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最終更新日 :2023.05.08
営業の仕事をしていて「辛い」「辞めたい」と思ったことはありませんか?自分には向いていないかもしれないと悩んでいる方もいるかもしれません。ここでは、営業職に就く人たちの悩みやその対処法、営業職から転職する際におすすめしたい業種・職種など、今の仕事に悩むあなたにとって、役に立つかもしれない情報を紹介します。少しでも参考になれば幸いです。
藤岡 広慧キャリアアドバイザー部 課長
【保有資格】米国CCE,Inc.認定GCDF-Japan キャリアカウンセラー「仕事を辞めたい」そう思う理由は人それぞれです。まずは代表的な例を挙げてみましょう。
営業職にとってノルマは避けて通れない要素です。しかし、そのノルマがあまりに厳しければ、辛いと感じるのは当然でしょう。
例えば、毎月ノルマが課せられている企業なら、当月はノルマ達成しても、翌月はまたゼロからのスタートとなり、継続顧客がいなければ売り上げは不安定になりやすく焦りが生まれます。また、ノルマが未達成になると会社の業績にも直結するため、プレッシャーに感じる方は多いそうです。
営業としての仕事の意義を見失うほど追い込まれてしまえば、辞めたいと考えるようになるのも、仕方のないことでしょう。
たくさん仕事をしているはずなのに、報酬がそれに見合っていない」そう感じたことがある方も少なくないでしょう。営業職はどうしても顧客の都合が優先になりがちです。時間外労働や休日出勤などでプライベートを犠牲にせざるを得ないケースが多々あります。
それでも営業ノルマを達成している状況で、ボーナスが少なかったり、インセンティブが発生しないなど正当な報酬がなければ、それは辞める理由としては十分でしょう。
初対面の相手になんの約束もなく営業しなければならないことは、想像以上のストレスです。にべもなく断られるばかりか、怒鳴られたりする、クレームを入れられるといったケースもあります。滅多にないこととはいえ、一度でもそういったことがあるとトラウマが残ってしまいます。
そういった経験がきっかけで営業という仕事に向き合うことができなっても不思議ではありません。
営業にはコミュニケーション能力が不可欠です。しかし、どれだけ人付き合いが上手い人でも、苦手な相手はいるものです。それが取引先の担当者であったら大変です。業務時間外の飲み会の誘いだったとしても、クライアントと考えると断りづらいですし、また、相手によってはハラスメントを受けることも考えられます。
仕事量の話でも触れたように、営業職は顧客の都合第一になりがちです。休みの日や営業時間外に商談が入ったり、飲みの席に誘いを受けたりすることもしばしばです。趣味や休息、家族との時間を犠牲にしてまで働くようになってしまえば、それは退職の一歩手前です。
営業は特別な知識・経験があまり必要にならない反面、求められる素質・能力は様々です。ここでは、営業に向いている人・向いていない人の特徴を挙げていきます。
営業は信用第一です。 時間や約束を守ることができる人は営業に向いているといえます。一見当たり前のことのようですが、これをきちんと守るのは案外難しいことなのです。それができる人は、きっとお客様と良い関係が築けるでしょう。
次に目的から逆算して行動できる人。営業には決まった売上目標を達成するために、何が必要か考えることができる能力が求められます。 ゴールから逆算して計画を立て、いつまでになにをすればいいかを明確に設定できる人こそ営業職にぴったりです。
そして、何より負けず嫌いな人。営業職は成果が数字として見えやすい職種です。だからこそ、周りの目やプレッシャーが気になることもあります。ですが、他の人に負けたくないという強い気持ちをもっている人なら、その重圧すらもエネルギーに変えることができるでしょう。
営業職である以上、人とのコミュニケーションは不可欠です。そのため、人とのやりとりに苦手意識がある方は、辛い思いをすることが多くなるでしょう。
また、会社の顔として動く仕事なので、場合によっては自分が原因でなくても相手先に謝罪をしなければならないこともあります。誰であってもこうした時は辛いものですが、繊細な方はよりダメージを受けてしまうでしょう。「自分に合ってないかも」と 感じる方は、営業以外の選択肢を探してみるのもひとつの手です。
それ でも営業を続けたい場合はどうしたらいいでしょうか。たとえ辛いことがあっても、やはり営業には営業にしかない魅力があります。この仕事で得られるやりがいや達成感は代え難いものです。
