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最終更新日 : 2024.02.08
リクルーティングアドバイザー
西田幸貴
2024年も引き続きIT企業の採用ニーズは高い状態が続きます。日本全体でIT人材の不足が続いているのが主な要因ですが、特に今年は「2025年の崖」と言われる問題が差し迫っていることもあり、企業の採用競争はより高まっています。
「2025年の崖」とは、大企業で使われている旧来の基幹系システムなどを担う人材の退職・高齢化により、IT人材の不足が43万人に達し、DXの遅れによる経済損失が年間12兆円にもなると言われている問題です。
SIer、SES、SaaS、いずれの業界も積極採用の姿勢が続いてはいますが、2022年から2023年にかけて活発だったエンジニア未経験者のポテンシャル採用は落ち着き、採用条件として最低でも経験年数1年以上を求める企業が増加しています。未経験からIT業界を目指す転職者にとっては、時間との勝負になってきていると言えます。
2023年下半期のトレンド予測記事では、企業のAI導入を支援できる、いわゆるAIエンジニアのニーズが高まるだろうとお伝えしました。2024年上半期も引き続き、AI関連のスキルには高いニーズがあります。
また、DXを支えるインフラ技術、セキュリティ技術のニーズも高いです。
クラウド関連の技術も高く買われる傾向にありますが、資格(特にAWS関連)の有無が問われることがあります。実務経験年数に関係なく取れる資格も多いので、取得しておきたいところです。
上述した通り、未経験者の採用は落ち着いてきています。どの領域でも2、3年の実務経験か、サービスを自作したことがあるレベルの実力が求められます。「ITパスポートを持っている」程度では厳しいでしょう。
狭き門の未経験採用ですが、その際に人事が見ているのは、コミュニケーション能力と、自ら進んで学習し、成長していけるかどうかです。
2023年から引き続き、IT業界全体で採用ニーズが高止まりしています。そのため、転職に特に不利な時期はありません。市場がシュリンクしないうちに、早めに動くのが吉です。
その他のトピックとしては、業界全体で採用チャネルを増やす動きが目立ちます。これまでは転職エージェント頼みだった企業が、リファラル採用にも投資するようになっています。IT業界に知り合いがいるのであれば、相談してみるのもいいかもしれません。
再三お伝えしているように、未経験者の門戸は狭いですが、一部のSESは未経験者採用を行っています。業界と職種についてしっかりとリサーチし、自分のやりたいこと・できることを明確にした上で転職に臨みましょう。
関連サイト:type転職エージェント IT
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