ハイクラス転職とは?難しい?年収相場や企業が求める条件について解説

最終更新日 :2023.08.01

ハイクラス転職とは?難しい?年収相場や企業が求める条件について解説

転職情報を調べていると、「ハイクラス転職」という言葉を見かけることがあります。言葉の響きから「年収やポジションが高い求人」というイメージがありますが、具体的な定義はよくわからないという人も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、ハイクラス転職の定義や企業が求める人材の条件、転職の方法、成功のポイントや注意点まで、詳しく解説します。

この記事の監修者
監修者の斉藤 由梨

斉藤 由梨キャリアアドバイザー部 部長

【保有資格】国家資格キャリアコンサルタント、米国CCE,Inc.認定GCDF-Japan キャリアカウンセラー
一橋大学卒。求人媒体の営業職から「type転職エージェント」キャリアアドバイザーへ転身。コンサルタント・PM・SI・ベンダーと幅広い領域でのIT業界従事者の転職サポートを行い、現在は役職経験者の方や組織のリーダークラスを中心に多くの転職者を中心に転職を支援している。
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ハイクラス転職の定義

ハイクラス転職とは?難しい?年収相場や企業が求める条件について解説-type転職エージェント

・そもそも「ハイクラス」とは

明確な言葉の定義はありませんが、転職市場では一般的に年収800万円以上の求人を「ハイクラス求人」と呼ぶことが多いです。その多くは管理職・専門職の求人で、年齢層も30代や40代のミドル世代が中心です。マネジメント経験者や高い専門性を持った人が対象となります。

転職サイトで高年収のハイクラス求人を調べても、見つからないことがよくあります。これはサイトでは公開されない「非公開求人」であることが多いためです。非公開求人は、主に転職エージェント経由で採用が行われます。競合に知られたくない新規事業に関わるポジションや、組織内で重要な役割を担う管理職や専門性の高い人材を募集したいときに、企業が非公開求人とするケースが多くなります。

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・ハイクラス層の年収相場

ハイクラス求人の年収相場は、800万円からと高水準です。例えば新規事業の立ち上げを担うマネージャーやコンサルタントなどを募集する案件では、年収1000万円以上の求人が多く見られます。職種や業種によっては、年収2000万円を超えるケースもあります。

・エグゼクティブとの違い

エグゼクティブについても明確な言葉の定義はありません。executiveは「実行力がある」という意味を持つため、そこから派生して役員や経営者を指すのが一般的です。転職市場でも、主に経営幹部層を「エグゼクティブ人材」と呼ぶことが多いです。

ハイクラス転職は難しい?

ハイクラス転職は、通常の転職と比べて難しいと言われています。

管理職や、スペシャリストなどのハイクラスポジションは、性質上、もともと用意されている数が限られているため、求人数が少ないです。一方で、自身のキャリアアップや年収アップを目的として応募を希望する求職者は多く、そのバランスが転職難易度を高めています。そのため、ハイクラス転職は必然的に競争が激化してしまい、難しいと言われています。

ハイクラス転職に該当するポジションは、ビジネス成功のために重要な役職になることから、企業が求める経歴やスキルなどの人材条件も必然的にレベルが高くなったり、条件が細かく提示されます。そのため、そのような条件と求職者の持つ条件が完全にマッチをするのが難しく、ハイクラス転職の難易度を高めてしまっているのです。企業が求めるハイクラス人材の条件については次の項目で解説します。

企業がハイクラス層に求める条件

ハイクラス転職とは?難しい?年収相場や企業が求める条件について解説-type転職エージェント

企業はハイクラス層に対し、高い年収に見合う成果を期待します。よって採用の段階で、企業側が「この人なら入社後すぐに活躍してくれるはずだ」と確信を持てるだけの実績や根拠が求められます。特に重視されるのが、次の2点です。

・ 専門性

ハイクラス層として採用されるには、何らかの専門性を備えていることが必須条件です。例えば会計やマーケティング、営業力など、各職種における一定以上の経験値やスキルが求められます。

