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最終更新日 : 2023.08.01
30代で転職する場合、20代と違って若さややる気では勝負できなくなります。採用する企業が求めるものは、30代と20代では大きく異なるからです。では、30代で転職するならどのような心構えや準備が必要なのでしょうか。30代転職のメリット・デメリットを踏まえて解説します。
加藤 美季エキスパートキャリアアドバイザー
ブライダルジュエリーの販売と店舗の店長を経験。モノではなく、個人の提案力が試される職業に挑戦したいという想いから、「type転職エージェント」キャリアアドバイザーに。現在では営業職経験者を中心に、転職者に「寄り添ったカウンセリング」をモットーに転職希望者に向き合っている。 監修者プロフィールを詳しく見る >>30代に入り、キャリアアップや年収アップなどを理由に転職を検討している方の中には、知人やインターネット上で「30代で転職活動をするのはもう手遅れで、内定をもらうのが難しい」といった情報を仕入れ、転職が上手くいくか不安に感じられる方は多いです。
しかし、30代の転職は手遅れということはありません。企業は、30代の人材はマネジメント経験があったり、社会人経験が豊富という見方を持っているので、即戦力として活躍してくれると期待してくれます。このように、企業が持つ人材ニーズとマッチすれば採用してもらえるため、30代で転職活動を始めるのが手遅れといったことは無いのです。
ただし、年齢が上がれば上がるほど転職活動は難しくなるのは事実です。なぜなら、前述したように、企業から求められるスキルレベルのハードルが高くなるからです。そのため、30代の転職はタイミングを見極めるのが大事であり、逃してしまうと難易度が上がってしまうので気を付けましょう。ベストなタイミングが分からない方は、転職経験のある友人に相談したり転職のプロである転職エージェントに相談してみるのも一つの手です。
30代で転職する人たちの理由は、どのようなものが多いのでしょうか。まずは、転職理由ランキングを見てみましょう。
30代で転職する人の転職理由、ダントツの1位は「業務内容」。次いで「キャリアチェンジ」が2位と職務を理由に挙げる方が全体の約77%を占める結果となりました。
実際に転職活動を行った方の意見では、「今まで培ったスキルを活かし、外の世界で視野や経験を広げたい」(35歳 男性,営業職)「よりスキルアップができる環境へ挑戦したい」(32歳 男性,IT業界)など、更なる自身のスキルアップを目指す方も多いようです。
また30代になると仕事にも慣れが出て、転職活動を行う余裕を持てることもきっかけになるようでした。
転職理由3位には「会社の経営状況」、4位には「労働時間、残業時間」、5位には「年収」が挙がっています。30代になると「この先この会社で長く働けるのか?」を現実的に見極めるようになり、結果的に長期就業に懸念を感じて転職に移るケースも多いようです。
一方今回あまり挙がらなかったのは「勤務地」や「人間関係」といった転職理由でした。この2つの理由は社内での異動や自身の転居でカバーできる可能性が高く、比較的短期的目線での転職理由と言えますので、30代の転職者はより長期的目線をもって転職を慎重に考えているようです。
30代転職のメリットは、これまで培ってきたキャリアをもとに即戦力として採用してもらえることです。20代転職はポテンシャルで採用するケースも多いのに対し、30代転職はこれまでの経験やスキルをしっかり評価します。自分のキャリアが企業の採用ニーズと合致して高く評価されれば、その経験やスキルを存分に生かせるポジションや役割が用意され、転職後はさらにキャリアを伸ばしていくことができるでしょう。特に前職で高い実績を残したり、マネジメントとしてチームに貢献したりといったプラスαとなる強みがあれば、前職より格上の企業に転職できたり、年収アップを目指せる可能性は十分あります。
一方で、30代転職にはデメリットもあります。最も大きいのが、未経験分野への転職のハードルが高くなることです。20代の中途採用なら「未経験で採用し、入社後に育てる」という育成方針をとる会社はたくさんありますが、30代になると「これまでの経験を生かして即戦力として会社に貢献してほしい」というのが企業側の考えです。よって異業界や異職種に転職したいと考えた場合、20代転職よりは難易度が上がることを知っておきましょう。
前述の通り、30代の転職では即戦力が求められるので、企業側は「これまでの経験と入社後に任せたい仕事との親和性」を重視します。20代なら経験が少なくても将来性や潜在能力を考慮して採用される可能性がありますが、30代の場合は「自分は何をしてきたか」「その経験を生かして転職後に何ができるか」を具体的に問われると考えてください。
よって書類選考や面接を受けるに当たっては、まず自分のキャリアを棚卸しして、「どの経験をどうアピールするか」を考える必要があります。30代ならこれまでに様々な経験をしていると思いますが、その中から「これから選考を受けようとしている仕事との共通点」を探して、「自分のこの経験を御社の仕事でこのように活かすことができます」と親和性を強調できるように準備しましょう。
