富田様 : 前職では約7年間、主に官公庁、自治体向けのアプリケーション開発に携わっていました。顧客先に常駐することもありましたが、自社内にて開発部署を取りまとめる業務が長かったですね。
転職を考えたきっかけは土日出勤や終電、徹夜など、恒常的に残業が多かったので、今後のことを考えると長期的な就業が難しいなと感じていたことです。部署異動を希望することも考えましたが、別部署にて求められるスキルが今までの経験と異なっていたこともあり・・・その 会社でやりきった感もあったため、それなら外に出てみようと考え転職活動をスタートしました。
富田様 : まずは転職サイトへ登録しました。自分に何ができるかを考えるという自己分析を行って、そこから、では 自分がやりたいこと・できることって何だろうと考えていきました。正直なところ、SE以外の職種に携わりたいと考えていて。自分の知識を使えるなら使いたいという気持ちはありましたが、できれば今まで知らなかった仕事や、自分が心躍るような仕事に就きたいと考えていました。
そんな中、ちょうど前職を退職したタイミングに、転職サイト経由でメールをいただいたことがきっかけで、type転職エージェントに登録しました。
富田様 : 繰り返しになってしまいますが、今まで知らなかった仕事に興味を持っていましたので、未経験でも良いので自分に向いている仕事のご紹介をお願いします、と言った記憶があります。
面談の中で宮崎さんより「30歳から未経験の仕事はなかなか難しい」という現実的なお話をいただきましたが、結果としては様々な職種のご提案をいただけましたので、本当にためになりました。監査関連の求人は、おそらく一人で活動していたら見つけられなかったと思うので。
富田様 : 当時、監査関連の求人だけを考えていたわけではありませんでした。やりたい仕事は具体的に見つけられていませんでしたが、前職ではしっかりと仕事をやりきってきた自負はありましたし、ハードな環境を乗り越えてきた力はあるので、どこに行っても大丈夫、という自信はありました。
具体的な強みとしては、開発の取りまとめをする中で培った調整力やアプリケーションの仕組みを良く理解していることだと思っていました。実際に、端末の初期設定から環境構築の完了まで一人でやりました。
富田様 : はい。音楽を扱う企業や、B to Cのビジネスを展開しているゲーム会社、監査関連と幅広くご紹介いただきましたよね。U社さんやC社さん、D社さんが面白そうだと感じていました。
PwC BAへの選考会には、選考を通じて、現場で業務されている方と複数名お話をすることができ、今まで働いてきた会社と違って、良い意味で「肩の力を抜いていて、でも芯が通って仕事をしているな」という印象を受けました。すごく良いな、と思ったところが一つめの理由です。
また、PwCという世界的に影響力のあるファームの一員になれる点が魅力的であったこと、特に弊社に関しては設立されて間もなかったので、これから大きくなる会社と一緒に自分も成長していきたいと感じた点が決め手になりました。面接の中で仕事の内容もご説明いただき、また、今までの経験を活かすことができるイメージがありましたので、この会社だったらキャリアプランを描ける、頑張りたいと納得感を持つことができました。
百歩様 : まずPwCとしては、「誠実性」をもって業務に取り組めるという点を重視しています。
当社の特性として、PwCフルラインナップのサービス体制を提供するための一端を担う重要な位置づけにあり、また、企業の透明性・信頼性という社会的価値の向上や改善に貢献するために設立された会社であるという背景を持っています。そのため、クライアントや、そのクライアントのステークホルダーから「誠実性」が強く求められています。
私たちが所属するCTS(Compliance Testing Solution)では、「誠実性」に加えて、ITに関する知識や経験を重視しています。情報セキュリティやITリスク、内部統制の評価などが未経験であっても、豊富なノウハウが既にあるため入社後に学んでいただくことが可能ですが、ITについてはイチから教えていないので、これまで培ったIT知識をベースに、誠実・着実・堅実に業務に取り組み、ご活躍いただける方を求めています。
※編集部注、「CTS(Compliance Testing Solution)」は2023年12月に「
CTSR(コンプライアンス・テクニカル・ソリューションズRA部) 」に改称。
富田様 : 1次面接は3対1の面接だったのですが、かなりフラットな面接でした。その時は知らなかったのですが、入社してから、とても責任ある役職の方が面接官だったと知り、かなり驚きましたね。面接内では、緊張感や、圧迫感は無く、主に自分の話したいことを話していました。今考えると私の説明力が不十分でわかりづいらい内容もありましたが、良い部分を引き出してフォローをしていただいたと思います。
2次面接では現場の方との1対2の面接で、システム監査(自治体関連に知見をお持ち)がメインの部門の面接官と、会計監査がメインの部門の面接官が出てきてくださいました。私の前職の自治体関連のプロジェクト経験から、「それであればこんなプロジェクトに入ってもらうかも」というお話を具体的にいただけましたので、かなり働くイメージを沸かせることができました。特に、システム監査担当の面接官の方はやわらかい雰囲気があり、印象が良かったのも覚えています。
