30代に適した転職方法とは？転職を失敗しないためのポイントも解説！

最終更新日 : 2023.08.01

30代になると仕事での経験やスキルが増えて、キャリアアップなど新しい挑戦のために転職を考える人もいるかと思います。しかし、20代と比べてポテンシャル採用が少なくなったり、未経験の業種へ挑戦しづらくなったりする年齢でもあるため、転職活動が難しいと感じている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、30代の転職は本当に難しいのか、30代に適した転職方法や失敗しないためのポイントなどを解説します。

この記事の監修者

伊藤 泰子エキスパートキャリアアドバイザー

【保有資格】2級キャリアコンサルティング技能士(国家資格)、米国CCE,Inc.認定GCDF-Japan キャリアカウンセラー
「type転職エージェント」のエキスパートキャリアアドバイザーとして、10年以上にわたり8,000名を超える転職希望者のキャリアサポートを行ってきた。転職活動を「客観的に自分を見つめるチャンス」と定義し、現在ではIT領域の転職希望者に対して「納得感のある転職成功」の実現に向けたキャリアプランを提案し続けている。 監修者プロフィールを詳しく見る >>

1. 30代の転職は難しいのか
2. 転職にかかる期間はどれくらいか
3. 30代に適した転職方法
4. 転職で失敗しないための3つのポイント
5. まとめ

20代よりも転職する人は減少する

厚生労働省の「令和3年雇用動向調査結果の概況」によると、20代よりも30代のほうが転職入職率が低いという結果になりました。

※出典：厚生労働省「令和3年雇用動向調査結果の概況」

男女ともに20代でピークを迎え、それ以降は徐々に下がっています。男性の場合は、30代に入ると入職率が10％を切っている状況です。

※転職入職者：令和3年中に、日本標準産業分類に基づく16大産業に属する事業所の入職者のうち、入職前１年間に就業経験のある者をいう。

30代で転職をする理由やメリット・デメリットについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

【30代の転職についての記事はこちら】

30代の転職で考えなければならないポイント

未経験の業種・職種への転職はさらにハードルが高い

30代はスキルや経験が豊富であると企業は考えており、入社後は即戦力として成果を出すことを期待されます。そのため20代と比べると未経験の業種や職種への転職は難しくなるのが現状です。

また未経験の業種や職種への転職の場合、転職できたとしても収入が減る可能性があります。

そのため、30代で未経験職への転職を希望する場合は、デメリットがあることを念頭に置いて活動を行いましょう。

厚生労働省の「令和2年転職者実態調査の概況」によると、30代で転職活動を始めてから勤務先を離職するまでの期間は、1ヵ月以上3ヵ月未満が最も多かったことがわかっています。

※出典：厚生労働省「令和2年転職者実態調査の概況」

上記のデータから、30～34歳、35～39歳ともに、40％以上の人が3ヵ月未満で転職していることがわかります。

いざ内定を貰っても「引継ぎの量が多く、予定通りに現職を退職できなかった」といったことがないよう、転職活動を始める際には、勤務先での業務の引き継ぎのためのマニュアル作成などを進め、スムーズかつ円満に退職できるよう準備しておきましょう。

ただしこれはあくまでも一般論なので、ご自身の引き継ぎ期間がどのくらい必要かを少し考慮して入社日を相談するのも一つの手です。

関連記事：転職活動のスケジュールと流れ｜事前準備や面接対策のポイントも解説

転職を成功させるには、自分の年代に適した方法を選択することが大切です。30代に特化した転職サイトの活用や転職エージェントの利用が適しています。

最適な転職サイトを利用する

転職サイトの中には、特定の年齢層に適したものがあります。とくに、20代の求人に特化しているサイトは多いので、間違えて20代向けや、第二新卒向けの転職サイトを利用しないように気をつけましょう。30代の場合は、キャリアアップや年収アップを目指す方も多いかと思いますので、ハイクラス求人を豊富に取り扱っている転職サイトに積極的に登録してみるのもおすすめです。

