【最新版】2019年 IT業界の市場動向トレンド

最終更新日 : 2019.02.05

【最新版】2019年 IT業界の市場動向トレンド-type転職エージェント

この記事の監修者
監修者の藤井 歩

藤井 歩クライアントサービス部 部長

求人広告の営業、転職フェア企画・運営を担当した後、type転職エージェントへ。現在ではIT・Web業界の求人企業を担当するクライアントサービス部の部長。

2019年のIT業界動向

「データをどう活用するか」の観点からAIの注目度が更に高まる。IoT、RPA、セキュリティ分野の強化も求められている。

業界の中で長期案件となっていた金融系のプロジェクトも落ちつきをみせ、現在では、2020年のオリンピックを見据えたインバウンド系ビジネス、さらには新技術活用による働き方改革、データ活用の観点などから、IoT、AI、RPAへの注目が高まっています。この伸び続けるIT業界の状況から、昨年に引き続き、セキュリティ分野においても更なる強化、対策が求められています。

この業界状況をさらに裏支えしているのが、内閣府が第5期科学技術基本計画(Society 5.0)。各業界、各分野において国が目指す姿としても、下記のように記されています。

"IoTで全ての人とモノがつながり、様々な知識や情報が共有され、今までにない新たな価値を生み出すことで、これらの課題や困難を克服します。また、人工知能(AI)により、必要な情報が必要な時に提供されるようになり、ロボットや自動走行車などの技術で、少子高齢化、地方の過疎化、貧富の格差などの課題が克服されます。社会の変革(イノベーション)を通じて、これまでの閉塞感を打破し、希望の持てる社会、世代を超えて互いに尊重し合あえる社会、一人一人が快適で活躍できる社会となります。"引用 : 内閣府「Society 5.0」

今後は、国を挙げても最新のIT技術への取り組み、活用が推進されていくことが期待できるため引き続き、業界全体の成長伸張は期待できる状況です。

2019年IT業界の技術トレンド

「AI/機械学習」「運用自動化」「ディープラーニング」「ブロックチェーン」の投資意欲が高く、引き続き研究開発が進む

前述のとおり、注目されている技術トレンドは、新技術の活用となります。同時に各企業のIT投資意欲としても、民間調査会社の調査によると、「AI/機械学習」「運用自動化」「ディープラーニング」「ブロックチェーン」が高く、業界全体の注目技術として引き続き、開発・研究が進むと考えられます。

2019年IT業界の人材動向

2019年7月のIT人材の有効求人倍率は4.16倍。IT人材の“超売り手市場"が続く

前述のとおり、IT業界全体の市場とニーズの拡大は高い状態で推移しています。そのため各社、社員離職防止を目指し、労働環境を含めた待遇改善など、社員満足度の向上を図り、潤沢な案件情報の中から選んで対応するなど、社員にとって活躍のしやすい場作りに力を注いでいます。

その結果、転職者自体も「今よりいいところがあれば」という観点での転職が多く、無理をしてまで複数者を受けて転職活動するというよりも、本人のやりたいこと、目指していることなどにのっとり、応募先を丁寧に選びながら転職先を選ぶ方が増加しているのが特徴です。

その同情は求人倍率としても現れており、特に都心では、転職者数自体が徐々に減少している中で求人倍率が上昇。2倍にまで高まっていますが、とりわけIT系の人材は他の分野と比較しても、人材確保の厳しい、4倍の倍率で推移している業界となっています。

少子高齢化の中、この状態が継続してしまうと更なる人材不足の継続が懸念されます。この状況を受け、国では平成32年をめどに、各初等教育機関や大学でのカリキュラム導入、中小企業に対する技術導入支援をはじめ、社会人向けのリカレント教育の整備など、人材育成のための施策を策定しています。

ただ、現在の教育施策が効果として現れてくるのは彼らが育ち、活躍する数年先と想定されます。ここ十数年に及ぶ人材不足感は企業の実感値としても増加傾向にあります。

現時点では、各社少しでも質の高い人材確保・採用のため、不足している人員数については、各社教育・研修体制を整備し、社内で人材の育成体制を整える、伸び白の期待できる自己学習を行ってきた方の採用をすることで不足感の解消を目指す企業が増えてきています。

IT業界の求人動向

求人ニーズは2017年よりも更に高まり、採用ターゲット年齢の拡大、ポテンシャル採用をする企業が増加

以上から、各企業の求人意欲は高い状態で推移しています。そのため、もともとの求人要件に満たない方でも、成長の期待を持てる方であれば採用をするなど、年齢問わずポテンシャルを見ての採用も広がりを見せています。

その判断の軸となっているのが、各企業が求人をかける際に応募者に期待している観点です。企業分類を前述のIT人材白書の分類でまとめると、企業がの求人ニーズとしては下記の観点オーダーいただくことが主流となっています。

IT企業

いかにユーザー企業からのニーズにのっとり開発・構築・安定運用を実現できるのか。エンジニア実務とプロジェクトマネジメント力

ユーザー企業

いかに限られたコストで社内資産を活用し、企業課題に対応ができるのか。課題把握と企画・実行力

ネットサービス企業

高い技術力を駆使して、従来のものを覆す機能・サービスを実現できるか。安定した高い技術力とマネタイズの発想力

採用基準としては、人材確保が難しい中であったとしても、企業属性により、解決したい事柄が異なるため、ポテンシャルを評価して採用する場合には、選考中に上記の観点で将来的に活躍してくれるという期待を持てた方にオファーを出している傾向にあります。

また、転職者の方からの人気としては、ユーザー企業への転職が人気を集めていますが、各社採用人数が1人か2人ほどと限られた門であること、さらに、すで社内SEなどの管理部門の方との相性も多く選考要素として入るため、なかなか通過が難しいく、求人倍率の高い中では比較的入社が難しい分野でもあります。将来的に社内SEやシステム企画を目指す方の中には、まずはIT企業やネットサービス企業へ転職し、システムが主軸の会社の中で組織や技術を学び転職される方も多くいらっしゃいます。

IT業界、求人が活況の中ではありますが、「誰でも採用する」というわけではなく、この時代だからこそ、主体的に取り組みながら、今後組織に刺激を与えてくれるかどうかという点を含み採用している企業が多くなってきているのも特徴の1つといえます。

まとめ

業界動向

引き続き業界動向は伸び続け、国の施策からも、IoT、AI、RPAが特に注目の技術として成長。

人材動向

大手企業の幹部が対峙する課題に対して、短期間で有効な解を提案するためには、高いレベルの論理的思考や発想力、そしてそれを提案する際の対話力が必要とされます。

求人動向

ポテンシャルでの採用も増加していますが、採用目的、期待感にのっとり選考しているため、一概にどこでも入りやすいという状況ではなく、今後の成長に期待感を持った採用が多い。

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