履歴書の免許・資格の書き方は?資格なしの場合の書き方も解説

掲載日 : 2021.04.06最終更新日 :2021.04.06

履歴書の免許・資格の書き方は?資格なしの場合の書き方も解説

履歴書を書く際に、「免許・資格欄の書き方がわからない」「資格はいくつかあるが、どれを書けばいいのだろう?」といった疑問を持つ人もいるでしょう。資格や免許の書き方にはルールがあり、それに沿って正しく記載することが求められます。

そこで本記事では、免許・資格欄の書き方の基本から記載する際の注意点、資格がない場合や取得に向けて勉強中の場合の書き方まで、詳しく解説します。

この記事の監修者
監修者の坂本 麻奈実

坂本 麻奈実キャリアアドバイザー部 課長

前職ではブライダルジュエリーの専門店で店長を経験。転職を考えたのは、ビジネスパーソンとして今後も社会で活躍できる女性でありたいと考えたから。一生に一度の結婚のお手伝いという職からより相手の人生に関わる深いサポートを行いたいと、キャリアアドバイザーへ転身。 監修者プロフィールを詳しく見る >>

履歴書の免許・資格欄の書き方の基本

履歴書の免許・資格欄の書き方の基本-type転職エージェント

まずは求人票の募集要項を確認し、応募に必要な資格や免許、その職種で役立つ資格や業務に関連のある資格を履歴書に記載します。例えば運転免許が必要な仕事に応募するとき、免許を持っているのに書き忘れてしまうと、応募資格がないと判断されますので必ず記載しましょう。

免許や資格はすべて正式名称で記入し、1文字分の空白を入れてから「取得」「合格」などと書きます。日付欄には、取得した年・月を記入してください。取得した時期が早いものから順に記載します。

取得日は免許証や合格証の記載を見れば確認できます。年号は西暦か和暦のいずれかで統一しましょう。

運転免許の書き方

運転免許の書き方-type転職エージェント

【正しい書き方と注意点】

・「第一種」と「第二種」も含めた正式名称を書く

運転免許にはさまざまな種類や区分があります。手元にある運転免許証を確認しながら、正式名称を記載してください。履歴書に略称を書くのはNGです。

運転免許には「第一種」と「第二種」の区分があるので、それも含めて正しく書くことが必要です。第二種は営利目的で客を運送するために必要な免許であり、応募する職種によっては必須の免許となります。間違って「第一種」と記載したり、種類の記載が抜けていると、応募資格を満たしていないとみなされます。

・「取得日」と「交付日」を間違えない

運転免許証の住所欄の下に記載されているのは「交付日」であり、取得日ではありません。「取得日」は免許証の左下に記載されているので、その年・月を記入します。

ただし、同じ種類の免許を複数取得している場合、運転免許証だけでは判断できないので、「運転免許経歴証明書」を取得して確認します。証明書の発行は、警察署や自動車安全運転センターに備え付けられた申込書に必要事項を記載の上、銀行・郵便局または自動車安全運転センターの窓口で申請します。

・免許は「合格」ではなく「取得」

免許の場合は、正式名称に続いて「取得」と記載します。「合格」ではありませんので気をつけましょう。

【主な運転免許証の正式名称】

以下に、主な運転免許証の「正式名称」と「通称・略称」を記載しました。正式名称だと思っていたものが、実は通称や略称だったという勘違いは多いので、改めて確認してください。

なお、ここでは区分の記載を除きましたが、履歴書に書く場合は、これらの正式名称に「第一種」「第二種」を付け加えます。例えば、普通免許なら「普通自動車第二種運転免許」、大型免許なら「大型自動車第一種運転免許」などと記載します。ただし(*)のついた免許は第一種だけなので、区分を記載しなくても構いません。

<略称・通称> <正式名称>
大型免許 大型自動車運転免許
中型免許 中型自動車運転免許
準中型免許 準中型自動車運転免許(*)
普通免許 普通自動車運転免許
牽引免許 牽引自動車運転免許
大型特殊免許 大型特殊自動車免許
小型特殊免許 小型特殊自動車免許(*)
大型バイク免許 大型自動二輪車免許(*)
バイク免許 普通自動二輪車免許(*)

資格の書き方

資格の書き方-type転職エージェント

【正しい書き方と注意点】

・求人や業務に関連する資格を書く

履歴書には、応募する求人に関連する資格や目指すキャリアに活かせる資格を記入します。業務に直結しない資格を書く必要はありません。特に未経験の職種・業界にチャレンジする場合、仕事に役立つ資格を記載すると、転職への意欲や向上心のアピールになります。