・ マネジメント経験

専門性に加えて、多くの場合はマネジメント経験を求められます。企業がハイクラス人材に期待するのは、自分一人がメンバーとして活躍することではなく、周囲の人たちをリードしながらチームとして成果を出すことです。組織の管理職を務めた経験が求められる場合もあれば、プロジェクトのマネジメント経験があればOKの場合もあります。

ハイクラス転職のメリット

今まで培ってきたスキルや経験値を評価されて転職するため、転職先の給与レンジによっては年収アップが望めます。また現職の組織では昇進・昇格が見込めない場合も、ポストに空きがある他の企業に転職すれば、現在より上の役職を狙うことも可能です。会社によって役職に求められるミッションは異なるので、例えば現在の会社では自分の経験値やスキルが「課長相当」と評価されていても、他の会社では「部長相当」と評価され、現職より上の役職で採用されるケースもあります。

ハイクラス転職のデメリット

環境が変わることにより、長年培ってきた人間関係や実績をゼロから積み上げる必要があります。ハイクラス層は即戦力としてすぐに成果を出すことを求められるため、それができなければ、仕事がやりづらくなったり、会社に居づらくなる可能性があります。また企業側の期待に見合う成果を出せない場合、会社によっては賃下げや降格になったり、外資系であれば解雇されるケースもあることを知っておく必要があります。

ハイクラス転職の方法

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ハイクラス転職をするには、いくつかの方法があります。主なものは次の通りです。

・ 転職エージェント

ハイクラス求人は一般に公開されないことが多いため、非公開求人を多く扱う転職エージェントを利用するのがお勧めです。転職エージェントでは、求人情報の紹介はもちろん、転職市場や企業情報に精通したキャリアアドバイザーが幅広い情報提供やサポートを行っています。自分一人ではアクセスするのが難しい転職情報を把握したり、応募企業への理解を深めたりできるのが、転職エージェントを利用するメリットです。

ただし転職エージェントによって得意とする業種や職種は異なり、場合によっては自分が求める情報を持っていないこともあるため、エージェント選びには気をつけてください。また自分のペースで転職活動を進めたい人にとっては、丁寧なサポートがかえって窮屈に感じることもあります。

関連記事:転職エージェントを利用するメリット!デメリットも知って徹底検討

・ ヘッドハンターを利用する

いわゆるヘッドハンターを利用する方法もあります。企業が直接スカウトするのは手間がかかるため、人気企業ほど転職エージェントやヘッドハンター頼みになる傾向があります。よって、信頼できる仲介者かどうかを見極めることが必要です。

また、スカウトが届いただけで採用が決まったと誤解する人が多いのですが、この段階ではまだ内定が出ていません。選考プロセスで落ちることもあるので、油断せずにしっかり自己分析や面接対策をして備えることが大事です。

・知人の紹介

友人や知人の紹介で選考を受けるパターンもあります。企業側とすでに信頼関係がある人から紹介してもらうため、選考のプロセスが少なかったり、カジュアルな面談から始められるケースが多いのが特徴です。

加えて、友人や知人から企業側に自分の人柄やスキルなどを伝えてもらったり、具体的な仕事内容や入社してから苦労することなどを本音ベースで教えてもらえるのもメリットです。一方で、選考の途中に「この会社は自分に合わない」と感じても辞退しにくかったり、入社後も友人や知人の顔を立てるために色々と気を使わなくてはいけない可能性があります。

・ 転職サイト

転職サイトに掲載されている求人に自分で応募する方法です。24時間365日、いつでもどこからでも情報にアクセスできるのが最大のメリットですが、前述の通り、ハイクラス求人は掲載されていないケースも多いのがデメリットです。 ハイクラスやエグゼクティブ層の転職は情報収集も重要になるため、仕事で忙しい中、自力で情報収集しなければいけないのもネックです。

