記事掲載日: 2017/04/05 取材日: 2017/03/07

スキルの“クラウドシフト”を求め見つけた環境

TIS株式会社のインタビュー"
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S.O 様

TIS株式会社/フィナンシャル基盤サービス第2部

金融向けのプロジェクトを中心に、インフラ基盤領域の業務を経験。クラウド技術に携われる環境を求め、2014年10月よりTIS株式会社へ入社。現在は某大手金融系企業へ提案から保守・運用フェーズまで一貫した業務を担当している。

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中西 康博 様

TIS株式会社/人事部シニアエキスパート

製造・流通業向けのSEからキャリアをスタート。その後、営業チームのマネジメントや複数の事業立上げなどを経て、現在に至る。ビジネスから技術まで精通した採用責任者としてご活躍中。

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伊藤 泰子

キャリアデザインセンター/エキスパートキャリアアドバイザー

新卒でリクルートグループに入社。その後、結婚、出産、専業主婦を経て様々な職種や雇用形態を経験。その後キャリアデザインセンターの人材紹介事業部の立ち上げメンバーとして参画し、9,000人を超える転職希望者と面談。キャリア・コンサルティング技能士2級、キャリアカウンセラートレーニングプログラム(GCDF)の資格を所持。

- 本日はお時間をいただきありがとうございます。それではさっそくですが前職にて転職を考えたきっかけまで伺えますでしょうか。

O 様 : 前職では金融業界向け債権パッケージ・百貨店向けパッケージを提供している会社にて、インフラエンジニアとして、インフラの提案から設計・構築・保守・運用まで一貫して携わっていました。2~3名程度の小規模なプロジェクトを、プレイングリーダーとして複数案件担当していました。そうした日々の業務の中で、インフラのクラウドシフトを感じるようになったことが転職を考えたきっかけですね。インフラ=クラウドのイメージです。今後は『インフラをサービスとして提供したい』と考えるようになっていきました。

- そうだったのですね。転職活動をスタートした当時のことを振り返って伺えますか。

O 様 : 今回転職をする以前にも転職をしているのですが、転職サイトを活用して情報収集をしながら、気に入った企業に応募するといったスタンスで活動していました。ただ、今回転職を考えた際に、自分のキャリアを客観的に見つめ直したいと考え、転職エージェントの利用を検討しました。

クラウドに関わる仕事をしたいという気持ちはありましたが、それ以外の可能性も含めてキャリアプランの提案やアドバイスが聞きたかった事も理由です。@typeを利用して活動していたこともあり、type転職エージェントだけ登録をしました。キャリアアドバイザーの伊藤さんには考え方やキャリアの可能性についてご提案いただき、客観的視点から自身の強み・弱みを再確認する事ができ良かったと思います。

- 確かにご自身ひとりで客観的なスキル・キャリアパスのたな卸しをするのは難しいですよね。伊藤さんに伺いたいのですが、当時はO様のご希望を踏まえてどのような提案をされたのでしょうか。

伊藤 : O様もおっしゃっている通り、今までの転職ではあまり比較・検討をせず、気に入った企業へピンポイントで応募されていらっしゃったので、幅広く可能性を見てみてはどうかというご提案をさせていただいたと思います。

クラウドを含めた新しい技術に触れたい、提案~構築の上流フェーズに携わりたいという希望をお持ちでしたので、SIだけでなくIT系のコンサルティングファームの求人も、また、顧客側に近い位置でPDCAを回していたご経験もお持ちでしたので、IT投資に積極的な企業の社内SEの求人もご提案させていただきました。そこからは求人を比較いただきながら応募企業を少しずつ絞り込んでいきましたよね。

O 様 : サービスを提供しているという観点で、ゲーム系の会社にも応募しました。クラウドに携わる環境があること、そして提案から一貫した業務に携われサービスを提供出来ること、の2点を軸に幅広く見るようにしていました。

- そうした中でTIS社に興味を持った理由はどのような点なのでしょうか。

O 様 : 大きくは3つです。1つ目は、大規模プロジェクトに携わるチャンスがあり、プロジェクトマネージャーとして大きく成長できる環境があること。2つ目は、お客様へ提案から保守・運用まで一貫してサービスが提供できること。そして3つ目は、お客様のニーズに合わせた提案を行うため様々な技術環境に触れられることですね。

- 当時の面接時の印象はいかがでしたか。また、入社を決めたのはどの段階だったのでしょうか。中西様にも当時の印象を伺えると。

O 様 : 選考回数は2回で、1次面接は配属時の上司でクラウド領域を統括している方でした。正直な所、面接を通過するイメージを持てていませんでした(笑)。 今思い返せば、OSやミドルウェアまわりまで幅広く技術を経験していたことを評価いただいたのかなと思います。

中西 様 : 選考官から見た第一印象は「実直な方」でした。また、日頃から情報収集を行っており将来のキャリアを考えられて、常に選択肢をご自身の中に持っている方だったと記憶しています。スキルレベルは一定水準を超えているという前提で、一番印象に残っている評価ポイントは論理的な考え方を持っていたことです。今回のポジションにおいては、お客様の御用聞きではなく顧客をリードし、最適な選択肢へと導く必要があります。彼にはその素養がありました。

O 様 : 最終面接前には受かったら入社したいという気持ちになっていましたね。1次面接の中を通じて、インフラクラウドに関する提案ができること、大規模プロジェクトに携われること、マネジメントの面でもキャリアアップしていけることが叶う環境だと分かりましたので。