百歩様 : 面接にいらっしゃった方が、実績が出た・成果が出たと感じている具体的な事例や案件の内容と、また、逆にすごく難しかった事例やトラブルなどがあり大変だった事例をお伺いし、どういう考え方をするタイプの方なのか確認しています。
例えば 、苦しいご経験を聞いた際に、とりあえず上司に相談したり、逆にじっくり考えて自分で対応したり、様々なケースがあるかと思います。また、失敗談など話しにくいことを聞かれた際に、少し隠してしまったり、回答に一貫性がなかったりなど、動揺や誤魔化しが透けて見えることがありますので、どのような姿勢で業務に取り組んでいたのかを見ています。面接の中のエピソードでは、その場で正しい結論に至っていなくても、まずは上司へ相談するなど、その時に求められている行動が実施できているか、実施できる方なのかどうかお聞きしていますね。
百歩様 : 携わられたプロジェクトや与えられた役割を聞いています。直近で関与していた案件や比重の大きな案件、ご本人が一番成長したと考える案件を中心にお伺いし、独力でできる範囲、上位者や詳しい方の補佐があればできる範囲、未経験の分野など、具体的な実施内容を踏まえながらITスキルを確認しています。また、スキル面と同時に、それを支えるコンピテンシー、行動特性がどのあたりにあるのかを聞いています。ケースでいうと、やはり良いときよりも、本当に自分が困ったときに、周りに本当のことをすぐ伝えられるか、そこから何を得てどう変わったかが伝わってくると良い方だと思いますね。
富田様 : 現在は、カード会社に常駐し、個人情報の保護に関わるアドバイザリー業務に従事しています。ですので、監査とはまた異なる仕事です。
例えば、「個人情報の削減運動」として紙媒体での個人情報でいらないものを削減することで個人情報関連の事故を全社的に削減する取り組みや、イラストなどが含まれる「個人情報事故事例集」を作り、配布することで事故に対する意識付けを行ったり、電子文書管理に個人情報監視ツールを導入しパスワード未設定の個人情報含有ファイルの分析、監視をしたり、改正個人情報保護法の実態調査を行ったりするなど、どのように個人情報を正しく運用していくかというアドバイザリーをしています。
1日の流れとしては、9:30頃に出社し、まず個人情報監視ツールから出力されたレポートの分析を行います。現在常駐している部署は、パソコンに特化した方がいない部署のため、いわゆるITに関連する部分を担当し、マクロを組んで評価をしています。午後はシステムベンダーとの打ち合わせがあり、現在の課題点や質問の整理、状況確認を行った上で進め、打ち合わせ後には、お客様へシステムベンダーの意図の説明、ある意味分かりやすく翻訳をしながら情報を共有し、今後の方針を摺り合わせていきます。その後、また別の仕事となるのですが、個人情報削減運動の各部門へのヒアリングを実施しており、そのヒアリングの集計作業をしています。VBAでマクロを組んだりなど、だいたい17:00くらいから社内報告資料を作成して、18:00前には退社していますね。
富田様 : 面接で受けた印象そのままでしたね。実際はどんな方が働いているのか少し不安でしたが、ギャップは無く、さまざまなタイプの方が在籍されているので、前職とは違う風土を感じました。
それから、PwCあらた有限責任監査法人と同じフロアで、仕事でもペアでプロジェクトに入ることも多いです。PwCあらた有限責任監査法人には海外の方がたくさん在籍されていて驚きました。アメリカやイギリスの方など、様々な方が在籍されて個性があるなと感じています。
富田様 : そうですね、ギャップとは少し違うかも知れませんが、毎月開催される「welcome reception」はとても良い機会だと感じています。いわゆる、その月に新しく入られる方の歓迎会なのですが、常駐しているメンバーや、監査プロジェクトで全国に行っている方も含めて一同に会して顔を合わせる機会があります。普段はバラバラですが、月に1回は皆できちんとコミュニケーションを取っていますね。
また、あまり自分で言うことではないかもしれないのですが、入社したばかりの人間であっても信頼していただき仕事を任せていただける風土があり、良い意味で期待してくださっているのだなと個人的には解釈しています。それから、新しいツールなどの最新技術導入も早くて使う側としてはとても便利です。決裁のスピードや社内ファシリティへの考え方が進んでいる印象もあります。
富田様 : PwCグローバルで共通のシステムを使っているため、社内システムやメールなど英語が多く、難しい場合は後回しにてしてしまうことも多いので、そういう点は改善しなくては・・・と思っています。英語は苦手ではないのですが、日々の業務でついつい後回しにしてしまっていますね。
仕事の進め方について言えば、自分から情報を取りにいって取り組むことが大事だと感じています。たとえば、メールでシステムのアップデートの案内があったとして、前職では、よく分からないので周りが導入してから動く、ということが多かったのですが、今の職場では、気がついたら周りが既に導入済みで気がついたら取り残されていたということがありました。入社して間もない頃は周りに合わせていながら様子を見ていたところがあったのですが、分からないことに対しては自分から動いていくスタンスが大切だと思います。ですから、誰かに指示をもらって仕事をする方より、裁量を感じて仕事をしたい方には、良い環境だと思います。