転職先の職場に溶け込めていない……もっと交流したいけど、どうしたらいい?

新しい職場では人間関係がリセットされて、初対面の方と話す機会が増えます。何度かやり取りをしていても、業務の話だけではなかなか打ち解けられないことも。気軽に仕事以外の話もできるような関係で楽しく仕事をするには、どんな解決策があるか考えてみましょう。

公開 : 2024/08/29 更新 : ----/--/--

新しい職場・仕事で活躍するには何が必要?
転職1年目、なんでも相談室

本連載では、転職後のさまざまな壁を乗り越えて、新しい職場で活躍するためのコツをアドバイス! 入社直前の不安な気持ちから、入社後の仕事・人間関係のトラブルまで、転職後1年目に起こりうる「あらゆるお悩み」を取り上げていきます。

今回のお悩み

『人見知り』で上司や同僚と気軽に話せない……

人と打ち解けて話すのに時間がかかり、雑談などが苦手です。新しい職場でも数カ月経っていますが、上司・同僚と業務以外の話題をするきっかけを失って気づまりを感じてきました。取っつきにくいキャラになっているかも知れず、どうしたら良いでしょうか。

取っつきにくいキャラを脱するには「雑談力」を見直そう!

取っつきにくいキャラを脱するには「雑談力」を見直そう!のイメージ-type転職エージェント

こんにちは、『転職そのあとLABO』です。

転職先であまり同僚や上司とあまり打ち解けられていないという方もいらっしゃるのではないでしょうか? 他の人とすぐに馴染むのは簡単なことではありませんよね。同じような悩みを抱えている方も多いかと思います。

まず、そんな方に提案したいのが、「雑談力」を見直すこと!そこで今回は、そもそも雑談力って何なのか、またどんな話題を話したらいいのか解説していきます。

その前に、仕事なんだから同僚と打ち解ける必要があるのか?という問いがあるかもしれません。

線引きや程度は人それぞれですが、仕事で成果を出すためにも一定必要と考えるのが一般的です。「転職そのあとラボ」の読者に取ったアンケート結果でも、転職後は社内コミュニケーションを活発に行うことで、人脈ができて成果に繋がったり、仕事の進め方がスムーズになったという声が多数寄せられました。

雑談をするだけで人間関係が構築できるというわけではありません。しかしながら、雑談による社内コミュニケーションを増やすことで職場で打ち解けやすくなるのはもちろんのこと、仕事が進めやすくなる可能性も高まるのです。

だからこそご自身の雑談力を見直してほしいと思っています。

そもそも雑談力って何?どんな話題が良いの?

そもそも雑談力って何なの?と思う方もいらっしゃるかもしれません。

雑談力を言い換えると「業務外の軽い会話を通じて相互の情報交換や共通の話題を通して信頼関係を築く力」です。

雑談するタイミングは例えば、業務報告の前後、会議の前後、休憩時間中、エレベーターの待ち時間、オフィスでのすれ違いざまなど。いずれも少しの時間で長くても5分ぐらいではないでしょうか。踏み込んだ深刻な話題は時間的にもTPO的にも難しいと思います。

そんな中で雑談の鉄板ネタとしては、以下のようなものが考えられます。

天気や気候:世界共通の雑談ネタで話題にしやすく、誰でも共感しやすく、会話の切り出しとして始めやすいテーマです。
食べ物:最近行ってよかった職場の近くのお店や独自のレシピや新しく試してみたレシピなど、食に興味を持っている人も多いので話題が広がりやすいテーマです。
ニュース:タイムリーなスポーツの結果やエンタメニュースなどの話は盛り上がりやすいです。ただし政治・宗教などデリケートな話題は避けましょう。
居住地や出身について:(近すぎても気まずいですが)自分が知っているエリアであれば、そのエリアならではの共通の話題ができて親近感が生まれやすいです。
週末の予定:趣味や旅行、家族の話にも展開しやすく話が広がりやすいです。
社内ニュース:社内の出来事やプロジェクト進捗などは、共通認識を持っていることが多いですし、仕事の情報共有にも役立つので打ち解けやすいテーマだと言えます。ただし、職場のゴシップは避けた方が良いかもしれません。

