管理職の転職理由は?面接での回答例や転職を成功させるコツ

掲載日 : 2021.03.10最終更新日 :2021.03.10

管理職の転職理由は?面接での回答例や転職を成功させるコツ

管理職として転職を考えているものの、「採用ニーズはあるのか」「面接では何を聞かれるのか」と不安や疑問を抱く人は少なくないでしょう。採用面接でカギを握るのが、「転職理由」を問う質問です。この質問に対する答え方によって、転職が成功するかどうかも変わってきます。

そこで本記事では、管理職の転職事情や求められるスキルや経験、企業が面接で転職理由を聞く意味や具体的な回答例などを詳しく解説します。

この記事の監修者
監修者の斉藤 由梨

斉藤 由梨キャリアアドバイザー部 部長

一橋大学卒。求人媒体の営業職から「type転職エージェント」キャリアアドバイザーへ転身。コンサルタント・PM・SI・ベンダーと幅広い領域でのIT業界従事者の転職サポートを行い、現在は役職経験者の方や組織のリーダークラスを中心に多くの転職者を中心に転職を支援している。

近年の管理職の転職事情

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・ 採用が活発な業界や職種は?

社会全体でデジタル活用が推進されていることや、あらゆる業界でサービスのオンライン化が不可欠となっていることなどを背景に、 IT・インターネット業界では採用が活発化しており、管理職も積極的に募集しています。またIT・インターネット業界以外の企業でも、社内でデジタル関連の業務を担う職種は高い採用ニーズを維持しています。

管理職を求める企業の種類は、ベンチャーから大手までさまざまです。成長著しいベンチャー企業は、組織拡大に応じてポジションも増加するため、常に管理職人材を募集しています。また大手や中堅でも、近年の急激なビジネス環境の変化に対応すべく事業変革に取り組む企業が増え、さらなる組織拡大に向けて管理職募集に踏み切る企業も多く見られます。

・ 管理職の転職で求められるスキルや経験は?

管理職として採用されるには、入社後に即戦力として活躍できるだけの経験を備えていることが条件となります。組織マネジメントを任される場合なら、チーム運営やプロジェクトリーダーなどの経験が必須です。また企業によっては、高度な専門性や豊富な知見を持つ専門職に管理職の肩書きや権限を与えるケースがありますが、このポジションで採用されるには、スペシャリストとして特定領域の強みを持つことが不可欠です。

いずれにしろ、一般的な管理職採用においては、マネジメントの経験の有無が最大のポイントとなります。マネジメント経験がまったくない転職者を管理職として採用したいと考える企業は、ほとんどないのが現実です。

管理職の転職が難しいとされる理由

一般的に転職市場において、管理職の転職は難しいとされます。その理由は、若手社員の求人に比べて、募集人数が圧倒的に少ないからです。

組織のトップは1つのチームにつき1人だけなので、そもそも企業内に存在する管理職のポストは限られます。管理職の下で働くメンバーは一定の人数が必要なので、若手や中堅社員であれば、多少経験値が足りなくても入社後の成長を期待して採用されることもあります。それに対して管理職の場合、組織マネジメントを担うポジションであれば、採用されるのは1人だけです。専門職の管理職なら、若干名の募集となることもありますが、どちらにしても最小限の人数しか採用されません。

組織に1人しかいないリーダー役を任される管理職には、採用の段階で企業側が「この人なら入社後すぐに活躍してくれるはずだ」と確信を持てるだけの実績や根拠が求められます。募集の数が少ない上に、入社後にマネジメントする組織の特性にマッチする経験が求められるため、おのずと管理職の転職は難しくなるわけです。企業側のニーズと自分の強みが合致する転職先に巡り合うのは、そう簡単ではありません。

なお管理職として採用される年齢層は30代から40代が中心ですが、平均年齢が若い企業であれば20代から管理職として採用されるケースもあります。

企業が面接で転職理由を聞く意味

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企業の面接では、必ずと言っていいほど「あなたはなぜ転職したいのか」を質問されます。転職理由を聞くのは、「自分自身のキャリアを客観視できているか」「今後のキャリアプランは明確か」を確認したいからです。

組織のトップや専門職として重要なポジションを任せるので、企業は自律した人材を求めます。本人が自分の強みがどこにあるかを把握した上で、現在所属する組織や会社が置かれた状況を客観的に認識し、「◯◯の理由や背景から、自分の強みをさらに発揮できるのは御社である」と主張できる人が、管理職として採用に足る人材と判断されます。

転職理由として、現在の組織や事業に対して不満を述べるのはお勧めしません。管理職は組織のリーダーですが、自分がやりたいことを自由にできるわけではなく、経営陣の意向や方針に従わざるを得なかったり、会社全体の業績によって予算や人員を減らされたりと、自分の力ではどうにもならない場面に直面することがよくあります。

管理職に求められるのは、こうした理不尽な場面に直面しても、自分の強みを発揮してできる限りの成果を出そうとする姿勢です。よって会社に対する不満を転職理由にするのは、自分が管理職として力不足だと言っているようなもの。たとえ不満があっても、面接ではその状況を乗り越えるためにどのような努力をしたのかを具体的に伝えて、管理職に必要な課題解決力や困難から逃げない姿勢を備えていると示すことが必要です。