- まさに転職成功ですね!それでは次に、実際にご入社後の業務内容について伺えますでしょうか。

O 様 : 現在は某大手金融系コングロマリットグループ向けのシステム刷新プロジェクトに参画しています。同社サービスのIBM社のPOWERアーキテクチャサーバを基盤に採用した、AIX・IBM(AS/400)向けのクラウドサービス『XiCloud』を提案したり、お客様にニーズに合わせてクラウド以外のインフラ技術環境の提案も行っています。もちろん、提案だけでなく、保守・運用フェーズも一貫してお手伝いしています。入社して技術の幅や提案の広がりが身に付いたと感じますね。

カウンターパートは某大手金融系コングロマリット会社本体の情報システム部門や、システム情報戦略子会社と打ち合わせなどを行っています。入社から一貫して某大手金融系コングロマリットグループ向けのシステム刷新に携わっていますが、基本的には自社内勤務ですね。お客様との打ち合わせがある時に訪問を行っています。

- 入社当初と比べてO様の立ち位置などに変化はございましたか。

O 様 : ありました。具体的には、入社当初は1つのプロジェクトのリーダーを行っていましたが、現在は複数のプロジェクト管理をしながら提案も行っています。また、構築フェーズは1チーム5~6名、プロジェクト全体としては20人程度の規模になり、プロジェクト期間も構築だけで2ヶ月程度になります。

- なるほど。入社前のイメージと入社後のイメージにギャップはありましたか。

O 様 : 入社前は金融業界のお客様も多い為、社風が固い印象で、決められたルールに則ってプロジェクトを進めていくイメージがありましたが、実際には裁量が大きく、自由度が高い社風でした。また、チームプレーが非常に多く、困った事があった際は組織で動く会社です。お客様の規模も大きく、直接提案から運用まで幅広く出来る事もあり日々成長を感じています。

また、教育・研修が充実していることも良い意味のギャップでしょうか。社内勉強会や外部講師を招いてのセミナー、教育制度は任意コンテンツも含めて充実しており、個人的にも利用しています。最近はクラウド環境の自動化について学びました。勉強会で学んだ事をお客様へ提案し、4月以降に導入する予定もあります。他にも楽しそうなコンテンツがあり、随時参加したいですね。

- 常に新しい領域に対しても技術キャッチアップなどもされていらっしゃるんですね。それでは話を変えて、中西様へ伺います。御社が求めている人物像を伺えますでしょうか。

中西 様 : 我々が掲げているものとして『リーディング&プロフェッショナル』という指標があります。

『リーディング』でいうと、チームリーディングのみならず、自身に対して、そして顧客に対してもリーディングできる方です。これはプロフェッショナルでもマネジメントでもリーディングを求めています。例えば技術面でいうと、どれだけナレッジを社内共有できるか、場合によっては外部に発信できるかなどです。

『プロフェッショナル』に関しては、必ず何かのプロであってほしいと考えています。これは教養、技術、業務、マネジメントなど、何か1つにおいてはプロフェッショナルであって欲しいという意味です。数字管理だけの人材ではなく、カウンターパートに立っても困らない人材であることが必要です。

- なるほど。お客様へ価値提供出来るようリードする力が求められているんですね。その点を踏まえて、面接で見ているポイントを教えて頂けますか。

中西 様 : 面接のポイント以前の話になりますが、まず書類選考においての職務経歴書を重要視しています。具体的にはプロジェクトをビジネスとして捉えられているかという点です。

繰り返しにになりますが、リーディングのできる人材を求めていますので、『どんなプロジェクト概要か?どんなお客様か?プロジェクトの目的は?規模は?その中でどのようなパートをやっていたのか?』など具体的、かつ工夫した実績が記載されているかを見ていますね。技術要件だけが分かるような職務経歴書ですと、ビジネス視点があるかどうか判断できないですから。

面接では自己紹介、業務内容を中心に質問させていただくことが多いです。自己紹介では論理的思考能力が、業務内容では、論理的思考能力に加えて、物事を整理して伝える能力が見極められます。例として、そのプロジェクトでどんな役割を担っていたか、プロジェクトの請負形態はどうなっていたか、などを確認しています。プロジェクトは複雑なケースが多いですから、全体像を見て話せる方であると良いと考えています。

- なるほど。お人柄の面でいうといかがでしょうか。

中西 様 : 一言で言うと『発信型の人材』を求めています。自分だけで自己完結をしたり、内に秘めてコツコツやるタイプの方よりは、主体性を持って自走出来るタイプが良いと考えています。そういう方は将来的に殻を破り、リーディングできる人材になっていただけると考えています。

私達の会社はボトムアップ型の風土があります。独立系の為、全ての社員が自身も経営者であるという考えを持ち、マーケットに対して、存在感をアピールしないと継続的に事業運営が出来ません。私達の会社は階層などに関わらず、社員の意見に耳を傾けて、新しい事に挑戦する風土だと思っています。

- ありがとうございます。それでは最後にO様より今後の抱負について伺えますか。

O 様 : 今よりもさらにお客様のビジネス拡大に直結するシステムの提案を行っていきたいですね。TISにはそれができる環境が整っていますから、お客様にしっかりと向き合い、ニーズを汲み取り、様々なソリューションを提案していきたいと思います。

- 今日は貴重な時間を頂きまして、ありがとうございました!

TIS株式会社が運営するコワーキングスペース
『bit & innovation』

取材協力: TIS株式会社

事業内容:システムインテグレーション事業(ITコンサルティング・システム構築サービス・アウトソーシングサービス・ソリューション/クラウドコンピューティングソフトウェア開発)
創業:1971年4月28日
設立:2008年4月1日
資本金:100億円
従業員数:連結20,067名 単体5,553名(2016年4月1日現在)
上場市場:東証第一部

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