「指示通りやってるのに評価が低い…」とモヤモヤしたら。新上司と“評価のモノサシ”をすり合わせるコツ

「指示通りにミスなくやったのに、なぜか評価がいまいち…」と落胆してしまった転職者の方からのご相談に答えていきます! 一見厳しく思える評価のウラに隠された「期待値のカラクリ」と、新しい職場の上司と目線をすり合わせて、前向きに活躍するためのコツを分かりやすく解説します。

公開 : 2026/09/24 更新 : ----/--/--

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本連載では、転職後のさまざまな壁を乗り越えて、新しい職場で活躍するためのコツをアドバイス! 入社直前の不安な気持ちから、入社後の仕事・人間関係のトラブルまで、転職後1年目に起こりうる「あらゆるお悩み」を取り上げていきます。

今回のお悩み

言われた通りにやっていたつもりなのに評価がいまいちでショックです

転職して3カ月が経ち、このたび初めての評価フィードバックがありました。言われた業務はミスなくしっかりこなしてきたつもりだったのですが、評価があまり良くなくて落ち込んでいます。自分ではちゃんとやれたと思っていただけに、「もしかして、想定以上に厳しい会社に入っちゃったのかな」と自信をなくしてモヤモヤしています。

評価が低かったのは、あなたの能力ではなく「モノサシ」の違いかも?

評価が低かったのは、あなたの能力ではなく「モノサシ」の違いかも?のイメージ-type転職エージェント

こんにちは、『転職そのあとLABO』のねも姉です。

転職して最初の3カ月って、慣れない環境の中で必死に食らいついている時期ですよね。頑張って仕事を覚えて、指示された業務をミスなく進めてきた自分を、まずはたくさん褒めてあげてくださいね! 慣れない環境で3カ月走り切っただけでも本当に素晴らしいことです。

だからこそ、初めての評価フィードバックで「あまり良くない評価」を出されたら、ショックですよね。「ミスなくちゃんと言われた通りにやったのに…」と落ち込んでしまう気持ち、すごくよく分かります。

でも、どうか「私は仕事ができないんだ」なんて自分を責めないでくださいね。

実はこれ、あなたの能力や頑張りが足りないから評価されないのではなく、単に「会社や上司との“評価のモノサシ”がすり合っていないだけ」というケースがとても多いんです。

能力の良し悪しではなく「モノサシの違い」だと分かれば、対処法もちゃんと見えてきます。なぜ「言われた通り」をやっているのに評価が上がりにくいのか、その仕組みを一緒に紐解いていきましょう!

前の職場と今の職場では「評価の基準」が違う

言われた業務をミスなくこなしたのに評価されない……。この悲しいギャップが生まれる一番の理由は、「前の職場で評価されていた基準」と「新しい職場で評価される基準」が違うからではないでしょうか。

例えば、前の会社では「とにかくスピード重視!6割の完成度でも早く出すこと」が善とされていたとします。でも、今の会社は「スピードよりも、100%の精度とリスク管理」を重視する組織文化なのかもしれません。

自分では「前職と同じように素早く指示通りやったぞ!」と思っていても、今の会社の評価基準に照らすと「もっと慎重にやってほしかった」となり、評価が下がってしまうのです。

あなたが手を抜いたわけではなく、単に「会社が変わって採点基準が変わったから」という構造的な問題なんですね。

上司個人の頭の中には「見えない期待値」もある

そこに加えて話をややこしくしているのが、「上司個人のこだわりや価値観=個人のモノサシ」の存在です。

会社の基準だけでなく、上司も一人の人間。頭の中には無意識に「(ミスなく作るのは当然として、途中で進捗報告をしてほしいな)」「(提出するときに一言所感を添えてほしいな)」といった、言葉にしていない個人なりの期待値を持っていたりします。

つまり私たちは、「新しい職場の文化」×「上司個人のこだわり」という2つの目に見えないモノサシを同時に相手にしている状態なんです。

言葉として明確に指示されていない以上、こちらが「言われた通りの作業」を完璧にこなしても、上司の中では「+αの部分がなかったな」となり、それが「いまいちな評価」として返ってきてしまう。

正直、「そんなの言われなきゃ分からないよー!」と言いたくなってしまいますよね(笑)。

そこで、私たちがやるべきなのは、「職場と上司の目に見えないモノサシ」を、少しずつ言語化してすり合わせていくこと。いつまでも落ち込んではいられません!

