記事掲載日: 2017/3/24 取材日: 2017/1/13

仕事もプライベートも大切にしたい私がDACに転職を決めたわけ

デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社(DAC)のインタビュー
金柿 哲彰 様の顔写真

人事担当/金柿 哲彰 様

デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社(DAC)/経営管理本部 人事総務部

新卒でDACに入社後、博報堂、博報堂DYメディアパートナーズ、アイレップなど複数社への常駐・出向をし、大手飲料メーカーのデジタルマーケティング領域をはじめ、幅広い業務に従事。その後、人材系企業に転職したのち、DAC初の”出戻り”社員として、現在は同社の人事採用全般を担当。

小林 美樹様の顔写真

転職者/小林 美樹 様

デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社(DAC)/メディアサービス本部トレーディングデスク局第二トレーディングデスク部

筑波大学を卒業後、新卒で出版物を取り扱う企業にて法人営業を行いながら、電子書籍系ECサイトの立ち上げ・運営を経験。2016年4月から同社のメディアプランナーとして活躍中。

大好きな出版業界からの転職。馴染みのないネット業界を選んだきっかけ

本日はよろしくお願い致します。それではさっそくですが、転職活動をされた当時を振り返っていきたいと思います。前職はどういったお仕事をされていたのでしょうか。

小林様 : 前職は出版の卸売り会社で、出版社と書店の間を取り持つような、いわば物流の会社に在籍していました。ただ、私が所属していたのは事業開発部という本以外のものを取り扱う新規事業の部署で、会社としてはイレギュラーな立ち居地として業務を行っていました。

なるほど。学生の時から出版や本に対する興味をお持ちだったのですか?

小林様 : はい。新卒の時は出版業界しか見ていなかったですね。昔から本やマンガが好きで、大学時代も本屋でアルバイトをしており、ずっと出版に関わる仕事がしたいと考えていました。

そうした好きな仕事をされていた中で、転職を考えたきっかけは何だったのでしょうか。

小林様 : 前々から転職は考えてはいましたが・・・・会社が自社廃業することが決まったことが一番のきっかけです。想定していたよりは少し早かったのですが結果的にいいタイミングだったのだと思います。

なるほど。いざ転職活動を始めるタイミングではどのようにスタートされましたか。

小林様 : 私の場合は、最初から転職エージェントを中心に活動していました。自分でも探してはいましたが、求人の数が多過ぎて1つ1つ探して、応募して対応するのも大変だったことと、何より自分のやりたいことや方向性について誰かに相談したい気持ちがあったことが理由です。
転職を経験した友人や知り合いに、エージェントを利用するのが良いという話を聞いていたことも後押しになりました。3社相談に行って、実際に利用していたのは2社ですね。

その中でtype転職エージェントを利用していただいた理由を伺えますか。

小林様 : 友人からtypeさんが良いという話を聞いていたからです。大手エージェントよりも丁寧に対応いただけた、という話を聞いていたので登録しました。実際に、衣川さんに相談させていただいて、色々な気付きをいただけたので良かったと思っています。それがなければ今の仕事に就いていなかったと思います。

それは本当に良かったです!では次に、転職活動当時はどのような仕事を探していらっしゃったか伺いたいと思います。

小林様 : かなり悩んでいたのですが・・・前職が自社廃業したという経緯もあったので、これから伸びる成長産業に行きたいと考えていました。職種にはこだわらず、営業でも企画職でも良いというスタンスでした。そうした中でインターネット業界に出会った、という流れですね。

成長産業を見ていた理由には、キャリア軸という観点もあったのでしょうか。

小林様 : それもありました。成長産業であれば、たとえまた会社が廃業したとしても、次の進む先も見つかりやすいだろうと考えていましたね。転職活動中はインターネット業界に絞って探していて、ネットサービスを運営する企業やECサイトの運営企業などの求人も色々と見ていました。それから、ワークライフバランス、という言葉が正しいのか分からないですが仕事だけではない人生を送りたいという気持ちもあり、そのバランスが取れるかどうか、働きやすさもあわせて転職先を検討していました。

そうした中で、最終的にDACに決めた理由を伺えますか。

小林様 : 一番初めに内定が出た、という部分でしょうか(笑)

金柿様 : 確かに、めちゃくちゃ早かったね(笑)1次面接の評価がとても高く、我々としてもスピード感を持って進めるようにしました。面接回数は3回なのですが、2次面接・最終面接・オファー面談(※採用企業が内定後に実施することがある選考要素の無い面談のこと。採用したい人材に対して行う、いわゆる“口説き”面談)までの日程をすぐに組みましたね。一次面接から内定受諾いただくまで1週間程度だったと思います。

