T.T様: 私は前職の会社に入社して4年ほど経った頃に転職を考え始めました。その時は「何か新しいことをやりたい」という漠然とした動機だったので、転職だけでなく社内で別の部門に異動する選択肢もありました。私の仕事はクラウドエンジニアでしたから、社内で異動するなら開発部門や研究部門で技術の専門性を極めるか、技術営業など顧客接点で活動する仕事にシフトするか、または転職して社内にはない新たな仕事にトライするか。そうやって色々と考えてみたのですが自分一人では判断がつかないため、人の意見を聞いてみようと社内・社外の先輩や転職エージェントのキャリアカウンセラーに会ったり、SNSを活用するなどして情報を収集した結果、「今まで培ったクラウドの技術をベースにしつつ、顧客接点で活動する仕事がしたい」と考えるようになりました。
M.S様: 前職の会社では組み込み系のエンジニアとして働いていましたが、自社で開発部隊を持っていたこともあり、比較的早い時期から実務よりもプロジェクトマネジメントを任されることが多くなりました。もちろんプロマネの仕事が嫌いなわけではなかったのですが、もっと自分で手を動かしてエンジニアとしてのスキルを磨きたいという思いが強くなっていったのです。たとえプロマネをやるにしても技術をしっかり身につけていなければ説得力がありませんから、自分の土台となる力を伸ばせるような環境に転職したいと考えました。
M.S様: 転職サイトや転職エージェントに登録して色々な企業の情報を頂きながら、転職先を検討しました。転職先を探すにあたっては、給与などの条件よりも働く環境を重視しました。先ほども話した通り、これまではマネジメント業務が多く技術だけを極めてきたわけではないので、そんなキャリアの人間にも技術的な仕事を任せてくれる職場であることを優先して選びたいなと。あとは在宅ワークなどの柔軟な働き方が可能であることにもこだわりました。ちょうど転職活動を始めたのが結婚して間もない時期だったこともあり、将来訪れる出産や親の介護といったライフイベントを考えると、働きやすい環境作りに取り組んでいる企業に勤めたいと考えたのです。
T.T様: 私は前職で培った技術をベースにキャリアを積みたかったので、クラウドサービスを手がけている企業について情報収集し、マイクロソフトを含めた二社を受けました。もう一社はセールスエンジニアの仕事で、マイクロソフトはカスタマーサービス&サポート(CSS)のサポートエンジニアです。最初は「サポート」という言葉から「お客様に言われたことだけをやる仕事なのかな」と思ったのですが、面接で詳しく話を聞いた時に「任される裁量も仕事の範囲も広い」と知って、「それなら自分がやりたいことができる」とイメージが変わりました。それがマイクロソフトの入社を決めた理由です。
M.S様: 私がマイクロソフトに応募したのは、CSSの積極採用を行っているという広告を見たのがきっかけです。私はずっと製品開発サイドにいたため、お客様から直接フィードバックをもらう機会が少なく、転職するなら技術に加えて顧客対応のスキルも身につけられる仕事がいいなと考えていたところでした。前職では営業を介してフィードバックをもらったとしても、受注金額が大きい取引先の要望だけが優先されることが多く、他にもいるたくさんのお客様のニーズをきちんと把握できていないのではないかという疑問もありました。CSSはお客様に対して技術的なサポートをする部門ですから、自分で直接お客様の声を聞きたいという私の希望にまさに合致していたのです。またマイクロソフトはテレワークやフルフレックス勤務などの制度がしっかりしていて、働きやすい環境が整っていたことも決め手になりました。
M.S様: 初めての転職だったので、職務経歴書の書き方がわからず困りました(笑)。求人に応募し、面接して内定をもらうというプロセスは新卒採用でも経験しましたが、書類の書き方などは新卒の時とは違った中途ならではの視点が求められますよね。でも転職エージェントのキャリアアドバイザーに自分が書いた職務経歴書をレビューしてもらい、書き方のアドバイスをもらったので、この悩みは解消できました。
T.T様: 転職を考え始めた時はまだ方向性もわからず漠然としていたので、それが悩みといえば悩みでした。でも転職エージェントやSNSを通じて会った人たちと話をするうちに、自分の考えがまとまっていきましたね。実は最初のうちは「開発をやりたい」という気持ちの方が強かったのですが、人と話しているうちに「いや、自分が本当にやりたいのは顧客接点の仕事だ」と気づいたのです。他人から客観的に見た自分の性格や強みを知ることができたり、転職エージェントなどプロの方たちから「世の中にはこういう職種もある」という情報をもらえたことがよかったのだと思います。一人で悩んでいたら、ずっとモヤモヤしたままだったでしょうね。