上司と「評価のモノサシ」をすり合わせる4つのアクション

「自分を責める必要はない」と分かっても、やっぱり評価を上げたいし、モヤモヤしたまま働くのは嫌ですよね。

ここからは、角を立てずに上司や職場の「評価のモノサシ」を解き明かし、目線をぴったり合わせていくための具体的なアクションを4つご紹介します! ねも姉自身も実践している3つ+試してみたいと思っている1つです。

① 指示を受けたときに「ゴール」を確認する

業務を頼まれた際、「わかりました!」とすぐに取りかかるのではなく、一言だけ着地点を確認する癖をつけてみましょう。例えば、「こちらは、6割くらいで一度共有したほうがよろしいですか? それとも完成までいったん仕上げた方がよろしいですか?」「いつまでに、どのレベル感まで仕上げるイメージでしょうか?」と質問してみましょう。

このように「スピード重視or精度重視」を事前に聞くだけでも、上司がその業務に求めている期待値(=モノサシ)がはっきりします。スタート地点でゴールイメージを揃えておけば、「指示通りやったのに違った」という悲しいズレを防げる可能性がかなり高まります。

② 前職との違いを素直に相談してみる

指示通りやったのに評価がいまいちだったときは、「前職の癖」で動いてしまっていた可能性があります。そんなときは、素直に前職とのギャップを上司に自己開示してみるのがおすすめです。

「前職では〇〇を最優先する進め方だったのですが、今のチームではどんな手順やポイントを一番重視するのがベストでしょうか?」と質問することで、悪気があって我流でやったわけではなく、「前職のやり方だったんだな」と上司に理解してもらえます。

上司も「この職場のやり方を教えなきゃな」と気づくきっかけになり、チームの基準を丁寧に教えてくれるはずです。

③次に向けて「どこを意識すればよかったか」を聞いてみる

フィードバックで厳しいことを言われたり、評価が低かったりしたときは、反論するのではなく「次回の改善に向けた質問」として打ち返してみましょう。

「今回は指示いただいた内容をミスなく進めることを意識していたのですが、次回同じ業務をやるときは、どんなところに気を配るとよりチームの力になれそうでしょうか?」
「言われたこと」の先にある上司の期待値を具体的に聞き出すセリフです。上司も不満に思っていたポイント(実は報連相の頻度が欲しかった、等)を具体的に話しやすくなり、上司個人の「こだわりのモノサシ」を直接知ることができます。

また、「指示通りやるだけでなく、さらに上を目指そうとしている」と前向きな姿勢をアピールすることもできちゃいます。

④フィードバックを「文字起こし+AI」で客観的に分析してみる

評価面談や1on1で厳しいことを言われると、どうしてもショックで視野が狭くなり、上司の言葉を必要以上にネガティブに曲解してしまうことがあります。そうならないようにぜひ試してみたいのが、ツールの力を借りて客観視することです。

まず、1on1などの際、スマホの録音アプリや文字起こしツールを使い、フィードバックの内容を記録しておきます。「録音していいですか?」と聞くのは少し勇気がいりますが、「あとからしっかり見直して次回に活かしたいので!」「聞き漏らしがないよう自分の記録に残したくて」と伝えれば、前向きな姿勢として上司も快く許可してくれるはず。

そして、その文字起こしテキストをAI(ChatGPTやGeminiなど)に読み込ませて、こう聞いてみてください。

「このフィードバックで、上司が一番伝えたかった『改善点』と『重視しているポイント』を客観的に要約して」

冷静な第三者に分析してもらうことで、「あ、上司は私を否定したかったわけじゃなくて、『報連相のタイミング』のモノサシがズレていただけなんだな」と、感情を切り離して素直に納得できるようになるかもしれません。

少しずつ「すり合わせ」をして、新しい職場での活躍につなげていこう!

少しずつ「すり合わせ」をして、新しい職場での活躍につなげていこう!のイメージ-type転職エージェント

転職3カ月目の「評価がいまいちだった……」という経験は、新しい職場の文化や、新しい上司との「モノサシを合わせるタイミングがきた」というサイン。

今回ご紹介した4つのアクションに加えて、「作業が2、3割進んだ段階で一度チラ見せして方向性を確認する」ことや、「ランチや飲みの場で、上司が仕事で一番大切にしている価値観をそれとなく聞いてみる」といった小さなコミュニケーションも、モノサシを知るのにとても役立ちます。

真面目に言われたことをきっちりこなせるのは、あなたの大きな強みであり、素晴らしい才能です!

そこに「相手のモノサシに合わせる微調整」が加われば、上司からの信頼は一気に跳ね上がります。焦らず少しずつ目線をすり合わせて、新しい職場での評価と活躍をぐんぐん手に入れていきましょう!

相談室の人
ねも姉

ねも姉

転職情報誌の編集・ライティング、求人広告営業、新卒採用人事、転職サイトのマーケティングなど、さまざまな立場で人材業界にどっぷり浸かり15年超。転職者や人事、経営者など300人以上への取材などで得た知識や自身の転職経験を生かして、転職ノウハウや転職後の活躍応援コンテンツを発信中。最近は小一の息子の忘れ物癖が直らないのが悩み

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