小林様 : 今だから言えますが、当時は他の応募企業もあったので熾烈な日程調整をしていました(笑)

すごいスピード感ですね!・・・ですが、それ以外にもご理由をいただけると(笑)

小林様 : そうですよね(笑)そこでいうと、インターネット業界は他業界と比較すると小規模な企業が多い印象だったので、博報堂DYグループであるという点でダントツの安心感があったこと、それから専門的なスキルが身につくことです。メディアレップという立ち居地も業界の中で確立されていて強みがあったことも理由ですね。

入社してみても、その点を感じることはありますか。

小林様 : 感じますね。周りの友人に話を聞いてみてもそう感じます。

2ヶ月間の充実した研修制度で未経験者でも活躍できる環境があった

では次に現在の業務内容を伺えますでしょうか。

小林様 : 現在はDSPという広告配信プラットフォームの販売・運用を一手に担う部署で働いています。組織としても明確に営業担当、運用担当で分かれていないので部署のメンバーも一気通貫で担当していますね。私の場合は少し特殊なのですが、様々なDSPを持つ会社との窓口を担当していて、クライアントには誰もが知っているような外資系のインターネット企業様もあります。

評価の指標はどのような項目があるのでしょうか。組織構成と合わせて伺えると。

小林様 : 個人としては売上ですね。プロセス目標としては細かく色々とあるのですが、大まかには部署が追っている売上とコアコンピテンシーの2軸になります。

金柿様 : 小林が所属している部署は25名程度が在籍していて、グループ会社との連携も多く、そのメンバーを含めると50名規模の組織になると思います。運用オペレーションを行う専門チームや小林のように媒体との折衝をしたりと様々な役割のメンバーがいますが、ほとんどが20代~30代の若いメンバーで、男女比は7:3くらいでしょうか。

小林様 : 私のチームは特に若いので、常に活気がある部署だと思います。前職が出版業界だったこともあり特にそれを感じますね。コミュニケーションも取りやすい環境です。

入社当初は異なる業界からの転職で“DSP”という言葉すら分からなかったと思うのですが、入社後はどのようにキャッチアップされたのでしょうか。悪戦苦闘されたのではないかと思うのですが。

小林様 : 私も実際に入社するまでそれを一番不安に思っていて、入社を決めるまでに「本当に大丈夫でしょうか」と何回も聞いていた部分です(笑)その点でいうと研修制度がとても整っていたおかげだと思います。私と一緒のタイミングで入った中途入社の同期も様々な業界から入社しているのですが、研修を通じてキャッチアップできました。入社後には2ヶ月間の研修があり、イチから教えていただきましたね。最後には研修の集大成として卒業演習もあり、メディアプランナーとしてトレーナーのみなさんに見ていただき、フィードバックをいただける内容になっています。なんというか、一種の“卒業”のような節目に感じられたので、感慨深いものがありました。

かなり手厚い研修制度ですね。では、入社前と比較してギャップはありましたか。

小林様 : 良い意味で挙げるとすると、業界が伸びているので裁量が大きいことでしょうか。伸びている、という実感がありますね。

業界が伸びているという点でいくと、現在積極的に採用をされているかと思いますが、求める人物像を伺えますでしょうか。

金柿様 : 最近、気にしているのは素直な方ですね。我々の業界にとって必要な能力は変化対応力とよく呼んでいます。いま世の中では様々な変化やテクノロジーの進歩があり、そのスピードに対応するためにも、一旦受け止める素直さが大切だと考えています。例えば、面接時の質問に対する答えとしてのっけから否定的な回答をされる方ではなく、しっかりと受け止めた上で答えられる方です。現在、当社ではデジタルマーケティング全般を学んでいきたい、担当していきたいという方を求めているため、色々と経験をしたい、新しいことにチャレンジをしたいという志向がある方がマッチしますね。
スペシャリスト志向の方で、例えばSEMの運用をどうしてもやりたいと面接で話される方には、アイレップ(同社のグループ会社)の方が適している、と正直にお伝えすることもあります。

現在は異業種・異職種から、いわゆる未経験採用をされていらっしゃると思いますが、どういった背景から行っているのでしょうか。さきほど話にも挙がった研修制度の面からも伺えますでしょうか。

金柿様 : 実は2年くらい前までは広告経験者を中心に採用を行っていました。ただ、今後の企業成長を考えた際にもっと多くの仲間が必要で、それであれば未経験者も含めて採用しなくてはいけない、と全社的に考えた背景があります。
未経験者を採用するのであれば研修制度を強化・充実は必須となりますので、未経験者を多く採用すると決めたタイミングで研修を専門とする部署を立ち上げています。おそらく、中途社員のための研修専門部署を持っている会社は珍しいかと思います。