転職エージェントを利用する

転職エージェントは成果報酬型のため、企業から手数料を貰っています。そのため企業としても優秀な人材を獲得したいため、転職エージェントに掲載する求人は経験豊富な30代を求めているものが多いです。
また、アドバイザーが親身に相談に乗ってくれるので「年収を下げたくない」「マネジメントをしたい」といった30代ならではの希望も伝えられます。

キャリア相談以外だと、書類添削や面接対策に関しても30代のキャリアに合わせて対策をしてくれるだけでなく、面接の日程調整や給与交渉もしてくれるので忙しくても円滑に転職活動を進められます。

このように、転職エージェントは徹底した30代向けの転職支援を行ってくれるのが、利用のうえで大きなメリットといえるでしょう。

関連記事：転職エージェントとは

１．経験やスキルを活かせる業界を探す

30代の転職では、企業から求められるハードルが高くなります。たとえば、前職の実績や経験を活かして業績アップに貢献してほしい、管理職や管理職候補として働いてほしいなど、即戦力で成果を出してくれると期待して企業は採用を行っています。

また、企業からは各分野の専門スキルはもちろんのこと、ポータブルスキルも求められます。ポータブルスキルとは問題解決能力や交渉力など、職種や環境が変わっても活かせるスキルのことです。

自分の経験やスキルが活かせる業界を見つけるためにも、今までの業務に関する知識や経験はもちろんのこと、できること/できないこと、得意なこと/苦手なこと、などをもしっかりと整理しておくとよいでしょう。

２．第三者の意見も参考にする

転職を経験した人の意見を聞くことで、視野が広がったり、自分1人では考えられなかったアイデアを思いついたりすることがあります。とくに30代になると、さまざまなキャリアを経験しているため主観的になってしまいがちです。
視野を狭めないためにも友人や先輩など、いろんな人から話を聞いてみることで、客観的視点も踏まえて自身の希望するキャリアを固められるでしょう。

また転職エージェントを活用し、キャリアアドバイザーに相談するのもよいでしょう。キャリアアドバイザーなら、これまでの経験やスキル、希望条件などを考慮し、プロ目線で求職者一人ひとりに沿った提案をしてくれます。

３．ライフスタイルに合わせて希望条件を明確にする

30代は結婚や子育て、住宅の購入など、環境の変化が起こりやすい年代です。転職で満たしたい条件を考える際は、これから起こるであろうライフスタイルの変化を想定してから決めるとよいでしょう。

たとえば、「年収は○○円以上」や「転勤は関東まではOK」など「譲れないこと」と「妥協できること」を分類します。さらに「譲れないこと」と「妥協できること」を分類します。さらにその中での優先順位も設定しておくのがおすすめです。

希望条件を明確にしておかないと、転職後に条件が合わなくて後悔してしまったり、希望の求人が見つからず、転職活動に時間がかかってしまったりする可能性があります。

30代の転職はポテンシャル採用が減り、即戦力としての成果が求められることから、20代よりも転職が難しいのが現状です。

しかし、しっかりとした対策をすれば30代の転職は成功させられます。たとえば、得意分野で活躍できる業界を探したり、30代の転職の傾向を知るために同世代で転職を経験した人の話を聞いたり することが大切です。

効率の良い転職活動の進め方や、30代だからこそ気を付けるべき転職ポイントなどを知りたい場合は、転職エージェントを活用しょうするのもおすすめです。本記事で紹介したポイントを参考に、対策を十分におこなって、30代の転職を成功させましょう。

type転職エージェントハイクラスでは、ハイクラスの転職支援を行なっています。 ハイクラス・管理職の転職支援に強みをもつキャリアアドバイザーが、個別のカウンセリングを通じてあなたの経歴やスキルを理解し、最適なキャリアプランや求人をご提案します。応募書類の添削や面接の日程調整、面接対策なども行ない、転職活動を全面的にサポートします。転職でお悩みの際は、ぜひ一度type転職エージェントハイクラスにお問い合わせください。

type転職エージェントハイクラス