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最終更新日 : 2023.08.22
リクルーティングアドバイザー
亀田享佑
2022年後半、メーカー系企業の多くは世界情勢を鑑み、年内で採用し切ろうとする動きが見られました。そのため、2023年は採用を手控える企業が多い予想でしたが、ふたを開けてみると企業の採用ニーズは継続。2023年後半に入っても企業の採用状況は昨年と比べ大きな変動はない状況となっています。
半導体や自動車関連のメーカー企業は、世界情勢の影響で利益圧迫などの影響を受けやすい特徴があります。それにも関わらず採用の動きが続いている理由としては、単純に採用枠を充足できていないことが考えられます。
国内大手メーカーは、採用ポジションが数百以上ということも。労働力不足が深刻となっている日本では今後もなかなか充足に至るのは難しいことが予想されます。しかし、採用条件の緩和はそこまでなく、厳選採用のスタンスは崩れていないのが現状です。
転職タイミングを検討している場合、自身に合ったポジションを募集しているかどうか見逃さないこと、徹底した選考準備が重要と言えるでしょう。
半導体業界は、直近は厳しい状況に置かれているように見えますが、中長期的にはAI活用やビッグデータ活用によって成長が見込まれる産業です。半導体の処理速度を速くする、半導体を作る装置の性能を上げる、扱えるデータ量をさらに増やす、といったミッションを担える人材は引く手あまたでしょう。
また、工場のIT化や事務まわりのペーパーレス化などが進んでいない企業はまだまだ多いため、DXができるIT人材が求められています。CDO(最高デジタル責任者)を新たに置きたいと考える企業も増えており、組織やビジネスモデルの変革といった部門横断的な動きを取れるハイレベルなIT人材を探し求めています。
AI、DX、ビッグデータの経験とスキルがあるエンジニアは、大手企業に転職するチャンスがあると言えるでしょう。
日本の大手メーカー系は、2023年度の採用計画が6月頃までに固まりました。ここから9月頃までが最も採用活動にパワーを掛ける時期です。人事もなるべく早く採用し切りたいと考えるため、年度の前半の方が積極的に転職者との接点を持ってくれます。転職を考えているなら、今すぐ動き出すのがおすすめです。
10月以降に入ると充足するポジションが増え、継続するポジションは限定的に。さらに1月以降は、「採用が難しいポジション」だけが残っている状況になるので、よほど経験スキルがマッチしないと応募自体が難しくなっていきます。
ただし、1月以降に採用しているポジションは、翌年度以降も採用することが決定している枠を先出しで再開している可能性もあります。2023年内の転職活動が難しい場合は、2024年4月以降の入社に向けて1月から転職活動を始めるのも良いでしょう。
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