M.S様: CSSはクラウドのアジュールに関する法人のお客様へのサポートを担当する組織です。その中で私のチームはPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)を扱っていて、お客様が技術的な問題に直面したり、製品の使い方に疑問が生じた時に解決のお手伝いをします。メールや電話でのやりとりが中心ですが、企業の担当者と一対一でコミュニケーションするので、顧客対応のスキルはこの一年でかなり磨かれました。私たちはお客様の声を直接聞く立場なので、会社として改善すべき点があれば「説明書のこの表現がわかりにくい」「この動作は使いにくい」といったご意見を開発などにフィードバックする役目もあります。私が担当するPaaSはOSにアプリケーションなどをあらかじめパッケージ化した製品を扱っているので、製品そのものに不安定なところがあるとお客様の利用環境に直に影響してしまいますから。
T.T様: 基本的な仕事内容はSさんと同じで、私のチームはIaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)という技術領域を担当しています。これはサーバーやネットワーク、ストレージを自由に組み合わせて使えるサービスで、お客様は弊社の技術をそれぞれにカスタマイズして利用されているため、お問い合わせの内容も私たちが初めて見る設定やエラーが数多く含まれているのが特徴です。それをいかに素早くキャッチアップし、お客様と同じ土俵に立って進められるかが勝負。大変ですが、毎回新たな問題を解決するのは楽しみでもあります。
M.S様: 私は技術者として実際に手を動かしたかったので、仕事をどんどん任せてもらえる今の環境はその思いを十分に叶えてくれています。個人を尊重するカルチャーがあるので、いちいち上司に了解を取らなくても、「お客様のためになることならやってみなさい」と任せてくれる上司がたくさんいるのがありがたいですね。
T.T様: 私も事前に「任される裁量が大きい」と聞いていましたが、入社してみてその通りだと実感しています。お客様対応についてはそれぞれのエンジニアがオーナーシップを取りますし、一般の会社なら上級エンジニアがやるような領域も私たちに任せてもらえます。その分、責任の範囲も広くなりますが、自分の力で仕事をやり遂げるための仕組みも揃っているので心強いです。ドキュメントやマニュアルなどの資料も豊富に用意されていますし、検証のために必要なログやソースコードなどのリソースも見ることができます。やりたかった顧客接点の仕事をしつつ、大きな裁量を持って取り組める環境は入社前に希望していた通りでした。
M.S様: 大きなギャップはないですね。働き方の柔軟さも事前に聞いていた通りでした。テレワーク制度も使いやすいですし、育児中の女性たちもフレキシブルな働き方をしています。逆に良い意味で驚きだったのは、他チームとの協業が非常にしやすいこと。「こんなお問い合わせが来て対応に困っている」と相談すると、「うちのチームのこんなサービスを使えば解決できるかも」「こんなやり方もあるよ」といったアドバイスがすぐに返ってくるので助かります。しかもそのアドバイスが、お客様に対する提案と同じくらい手厚くてレベルが高いのです。CSS内のチーム同士だけでなく、時には部門を超えて協力しあうこともよくあります。「この協力体制が仕事の速さにつながっているのか」と感心しました。
T.T様: 誰かが協力を求めるとお互いが全力でサポートし合いますよね。それがマイクロソフトの社風なのだと思います。日本国内だけでなく、海外のエンジニアと協力することもありますが、いずれも連携はスムーズです。それともう一つ、私も良い意味で意外だったのがお客様との関係性です。転職する前は、「サポートエンジニアに問い合わせをするのは『マイクロソフトの製品を使いたいのに使えない』という状況にいるお客様なので、お怒りだったり不機嫌だったりすることが多いのかな」と勝手に想像していたのですが、まったくそんなことはありませんでした。お客様も企業のシステム部門などにお勤めのエンジニアですから、技術者同士で協力しながら問題解決という一つのゴールに向かっていくことができるのです。今はそこに面白さとやりがいを感じています。
M.S様: 今はまだCSSで技術的なスキルを磨くことに集中しているので、将来のキャリアはあまり明確になっていないのですが、マイクロソフトは本人の希望による社内の異動が多くキャリアチェンジのハードルも低いと聞いています。例えば将来セールスやソリューションサービスなど別の部門の仕事をやってみたいと思うようになったとしても、それを実現しやすい環境があるので、長くキャリアを積んでいく上でもやはりマイクロソフトを選んで良かったと思います。
T.T様: 今はお客様がお困りのことがあるとご連絡が入り、それを解決するというスポット的な仕事なので、一つの案件が数日から数週間という短いサイクルで回っています。もちろん今はその一つ一つに集中して顧客対応のスキルを磨く時期だと考えていますが、将来的には長期的なプロジェクトにも取り組んでみたいですね。