記事掲載日: 2017/3/24

社内SE業務を経て私が選んだ環境

Sky株式会社

S.T 氏


クライアント・システム開発事業部 技術部 係長

Sky株式会社のインタビュー

~ プロフィール ~
1979年生まれ。新卒で独立系ベンダーに入社。主に二次請けとして企業ユーザーの基幹システムの開発・導入〜運用・保守を担い、販売管理をはじめとする業務系分野のプロジェクトを担当。運用・保守の一環でお客様の情報システム部に常駐し、社内SEとしての業務も経験した。その後、PMのポジションに就き、後進の指導・育成にも当たったが、2014年にSkyへ入社。現在はユーザー企業の基幹システム開発プロジェクトのリーダーを担い、30〜50名のメンバーを率いている。

-S.T さんは2014年にSkyへ転職したそうですが、それまでの経緯を教えてください。

S.T 氏 : 新卒で入社した前職は、いわゆる独立系ベンダーでした。主な職務はお客様である企業の基幹システムの開発や運用・保守。社員数60〜70人規模の会社で、二次請け、三次請けの案件が多く、私自身としては「いずれはもっとお客様に近いポジションで」という希望を早いうちから持っていました。

その後、2008年のリーマンショックの影響もあったかと思うのですが、離職する人も出てきて、その中には技術面で尊敬していた先輩たちもいました。当時を振り返ると、私のような30代前半の人間と新しく入ってきた若手だけでプロジェクトを回さざるを得ない状況が幾度かありました。

私自身はPM的な立場を任されるようになり、プロジェクト内の人や時間をマネジメントする経験を積むことができたのですが、周りにはまだ技術的にも未熟な者もいます。そうなると、お客様に提案する際、高度な技術を用いるようなプランは難しくなります。マネージャーとしての成長はできても、扱う案件の技術水準が低いままでは成長を望むには厳しくなってきた中で、転職を真剣に考えるようになりました。

-転職活動をする中で、どういう要素にこだわったんでしょうか? 仕事内容、会社の規模、業績や業態、あるいは待遇面など、いろいろあるとは思うのですが。

S.T 氏 : エンジニアのキャリア形成には、ひたすら技術を追求していく道もあれば、プロジェクトのリーダーとなってマネジメント力を伸ばしていく道もあります。私の場合、望んでいたのは後者のほうでした。プロジェクトの全体を見通したマネジメントによって、お客様に真に満足していただけるようになることです。

前職では基幹システムをスクラッチで開発するケースが多く、導入後も運用・保守まで任せていただき、そうして報酬をいただくスタイルが主体でした。おかげでシステムに関わるあらゆる局面を実体験できたことは財産になっています。「開発しかしたくない」というエンジニアもいますが、私はすべてに関わり、責任を果たしたい人間です。

ですから、第一にそういう立場を任せてもらえそうな会社に入りたいと思いました。そして第二のこだわりはというと、先ほども申し上げたように「お客様に近い立ち位置に就きたい」と思っていたので、そこにこだわりました。そして3つめのこだわりが「作る力」の有無。前職で不満に感じていたのも、この「作る力」を伸ばしていくチャンスがなかったからです。

-例えば顧客との距離の問題や、多忙な日々から解放されたいという理由から社内SEを志望したり、「作る力」を磨きたいという理由から自社製品やサービスを手がけるベンダーへの転職を志望する人もいます。S.T さんの場合はどうだったんでしょう?

S.T 氏 : 社内SEについては、まったく考えませんでした。前職では運用・保守フェーズも担っていたので、客先常駐をして、まるで社内SEのような働き方をした時期もあったんですが、経験してみて自分には合っていないことを実感したんです。

たしかにSIerで働くと案件内容やフェーズにもよりますが、多忙になる傾向は強くなります。それだけに私としても常駐当初は自分の時間ができて楽になり、「悪くないな」と思いました。ですが、社内SEとなれば相手は常にその会社の人たち。終わりがない閉じた関係です。もしも仕事への考え方や価値観などで合わない人がいたとしても、その人たちとずっとつき合っていくしかない。社内SEにはそういうリスクがつきまといます。

技術者として見ても、常に同じシステム、同じようなツール、一定範囲の技術しか触れません。技術力の向上を目指そうにも行き止まりが見えてしまう。ですから、常駐していた頃の私の心情は「たしかに楽だけれど、ここにいちゃいけない」という危機意識でした。自社開発型のベンダーでエンジニアをやるという選択肢も考えないではなかったのですが、社内SEと同様に「閉じた世界」で仕事をするイメージがありました。「そこでしか通用しない人間」ではなく「どこへ出てもやっていける人間」になりたいと思ったんです。

「やる、やらない」「使える、使えない」以前の問題として、この領域で技術を任されるのであれば、時代のトレンドを広く知っていることは不可欠。そのためにも閉じた場ではなく開かれた場で自分を伸ばしていくべきだと考えています。「楽なのかどうか」よりも、「今やっている仕事を面白いと思えるかどうか」のほうが、私の場合は重要。成長につながる刺激を転職では最優先しました。

-そうして決めたのがSkyだったというわけですね? 他にも転職候補の企業はあったと思うのですが、Skyを最終的に選んだ理由を教えてください。

S.T 氏 : 転職を決意して人材紹介会社の方とも話をするようになり、いくつかの会社を受けました。その中の1つがSkyでした。組み込み技術やパッケージで伸びているSkyのことは以前から知っていましたので「作る力」の高さは間違いないところ。それだけでなく、お客様に近い立場でシステム全体を任されている会社としても魅力を感じていました。

他の候補企業はどちらかというと前職によく似た会社です。「入社後すぐに自分が通用する自信」だけで考えたら、そういう企業を選んでいたかもしれません。Skyはむしろ活躍している領域も広く、技術水準の高さでも知られていますから「自分が通用するのかどうか不安」という気持ちもあったんです。ただ、他の候補企業の多くは、大手企業の冠がついている会社だったり、自社でツールを開発しているような会社。即戦力で活躍はできるかもしれないけれども、冠会社や自社のツールの利用が前提となる内向きの仕事しかできない。

そうなると、唯一の独立系で、しかも高度な力で成功しているSkyにチャレンジするのがベストなのでは、と考え、入社したんです。いちばん自信が持てないところ、いちばんチャレンジになるところをあえて選択しました。

-Skyに入社して4年目とのことですが、S.T さんが当初期待していた通りの環境だったのでしょうか? 望んでいた通りの成長を実現できているのでしょうか?

S.T 氏 : ある程度の人員規模を持つプロジェクトを任され、そこでリーダーとしてチームやタスクのマネジメントを担っていきたい、という希望は叶いました。特に1年前から担当している現在のプロジェクトはメンバー数30〜50名に上ります。設計・開発フェーズにいますので、メンバーとともに要件定義を行い、テストも繰り返し実施しています。人員、スケジュール、さらに金銭的な部分までマネジメントを任されているので、非常に複雑だし、難しい仕事といえますが、まさに期待していた規模と内容の仕事を、望んでいたポジションで実現できている。しかも一緒にやるメンバーが力の有る人材ばかりなので、刺激を受けつつ満足しながら働いています。

-数々の質問にお答えいただきありがとうございました。今回は転職に至るまでのご経験を中心にうかがいましたが、次回はSky入社後の体験談などもふまえ、今後のキャリア形成についてお話を聞ければと思います。

取材協力: Sky株式会社

事業内容:
■ICTソリューション事業(自社サービス/製品)
■クライアント・システム開発事業
組込で培った高い技術力を武器に、現在 自社パッケージや基幹システム開発で業績を伸ばすIT企業。

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