もし雑談ネタに困ったらこれらのテーマからぜひ始めてみてください。

自分から話題を切り出すのが難しいなら自然に話題が生まれる方法を試してみよう

また、今回の質問者さんのように『人見知り』だったり、『あがり症』『説明下手』を自覚する方々からすると、自分から話題を切り出すのが難しいという意見もあるでしょう。

「時間を取ってしまって迷惑と思われないかな」「仕事に関係ない話をして、不真面目だと思われたマイナスだな」「微妙な反応をされて気まずくなったらどうしよう」こんなことが頭をよぎるかもしれません。ましてや転職先ではほとんどの方が自分の先輩にあたるため気後れしてしまうのは当然です。

自然に話題を切り出す為にはどうしたらいいのか?いくつか方法をご紹介します。

感謝から入る

以前にアドバイスを受けたり、仕事で協力をしてもらったことがあれば、あらためて御礼を伝えてみましょう。

「先日はありがとうございました。●●さんのおかげで、その後うまくいってます。」と感謝すれば、相手も嬉しいですし緊張を解いて話しやすい雰囲気になります。

前置きを入れる

「ちょっと雑談みたいになってしまうんですけど……」「仕事の話じゃないんですけど……」「ちょっと聞いてみたいことがあるんですけど……」などワンクッションを入れることで相手も身構えず、気軽に応じやすくなります。

相手が以前話していたことをフォローする

「この前、みんなに薦められていたあの本、読んでみました」「以前話していたお子さんの学校行事、無事に終わりましたか」「この前のMTGで出たアイデア、何か進展ありましたか」など相手の発言や、やりとりを覚えていることを示すことで、自分に関心を持ってくれていると感じられ、好感を得やすいです。

明るく挨拶。スマホを見ないで、話しかけられるのを待つ

最終手段で相手に委ねることになりますが、どうしても自分からは難しいという場合は、スマホで壁を作らずに話しかけてもらいやすい雰囲気を作って待ってみましょう。

相手からのパスを見逃していないか合わせて振り返ってみて!

自分から話題を切り出すのと同時に考えてほしいのが、あなたにも話題を振られているけども会話が広がっていない可能性はないかということ。

例えばこんな事例です。

同僚:●●さんって、お休みの日は何していますか?
私:ダラダラしちゃって何にもしてないですね。

上司:この間、家族で北海道に行ってきたんですよ。
私:そうなんですね、いいですね。

せっかく相手が話題を振ってくれたのに、こういった返答では会話が止まってしまいます。

最初の質問は、本当に休みの日の行動だけを聞きたいわけじゃなくて、「あなたが関心のあることを知りたい」という意味だと解釈ができます。

「別に何もしていません」と回答をした場合、貴方にはプライベートを明かすつもりがありません、というサインだと相手は受け取るリスクがあります。本当にそうだったら仕方ないですが、人間関係を円滑にしたいのであればおススメはできません。

「休みの日はサボってますけど、平日は仕事帰りにジムに行ってます、最近ハマっていて」「ちょっと前ですけど、好きなアーティストのライブに行きました」みたいに休みの日でなくても構いませんし、最近ではなくても問題ないので、自分を開示して相手が関心を持ちやすい回答をするのが良いと思います。

また、二つ目の話題のように相手に話したいネタがある場合ですが、「北海道のどこに行かれたんですか? お目当ての場所があったんですか? 飛行機ですよね? お子さんっておいくつでしたっけ?北海道は初めてですか? 気候はどうでした? 宿はどうでした?美味しいもの食べました?」など話題を広げる質問は無数にあるので、一言加えてみましょう。

間違っても、すぐさま「そういえば、私も旅行に行ってきたんですよ〜」と雑談泥棒するのはNGです。自分の話をするにしても、相手の話を聞いてからにしましょう。

まとめ

まとめのイメージ-type転職エージェント

いかがでしたでしょうか?

最初に立ち返りますが、雑談の目的は人間関係を円滑にすることで雑談はその手段です。

相手の話に関心を持って、自分が話したいことではなく、相手が聞きたいことを話す、常に相手を尊重したコミュニケーションを心がけてみましょう。

話しやすい雰囲気を出すことで、相手も話を進めてくれる場合もあります。

転職後は新しい人間関係に慣れなくてはいけない大変な時期です。慣れが必要ですが、まずは1つ話題を投げかけてみましょう。

シェアでみんなの仕事活躍を応援!