出し方まで詳しく解説します。

この記事の監修者
監修者の中嶋 千博

中嶋 千博エキスパートキャリアアドバイザー

航空会社で客室乗務員を経験した後、人生の重要な転機に関われるキャリアアドバイザーに魅力を感じ、「type転職エージェント」へ。以来IT領域専任のキャリアアドバイザーとして12年にわたり転職希望者をサポート。卓越したIT領域のマーケット知識とインプットされた転職ノウハウを武器に、転職希望者と並走するパートナーとして新しいキャリアの可能性を提案し続けている。

退職の切り出し方!ファーストステップは?

退職の意思を切り出す時は、社会人として守るべきマナーがあります。ポイントは、次の3つです。

前もって相手にアポをとる

退職の切り出し方!ファーストステップは?-type転職エージェント

多忙な上司をオフィスや会社の廊下で捕まえて、いきなり「ちょっとよろしいですか」と切り出すと迷惑になります。そもそも、退職という重大な話を立ち話で済ませようとするのは失礼です。まずはメールで「お話したいことがあるので、少しお時間を頂けないでしょうか」と上司にアポをとるとよいでしょう。この段階では「退職」という言葉は出さず、あくまで相手の都合を確認するための文章にします。

相手と二人きりの場所で切り出す

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話を切り出す際は、他の同僚たちがいるオフィスとは別の場所で行いましょう。上司に話を通す前に、退職の意思を周囲に知らせるような行動を取るのは控えてください。会社側にも組織運営上の都合があるので、退職を公表する時期は会社の指示に従うのが基本です。よって上司に退職を切り出す際は、周囲への影響を考慮して会議室など二人きりになれる場所へ移動しましょう。

最初のひと言は「お詫びの枕詞+退職の意思表明」を

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いよいよ退職を切り出す時になったら、「突然で申し訳ないのですが、退職させて頂きたく、本日はお時間をいただきました」と伝えましょう。ポイントは、「退職することはすでに決めている」という意思が伝わる言い方をすることと、お詫びの枕詞から入ることです。

「実は退職することを検討しておりまして」「退職しようかと考えておりまして」といった曖昧な言い方だと、「退職するかどうか悩んでいる」という意味に聞こえてしまいます。まだ退職の決心がついていないと感じれば、たいていの上司は引き止めようとします。そうなると話がなかなか前へ進まず、退職の交渉は長引きますし、上司にも無駄な手間と時間を取らせることになります。よって、すでに退職の意思は固まっていることをはっきりと示す言い方をすることが必要です。

とはいえ、いきなり「10月末で辞めさせてください」などと自分の都合だけを主張する言い方をすれば、相手は反感を覚えます。自分が辞めることで多少なりとも会社に迷惑をかけるのは事実ですから、まずは形式上の礼儀として「申し訳ありませんが」「突然で恐縮ですが」といったお詫びの気持ちを枕詞にすると、相手に与える印象も和らぎます。

退職を切り出す時に誰から伝えるのがいい?

退職を切り出す時に誰から伝えるのがいい?-type転職エージェント

最初に伝えるべき相手は、自分の直属の上司です。直属の上司とは、自分が報告や連絡をする義務のある人や、普段その人の指示に従っている相手のこと。一般的には、自分が属している課やグループの長が該当すると考えればいいでしょう。

直属の上司を飛び越えて事業部門のトップや人事部門に伝えると、上司の顔をつぶすことになりかねません。組織に属する以上、きちんと手順を踏んで退職までのプロセスを進めて行くことが大事だと心得ましょう。

退職を切り出すベストタイミングは?

退職を切り出すベストタイミングは?-type転職エージェント

民法では期間の定めのない雇用契約について、解約の申し入れ後、2週間で終了するとしています。しかし仕事の引き継ぎや退職の手続きにかかる時間を考慮すると、退職の意思を切り出すのが2週間前というのは急すぎる印象です。引き継ぎや手続きにかかる期間を想定した上で、遅くとも1ヶ月前までの申告を目指して下さい。また、事前に社内規定も確認した上で、時間に余裕を持って切り出しましょう。

ただし、単純に退社希望日から逆算すればいいわけではありません。業務の繁忙期やプロジェクトが山場を迎える時期などは、会社が社員に辞められると一番困るタイミングです。こうした時期は避けて、できるだけ会社に迷惑がかからない時期を退職希望日に設定した方が、退職の交渉もスムーズに進みやすくなります。

とはいえ、会社側に対して譲歩しすぎるのもよくありません。すでに転職先から内定をもらっていて、入社日も決まっているのであれば、すぐにでも上司に退職の意思を伝えてください。せっかく転職先が決まったのに、約束した入社の期日を守れないと、転職先にまで迷惑をかけることになります。退職のスケジュールについて交渉する際は、「自分が譲歩できることと、譲歩できないこと」を明確に伝えることが必要です。

なお、実際に退職を切り出すタイミングは上司にアポを取って相手に合わせるのが基本ですが、いくら上司が望んだとしても、就業時間後にお酒の席で話すことはお勧めしません。アルコールが入ると、どうしても冷静に話ができなくなります。通常であれば問題なく進む話でも、お互いが感情的になり、トラブルに発展する可能性も否定できません。退職は仕事や業務に関わる話ですから、やはり会社の会議室などを使って、双方がビジネスモードで落ち着いて話せる環境を用意するのがベストです。