それで2ヶ月間の研修があるわけですね。

金柿様 : そうですね。それ以外にも、新卒や中途社員のOJTトレーナーになるためには社内のトレーナー育成研修も受講してもらいます。そうすることで一定のトレーナー水準を保てるようにしています。他には新卒入社者に関しては1年目、2年目、3年目のフォローアップ研修があり、また、新卒、中途隔てなく3~5年目研修、6~7年目研修などの年次ごとでロジカルシンキングやプレゼンテーションに関する研修などを実施しています。実際に社員からの反応も良いですし、こちらもそこで新卒社員と中途社員の融合も図れていると感じています。

今後のキャリアを考えた時に気付いた「市場価値のある仕事=長く働く」ということ

視点を変えて、女性のキャリアという観点ではいかがでしょうか。

小林様 : 社内の雰囲気はとても働きやすいと思います。活躍されている女性社員も多いのでロールモデルになる方もいますし、お子さんを育てながら時短で働いているママさん社員も在籍していますので、産休・育休から復帰しても活躍する場を与えてくれる環境ですね。もちろん、自分がそうしたいという意志があってこそですが。・・・あとはもう少しだけ、忙しくなくなればいいなとは思います(笑)

残業時間のお話があったので質問をさせていただきたいのですが、結婚されてから転職を考える方も多くいらっしゃいます。その一方で、働く時間の面から転職を踏みとどまる方も多いのですが、その点はどうお考えだったのでしょうか。小林様はご結婚されてから転職されていらっしゃるのでお伺いできればと思います。

小林様 : 個人の価値観によるとは思いますが、私は子供を産んでからも働き続けたいと思っていて、そのためには誰でもできる仕事ではなく、市場価値のある仕事をしてなければいけないと考えています。そういった意味では今は最適な環境にいると感じていますね。

ありがとうございます。金柿様に伺いたいのですが、今、世の中的にも残業時間に対する取り組みに注目が集まっています。特に広告業界に関する大きなニュースもありましたので、広告業界に属する貴社としての取り組みをお伺いできますでしょうか。

金柿様 : 具体的な数字はお伝えできませんが、段階的に残業時間を抑えていく方針をすでに設定しており、これは実行します。例えば「1年後のタイミングで○○時間以上の残業をゼロにする」というような指標です。一方で、チャレンジをしたい、新しいことをやりたいと考えている社員に対してはどうすれば良いかという議論も同時に行っています。

ネット業界を希望する方は、スキルを得たい・キャリアアップしたいと考えているケースが多いので、残業時間より何が得られるかを重要視される方もいらっしゃいますよね。

金柿様 : 働き方に対する取組みとして考えると、そうした社員に対して何ができるのか、という点も重要なことだと考えています。実際に僕自身も働くことが楽しくて仕方ない時期もありましたしね。

確かにおっしゃるとおりですね。では、具体的に既に取り組まれている事例はあるのでしょうか。

金柿様 : 実は先日、どのような福利厚生・人事制度が欲しいかを全社員から集め、社員投票を行いました。そこからある程度の票を集めた案に関しては、全社員の前でプレゼンをした後、その場でスマホからの投票を行い、結果としては3項目が選出されました。具体的な実施方法は検討中ではありますが、例えば、『有給を買い取って欲しい』といったニーズについてはお金を払えばOKという考え方ではなくて『できるだけ多くの有給を取ってもらうための制度』という意味合いで考えています。前提として有給休暇を買取ることが目的ではなく、みなさんにしっかり有給休暇を使ってもらうことが大切だと考えています。

ありがとうございます。最後に、小林様にお伺いしたいのですが、仕事をしていて良かったというポイントはありますでしょうか。今後の抱負と合わせて伺えればと思います。

小林様 : デジタル広告に関する最前線で、業界の中でも新しいことを生み出していこうとしている環境であることでしょうか。広告だけではなくデジタルマーケティング全般を行える点も大きいと思います。個人的には今よりもっと知識をつけて、真のトータルメディアプランナーになりたいと思っています。

デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社(DAC)の人事

取材協力: デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社(DAC)

事業内容: インターネット等デジタルネットワーク上の広告スペースの購入、販売 等

我々はメディアレップでありながら、エージェンシーレップという側面を持っています。つまり、博報堂グループとしてのデジタル領域を広く行うことができるということです。そうした幅広い業務は弊社でしか経験できないと思いますので、チャレンジ意欲を持った方のご応募をお待ちしています。

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