もう少し頑張ってみようと思ったら、以下のようなことを試してみるのがオススメです。ちょっとした行動がきっかけで、仕事を頑張る理由が見つかり、モチベーションが湧いてくることもあります。
楽しんで仕事をするためにも、メリハリは必要です。そんな時は自分にご褒美を用意すると良いでしょう。
ただ、よくある「仕事が上手くいったから自分にご褒美」といって好きなものを買ったり、贅沢な食事をするというのはあまりオススメできません。なぜなら、この方法だと喜びは一瞬だからです。自分へのご褒美を仕事に活かすなら、長期的な計画を立てることを勧めます。
例えば「今年の夏休みは○○へ旅行する」「クリスマスに自分のご褒美で○○を買う」いった計画を立てておけば、それを目的に辛い仕事を頑張ることができます。仕事以外の目的をモチベーションの源泉とすることは非常に有効な手段なのです。
誰しも仕事をしていて「辛い」と感じることはあるでしょう。ですが、「辛いのはみんな一緒だから」といって、その気持ちを溜め込んでいては、いずれ心が壊れてしまいます。
友達やパートナー・家族など、信用できる相手がいるのであれば、相談してみると良いでしょう。きっと、思った以上に心が軽くなるはずですよ。
営業にはゴールから逆算して計画を立てる能力が不可欠です。ですが、それが上手く行かない場合、もしかしたら目的となるゴールが間違っている、あるいは遠すぎることが原因かもしれません。
「毎月◯円の売上」といった目標も大事ですが、まずはそこに至るまでの小さな目標をいくつか立ててみると良いでしょう。たとえば、「今日は◯件の架電をする」「◯日までに資料を仕上げる」など、大きな目標にたどり着くためには何が必要かを考え、小さな目標を設定することが、意外にも重要なのです。
もしかしたら今扱っている商材や、営業スタイルが合っていない可能性もあります。商材でいえば、扱っているのが「有形」か「無形」かどうかでは、持つべきスキルは大きく変わってきます。プレゼンが得意なら有形商材が、ヒアリングや提案が得意なら無形商材がおすすめです。
営業スタイルもさまざまな種類があります。新規開拓を行う「アウトバウンドセールス」や、既存顧客に対して継続的に営業活動を行う「ルート営業」、クライアント先に訪問することなく営業活動を行う「インサイドセールス」などがあります。
もし、自分の扱う商材や営業スタイルが合っていないと感じるのであれば、転職を検討してみるのも一つの手です。その際に自分の営業の適性判断が難しい場合は、転職エージェントに相談してみましょう。
「色々試してみたけど、もう辛くて続けられない」そうなったら、いよいよ辞めるしかありません。できる限り頑張ることも大事ですが、時には無理をしないことも肝心です。退職を決意した時、まずはどんなことをすれば良いか解説していきましょう。
まずは自分が今、なぜ辞めたいと感じているのか、その原因を探ってみましょう。その際、頭の中だけでなく、紙に書き出してみると客観的に見ることができるためオススメです。
そして、辞めたい理由がはっきりしたら、いったん退職以外の方法でその原因を解決できないか考えてみましょう。人間関係の改善や配置転換、業務の効率化など、自分だけでなく周りの協力を仰ぐことで解決できることがあるかもしれません。
人間関係やプライベートの問題で退職したいと考えているなら、まずは友人や家族など信頼できる周囲の人間に相談してみましょう。客観的な視点からアドバイスを受けることで、想定外の解決策が発見できるかもしれません。
実際に退職するとなれば、次の仕事を探す必要があります。ですがその前に、まずは自分自身の能力や市場価値をしっかり把握しておきましょう。
転職する上で、自身をいかにアピールできるかは非常に重要な要素です。自分ができること・これまでやってきたことをきちんと整理して、場合によっては退職までに今の職場で必要なスキルを学んでおくことも考えておきましょう。
仕事を続けるためには健康かどうかも重要です。まずはあなたの身体や心の状態を把握する必要があります。もし、ストレス等で心身の健康に異常を来している場合は、今すぐ退職する必要があるかもしれません。場合によっては医師の診察を受け、上司にも相談した上で、対応を決めるべきでしょう。
営業の仕事を辞めるからといって、そこで身につけたスキルが失われるわけではありません。せっかく身に付けた営業スキルだからこそ、別の職種であってもそれを活かせる道を探るべきでしょう。