退職を切り出す前に準備していくもの

退職を切り出す前に準備していくもの-type転職エージェント

退職の意思を伝えると、上司からは必ず退職理由を聞かれます。ですから、相手に納得してもらえるような退職理由を準備しておくことが大切です。

転職のために退職する場合、最も説得力があるのは、「自分にはやりたいことがあり、それはこの会社で実現できない」という退職理由です。例えば、受託開発を行う企業のエンジニアであれば、「自社開発のサービスに携わりたい」という理由なら、上司も「それなら転職するしかない」と納得できます。

反対に、避けるべきなのは会社の愚痴や悪口を退職理由にすることです。例えば「残業が多い」「人間関係がうまくいかない」といった理由であれば、「悪いところは改善するから」という引き止めの口実を相手に与えてしまいます。たとえ引き止められなくても、これまでお世話になった会社を悪く言えば、あなたの印象は間違いなく悪くなります。退職の基本は「立つ鳥跡を濁さず」ですから、余計なトラブルの火種は作らない方が賢明です。

転職先から内定をもらっている場合は、そのことを隠さず上司に話していただいて結構です。具体的な会社名を伝える必要はありませんが、「転職先の入社日がすでに決まっている」と伝えれば、それも上司への説得材料になります。下手にごまかそうとして、「辞めた後のことはまだ決めていないのですが」と言ってしまうと、上司も「だったら急がなくてもいいじゃないか」と引き止めにかかります。そのうちに本人も退職の交渉をズルズルと先延ばしにしてしまい、転職先と約束した入社日までに辞められなかったという事態になりかねません。転職先の入社日が決まっているなら、「実は次の勤務先が決まっておりまして、入社日も10月1日で決定しています。つきましては、急なお願いで恐縮ですが、9月末日をもって退社できますでしょうか」などとはっきり日にちを伝えましょう。

尚、退職届ですが社内規定に提出時期が明示されている場合がありますので、事前に確認をしておきましょう。わからなくても、直属の上司に切り出す時に、いきなり突きつけるのは好ましくありません。まずは直属の上司と話して、「退職届はいつどなたに提出したら良いですか?」と確認した後にして下さい。尚会社によりますが、さらにその上の部長や事業部長にも承諾をもらった上で、退職届けを提出する流れが一般的です。

ケース別 退職の切り出し方

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転職が理由の場合

「突然で恐縮ですが、退職することに致しました。この会社で3年間、成長させてもらい大変感謝しています。今の職場でシステムの受託開発に携わるうちに、自社開発のサービスを手がけてみたいという思いが強まり、他社でお世話になることを決めました」

解説
辞めるとはいえ、これまでお世話になった会社ですから、悪口や愚痴を理由にするのはNG。あくまでも「自分がやりたいことを実現するために転職する」という言い方を心がけてください。今の職場への感謝のひと言を添えれば、退職を切り出された上司の気持ちにも配慮できます。

結婚が理由の場合

「このたび結婚することになり、退職を決意しました。夫が多忙な職業のため、しばらくは家族のサポートに専念したいと考えております」

解説
結婚しても働き続ける女性が増えた今、「結婚するから辞めます」だけでは説得力がありません。上司から「うちは結婚しても働きやすい会社だから」などと引き止めをされてしまいます。結婚を退職理由にするなら、家族の事情などを引き合いにして、「どうしても今の仕事を続けられない」という強い意思を示すようにしましょう。

自分が責任ある立場の場合

「重要な仕事を任せて頂いている立場で大変申し訳ありませんが、退職したいと思います。私が担当している業務については、○○さんに後任をお願いしたいと考え、すでに引き継ぎ書も作成しています」

解説
自分自身が役職者だったり、プロジェクトやチームのリーダーを任されている場合は、退職した際に会社に与える影響は一層大きくなります。まずは責任あるポジションを辞めることへの謝罪を示した上で、「できるだけ職場に迷惑をかけないように、これだけの準備をしている」と具体的に伝えてください。自分が抜けることによる穴をどうやって埋めるのかという具体的なプランを示せば、上司の不安も軽減されます。

まとめ

自分自身が役職者だったり、プロジェクトやチームのリーダーを任されている場合は、退職した際に会社に与える影響は一層大きくなります。まずは責任あるポジションを辞めることへの謝罪を示した上で、「できるだけ職場に迷惑をかけないように、これだけの準備をしている」と具体的に伝えてください。自分が抜けることによる穴をどうやって埋めるのかという具体的なプランを示せば、上司の不安も軽減されます。

  • まとめ
    1. 退職切り出しのファーストステップ3点
      ・前もって相手にアポをとること
      ・相手と二人きりの場所で切り出すこと
      ・最初のひと言は「お詫びの枕詞+退職の意思表明」を
    2. 退職を切り出す相手は、まず直属の上司から。
    3. 退職を切り出すベストタイミングは、「自分の転職先の入社日」と「今の会社になるべく迷惑をかけない時期」の両方を加味して決める。目安としては遅くとも1ヶ月前に切り出すのがマナー。
    4. 退職を切り出す前に退職理由を説明できるように準備しておくこと。
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