例えば営業職なら、「期待される役割は新規開拓か、既存顧客に対する営業か」「どの業界・業種の顧客を任せたいと考えているか」「求められる営業スタイルは、とにかくたくさんの取引先を回って足で稼ぐタイプなのか、提案の内容やプレゼンスキルで勝負するタイプなのか」などを様々な角度から検討し、過去の成功体験の中から相手のニーズに近い経験をピックアップします。
さらに、その経験を具体的なエピソードや数字を交えて語れるようにストーリーを組み立てることが重要です。単に「新規開拓を頑張ってきました」ではなく、「集客力不足に悩む小売業界の顧客に対して、動画を使った独自の店頭販促ツールを提案することで、年間150件、成約率80%の新規開拓を達成しました」というように、自分の成功体験をできるだけ詳細に伝えられるように準備します。これにより、採用する企業側を「これだけの経験があるなら入社後も活躍してくれそうだ」と納得させることができます。
30代転職で理解しておきたいのは、転職後に年収やポジションが下がるケースも多いということです。今の年収やポジションがあるのは、長い間その会社で積み上げてきた評価によるものです。よって会社が変われば前職での評価はいったんリセットされ、転職先では前職より低い年収やポジションからスタートするのが一般的です。先ほど説明した通り、前職と同等かそれ以上の待遇で転職できるケースもありますが、それは会社の外でも高く評価されるだけの圧倒的な実績を出した人に限られるのが現実です。
ただし、転職直後は年収やポジションが下がったとしても、その会社でまた実績を積み上げれば、前職と同じかさらに高い年収を目指すことは可能です。それに30代で転職する人の理由は、年収アップだけが目的とは限りません。「自分がもっと成長できる会社で働きたい」「環境を変えて新たなチャレンジをしたい」などの動機で転職を考える人も多いはずです。もちろん、仕事のやりがいも年収も両方手にはいれば理想的ですが、現実の転職活動では「転職によって何を叶えたいのか」という優先順位をつけた上で、「やりたいことに挑戦できるなら、多少は年収が下がってもいい」といった折り合いをつけることが必要だと心得てください。
また30代が転職先を選ぶ際は、「長く働き続けられる会社か」という視点を持つことも重要です。20代であれば「これをやりたい」という挑戦意欲を優先し、うまくいかなかったら別の活躍の場を探すこともできますが、30代になったら先のキャリアを考え、腰を落ち着けて働ける会社を選ぶ必要が出てきます。転職先を探す時は職場の労働環境や評価制度、社内のキャリアコースなどを確認し、「年齢を重ねても活躍できる会社か」という着眼点を持つようにしてください。
20代に比べれば、やはりハードルは高くなります。同じ営業職でも、扱う商材やサービス、クライアントの種類が違えば、中途採用では「未経験」として扱われる可能性があるからです。ただし、業界が変わっても生かせる経験やスキルはあるはずなので、それを自分の強みとして面接でアピールできれば、ハンデを克服できる可能性も出てきます。あえて異業界への転職を希望するということは、その業界でしかできないことに挑戦したいという明確な目的や意欲があるはずですから、面接ではその動機についても説得力を持って伝えられるよう準備しておきましょう。
関連記事:管理職経験は異業種転職で有利になる? 業界未経験をカバーする転職面接のポイント
それぞれの転職に正当な理由があれば、30代で2回や3回の転職経験が特に不利な要素になることはありません。それよりも企業側が重視するのは、「自社で即戦力として活躍してくれるかどうか」です。3回の転職を経て積み上げた実績や身につけたスキルをきちんと整理し、自分の強みとしてアピールできるよう準備して面接に臨んでください。
社員の平均年齢が若い組織では、20代でリーダーや役職を任されことも珍しくありません。そこに30代の中途社員が入った場合、「年下の上司と年上の部下」という上下関係が生じるかもしれないことは想定しておきましょう。そもそも採用の時点で、会社側が「組織のバランスを考慮して、20代の上司より年下の人を採用したい」と考えれば、選考で不利になる可能性もないわけではありません。ただし、「若い社員が多いからこそ、まとめ役になる30代のリーダー人材がほしい」という企業もあるので、その場合は逆に30代であることが有利になります。いずれにしろ、その会社が入社後にどのような役割や業務を担う人材を求めているのかをよく確認することが大事です。
30代になると結婚している人も増えるので、転職する際は家族の理解を得ることも大切です。特に年収は家計に直結する問題なので、自分一人で勝手に決断するわけにはいきません。せっかく内定をもらったのに家族の反対で辞退することにならないよう、転職活動を始める段階で家族としっかり話し合っておきましょう。
30代の転職は、20代の転職とは企業側のニーズがまったく異なります。転職したいと考えたら、まずは自分のキャリアを振り返って実績や強みを洗い出し、それをできるだけ高く評価してくれる会社を選ぶという視点を持つことが成功のカギになると知っておきましょう。
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