面接での管理職の転職理由の回答例

・「やりたいことがある」「チャレンジしたい」が転職理由の場合

【回答例】
「これまでのキャリアで◯◯のスキル・能力を培っており、それを活かして△△にチャレンジすることで、法人営業チームの売上増に貢献できると考えました」

【答え方のポイント】
単に「他の仕事に興味がある」「新しいことをやってみたい」といった理由では、企業が管理職として採用したいと判断する根拠にはなりません。自分がチャレンジしたいことや興味があることに対し、これまでのキャリアで身につけたスキルや蓄積した経験を活かして、どのような成果が出せるかを具体的にアピールすることが大事です。

・ 「年収や待遇」が転職理由の場合

【回答例】
「現職では組織の体制上、小規模チームでのマネジメント経験しか積む機会がありません。より大規模な組織でマネジメントを経験し、今より広い範囲の裁量と責任を持って管理職の仕事に取り組むことで、会社や事業にダイレクトな貢献を果たしたいと考えました」

【答え方のポイント】
「年収や待遇をアップしたい」という転職理由をそのまま伝えると、面接官に動機として浅いと判断されるので、直接的な伝え方は避けるのが無難です。この場合は、年収や待遇がアップすることで結果的に得られる「裁量権」や「責任」をキーワードにして転職理由を説明すると、管理職を任せるにふさわしい人材だと印象づけることができます。

・ 「会社や業界の将来が不安」が転職理由の場合

【回答例】
「現在の会社はITに投資しない方針を示しており、新たなシステム企画やシステム構想に携わる機会を得られる見通しが立ちません。私の強みはシステム構想にあると考えており、そのスキルを活かすために、よりIT投資に積極的でシステム構想に携わる機会が多い企業での活躍を望んでいます」

【答え方のポイント】
ただ漠然と「会社の先行きが不安」などと訴えるのはNGです。説得力のある答え方をするには、「会社や業界の将来について具体的にどのような課題があるのか」「それが今の業務にどのような影響を与えているのか」「その影響によって今後のキャリア形成がどのように阻害されるのか」の3つのポイントを押さえて説明することが大事です。

この回答例のように、「会社がIT投資をしない」という現実に起こっている事象をまず説明し、その方針のもとでは自分の強みが発揮できず、将来のキャリアが限定されてしまうと伝えれば、面接官に「それなら転職を考えるのも無理はない」と納得してもらえます。

管理職の転職を成功させるポイント

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転職後に「こんなはずではなかった」「聞いていた話と違う」といったミスマッチが発生するケースは少なくありません。「管理職としてマネジメントを任せたい」と言われて入社したものの、実際は業務上の肝心な部分で裁量や権限がなかったり、逆に予想以上の責任と権限を任されて非常に苦労したりと、さまざまなギャップを感じる人がいるようです。

入社後のミスマッチを防ぐには、転職を決める前に次の2点を行うのがポイントです。

・ ミッションや管掌範囲を確認し、成果をイメージする

入社後に自分が管理職として果たすべきミッションは何か、裁量や権限の範囲はどれくらいかについて、会社側と話し合って明確にした上で、「入社後の早いタイミングで成果が出せるか」を想定してください。

与えられるミッション・管掌範囲に対し、自分がこれまで培ってきたスキルで対応できるとイメージできれば、多少チャレンジングな環境でも成果を出せる可能性は十分にあります。一方で、もしイメージできないのであれば、入社してもどのように成果を出せばいいのか判断がつかず、結果的に転職がうまくいかない可能性が高まります。

・ 入社後に上長やメンバーになる人たちを理解する

自分がマネジメントする組織のメンバーや、報告を上げる上長がどのような人たちなのかを、入社前に可能な限り理解しておくことも必要です。管理職は、経営層と一般社員の間に立つポジションです。よって、「経営側の意図が理解できるか」「その意図を共有できるメンバーか」を把握し、双方をつないで経営が期待する成果を出せるか見極めることが重要です。

この点について少しでも不安を感じる場合は、入社後にコミュニケーションエラーが発生し、マネジメントやチーム運営がうまくいかない可能性があります。上長となる人やメンバーの何人かと実際に話す機会を設けてもらえるように会社側に打診するなどして、入社前の段階で不安を払拭するように努めることが大事です。

また転職活動を円滑に進め、採用の確率を上げるには、各段階において次のポイントを実践することが重要です。

  • ①準備:自身の強みを明確に理解・認識する
  • ②企業選び:自身の強みを活かせる企業や組織を明らかにする
  • ③選考:②の企業や組織が管理職に期待することを想定する

この3点を実践するには、転職先の企業や転職市場に関する情報を多角的かつできるだけ多く収集する必要があります。情報の多さは、転職活動で採用を勝ち取るための最大の武器になります。

ただ、現職の仕事を続けながら転職活動をする場合、準備や情報収集のために多くの時間や労力を割けない人もいるでしょう。自分一人で必要な情報を把握したり、企業理解を深めるのが難しいと感じたら、転職エージェントを利用するのも一つの方法です。

転職市場や企業情報に精通したキャリアアドバイザーが、自身の強みの理解・認識から企業選び、選考を受ける企業が管理職に期待することまで、幅広く情報の提供やサポートを行います。管理職の転職活動で不安や疑問があれば、ぜひtype転職エージェントにご相談ください。

まとめ

管理職の転職は難しいと言われますが、積極的な採用を行なっている業界や企業もあります。企業が面接で転職理由を聞く狙いや意図を理解し、自分が入社後に成果を出せる人材であることが伝わる回答をすれば、高い評価を得られて内定獲得につながります。管理職が転職に成功するポイントを理解し、しっかり準備をして面接に臨んでください。

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