・資格の種類によって「取得」「合格」を書き分ける

一般的に略称で親しまれている資格も、履歴書では正式名称を記載します。正式名称に続き、資格の種類によって「取得」「合格」のいずれかを書いてください。

・「何級以上から書く」というルールはない

資格には「1級」「2級」などの階級が設定されているものがあります。「履歴書には何級から書いていいのか」と迷うかもしれませんが、特にルールはありませんので、応募求人に関連する資格なら記載していいでしょう。ただし、取得が比較的容易だと思われる級数は、履歴書に書いてもアピールにならないことがあります。

・「書かない方がいい資格」もある

業務とまったく関係ない資格は、書かない方がいいでしょう。職務内容と関連性が低い資格や免許が記載されていると、本人の志向性と転職後の仕事がミスマッチだと判断される可能性もあります。趣味やスポーツなどの資格も、履歴書には書かないのが無難です。

またTOEICも、点数によっては書かない方がいいケースもあります。あまりに点数が低いと英語力がないと判断されるため、記載が必須でなければ書くのは控えましょう。

【主な資格の正式名称】

以下に、主な資格の「正式名称」と「通称・略称」を記載しました。「取得」「合格」の書き分けも確認しましょう。

<略称・通称> <正式名称> <取得・合格>
簿記 日本商工会議所簿記検定〇級  合格
FP 〇級ファイナンシャル・プランニング技能士試験 合格
秘書検 秘書技能検定〇級 合格
MOS Microsoft Office Specialist科目名 合格
宅建 宅地建物取引士試験 合格
英検 実用英語技能検定〇級 合格
TOEIC TOEIC公開テスト 〇点 取得

免許・資格がない場合

免許や資格がない場合は「特になし」と記入します。書くことがないからといって、空欄のまま提出するのはNGです。採用担当者に記入漏れと判断されてしまいます。

勉強中(取得予定)の場合

取得済みの資格が少ない人は、勉強中の資格を記載してもいいでしょう。履歴書に書く際は、「○○取得を目指し勉強中」「○○試験○○年〇月受験予定」などと記入します。

ただし勉強中の場合も、仕事やキャリアに関係ない資格は書かないでください。また当然のことながら、取得の予定がない資格や勉強していない資格を書いてはいけません。実際に学習に取り組んでいないことを履歴書に書くのは、虚偽の記載とみなされます。

資格が多くて書ききれない場合

取得済みの資格が多く、履歴書の資格・免許欄に書ききれない場合は、応募する求人や仕事に役立つ度合いが高い資格を優先的に記載します。求人票の応募条件に「必須」「尚可」と記載された資格や免許があれば、必ず書きましょう。例えば応募条件に「簿記3級以上」とあり、自分がその条件を満たしていれば、他の資格より優先して記載すべきです。

免許・資格欄を書くときの注意点

免許・資格欄を書くときの注意点-type転職エージェント

・ 嘘はつかない

履歴書や職務経歴書などの応募書類に、虚偽の記載内容があることは許されません。事実が判明した際は、内定取り消しや解雇になる可能性がありますので、必ず事実のみを書いてください。取得予定のない資格を書くのもやめましょう。

・ 正確に記入する

履歴書の記載内容には、何より正確さが求められます。すでに述べてきた通り、資格の名称や取得年月は正しい情報を記載するのが鉄則です。うろ覚えの内容があれば、合格証や免許書などをしっかり確認してから記入しましょう。

・応募求人・キャリアに関連する資格を記載する

応募条件を満たしているにも関わらず、記載を忘れてしまったために書類選考を通過できなかったというケースもよくあります。こうした事態を避けるためにも、求人やキャリアに関連する資格は書き忘れないようにしてください。

業務と関連性が高い資格を持っていれば、転職への意欲や向上心を伝える材料になります。資格欄を上手に活用すれば、自分を効果的にアピールすることもできるのです。

例えば、Webマーケターの未経験者であればWeb解析士やGAIQなど、ITエンジニアであれば基本情報技術者試験などの記載があると効果的です。経理であれば簿記、外回りがある営業なら運転免許、外資系・貿易関連であれば英検やTOEIC、不動産なら宅建など、転職を目指すなら必須と言える業務直結型の資格もあります。こうした資格を記載すれば、転職活動を有利に進めることも可能になります。

もし履歴書の作成に困ったり、不安な点があれば、転職エージェントに相談しましょう。type転職エージェントでは、履歴書や職務経歴書の添削や書き方のアドバイスも行っています。応募書類について疑問や悩みがあれば、ぜひ一度ご相談ください。

まとめ

履歴書の免許・資格欄は書き方が決まっているので、ルールを知ることが必須です。応募する職種や業務に関係する資格や免許を記載すれば、採用担当者に自分をアピールすることもできます。資格・免許の書き方のコツを押さえて、記載ミスや抜け漏れのない履歴書に仕上げましょう。

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