また、別の業種であれば今とは違う環境で再度営業という仕事にチャレンジできるかもしれません。いずれにせよ、あなたの持ち味を活かせる職種・業種を探してみることが重要です。
顧客のニーズを汲み取り、要求に応えることで対価を得るのがサービス業です。顧客のニーズを読み取る洞察力やヒアリング能力など、営業で得た経験を発揮しやすい業界だといえるでしょう。
この業界で活躍するためには、トレンドに敏感であることが重要です。そのためには、情報収集を欠かさず、常に多方面にアンテナを張っている必要があります。営業職もまた情報収集力が問われる仕事です。また、現場で学んだプレゼンテーション能力を活かすこともできます。
営業事務は、営業部門のサポートやバックアップを行う仕事です。クライアントと直接やりとりする必要はないので、営業職よりもストレスやプレッシャーは少ないかもしれません。この仕事であれば、営業としての経験を活かして、現場が何を求めているのかをいち早く理解することができます。
販売職は営業職と同じく、高いコミュニケーション能力が必要になります。臨機応変な対応が求められるため、営業活動で多種多様な顧客に接してきた経験を存分に発揮できます。
人事で採用業務を行う場合、自分の企業の顔として、企業の魅力を求職者に売り込まなくてはなりません。また、求職者との面接機会も多いので、コミュニケーション能力が求められます。営業で培った、商材を売り込む力とコミュニケーション能力が大いに生きる職種です。
新商品の企画や開発、商品の販促方法などを総合的に行うこの仕事では、さまざまな部門・取引先とのコミュニケーション能力が必要不可欠です。また、企画書を作成する際には、営業時代に培った提案書作成のスキルが活かせるはずです。
マーケティングの世界では商品の魅力を的確に分析する能力が必要となります。営業とマーケティングは密接な関係にあるため、比較的未経験であっても即戦力として活躍しやすい仕事といえます。
では実際に転職するにあたって、必要なことを挙げていきましょう。
まず最初にするべきことは、「転職スケジュールを立てる」ことです。具体的な計画を立てることで、転職活動の見通しができ、モチベーションの上昇に繋がります。また、先を見据えた行動ができるようになったり、転職活動が長期化することを防ぐ効果もあります。
次に必要なのが「自分のキャリアと将来像を考える」ことです。これらは転職活動において軸となる重要な項目です。転職は人生において重要な出来事です。それを成功させるためにもまずは、自分自身の指針を決める必要があります。「なぜ転職したいのか」「転職後、どんな自分になりたいか」「本当に転職する必要があるのか」「転職先にはどんな条件を求めるのか」……など、具体的に言葉にすることが大事です。
そして「転職に関わる情報収集をする」ことも重要です。業界や職種の実情、市場の転職ニーズを知ることで、自分が進むべき本当の道が判断できます。
最後に応募書類の準備をしましょう。当然ですが、いくら経歴がよくても選考で落ちてしまうことは多々あります。せっかく受かる可能性があるのに面接の対策をせずに失敗してしまうのは、もったいない話です。だからこそ万全の準備を整えて、転職に臨む必要があるのです。
転職エージェントを利用すれば、これら全てのサポートを行ってくれるだけでなく、企業との交渉も行ってくれるため、転職活動をスムーズに進められます。type転職エージェントでは、営業職向けの「type転職エージェント営業」というサービスもあります。営業職の転職を専門とする専任アドバイザーがあなたをサポートし、最適なキャリアプランを提供してくれます。営業の仕事でお悩みの方は、一度利用してみてはいかがでしょうか。
いかがでしたでしょうか。営業は会社の利益に直結する影響力のある職種です。それゆえに業務量が多かったり、プレッシャーによるストレスがかかりやすく「営業を辞めたい」と考える人は一定数いらっしゃいます。
「営業を辞めたい」と考えたら、まずは理由の整理をしてみましょう。理由によっては、営業スタイルを変えたりほかの営業職に転職すれば営業を続けられるかもしれません。
営業職自体、もう辞めたいと思った場合は、営業経験を活かした異職種への転職を目指しましょう。未経験転職はポテンシャルをアピールすることが大切なので、自分がもつスキルを把握しておくことが大切です。
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