ハイクラス転職の注意点

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転職後に「こんなはずではなかった」「聞いていた話と違う」といったミスマッチが発生するケースは少なくありません。「管理職としてマネジメントを任せたい」と言われて入社したものの、実際は業務上の肝心な部分で裁量や権限がなかったり、逆に予想以上に大きな責任と権限を任されて苦労したりと、さまざまなギャップを感じる人がいるようです。

入社後のミスマッチを防ぐには、転職を決める前に次の2点を行うことをお勧めします。

①入社後に求められる成果・ミッションを確認する

すでに説明したように、ハイクラス転職では、入社後の早い段階で成果を出すことが求められます。よって転職を決める前に、「自分のスキルで成果を残せるか」「転職先のカルチャーは自分とマッチするか」を冷静に判断することが必要です。

そのためには面接や面談を通じて、会社が目指すビジョンやミッション、解決すべき課題やそのために使えるリソースについて、できるだけ具体的なイメージが描けるだけの情報を企業側から引き出すことが大事です。入社後に自分が担当する部署の人数や予算の規模、承認の権限や裁量の範囲などはもちろん、他部署との連携の取り方などについても詳しく確認してください。

②自分の上司・部下になる人たちを把握する

入社後にマネジメント業務を担う場合は、自分の上司・部下になる人たちを把握することも大事です。報告の相手が経営層になる場合は、その人物の経営に対する考え方やビジョンの方向性が自分に合うかも確認するといいでしょう。

上司・部下になる人たちをよく知るには、直接会って話すのが最も確実です。人事や役員など他の人物を介してヒアリングするのではなく、本人と会う機会を作ってもらい、実際に会話しながら相手と自分との相性を見極めることをお勧めします。

ハイクラス転職成功のポイント

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・自分のスキルや強み・弱みを把握する

転職すると環境が変わるため、「これまでとは異なる条件下でも自分のスキルが通用するか」「過去に培ってきた経験・能力で成果が残せるか」を判断する必要があります。そのためには、現在の自分のスキルや強み・弱みを客観的かつ冷静に把握することが不可欠です。もし入社後に自分が活躍するイメージが描けないのであれば、転職しても成果を出せないリスクがあるため、転職先を検討し直すことも考えた方がいいでしょう。

関連記事:【言い換え例文あり】面接で長所・短所を聞かれたときの答え方

・入社後の人間関係を把握する

ハイクラス層は特定のポジションで活躍することを前提に採用されるため、一緒に仕事をする上司や部下、連携する機会が多い他部署のメンバーとの相性が極めて重要です。自分を取り巻く人たちと良好な関係を築けなければ、仕事で成果を出すこともできません。ハイクラス転職を成功させるには、「入社後に誰と働くのか」「どんなタイプの人が多いのか」といった社内の人間関係をできるだけ把握し、自分がその中でやっていけるかを判断することが必要です。

type転職エージェントハイクラスの特徴

type転職エージェントには、ミドル・エグゼクティブに特化した「アカウントスペシャリスト」と呼ばれるハイクラス転職のプロが在籍しています。通常は、求人企業を担当するリクルーティングコンサルタントと転職者をサポートするキャリアドバイザーで役割分担をしますが、アカウントスペシャリストは一人で両者の役割を担うため、より高い質の情報をスピーディに提供することが可能です。

ハイクラス転職の案件も豊富で、大手企業の次世代リーダーからスタートアップの役員まで、首都圏のハイクラス・エグゼクティブ求人を1万件以上取り扱っています。年収1000万円以上の転職支援実績も多く、企業との年収交渉にも強みがあります。

ハイクラス層やマネジメント層の転職活動で不安や疑問があれば、ぜひtype転職エージェントにご相談ください。

type転職エージェントハイクラスの詳細はこちら

まとめ

キャリアと実績を積み上げてきたミドル層にとって、ハイクラス転職はさらなるステップアップに挑戦する手段となります。高い専門性やマネジメント経験があれば、現職以上の年収や役職が手に入る可能性もあります。ハイクラス転職を成功させるポイントを押さえて、ぜひ自分が望むキャリアを実現させましょう。

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