転職1年目、なんでも相談室
【上司に嫌がられない】転職先で仕事がわからないときの質問の仕方
本日取り上げるのは「上司、先輩への質問の仕方」について。転職後、新しい環境や業務に取り組むうえで上司への質問は避けては通れないもの。そこで今回は、転職直後に心掛けたい「質問の仕方」についてご紹介いたします。
公開 : 2023/08/09 更新 : ----/--/--
新しい職場・仕事で活躍するには何が必要?
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本連載では、転職後のさまざまな壁を乗り越えて、新しい職場で活躍するためのコツをアドバイス! 入社直前の不安な気持ちから、入社後の仕事・人間関係のトラブルまで、転職後1年目に起こりうる「あらゆるお悩み」を取り上げていきます。
新しい職場で上司に嫌がられない質問の仕方とは?
初めての転職活動を終え、先月新しい会社に入社しました。前職と業務が全く異なるため分からないことだらけで毎日質問する回数が多いです。最近は上司の態度がそっけなく感じるときもあり、質問するのが申し訳なくなってきました。分からないまま進めてミスをしてしてしまうのも怖いので、どうしたらよいでしょうか。
嫌がられたのは質問の仕方が悪いからかも
こんにちは、『転職そのあとLABO』のかずえです。
「上司が忙しそうにしていて聞きづらい」、「何度も聞くのは申し訳ない」、新しい環境において誰しもが悩むポイントではないでしょうか? 特に質問者さんのように初めての転職ならなおさら……。
まずはじめにお伝えしたいのが、質問されることを嫌がる上司はいないということです。なぜなら新しい環境、業務について分からないのは当たり前ですし、分からないまま仕事を進めて取り返しのつかないミスを犯される方が怖いからです。
もし仮に質問をされたときにそっけなく感じたならば、自分の質問の仕方を疑った方が良いかもしれません。(上司も人間ですから、たまたまってこともあるかも!)
上司や先輩への「上手な質問の仕方」とは? 改めて聞かれると難しいのではないでしょうか。
私はとにかく質問しまくり人間だったので、何度も上司や先輩を不機嫌にさせてしまったことがあります(笑)そんな私にも後輩ができて「答える側」に回ったときに気付いた「上手な質問の仕方」についてまとめてみましたので、ぜひご自身の質問の仕方を振り返りながら読んでみていただければと思います。
①質問をするタイミングをきちんと見計らっていますか?
上司や先輩に質問した時冷たく感じたのは、もしかしたらタイミングが悪かったのかもしれません。
集中したいタイミングや次の予定が入っていたり期限付きの対応に追われているなど、さまざまな事情がある可能性があります。当たり前ですがそんな時は質問するのは避けた方がよいです。
まずは、「わからないことがありお聞きしたいのですが今よろしいでしょうか?」など、上司や先輩の都合を聞いてみましょう。長くなりそうな質問内容なら,、「●●の施策についてご相談したいことがあり10分ほどお時間いただきたく、いつ頃であれば可能でしょうか?」など、あらかじめ所要時間の希望を伝えて時間を予約しておくのもGOODです。
②質問をする手段は適切ですか?
今すぐ解決したい質問であれば口頭で、急ぎでなければメールや次回のMTG時に聞く、など質問の優先度合いによって手段を変えることもできます。
口頭で何度も聞くのが申し訳ないという気持ちがあるのであれば、急ぎでない限り相手が好きなタイミングで返事をすることができるメールなどテキストコミュニケーションに切り替えてみるのも1つの手。
ただし、急ぎ具合を間違えると「そういうことはすぐに聞いて!」と、指導が入る可能性もあるので注意が必要です。事前にメールやチャットで質問していいのか確認しておくと安心かもしれません。また、「質問の件メールをお送りいたしました。後ほどご確認ください」と口頭でフォローを入れておくとより丁寧です。
③自分で考えてから質問できていますか?
「これがわかりません、どうすればよいですか?」ではなく、「この件に関してこのように対応しようと思っておりますがご意見いただけますでしょうか?」と自分の仮説や考えを述べたうえで質問しましょう。
わからないことを積極的に質問するのは良いことですが、まずは自分で考えてみることが大切です。上司にだけ考えさせる質問の仕方は好ましいとは言えません。そういった「丸投げ」の姿勢が続いてしまうと、上司の態度も冷たくなっていく……かもしれませんよね。
④何を教えてほしいのか簡潔に伝えられてますか?
質問には大きく2種類あります。
一つ目はクローズド・クエスチョンというもので、「はい、いいえ」の2択で答えられたり、「AかBか」など答えの幅を限定された質問の仕方です。反対に「どう思いますか?」など質問の答えの幅に制限がなく、自由に答えてもらう質問の仕方のことをオープン・クエスチョンと言います。
「このようなやり方だと認識しておりますが、問題ございませんでしょうか?」「こちらの資料に関して間違いがないか確認していただけますでしょうか?」といったクローズド・クエスチョンの方が、「何を教えてほしいのか」「何をしてほしいのか」が明確で答えやすいです。ですので、なるべくクローズド・クエスチョンで質問するよう心がけてみると、質問回数が増えても相手の手間を軽減することができます。
とはいえオープン・クエスチョンが必要な場合もあるかと思います。例えば、「私は●●の件に関してこのように進めようと思うのですが、他に良い案はありますか?」など、自分の考えに対して追加の情報を得たいときです。
その時は【解決したいこと】【何を聞きたいのか】【なぜ聞きたいのか】の3点を整理すると、端的に質問することができます。
まとめ
過去の私の自戒の念も込めながらまとめてみましたがいかがでしたか?
他にも、特定の人に何度も相談しているのであれば、「何度も申し訳ないので、他に質問していい方はいらっしゃいますか?」と質問相手を分散する工夫なんかもおすすめです。
質問はコミュニケーションの一環ですから、ついでに社内の交流の輪を広げることができて一石二鳥!
最初にもお伝えしましたが、質問されるのを嫌がる上司はいません。それよりも、きっとあなたが成長し成果を出してくれる人材になってくれることを期待しています。答えやすいように配慮しながら恐れずどんどん質問していきましょう!
かずえ
『type転職エージェント』の企業担当として約3年間に渡り、大手、中小、ベンチャーと幅広い企業の採用活動をサポート。 WEB業界やIT業界を中心に70社以上の中途採用を支援してきた経験を活かし、転職者のその後の活躍を支援するチームで活動を始める。 好きな業務は、企業の人事との意見交換。周りからよく言われる性格は「スーパーポジティブ」