印南 : こちらこそよろしくお願いします。
印南 : 入社してから現在まで「FA商品事業本部」という工業用機械の標準部品を扱う部門の加工ネットワーク開発ユニットというチームに所属していまして、ミスミが手かげる次世代のプラットフォーム開発を行っています。
印南 : デジタルものづくりをテーマにした新しいシステム開発になるのですが、私の役割は主に企画、改善提案、データベース作成がメインになります。通常、お客様から規格外品の部品を注文いただく場合設計データの引渡し、見積もり、発注、生産というステップを踏んでいます。詳細はお伝えできないのですが、このプラットフォームを利用いただくとそのリードタイムを大幅に短縮することができます。規格外品であってもカタログ標準品と同じスピードで納品する事でお客様により良いサービスを提供します。現在、プロトタイプを一部のお客様にテストで使っていただいている段階なのですが、常に新しい企画を出しては、承認、検証、課題の洗い出しを繰り返している状況でしていわゆるルーティンワークはありません。
印南 : 経営者志向の強い社員が多いのはイメージ通りでした。意外だったのは、若手社員そして女性社員が多いことです。
私もメーカーにいたので、この業界はシニアの男性社員が多いというイメージを持っていたのですが、ミスミ社員は平均年齢も若いですし、実は4割が女性です。私が所属する部門の責任者も女性です。また、中途採用の方が多いのですが、メーカー出身からコンサル出身まで幅広く様々な業種から転職されてくる方がいらっしゃいます。
一方で株式会社ミスミグループ本社としては上場している大手企業ですので、会社全体では非常に統制されている印象を持ちました。覚えないといけないルールも多く、最初は苦労しました。
印南 : 作成した資料や提案内容について、上司から常に指摘を受けますので文章作成能力はかなり向上したと思います。それから、以前より自分のミッションに対して意思とこだわりを強く持てるようになったと感じています。誰かの意見に流されてしまうようだと上司や周囲の方には話すら聞いてもらえません。もちろんそれだけでもダメで、「戦略的に思考して論理的に話す」ことを学びました。ミッションは個々に与えられていて、上司から都度フィードバックを受けます。上司もマネジメントの成果を更にその上司から評価されています。
印南 : 自分の提案や報告に対して様々な観点で指摘をいただくのですが、ロジカルで的確、時に厳しく、非常に優秀な方々ばかりです。また、経営視点を持った考え方をしている方が多く部門を会社に見立てると、まさに経営者の方と接しているように感じることがあります。
印南 : 前職では機械加工、自動プログラミング設計など実際のものづくりも行っていましたので製造現場を知っている経験を活かして、CAM(プログラミング)のデモ動画を作ったり加工方法等を社内でレクチャーしたことがありました。
幸いにも良い評価をいただいて自信になりました。現在のプロジェクトに活かされているものもあります。
印南 : その技術経験者であることの期待が大きく、逆にプレッシャーに感じていました。入社してすぐに取り組んだ仕事なのですが、ミスミが提携している生産工場の技術力と生産力を数値化して計測・改善するというプロジェクトがありました。技術のことがわかるからと期待をかけていただいてのことだと思うのですが、製造現場の技術力、生産力、改善余地を見積もるのは簡単なことではありません。それが適正であることを証明するのはすぐには上司にOKをもらえませんでした。茨城の工場に週1~2回通って設備を査定し、現場の方にヒアリングを行い、上司にレポートするということを何度か繰り返しました。まだ会社に慣れておらず、期日もタイトだったので大変でした。最終的には承認を得られて、今年に入ってようやく現場で実際に改善のテストが始まりました。これは現在も進行中です。
生産工場の方々と一緒になって考え、汗をかきながら高い技術力を更に高く伸ばすことができるようになりました。
印南 : 社内で講習会や研修会があり、かなり充実していると思います。マーケティング戦略、ものづくりの仕組み、英会話などスキル系の研修、講習があり社内の製造業経験者やマーケティング経験者が講師になります。これは事後課題もボリュームがあって、かなり受け応えのある研修です。更に取締役会議長の三枝(さえぐさ)による経営リーダー育成のための研修もあります。
印南 : まずは今取り組んでいる次世代プラットフォームの開発を成功させたいです。
ミスミはものづくりの異端児だと思っています。製造と流通の両方を革新させて成長してきました。現在、そこで培ったノウハウや資本を使って次の事業の核を作るために
様々な新しいことに取り組んでいます。
私が参加している次世代プラットフォームの開発もそのひとつです。ミスミの中でも特に新しく面白いテーマに取り組ませていただいていると思っています。これができれば、製造や流通の分野で世界でも前例がない仕組みになります。
近年の製造業はIoTやインダストリー4.0などのキーワードが出ているように大きな変動を迎えています。10年後の製造業は人工知能やロボットに置き換わっているという危機感もありますが、逆にその置き換わるモノを作る側になりたいと思っています。
ミスミは経営者志向を持っている社員の方が多く、会社も製造業でリーダーシップを発揮し続けたいと考えています。私もそういった思いを持って入社しましたので、ミスミと一緒に成長して行きたいと考えています。